KNOCK OUT 12.30 代々木第二(後半戦レポ):海人、シッティチャイとの接戦制し「ONE行って、全員倒します」。久井大夢、ゴンナパーとの延長戦制しREDライト級王者に。山田真子、Kihoとの因縁の再戦制し女子アトム級王者に。龍聖、玖村修平を2R右ハイKO

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MAROOMS presents KNOCK OUT.60 ~K.O CLIMAX 2025~
2025年12月30日(火)東京・国立代々木競技場第二体育館
レポート&写真:井原芳徳 (前半戦は別記事に掲載します)
※KNOCK OUTのBLACKルールは肘無し・ワンキャッチワンアタックのキックルール。REDルールはオープンフィンガーグローブ着用・肘有りキックルール。UNLIMITEDルールはREDルールに加え倒してからの打撃も有効なルール
久井大夢、ゴンナパーとの延長戦制しREDライト級王者に
第19試合 メインイベント KNOCK OUT-REDライト級(62.5kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
×ゴンナパー・ウィラサクレック[Kongnapa Weerasakreck](タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/王者、元K-1&Krush同級王者、元WPMF世界スーパーライト級王者)※初防衛戦
○久井大夢[たいむ](TEAM TAIMU/挑戦者、元KNOCK OUT-RED&BLACKスーパーフェザー級(60kg)王者、元BLACKライト級王者、元クンクメール世界60kg級王者)
4R 判定1-2 (秋谷10-9/和田9-10/北尻9-10)
3R 判定1-1 (秋谷29-29/和田28-29/北尻29-28)
※久井が王者に
KNOCK OUTの1年の集大成となる「K.O CLIMAX」。前日会見でKNOCK OUTの山口元気代表は「12月30日を打撃格闘技の年末の風物詩にしたいというのを唱えてから2回目の開催で、本当にそれにふさわしいマッチメイクで選手たちが揃ってくれた」と自信たっぷりに語り、終盤には5階級のタイトルマッチが並べた。そのトリを飾ったのは元K-1王者のムエタイ戦士・ゴンナパーと、KNOCK OUT生え抜きの久井によるREDライト級タイトルマッチだ。
ゴンナパーは33歳。ムエタイで活躍後、16年からK-1 GROUPに参戦し、山崎秀晃、安保瑠輝也らに勝利し、20年12月にK-1ライト級王者に。21年7月の初防衛戦で朝久泰央に敗れる。22年6月のTHE MATCHではRISEの白鳥大珠を、8月のK-1では岩崎悠斗をKO。以降はタイに戻り休養していたが、昨年4月に復帰し塚本拓真に判定勝ち。7月のK-1では与座優貴に1R KO負け。9月のKrushでは上野空大に3R TKO勝ちしたが、ライト級(62.5kg)リミットを1.65kgオーバーしてしまう。今年2月、KNOCK OUTに初参戦しREDルールで古村匡平に判定勝ち。6月の代々木大会では重森陽太を3R右フックでKOし、REDライト級王座を獲得。8月には下地奏人を3R左ストレートでKOした。
久井は20歳。昨年6月、龍聖から1Rに2ダウンを奪って判定勝ちし、BLACKスーパーフェザー級王座を獲得。今年6月の代々木大会での1年ぶりの龍聖との再戦で延長判定勝ちし王座初防衛を果たす。その後、ライト級に戻ると宣言。7月大会では昨年11月に延長判定負けした相手であるロムイーサンと再戦したが、2Rに右ストレートでダウンを奪われて判定負け。9月にはONEフライデーファイツに初参戦し、チャン・チンタオに判定勝ち。10月のKNOCK OUTでは古村匡平を3R左ストレートでKOすると、ゴンナパーのREDライト級王座挑戦にゴーサインを出していた。
