ONE 4.29 有明アリーナ(レポ/ワンマッチ):グレゴリアン、海人を1R右フックでKO。澤田千優、三浦彩佳に1R腕十字で一本勝ち。秋元皓貴、和島大海、平田樹、和田竜光、山北渓人、吉成士門、内藤大樹、永井奏多が勝利

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ONE SAMURAI 1 フライ級キックボクシング暫定世界王者決定戦 ロッタン VS 武尊
2026年4月29日(水/祝)東京・有明アリーナ
レポート&写真:井原芳徳
【ロッタン×武尊ほか4階級王座戦は別記事でお伝えします】
中継:U-NEXT(生中継)、フジテレビ系列(当日22:00~23:24)
グレゴリアン、海人を1R右フックKO
第11試合 キックボクシング フェザー級(70.3kg) 3分3R
○マラット・グレゴリアン[Marat Grigorian](アルメニア/元K-1スーパー・ウェルター級(70kg)王者、元GLORYライト級(70kg)王者)
×海人(TEAM F.O.D/シュートボクシング世界スーパーウェルター級(70kg)王者、元KNOCK OUT-BLACK同級王者、元RISEミドル級(70kg)王者、元SB日本スーパーライト級(65kg)王者)
1R 1’51” KO (右フック)
海人は28歳。昨3月のONE日本大会でのグレゴリアンと対戦予定だったが、計量オーバーしたグレゴリアンとの対戦を海人が拒否し、試合中止となっており、今回1年越しで仕切り直し戦が組まれた。
ONEは昨年3月の海人の試合が流れた後、5月初旬のグレゴリアンとの仕切り直し戦を提案したが、グレゴリアン側の調整がつかず、5月のONEで海人にはモハメド・シアサラニ戦が急きょ組まれ、海人は判定負け。さらに6月のシュートボクシング(SB)でのエンリコ・ケール戦でも判定負け。10月のSBでペットマイに判定勝ち。11月のSBではケールと再戦し判定勝ち。試合後、海人はSB離脱を表明し、ONE本格参戦の意向を示した。12月のKNOCK OUTではシッティチャイに判定勝ち。今年に入り、3本の国内王座を返上した。
グレゴリアンは34歳。K-1、GLORYで70kgの王座獲得後、20年からONEに参戦し、22年3月のONEキック・フェザー級王座決定戦でスーパーボンに判定負け。23年8月には当時の同級王者・チンギス・アラゾフに判定負け。24年1月の有明大会ではシッティチャイを3R KO。4月のスーパーボンとの暫定王者決定戦でも判定負け。24年12月の再起戦ではアブデラリ・ザヒディを2R KO。昨年3月の海人戦は自身の計量オーバーにより中止に。11月の有明大会では計量オーバーの安保瑠輝也を攻め続け判定勝ちし、健在ぶりを示した。
1R、開始すぐから両者頭を近づけ、積極的にパンチと蹴りを出す攻防に。どちらも得意なスタイルだったが、上手だったのはグレゴリアンだった。グレゴリアンは右フック、カーフを当てつつ、左アッパーをクリーンヒットし、海人はのけぞる。
グレゴリアンの前蹴りがローブローとなり、一時中断すると、再開後、海人は右のカーフを連打するが、グレゴリアンは受けきると、左アッパーをまたもクリーンヒット。グレゴリアンはガードを固める海人に左右のフックを連打してから、少し横に崩れた海人に右フックをクリーンヒットする。ダウンした海人はうずくまり、立とうとしたがフラつき、レフェリーがストップした。グレゴリアンには450万円のボーナスと王座挑戦権が授与された。
澤田千優、三浦彩佳に1R腕十字で一本勝ちし王座挑戦権獲得
第10試合 MMA 女子アトム級(47.7kg) 5分3R
×三浦彩佳(TRIBE TOKYO MMA)
○澤田千優(team AKATSUKI/IDEA ASAKUSA/元修斗女子アトム級世界王者)
1R 4’33” 腕ひしぎ十字固め
