KNOCK OUT 10.12 後楽園ホール(レポ):久井大夢、古村匡平に3R KO勝ちし12.30 代々木でゴンナパーの王座挑戦へ。重森陽太、小林司を3R KO。壱・センチャイジム、WBCムエタイ日本王座獲得。中島玲、再起戦は判定勝ち

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MAROOMS presents KNOCK OUT.58
2025年10月12日(日)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
※KNOCK OUTのBLACKルールは肘無し・ワンキャッチワンアタックのキックルール。REDルールはオープンフィンガーグローブ着用・肘有りキックルール。UNLIMITEDルールはREDルールに加え倒してからの打撃も有効なルール
久井大夢、古村匡平に3R KO勝ちし12.30 代々木でのゴンナパー戦熱望
第10試合 メインイベント RED ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
×古村匡平[きょうへい](FURUMURA-GYM/元大和ムエタイ・スーパーライト級王者)
○久井大夢[たいむ](TEAM TAIMU/元KNOCK OUT-RED&BLACKスーパーフェザー級(60kg)王者、元BLACKライト級王者、元クンクメール世界60kg級王者)
3R 2’32” KO (左ストレート)
古村は26歳。昨年9月のKNOCK OUT福岡大会ではREDルールでタイ人のムァンコーンに1R右ストレートでKO勝ち。11月のカンボジアでの試合ではムン・メイキアに判定負け。今年2月のKNOCK OUTではゴンナパーに判定負け。その試合での右拳の負傷の療養を経て、8月大会ではONEフライデーのメインイベンター・プンルアン相手に苦戦するも、3R開始早々に左フックでKOする番狂わせを起こした。
久井は20歳。昨年6月のKNOCK OUT代々木大会で龍聖から1Rに2ダウンを奪って判定勝ちし、BLACKスーパーフェザー級王座を獲得。今年6月の代々木大会での1年ぶりの龍聖との再戦で延長判定勝ちし、王座初防衛を果たした。その試合後、ライト級に戻ると宣言し、スーパーフェザー級のBLACKとREDの王座を返上。7月大会では昨年11月に延長判定負けした相手であるロムイーサンと再戦したが、2Rに右ストレートでダウンを奪われて判定負け。9月5日にはONEフライデーファイツに初参戦し、チャン・チンタオに判定勝ちしている。
6月の代々木大会ではゴンナパーが重森陽太をKOしREDライト級王座を獲得した。KNOCK OUTの山口元気代表は古村×久井について「ゴンナパーにこれだったら勝てるとファンの期待感が持てるような試合をしてくれれば、年末(=12月30日の代々木競技場第二体育館大会でのタイトルマッチ)っていうのは十分考えられる」とついてコメントしている。
1R、久井がサウスポーで構えて距離を取りつつ、右ジャブ、左インローを的確に当て、やや優位に進める。古村はジャブをもらった左まぶたが少し腫れる。だが終盤、久井の左インローの直後のタイミングで、古村が右ストレートを合わせてクリーンヒットしダウンを奪う。久井はダメージは小さい様子だがポイント差をつけられることに。10-8で古村が取る。
2R、開始すぐに古村の左まぶたの腫れのドクターチェックが入るがすぐに再開する。逆転を狙う久井はギアを上げ、左ミドル、右ジャブのヒットを増やし、古村を下がらせて優位になると、中盤過ぎ、左ストレートでダウンを奪う。古村は鼻血を出し苦しそうだ。その後も久井がパンチ主体で攻め続ける。8-10で久井が取り合計ポイントはイーブンに。
3R、流れは完全に久井で、久井が右ジャブを当てつつ、左ハイも絡め、中盤にはワンツーでの左ストレートでダウンを奪う。古村は鼻血を大量に出して血だるまに。その後も久井がパンチを当て続け、終盤、左ストレートで再びダウンを奪う。古村はすぐ立とうとしたが、ダメージが大きいと判断した秋谷レフェリーはすぐストップし、久井のKO勝ちとなった。