1R、両者サウスポーで構え、ゴンナパーがプレッシャーをかけ続け、左ストレート、組んでの右肘、右ボディ等を随所で当て、やや優位に進める。久井はまだひるまず、右ジャブや左ストレートを返すものの、攻撃が少ないまま終わる。記者採点はゴンナパー。
2R、ゴンナパーは圧を強め、随所で左ストレートやローを当てる。久井は回り続ける状況が続き、1Rよりも攻撃が減ってしまう。最後、久井は顔面への右前蹴りを当てるが、すぐに終わる。記者採点はゴンナパー。
3R、ゴンナパーは変わらず前に出続け、左ストレートのヒットをさらに増やし、久井を脅かす。久井も随所でバック肘やバックブローの奇襲で逆転を狙うが、ゴンナパーの前進は止まらない。終盤にはゴンナパーの左ストレートで久井は少しひるんでしまう。記者採点はゴンナパー。合計30-27でゴンナパー。ジャッジは意外にも積極性と的確さで勝るゴンナパーへの評価が厳しく、三者三様で延長へ。
延長R、久井は素早いステップで距離を取りつつ、右ジャブを当て続けると、中盤、パンチの連打をまとめ、一瞬ゴンナパーを棒立ちにさせ、好印象を作るが、ゴンナパーも右フックを当て返す。ゴンナパーは持ち直し、前に出続けるものの、本戦ほどパンチは当てられず終わる。記者採点は僅差だが久井。ジャッジは割れたが、2者が久井を支持し、久井が判定勝ちした。
ベルトを巻いた久井は「ゴンナパー選手強くて歯折れちゃいました」「今日の試合内容じゃアカンのもわかっているので、もっと強くなります」と話した。敗れたゴンナパーはバックステージで「採点には不満です。もう一回戦いたいです。来年の初戦で再戦したいです」とコメントした。久井も「納得していないので、すぐ再戦したいです」と話している。
海人、シッティチャイとの接戦制し「ONE行って、全員倒します」
第18試合 セミファイナル KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級(70kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○海人(TEAM F.O.D/王者、SB世界同級王者、RISEミドル級(70kg)王者、元SB日本スーパーライト級(65kg)王者)
×シッティチャイ・シッソンピーノン[Sitthichai Sitsongpeenong](タイ/元GLORYライト級王者、元ルンピニー認定ウェルター級王者)
判定3-0 (秋谷30-29/神谷30-29/大澤30-27)
※海人が初防衛
海人は28歳。21年2月、REBELSで日菜太に判定勝ちし、REBELS-BLACKスーパーウェルター級王座を獲得した。この大会をもってREBELSはKNOCK OUTに統合され、海人の王座もKNOCK OUTの同級王座に移行した。以降の海人はKNOCK OUTには出場せず、今回が初防衛戦となる。(旧体制のKNOCK OUTには18年12月に出場し水落洋祐に3R TKO勝ちしている)
海人は23年前半、RISEとSBの世界タイトルを獲得。同年8月のGLORYオランダ大会でティジャニ・ベスタティのGLORYライト級王座に挑戦したが判定負けし連勝が18でストップ。昨年後半以降、今年夏のGLORY王座奪取を目指し、勝利を重ねていた。
だが今年に入り、3月のONE日本大会でのマラット・グレゴリアン戦決定後から状況が一変する。大会前日、グレゴリアン陣営・ONE側と計量を巡ってトラブルが生じ、試合を拒否した海人をONEのチャトリ・シットヨートンCEOは批判したが、SB側が抗議し、チャトリ氏が謝罪する騒動が起こった。ONEは5月初旬の海人×グレゴリアンを提案したが、グレゴリアン側の調整がつかず、5月23日のONEでモハメド・シアサラニ戦が急きょ組まれ、海人は判定負け。さらに6月22日のSBでのエンリコ・ケール戦でも判定負け。その間、ベスタティはMMA転向のためGLORYライト級王座を返上し、同王座奪取の道は霞む。
海人は10月11日のSB後楽園大会でタイ人のペットマイに判定勝ちし連敗をストップ。11月24日のSB代々木大会ではケールと再戦し判定勝ち。試合後、海人はSB離脱を表明し「来年から世界最強が証明できる場所に向かって本格的に動いて、そこに挑戦します」と宣言し、ONE本格参戦の意向を示した。その前に、以前から内定していたシッティチャイとのKNOCK OUT王座の防衛戦に臨む。