三浦は35歳。14年にDEEP JEWELSでプロデビューし、パンクラスの上位戦線で活躍後、19年からONEを主戦場とし、22年1月、ション・ジンナンのMMA女子ストロー級王座に挑戦するが判定負け。24年1月の有明大会でストロー級からアトム級に階級を落とし、平田樹に判定勝ち。ジヒン・ラズワン戦が2度流れた後、11月にマカレナ・アラゴンに1Rスカーフホールドアームロック(Vクロスアームロック、通称・あやかロック)で一本勝ち。昨年2月、リトゥ・フォガットに1R膝十字で一本勝ち。7月、ジュリアナ・オタロラに1Rあやかロックで一本勝ちし、5連勝とすると、11月の有明大会でMMA女子アトム級王者・デニス・ザンボアンガに挑戦することが発表されたが、ザンボアンガが「メディカル上の理由」で欠場することが8月にONEから発表された。ザンボアンガは昨年1月以降試合から遠ざかっているが、引き続き王座を保持している。
澤田は28歳。レスリングで18年全日本社会人選手権優勝等の実績があり、21年に修斗でMMAプロデビューし王座獲得。23年2月にONEに初出場し、サナーズ・ファイアズマネシュに2Rアームロックで一本勝ち。米国での試合、修斗での防衛戦を経て、24年3月のONEでジヒン・ラズワンに判定勝ち。5月にはノエル・グランジャンに判定勝ち。昨年1月のメン・ボー戦で判定負けし、プロ10戦目で初黒星を喫した。7月にはマカレナ・アラゴンに1R腕十字で一本勝ち。11月の日本大会では平田樹に判定勝ち。1月のファイトナイトではナタリー・サルチェードに判定勝ちし3連勝中だ。今回、以前から熱望していた三浦との対戦が実現した。
1R、三浦が開始すぐからタックルを繰り返し、澤田はがぶって切って膝を当てる。それでも三浦は組んできて、強引に倒そうとし、グラウンドに持ち込むが、押さえきれずにいると、澤田は腕をつかんでコントロールする。すると終盤、澤田は腕十字を狙い続け、最後はクラッチを切って伸ばしてタップを奪った。
澤田は「三浦選手がいたから、女子の試合が盛り上がって、後ろのほうに持ってきてくれたので感謝しています」と感謝を述べた、その後、450万円のボーナス授与と、タイトル挑戦が発表され、澤田は「必ず勝って日本女子初のベルトをしっかり取ってみんなに見せたいです」と話した。
秋元皓貴、久井大夢に判定勝ち
第9試合 キックボクシング バンタム級(65.8kg) 3分3R
○秋元皓貴[ひろき](イヴォルブMMA/元王者、元WBCムエタイ&MA日本フェザー級(57.15kg)王者)
×久井大夢[たいむ](TEAM TAIMU/KNOCK OUT-REDライト級(62.5kg)王者、元同BLACK同級王者、元同RED&BLACKスーパーフェザー級(60kg)王者、元クンクメール世界60kg級王者)
判定2-1 (29-28/28-29/29-28)
※久井が計量2.4ポンド(1.09kg)オーバー。ファイトマネーの30%を対戦相手に譲渡
秋元は33歳。キック19戦全勝の快進撃を続けた後、14年に原点であるフルコンタクト空手に戻り、19年からONEでキックに復帰。22年3月にカピタンに判定勝ちしONEの立ち技初の日本人王者となる。だが同年11月の初防衛戦でペッタノンに判定負け(ペッタノンはドーピング検査失格により王座剥奪)。昨年5月の1年半ぶりの試合ではウェイ・ルイに僅差の判定負け。24年9月にはイリアス・エナッシにダウンを奪われ判定負けし3連敗となったが、昨年3月の埼玉大会でジョン・リネカーに判定勝ち。11月の有明大会でのウェイとの再戦で判定勝ちした。日本人との対戦は12年12月の駿太戦以来13年半ぶりとなる。
久井は20歳。KNOCK OUTを主戦場とし、肘有り・肘無しの双方のルールで2階級を制覇している。龍聖に2度判定勝ちし、昨年9月にはONEフライデーファイツに初参戦し、140ポンド(63.5kg)契約でチャン・チンタオに判定勝ち。10月のKNOCK OUTでは古村匡平を3R左ストレートでKO。12月にゴンナパーに延長判定勝ち。今年2月の再戦では3Rドローで終わっていた。