勝利者インタビューで久井は「年末、ゴンナパー選手と僕でタイトルマッチお願いします。ゴンナパー選手、肘有りルールで無双していますけど、僕が絶対勝ちます」とアピールした。大会後、KNOCK OUTの山口元気プロデューサーは両者の王座戦について「決定でいいと思う」と明言し、「ゴンナパー戦でもジャブが鍵となる」と話し、久井のスキルを評価していた。
バックステージでのインタビューで久井は「今回は山口さんにも勝つだけじゃあかんって言われてたし、自分もそのつもりだったので、倒しに行った感じです」と試合を振り返った。
敗れた古村は「久井君強かったですね。1R目にダウン取って、油断したのが敗因かなと思います。距離感がすごい上手かったですね。遠かったです。そこが雑だと合わされた印象です」と試合を振り返り、顔面の負傷について聞かれると「鼻は折れてるかもしれないですけど、治ったらイケメンになってくれてたらいいなと」と冗談を飛ばしていた。
重森陽太、小林司を3R KO
第9試合 RED ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
○重森陽太(KNOCK OUT クロスポイント吉祥寺/元KNOCK OUT-REDライト級(62.5kg)王者、元WKBA世界同級王者、元新日本フェザー級&バンタム級王者)
×小林 司(Sports 24/スック・ワンキントーン・ライト級王者)
3R 2’32” KO (左フック)
重森は30歳。昨年9月のONE Friday FightsではOFGムエタイルールでシン・ドンヒョンを2R右ストレートで一撃KO。10月のKNOCK OUTではマルコス・リオスに延長判定勝ち。11月にはカンボジアで試合をし、現地の選手に判定勝ち。だが12月のKNOCK OUT横浜大会ではUNLIMTEDルールに初挑戦すると、MMAの倉本一真に2R TKO負け。3月14日のONEフライデーファイツではトルコのアリ・コユンジュに判定負け。4月3日のカンボジアでの試合ではムン・メイキアに判定負け。6月の代々木大会ではゴンナパーに3R KO負けしREDライト級のベルトを失い、負けも続いている。
小林は28歳。ムエタイ大会のスック・ワンキントーンの王者で、5月大会でKNOCK OUTに初参戦すると、サウスポーからのパンチと肘を駆使し、力也に1RでTKO勝ち。7月大会ではムン・メイキアと63.5kg契約で対戦し判定負けしている。
1R、小林がサウスポーで構え、前に出続けるが、重森はオーソドックスで構えて回って距離を取り続ける。終盤にかけ、次第に右ミドルのヒットを増やすと、最後のほうには右ストレートも随所で当て、差をつけて終える。記者採点は重森。
2R、変わらず重森が回り続け、小林はなかなか捕まえられなかったが、中盤過ぎに左ストレートをクリーンヒットすると、重森は少しひるむ。重森は次第に持ち直すが、反撃に持ち込めず終わる。記者採点は小林。重森の指が小林の目に入る場面があり、北尻レフェリーは重森に注意する。
インターバルで持ち直した重森は3R、距離を取りつつ、序盤から右ミドルや左前蹴りを連打して先手を取る。すると中盤、小林の右のパンチのタイミングで、重森がカウンターの右フックを当ててダウンを奪う。小林はダメージが大きく、重森がパンチで攻め続け、左フックでスリップさせると、最後はパンチの連打で再びダウンを奪ったところでレフェリーがストップした。
勝利者インタビューで重森は「メインイベントの(古村)匡平選手がこの後、半端な試合してたら、僕がゴンナパーと試合します。12月30日、僕がKNOCK OUT盛り上げます。私はこれからだと思っているので、これからも応援お願いします」とアピールした。
だがゴンナパーへの挑戦権は古村をKOした久井が獲得することに。まだ山口代表がゴンナパー×久井決定を発表する前だったが、重森は大会終了後のインタビューで「まあどうせこのメンバーだったら全員回るんだから、順番に王者争ってこうよって感じですね」と話し、久井が先にゴンナパーと戦うことを認めている様子だった。