シッティチャイは34歳。2014年にルンピニー認定ウェルター級王者、16年にGLORYライト級(70kg)王者となり、GLORYでは6度王座防衛。20年からONEに上がり、22年3月のキック・フェザー級(70.3kg)GP決勝でチンギス・アラゾフに判定負けし準優勝。その後2勝したが、23年9月にムエタイルールでモハメド・シアサラニに判定負けし、昨年1月の有明大会ではマラット・グレゴリアンに3R右テンカオでKO負けした。昨年6月、ONE初戦の野杁正明に判定勝ちしたが、12月にムエタイでシャドウ・シンハマウインに判定負け、今年4月にムエタイでニコ・カリロに2R KO負けと負けが込み、ONEとの契約が終了した。KNOCK OUTの山口元気代表は8月の後楽園大会でシッティチャイと複数試合契約を結んだと発表し、12月30日の代々木大会で海人の王座に挑戦させたい考えを示し、海人も前向きな姿勢を示していた。
海人の強豪タイ人との戦いは、元ONE&ルンピニー王者・ペットモラコットとの連戦が記憶に新しいところで、昨年2月のSBの初戦では海人が延長判定負けしたが、4月に海人がSB世界王座を懸けて再戦し判定勝ちでリベンジしている。
SBを離れる海人はロングスパッツではなくショートスパッツで試合に臨む。1R、海人は開始すぐからプレッシャーをかけ、シッティチャイはロープを背負う状況が続く。サウスポーのシッティチャイに対し、海人はスイッチを織り交ぜつつ、サウスポーになると左のカーフキックを度々当てる。シッティチャイは崩れないものの、終盤にはカーフをもらった後にスリップする場面も。だがシッティチャイも左ミドル、ハイを随所で返し、危険な空気を残す。記者採点は海人。
2R、シッティチャイは1Rよりは前に出るようになり、左ミドルのヒットを増やして持ち直し、左ハイも当てる。海人はオーソドックス主体となり左カーフはあまり打てなくなるが、右のインカーフのヒットを増やす。終盤にはシッティチャイがプレッシャーをかけ返す場面も。だが海人は強打を許さず、右カーフを返して前に出返す。記者採点はイーブンだがシッティチャイの可能性もある。
3R、シッティチャイは左ミドルを当てつつ、組む展開が増え、左膝を当てるが、2度ローブローとなる。海人は右インロー、膝蹴り、左フックを随所で当てるが、すぐにシッティチャイも左ミドルや膝を返し、流れを作らせないまま終わる。記者採点はイーブン。合計30-29で海人。ジャッジは大澤氏が意外にも3ポイントも差をつけたが、2者は1ポイント差とし、3者から海人が支持され判定勝ちし、王座防衛を果たした。
ベルトを巻いた海人は「これから本格的に世界最強目指し、ONE行って、全員倒します。これから先、二度と負けないので、期待して見ていてください」とアピールした。
バックステージで海人は「まずは野杁さんのところにたどり着いて、グレゴリアンにも勝って(スーパーボンに勝って)チャンピオンになりたいです。4月のONE日本大会に出られたらいいなと思います」「(THE MATCH 2022で)野杁さんに勝った試合も納得できていないですし、野杁さんと日本最強を決める時は盛り上がると思います」等とコメントした。
ポズドニアコフ、中島玲を1R KOで返り討ちしBLACKウェルター級王者に
第17試合 KNOCK OUT-BLACKウェルター級(67.5kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
×中島 玲(KNOCK OUT クロスポイント渋谷/ハイブリッドアカデミー/王者、元プロボクシング日本スーパーウェルター級暫定王者)※初防衛戦
○ユリアン・ポズドニアコフ[Yulian Pozdniakov](ウクライナ/挑戦者、ウクライナIFMA王者、PRO Champion of Europe WKU K1 70kg、ウクライナK1 WAKO王者)