久井はKNOCK OUTでは62.5kgの階級で戦っており、水抜き減量が規制されるONEにはバンタム級(65.8kg/145ポンド)で参戦したが、計量では2.4ポンド(1.09kg)オーバーしてしまう。
1R、サウスポーの久井に対し、秋元が右ミドルを的確に当て続け、インローや右テンカオも絡めて優位に進める。久井も左膝蹴りを返す場面もあるが、攻撃が少なく、攻めにくそうだ。記者採点は秋元。ジャッジは割れ、2者が秋元、1者が久井につける。
2R、秋元は変わらず右ミドルを随所で当て、大きな炸裂音を場内に響かせて印象を作る。久井は胴廻し回転蹴りを当てるが、軽い当たりで、印象が残せない。記者採点は秋元。ジャッジ3者も秋元につける。
3R、秋元は右ミドルを当てつつ、顔面への右膝蹴りもクリーンヒット。久井も最後にバックスピンキックを当てるが、逆転には持ち込めず終わる。記者採点は秋元。ジャッジは3者とも久井につける。合計30-27で秋元。意外にもジャッジが割れたが、2者が順当に秋元を支持し、秋元が判定勝ちした。
和島大海、ブラボとのダウンの応酬制し判定勝ち
第8試合 キックボクシング フェザー級(70.3kg) 3分3R
○和島大海[ひろみ](月心会チーム侍/元K-1スーパー・ウェルター級(70kg)王者)
×リカルド・ブラボ[Ricardo Bravo](アルゼンチン/ウィラサクレック・フェアテックス/元新日本キック・ウェルター級王者)
判定3-0 (30-25/30-25/30-25)
和島は31歳。子供のころからフルコンタクト空手を習い、2016年にキックデビュー。21年12月、木村“フィリップ”ミノルに3R KO勝ちしK-1スーパー・ウェルター級王座を獲得。22年6月のTHE MATCHではベイノアに判定勝ち。23年にジョムトーン、ジョーダン・ピケオーにTKO勝ちし2度王座防衛したが、年末にオウヤン・フェンにKO負けし王座から陥落する。24年3月、ダリル・フェルドンクに1R KO負け。10月にキム・ジュンファをKOし、12月にストーヤン・コプリヴレンスキーに判定勝ちし2連勝した。昨年7月、K-1との契約が終了。11月のONE初戦ではナビル・アナンに判定負けした。
ブラボは26歳。17歳の時にアルゼンチンから来日し新日本キックで活躍、22年にウィラサクレックに移籍。23年8月、ONEに初参戦し、デンパノムを2R左ストレートでKO。11月、オリバー・ハンセンを3R KO。昨年2月、ケナン・バイラモフを30秒でKO。35万バーツのボーナスを3試合連続で獲得すると共に、10万ドルでのONE本戦契約も獲得した。だが8月、ジョージ・ジャービスに判定負け。6月、アリアン・エスパルザに判定負けし2連敗中だ。
1R、和島がサウスポーで構え、左ミドルを的確に当て続けていると、終盤、左ハイも当てるようになり、左テンカオ、三日月蹴りも当てて、ブラボを後退させる。終了間際、和島の左ミドルがローブローとなり、一時中断する。記者採点は和島。
2R、和島が左ミドル、ハイを立て続けに当て、ブラボを下がらせるが、和島が前進すると、ブラボが左フックを当ててダウンを奪う。するとブラボがパンチラッシュで詰めてくるが、今度は和島がカウンターの左フックでダウンを奪い返し、場内は大盛り上がりに。その後も和島が左ミドル主体で主導権を維持する。記者採点は和島。
3R、和島は左ミドルを蹴り続けつつ、左ストレートでダウンを場う。終盤にも左フックでダウンを奪い、最後は倒せなかったが攻め続けて終える。10-7で和島が取る。ジャッジ3者も和島を支持し、和島が判定勝ちした。
平田樹が3R一本勝ち
第7試合 MMA 女子アトム級(47.7kg) 5分3R
○平田 樹[いつき](フリー)
×リトゥ・フォガット[Ritu Phogat](インド)
3R 2’42” 裸絞め
※フォガットが計量2.4ポンド(1.09kg)オーバー。ファイトマネーの20%を対戦相手に譲渡