1R 1’52” KO (3ダウン:左膝蹴り)
※ポズドニアコフが王者に
中島は27歳。子供のころに空手を習い、高校時代にボクシングを始め、23年4月に日本スーパーウェルター級暫定王者となる。昨年3月のK-1 -70kg世界最強決定トーナメント開幕戦でのキックデビュー戦でヴィクトル・アキモフに2R KO負け。6月のKNOCK OUT代々木大会でのキック2戦目はバズーカ巧樹に3R TKO勝ち。10月のBLACKウェルター級王座決定トーナメント準決勝では漁鬼に判定勝ち。12月の横浜大会での決勝では渡部太基を1R右フックでKOしベルトを巻く。だが今年4月、ユリアン・ポズドニアコフにダウンを奪われ判定負け。6月の代々木大会でベルトを懸けて再戦を予定していたが、中島は練習中の怪我により欠場。8月から上京してKNOCK OUTクロスポイント渋谷に練習拠点を移し、10月大会では小川悠太に判定勝ち。試合後のマイクで中島は「年末、みんなが見たいのは再戦でしょ」と話し、12.30 代々木でのポズドニアコフとの再戦および防衛戦に意欲を示し、大会後に山口プロデューサーも「タイトルマッチは決定です」と明言していた。
ポズドニアコフは23歳。タイのムエタイの名門シッソンピーノンジムで練習する。4月にKNOCK OUTに初参戦し、中島玲をムエタイスキルで翻弄し判定勝ち。6月の代々木大会では欠場の中島に代わって出場した漁鬼と対戦し判定勝ちしている。
1R、序盤からポズドニアコフがサウスポーからの左テンカオをクリーンヒットして中島の動きを止めると、左ボディフックも当てて下がらせ、左膝蹴りをボディと顔面に連打してダウンを奪う。ポズドニアコフはさらにパンチやミドルで攻め続け、左膝蹴りでダウンを奪う。中島は立ったがダメージが大きく、最後もポズドニアコフが左膝蹴りをボディに叩き込んで倒し、2分足らずで仕留めた。
ベルトを獲得したポズドニアコフは「今、母国は(戦争で)大変な状況です。ウクライナの人たちにこの勝利を捧げたいです。応援してくれる日本の皆さんにも感謝しています」と話した。
山田真子、Kihoとの因縁の再戦制し女子アトム級王者に
第16試合 KNOCK OUT-BLACK女子アトム級(46kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
×Kiho(KNOCK OUT GYM 調布/王者)※初防衛戦
○山田真子(GROOVY/挑戦者、元J-GIRLSアトム級王者、元ボクシングWBO女子世界ミニフライ級王者)
判定0-2 (秋谷29-30/和田29-29/神谷29-30)
※山田が王者に
Kihoは23歳。21年にKrushでプロデビューし、K-1 GROUPでは10戦6敗4分と苦戦したが、23年8月には末松晄とドロー。24年からKNOCK OUTに戦場を移すと6連勝中で、今年は2月に菊地美乃里に判定勝ちし、5月にはNaoに3R右ハイキックでKO勝ちし、7月には森川侑凜に判定勝ち。9月のKNOCK OUT-BLACK女子アトム級タイトルマッチでは山田真子に延長判定勝ちし王者となった。
山田は31歳。キックボクサーとしてJ-GIRLSで王者となり、プロボクシングでも世界王座を獲得し活躍後、19年11月のKrushでキックに復帰。23年4月に奥脇奈々に判定勝ちした後ブランクが続いたが、今年2月のKNOCK OUTで復帰し、ミニマム級(47.5kg)で、ぱんちゃん璃奈と対戦し延長Rドロー。7月大会では女子アトム級(46kg)で菊地美乃里に判定勝ち。9月のBLACK女子アトム級王者決定戦ではKihoに延長判定負けした。
だが、Kihoと山田の王座戦の裁定に対し、主催のKNOCK OUTプロモーションが異議申し立てを行う異例の事態となる。裁定は覆らなかったが、試合1週間後の審議結果発表会見で、3カ月後の代々木大会で、Kihoの王座を懸けての再戦を行うことが発表された。