平田は26歳。22年8月のリン・ホーチン戦で判定勝ちしたが、アトム級リミットを4ポンド(1.81kg)オーバーしてしまう。22年11月のハム・ソヒ戦でも計量で0.5ポンド(220g)オーバーしてしまい、平田はONEで3度目の計量オーバーのため、ソヒは平田に反省を促すため対戦を拒否した。23年3月に仕切り直しの試合が組まれると、平田は判定負け。24年1月の有明大会では三浦彩佳に判定負け。6月にはビクトリア・ソウザに1Rギロチンチョークで一本負け。8月にアーティ・カトリに判定勝ちし連敗を3で止める。だが11月の有明大会では澤田千優に判定負けした。
フォガットは31歳。21年に行われたONE女子アトム級GPでは12月の決勝に進んだが、スタンプ・フェアテックスに2R腕十字で一本負け。続く22年9月のティファニー・テオ戦での一本負けの後、産休に入り、昨年2月に復帰したが、三浦彩佳に1R膝十字で一本負けした。
1R、スタンドで見合った後、フォガットが組み付いて押し込む。平田は倒れずにいると、最後、アームロックを仕掛けながら倒し、上からパウンドを落とし、いい形で終える。
2R、お見合いが続くと、モハメド・スライマン・レフェリーが両者に攻撃を促す。すると平田はすぐにタックルを仕掛けて倒し、バックを奪い、コントロールし、裸絞めを狙う。極まらずにいると最後はトップに移り、主導権を維持する。
3R、フォガットが最初からタックルを仕掛け、倒してバックを取るが、足のロックが不十分で、平田が上を取り返す。平田はマウント、バックと移行すると、今度は裸絞めを極め、タップを奪った。平田は450万円のボーナスを獲得している。
和田竜光、伊藤盛一郎にパンチ技術で差をつけ判定勝ち
第6試合 MMA フライ級(61.2kg) 5分3R
○和田竜光(TEAM WADA/元DEEPフライ級王者)
×伊藤盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム/元パンクラス&ZSTフライ級王者)
判定2-1
和田は37歳。08年にMMAデビューし、13年に元谷友貴に勝利しDEEPフライ級王座を獲得。18年からONEに上がり13戦6勝7敗。19年8月のONEフライ級GP準決勝ではデメトリアス・ジョンソンを寝技で追い込む場面を作るも判定負け。その後は勝ち負けを繰り返すような状態が続き、昨年1月にストロー級に階級を下げたが、サンジャル・ザキロフに判定負け。7月にはアバズベク・ホルミルザエフに判定負け。今回、フライ級に戻り、21年10月の竹中大地戦以来4年半ぶりの日本人対決に臨む。
伊藤は32歳。12年にMMAデビューし、15年2月にZSTフライ級王座を獲得。19年4月、RIZINでマネル・ケイプに2R TKO負け。20年8月にRIZINで神龍誠に2Rギロチンで一本負け。22年12月からパンクラスに参戦し、23年12月、フライ級暫定王者決定戦で有川直毅に2R裸絞めで一本勝ち。鶴屋怜がUFCと契約したため24年4月にパンクラス同級王座を返上し、伊藤が正規王者に格上げとなる。その1カ月後には元K-1王者の菅原美優との入籍を発表。7月、ムハンマド・サロハイディノフに3R裸絞めで一本勝ちし初防衛。昨年は肺炎や怪我の療養が続き、6月に王座を返上。今年3月14日のパンクラスで復帰戦が組まれたが、ジョセフ・カマチョのビザトラブルにより試合が中止となっていた。ONEには初参戦だ。
1R、スタンドの展開で、和田は右ストレート、ボディ、カーフキック、組んでからの肘を当てる。伊藤も首相撲で膝蹴りを返す。お互いひるまないものの、和田の手数と巧さがやや目立つ。
2R、和田は右ストレート、ボディを随所で当てる。伊藤はもらってもひるむほどではないが、自分のパンチは空を切る場面が多く、印象が悪い。
3R、和田は随所で右のパンチを的確に当てて優位をキープする。終盤、ようやく伊藤がタックルを仕掛け、倒しかかるものの、ロープの外に出てしまい、スタンドに戻る。最後、伊藤は打ち合うが流れを変えられず終わる。記者採点は和田。ジャッジは意外にも割れたが、2者が和田を支持し、和田が判定勝ちした。
山北渓人、黒澤亮平に2R腕十字で一本勝ち
第5試合 MMA ストロー級(52.3kg) 5分3R
○山北渓人(リバーサルジム新宿Me,We/元パンクラス・ストロー級王者)
×黒澤亮平(THE BLACKBELT JAPAN/元パンクラス&修斗世界ストロー級王者)
2R 1’31” 腕ひしぎ十字固め
ONE SAMURAI旗揚げ大会で、パンクラスの元ストロー級王者対決が組まれた。
山北は29歳。レスリングをベースとし、20年2月にMMAプロデビューし、22年7月、北方大地に判定勝ちしパンクラス・ストロー級王者となる。23年3月にONEに初参戦し元ONEストロー級王者・アレックス・シウバに判定勝ち。24年1月の有明大会で2位のボカン・マスンヤネに判定負けし、プロ9戦目で初黒星。3月の再起戦でジェレミー・ミアドに1Rブルドッグチョークで一本勝ち。8月のファイトナイトでは猿田洋祐と接戦を繰り広げ判定2-1で勝利。昨年2月のファイトナイトではリト・アディワンに判定勝ちし3連勝中だ。その試合で右肩の腱板を断裂し、5月に手術をし、療養を経て戦列復帰する。
黒澤は32歳。修斗で16年に澤田龍人を下し世界ストロー級王座を獲得。23年からパンクラスに参戦し、24年4月のストロー級暫定王者決定戦でリトルを2R 右ストレートでKO。1位の若林耕平が正規王者決定戦を辞退し、7月のランキングで黒澤が正規王者に認定される。昨年3月、植松洋貴に2R TKO勝ちし王座を初防衛。ONEと契約したため王座を返上し、9月に初参戦し、ジェイソン・ミラルペスに判定勝ち。だが1月、ボカン・マスンヤネに判定負けし、ONE 1勝1敗となり、連勝が6でストップした。
1R、序盤から山北がタックルを仕掛け、組み付きながらバックを取り、そのままグラウンドに持ち込む。山北はバックマウントをキープして終える。
2R、山北がまたも序盤から倒すと、バックコントロールしつつ腕十字を極めタップを奪った。
勝利者インタビューで山北は150万円ボーナスを授与されると満面の笑みを浮かべ「タイトルマッチが日本でできたらうれしいです。次はタイトルマッチをお願いします」とアピールした。
吉成士門、ガザリとのダウンの応酬制し本戦契約勝ち取る
第4試合 ムエタイ フライ級(61.2kg) 3分3R
○吉成士門(エイワスポーツジム/プロムエタイ協会ライト級&スーパーフェザー級王者、WBCムエタイ世界ライト級王者、WPMFインターナショナル・スーパーバンタム級王者、元WMCインターコンチネンタル・バンタム級王者、元WMC日本フライ級王者)
×ジョハン・ガザリ[Johan Ghazali](マレーシア/米国)
判定3-0 (30-26/29-27/30-26)
吉成名高のいとこ、士門は21歳。BOM、RWSでの活躍を経て、24年12月にONEフライデーファイツに初参戦するとリッティデットに2R肘打ちでTKO勝ち。昨年3月の埼玉大会ではヨードレックペットに判定勝ち。8月、ペットンローを2R KO。10月のBOMではヌンプーシンを1R KOしWBCムエタイ世界ライト級王者王座を獲得。11月の試合は偶発的なアイポークにより相手のタギール・カリロフが左目を負傷し2R途中で無効試合に。12月、デッドゥアンレックに判定勝ち。ONEでは5戦無敗だ。
ガザリは19歳。母は米国人、父はマレー系・インドネシア系・日本系のルーツを持つ。10歳からムエタイを始め、23年2月からONEに参戦し、ONE 11戦8勝3敗。25年1月、ジョハン・エストゥピニャンに判定負け。最近では2月にイェ・イン・ナウンに判定勝ちしている。
1R、士門がリーチ差を活かして距離を取り、右のミドル、ロー、縦肘を的確に当て、やや優位に進める。ガザリも終盤、右フックを当て、危険なムードを残す。記者採点は士門。