1R、山田がプレッシャーをかけ、右フック、ローを当てる場面もあるが、Kihoは距離を取りつつ前蹴りを駆使して、前回よりは中に入らせない。Kihoは随所で左ミドルや右ローを当てるが、まだKihoのほうも攻撃が少ない。記者採点はイーブンだがKihoにつく可能性もある。
2R、山田は圧力を強め、序盤に左右のパンチを当てて先手を取る。だが中盤以降はKihoも距離を取り、山田はパンチを振るうものの空振りが増える。終盤、山田はパンチを当てるが、まとめたりひるませるほどにはならない。記者採点はイーブンだが山田につく可能性もある。
3R、やや疲れ気味のKihoに対し、山田が開始すぐから前に出て、左右のフックを振るう攻撃を繰り返す。Kihoはロープに詰められ、クリンチが増え、攻撃がほとんど返せなくなる。山田は空振りも多いもの、最後までガムシャラに前に出てパンチを振るい、随所で強打してさを印象付けて終える。記者採点は山田。合計29-30で山田。ジャッジ1者はイーブンとしたが、3者とも3Rは山田につけた模様で、2者が合計で山田を支持し、山田が判定勝ちし、リベンジと王座奪取を果たした。
カルロス・モタ、有川直毅に2R TKO勝ちしUNLIMITEDフェザー級王者に
第15試合 KNOCK OUT-UNLIMITEDフェザー級(57.5kg)初代王者決定戦 3分3R(延長1R)
○カルロス・モタ[Carlos Mota](ブラジル/元LFAフライ級王者)
×有川直毅(K-PLACE/THE KNOCK OUT FIGHTER UNLIMITED 57kg 1DAYトーナメント優勝、元パンクラス・フライ級2位)
2R 1’55” TKO (レフェリーストップ:左膝蹴り→グラウンドパンチ)
※モタが王者に
モタはMMA 10戦8勝(4KO)2敗の30歳。22年8月、米国のMMA大会・LFAで王者となり、10月にUFCに初参戦し判定負けしたが、試合後のドーピング検査で持久力向上薬の陽性反応が出たため2年の出場停止処分を受ける。処分が明け、昨年12月、KNOCK OUT横浜大会にUNLIMTEDルールで初参戦し、キックボクサーの栗秋祥梧を圧倒し判定勝ち。今年6月の代々木大会ではBLACKルールで古木誠也と対戦し1R KO負け。8月大会ではUNLIMITEDルール・スーパーフェザー級(60kg)で中村悠磨に判定勝ち。今回がUNLIMITEDルール 3戦目。適正体重に近い57.5kgに戻り、新設の王座に挑む。
有川はMMA 14戦8勝(2KO/1一本)5敗1分の32歳。17年にプロMMAデビューし、19年からパンクラスに出場し、パンクラスで5勝2敗の後、23年12月、伊藤盛一郎とのフライ級暫定王者決定戦に臨んだが2R裸絞めで一本負け。それから約2年、怪我等の影響でブランクが続いたが、9月のKNOCK OUT UNLIMITED 57kg 1DAYトーナメントで復帰すると、川野龍輝に1R TKO勝ち、山野邉嵐に判定勝ち、今村流星に判定勝ちし優勝した。
1R、有川がプレッシャーをかけ、右ボディ、ロー等を当て、やや積極的に攻める。だが終盤、モタがカウンターの右フックで有川をダウンさせる。有川はすぐ立つが、最後もモタがテイクダウンを奪うとパウンドを当て、好印象で終える。記者採点はモタ。
2R、有川も左ミドル、右ローを的確に当てていたが、一発の破壊力で勝るモタが左ストレートをクリーンヒットしてダウンを奪う。有川は踏みつけで襲い掛かり、立たれてもパンチと膝で追い詰める。最後は左ハイと膝を連続で当てて倒し、うずくまった有川にパウンドを連打したところで、植松レフェリーがストップした。
UNLIMITED -60kgトーナメント タン・フォンが3連続1R KO勝ちで優勝
第14試合 KNOCK OUT-UNLIMITED -60.0kgトーナメント決勝 3分3R
×新田[あらた]宗一朗(KNOCK OUTクロスポイント吉祥寺/元INNOVATIONスーパーフェザー級王者)
○タン・フォン[Tang Feng](中国/長沙鋭景ファイティングクラブ/CFP)
1R 0’20” KO (右ストレート)
「KNOCK OUT-UNLIMITED -60.0kgトーナメント」は8選手が参加し、11月1日の常葉大会で準々決勝(一回戦)4試合が行われ、12月30日の代々木大会で準決勝と決勝が行われる。優勝者は現在、倉本一真が保持する同級王座への挑戦権と賞金200万円を獲得する。
タンはKNOCK OUTでも活躍するチュームーシーフー同様、CFP推薦で中国から初参戦した22歳。今年MMAデビューしたばかりで4月と9月19日の試合でいずれも勝利している。シュアイジャオという中国古式レスリング、キック、ムエタイの経験もあるという。11月のトーナメント一回戦ではキックボクサーの瑠夏をわずか51秒、右フックからのパウンドでKO。今大会での準決勝でも平川蓮斗を94秒、右ストレートからのパウンドでKO。決勝も同様の攻めでインパクトを残す。
1R、タンが開始すぐに距離を取ると、新田が軽く左ローを放つが、空振りすると、タンはすぐ前に出て、ワンツーでの左フックを当てる。真っすぐ下がった新田に対し、右ミドルを当ててから、右ストレートをクリーンヒット。ロープにもつれてダウンした新田に、タンがパウンドをまとめたところで、すぐさまレフェリーがストップした。タンはトーナメント3試合とも1R KO勝ちで勝利して優勝し、賞金200万円を獲得した。
勝利者インタビューで賞金の使い道を聞かれたタンは「外国で練習するために使いたいです。またKNOCK OUTに戻ってきてエキサイティングな試合をしたいです」と話した。来年の目標を聞かれると「王者(の倉本一真)に挑戦できる権利があると聞いていますので、60㎏級の王者になりたいです」と話した。
ゲーオガンワーン、軍司泰斗に延長判定勝ちで返り討ち
第13試合 RED スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
○ゲーオガンワーン・ソー・アムヌワイデッー[Kaewgangwan Sor.amnuaydes](タイ/元ルンピニー・プロムエタイ協会・True4Uスーパーフェザー級王者)
×軍司泰斗(TEAM SUERTE/元K-1フェザー級(57kg)王者、元Krushバンタム級(53kg)王者)
4R 判定3-0 (和田10-9/北尻10-9/神谷10-9)
3R 判定1-0 (和田29-28/北尻29-29/神谷29-29)
ゲーオガンワーンは30歳。15年12月、ルンピニースタジアム設立記念興行でスーパーレックを下しルンピニー&プロムエタイ協会のスーパーフェザー級王座を獲得。昨年6月のムエタイスーパーファイトでは65kg契約で大和哲也とで対戦し判定勝ち。今年8月にKNOCK OUTに初参戦し軍司泰斗とREDルールで対戦し1Rサウスポーからの左肘打ちでKO勝ち。11月15日のKNOCK OUTでは大沢文也に判定勝ちしている。
軍司は26歳。昨年9月、寺田匠とのK-1王座の2度目の防衛戦で延長判定負け。10月、クリスチャン・ボグダンに判定勝ちしISKAタイトルを獲得。今年4月いっぱいでK-1との契約が満了。5月、KNOCK OUT参戦が発表され、軍司は「僕の第2章はOFGムエタイ」と表明した。6月のKNOCK OUT初戦では、実質OFGムエタイのREDルールで、元ラジャダムナン王者のペットルンルアンを1R左ボディでKO。だが8月の2戦目ではゲーオガンワーンに1R左肘打ちでKO負け。軍司にとってこの試合が初のKO負けだった。11月15日のKNOCK OUTではゲーオガンワーンと同じサウスポーのセーンサックグンと対戦し判定勝ちした。肘で右まぶたを切られたが、年末の試合は問題ないと判断され、ゲーオガンワーンとの再戦が組まれた。
1R、軍司がプレッシャーをかけ続け、ゲーオガンワーンがサウスポーで構えてロープを背負う展開が続く。軍司が右インローを時折当て、ヒット数ではやや上だ。しかしゲーオガンワーンは時折放つ左インローが力強く、左ミドルは重みがあり、場内がどよめく。記者採点はイーブンだがゲーオガンワーンにつく可能性もある。