すると2R、開始すぐにガザリが右フックでダウンを奪う。だが士門は次第に持ち直し、右ストレートでダウンを奪い返す。士門は右肘も当て、やや優位で終える。記者採点は士門。ジャッジは割れ、2者が士門、1者がガザリにつける。
3R、士門は右カーフを立て続けに当て、序盤からダウンを奪う。その後も士門が右カーフを効かせるが、ガザリもパンチを返しつつ耐えて終える。10-8で士門が取る。合計30-26で士門。ジャッジ3者も士門を支持し、士門が判定勝ちした。士門は450万円ボーナスを獲得し、本戦契約の10万ドルボーナスも獲得している。
田丸辰、ONE初戦は黒田斗真に判定勝ち
第3試合 キック ストロー級(52.3kg) 3分3R
×黒田斗真(FORWARD GYM/元K-1バンタム級(53kg)王者)
○田丸 辰[とき](team VASILEUS/元RISEスーパーフライ級(53kg)&フライ級(51.5kg)王者)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
黒田は25歳。昨年、K-1を離れ、5月のSPACE ONE×BOM立川大会に参戦し、タイ人のシワラットに1R55秒左膝蹴りでKO勝ち。9月のONE初戦でアダム・ソー・デッチャバンに判定負け。11月のONE 2戦目ではロシア人のキリル・チジクに判定勝ち。今年3月、バンルーロックに判定負け。4月のBOMでは佐藤執斗に2R負傷判定勝ちしている。
田丸は24歳。18年、デビュー2年目で初代RISEフライ級王者となり、那須川天心に続くRISE軽量級の新世代として活躍する。RISE WORLD SERIES 2023 -54kgトーナメントでは大﨑一貴、クマンドーイら強豪を下し優勝し、賞金1千万円を獲得し、RISEの同年のMVPの賞金300万円も獲得する。24年9月のRISE世界バンタム級タイトルマッチで王者の志郎に判定負け。昨年、RISEを離れ、5月のRIZINでMMAデビューしたが平本丈に寝技で圧倒され判定負け。その後、TRY HARD GYMを離れ、武尊率いるteam VASILEUSに移籍し、ONEでキックに復帰する。
1R、両者サウスポーで構え、攻撃が少ない状態が続くが、田丸が右ジャブ、インロー、左ミドルの的確さでやや好印象を残す。記者採点は田丸だが割れても不思議ではない。
2R、田丸は攻撃は少ないものの、右ジャブ、インロー、左ミドルを変わらず的確に当て、主導権を維持する。黒田は攻撃を出しても空振りが続く。記者採点は田丸。
3R、田丸は変わらず攻撃が増えないものの、随所で自分の蹴りとパンチを当て、反撃を封じ終了する。記者採点は田丸。合計27-30で田丸。ジャッジ3者も同じ採点で田丸を支持し、田丸が判定勝ちしたが、ボーナスに代表されるようにKOが重視されるONEにおいて印象の薄い試合となってしまった。
内藤大樹、無敗の陽勇をテクニックで封じ判定勝ち
第2試合 キックボクシング フライ級(61.2kg) 3分3R
×陽勇[ひゅう](チーム・メディ・ザトゥ/TEAM3K)
○内藤大樹(BELLWOOD FIGHT TEAM/元シュートボクシング日本スーパーバンタム級(55kg)王者)
判定0-3 (28-29/28-29/27-30)
武尊が引退するONE SAMURAI旗揚げ大会で、武尊と同階級の日本人同士の一戦が組まれた。
陽勇は大阪出身の23歳。22年、新極真会等が参加するJFKO全日本フルコンタクト空手道選手権で優勝し、同年末にキックデビューし11戦11勝(4KO)。RISEを主戦場で活躍後、24年9月のONE初戦でユセフ・サードに判定勝ち。昨年2月、レアンドロ・ミランダに2R TKO勝ちし、35万バーツのボーナスを獲得。3月の日本大会ではザカリア・ジャマリを1R左飛び膝蹴りでKOした。9月、ジョーダン・エストゥピニャンに3R TKO勝ち。今年3月、スーブラック・トープラン49に1R KO勝ちし、ONE 5戦5勝、4連続KO勝ちとした。今回、ONEでは初めて日本人と対戦する。