2R、ゲーオガンワーンは少し前に出るようになるが、軍司がプレッシャーをかける状況は変わらない。中盤、軍司が接近戦で右ストレートを当てるようになると、ゲーオガンワーンは組んでくるが、軍司は対処する。だが軍司の攻撃は続かず、ゲーオガンワーンが左ミドル、組んでの膝を当て、持ち直して終える。記者採点はイーブンだが軍司につく可能性もある。
3R、ゲーオガンワーンは距離を取りつつ、左ミドルも当てるが、組んでくる頻度が上がる。ゲーオガンワーンはまとめるほどでないが膝を当て、崩しも絡め、優位を印象付けようとする。軍司は攻撃が減ってしまい攻めあぐねる。記者採点はゲーオガンワーン。合計30-29でゲーオガンワーン。ジャッジも1者がゲーオガンワーンだったが、2者はイーブンとし延長へ。
延長R、ゲーオガンワーンはよりわかりやすく差を示そうとばかりに、首相撲を繰り返し、膝を当て、崩しも絡め、離れれば左ミドルも強打する。軍司は組まれるとボディパンチを連打するが、力が入らず、終盤には攻撃が出せず終わる。記者採点はゲーオガンワーン。ジャッジ3者もゲーオガンワーンを支持し、ゲーオガンワーンが判定勝ちした。
龍聖、玖村修平を2R右ハイKO
第12試合 BLACK 59kg契約 3分3R(延長1R)
○龍聖(BRAID/ISKA K-1ルール世界スーパーフェザー級(59kg)王者、元KNOCK OUT-BLACKフェザー級(57.5kg)王者)
×玖村修平(K-1ジム五反田チームキングス/元Krushフェザー級(57.5kg)王者、元NJKFバンタム級王者)
2R 2’55” KO (右ハイキック)
龍聖は24歳。昨年6月、久井大夢に判定負けし、18戦目でプロ初黒星を喫する。12月の再起戦ではブライアン・ガビオに判定勝ちしISKA王座を獲得。3月のONE日本大会ではスリヤンレックに判定勝ち。6月の久井との再戦でも判定負けした。10月のGOATのテレビ東京で放送された一戦ではロムイーサンに判定勝ちした。
玖村将史の兄・修平は23年年9月のKNOCK OUTでは栗秋祥梧に1R KO負けし4連敗に。昨年は6月のKrushで桝本翔也をKOし、10月のK-1で椿原龍矢に判定勝ちしたが、今年2月のK-1では兼田将暉に1R KO負けと苦戦が続く。9月にはKNOCK OUTに2年ぶりに参戦すると、雅治に3R終了間際TKO勝ち。K-1 GROUPに在籍したまま、引き続きKNOCK OUTに乗り込み、元フェザー級王者対決に臨む。
11月の後楽園大会のリングでこの一戦が発表された際、龍聖は「ライオンがウサギを狩るように、一瞬で瞬殺します」と、魔裟斗氏が03年のK-1での武田幸三戦の前に使った例えを借りて意気込みを語り、修平は「僕がしっかりライオンを狩りに行きたいと思います」と言い返していた。
試合はまさに龍聖がライオンのように圧倒する展開に。1R、龍聖が序盤から出入りしつつプレッシャーをかけ、左ボディ、右カーフ主体に攻め続ける。修平も左ジャブを当てるが、その先に続かない。終了間際、龍聖が攻め続け、右ストレートでダウンを奪い、しっかり10-8と差をつける。
2R、龍聖は修平をロープに詰め、左ジャブ、右カーフを当て続け、三日月蹴り、膝蹴りも絡めて追い詰める。終盤、龍聖は右ハイでダウンを奪うと、最後も再び右ハイでダウンを奪ったところで、秋谷レフェリーがストップした。
龍聖は「試合前にライオンがウサギを狩ると言いましたけど、玖村選手はウサギじゃないし、気持ちを感じました」と修平を称え「武尊さん、松倉(信太郎)さん、お忙しい時に(来場)ありがとうございます。武尊さんが来年引退されるということで、武尊さんの後継者になれるのは俺しかいないです。無敗の時ならカリスマを継承できなかったですけど、いろんな経験をした今の僕なら継承できます。道は険しいし責任も凄く大きいですけど、ここにいるみんなとならできると信じています」とアピールした。
KNOCK OUT 12.30 代々木第二(前半戦レポ):ぱんちゃん璃奈、肘有り初戦はサネーガームに判定負け。松嶋こよみ・大雅・カーライルがUNLIMITEDルール戦で完勝








