内藤は愛知在住の30歳。RISEで原口健飛に勝利し、那須川天心には2度KO負け。19年からONEに参戦し、22年のムエタイ・フライ級GPでは一回戦でスーパーレックに判定負け。23年、デッドゥアンレック、ゴントラニーに判定負けし、24年3月にシャーゾット・カブトフに判定勝ちしたが、3週間後のデッドゥアンレックとの再戦では判定負け。8月、キックルールでエリアス・マムーディと対戦し3RバックハンドブローでKO負け。昨年6月、ジョハン・エストゥピニャンに判定勝ちし連敗をストップした。11月のファイトナイトではナックロップを1R右ストレートでKOし2連勝中だ。今回は19年のONE初戦の渡辺優太戦以来となる日本人対決に臨む。
1R、陽勇がサウスポーでプレッシャーをかけ、内藤がオーソドックスで距離を取る構図が続く。お互いローを当て、陽勇は左ボディ、内藤は左ミドルも強打する。内藤は左ジャブも当てる。均衡状態が続き、差のつけにくいラウンドに。記者採点はやや巧さが印象の残った内藤だが割れても不思議ではない。ジャッジは3者とも内藤につける。
2R、陽勇が左ミドル、内藤が右インロー主体の攻防に。均衡が崩れないものの、終了間際、内藤の右インローで陽勇が少しバランスを崩し、印象を悪くする。記者採点は内藤だがまだ僅差のため割れても不思議ではない。ジャッジはやはり割れ、2者が陽勇、1者が内藤につける。
3R、陽勇が圧を強め、内藤が回り続ける構図で、お互いミドル、ローを打つが、明確な差が無いまま終わる。記者採点はここでも巧さがやや目立った内藤。ジャッジ3者も内藤につける。記者採点合計27-30で内藤。ジャッジ3者も内藤を支持し、内藤が判定勝ちし、11戦全勝の陽勇に初めて土をつけた。
永井奏多がONE SAMURAI幕開けの一戦で判定勝ち
第1試合 MMA バンタム級(65.8kg) 5分3R
○永井奏多[かなた](TRIBE TOKYO MMA/修斗バンタム級世界王者)
×神部篤坊[あつほう](ABLAZE八王子/武蔵村山さいとうクリニック/パンクラス・バンタム級6位)
判定3-0
3月30日の会見でONEのチャトリ・シットヨートンCEOはRISE、KNOCK OUT、シュートボクシング、パンクラス、修斗とのパートバーシップ締結を発表していたが、修斗とパンクラスのONE初参戦選手同士の一戦が、ONE SAMURAI旗揚げ大会の幕開けとなる第1試合に置かれた。
永井は21歳。23年に修斗でMMAデビューし、初戦は2Rドローだったが、以降は9連勝。昨年3月、藤井伸樹に判定勝ち。5月、ダイキ・ライトイヤーとの修斗バンタム級世界暫定王者決定戦では1R KO勝ち。9月の王座統一戦では正規王者の齋藤奨司に3R裸絞めで一本勝ちした。
神部は26歳。MMA 9戦8勝1敗。23年のプロデビューから24年までFighting Nexusにレギュラー参戦し、昨年から参戦したパンクラスでは3戦全勝(2KO/1一本)で、昨年11月に合島大樹に59秒TKO勝ちしている。
1R、スタンドのボクシングで、永井が左ジャブを突いて距離を取りつつ、右フックを的確に当て、優位に進める。永井もパンチをもらうが、手数差を示す。
2R、永井がテイクダウンを奪い、バックマウントから執拗に裸絞めを狙い、優位に進める。
3R、神部が前に出て右フックを随所で当てて反撃するが、永井は耐えきり、途中テイクダウンも奪って反撃を封じ終える。記者採点は永井。ジャッジ3者も永井を支持し、永井が判定勝ちしたが、勝ち名乗りの際、最初レフェリーが神部の手を上げてしまうアクシデントがあった。
ONE 4.29 有明アリーナ(レポ/王座戦):ロッタン×武尊2、若松佑弥&吉成名高 防衛戦、ハガティー×与座優貴 随時速報・見所紹介













