壱・センチャイジム、NJKF王者の繁那に判定勝ちしWBCムエタイ日本スーパーバンタム級王者に
第8試合 WBCムエタイ日本スーパーバンタム級(55.33kg)王座決定戦 3分5R
×繁那[ばんな](R.S-GYM/2位、NJKFスーパーバンタム級王者)
○壱[いっせい]・センチャイジム(センチャイムエタイジム/4位、ムエタイオープン同級王者、元KNOCK OUT-RED同級王者、元ルンピニー日本バンタム級王者)
判定0-3 (北尻46-48/神谷46-48/和田46-48)
※壱が王者に
WBCムエタイの日本組織が今年7月から新体制に刷新し、ランキングも一新され、壱も新たにランクインし、早速壱が主戦場とするKNOCK OUTで、NJKF王者の繁那とのWBCムエタイ日本スーパーバンタム級王座決定戦が組まれた。
繁那は京都出身の21歳。6月のNJKFスーパーバンタム級王座決定戦で藤井昴に1R TKO勝ちし王者となる。ONEに2度参戦し、昨年8月の初戦ではタイの選手を1R KOしたが、今年1月の2戦目ではイラクの選手に判定負けしている。KNOCK OUTには初参戦だ。
壱は28歳。昨年、NJKF勢も参加したKICKBOXING JAPAN CUP 2024 スーパーバンタム級トーナメント決勝まで進んだが、森岡悠樹に2R TKO負け。今年2月のONEフライデーファイツで中国のルー・イーフーに2R KO勝ちし、3月のムエタイオープンでタイのシンクロンコーイに2R KO勝ちしたが、6月のKNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座戦では森岡に3R KO負けしている。
試合前、ムエタイの定番のワイクルーの時間が設けられるが、壱は四方のコーナーに回るだけで終わる。1R、両者サウスポーで構え、繁那は右ロー、壱は右ミドル主体で、どちらも蹴り主体の攻防。まだあまりどちらも攻めず、差は少ないが、WBCムエタイはマスト判定が採用されているため、どちらかにポイントを割り振らないといけない。受け返しでの繁那のローがやや印象的で、記者採点は繁那としたが、壱につく可能性もある。
2R、お互い攻撃が増え、壱は左右のミドルを打ちつつ、近づけば肘や膝も当てるように。繁那は壱の蹴り足をつかみつつパンチを放ち、ロー、肘も返す。このラウンドも僅差だが、壱のほうがより多彩に技術を駆使している印象だ。記者採点は壱だが割れる可能性はある。
3R、壱は首相撲からの右膝蹴りをしっかり当て、離れれば右ミドルを深く当て、じわじわと差を印象付けると、終盤、左ミドルを当ててからの左ストレートでダウンを奪う。繁那はダメージはさほど無い様子だが、差をつけられることに。10-8で壱が取る。
4R、首相撲の展開では繁那も膝を返し、ほぼ五分だが、壱は離れ際に左右の肘を当てて好印象を作る。離れれば壱はミドル、前蹴りを的確にヒット。最後、繁那は起死回生を狙いバックハンドブローを放つが空振りし、印象を悪くする。記者採点は壱。
5R、繁那は逆転を狙い必死に前に出てパンチと蹴りを出すが、自分の攻撃の後にバランスを崩して倒れる場面もあり、印象が悪い。既にリードしている壱は首相撲で膝を当て、離れれば前蹴り、ミドルも随所で当て、繁那の反撃を封じる。最後も壱は左ジャブを当て、しっかり差を印象付けて終える。記者採点は壱。45-49で壱。ジャッジは3者とも46-48の2ポイント差で壱を支持し、壱が判定勝ちした。
WBCムエタイのベルトを巻いた壱は「森岡君とONEで連敗して、今日は激闘の自分を見つめ直し、盛り上がらない試合をしましたけど、ちゃんと勝ててWBCムエタイのベルトを巻けて良かったです。インターナショナル、世界のベルトまで巻くのが目標なので、今日が第一歩だと思います。今日は初めて(KNOCK OUTの)会場に娘が来ました。勝てて良かったです。ベイビー。山口さん、KNOCK OUTでWBC世界のベルトまで準備してください。今度はベストバウトするんで」とアピールした。
大会後、山口プロデューサーは「(壱の故郷の)沖縄で来年KNOCK OUTをやるので、そこで(タイ人以外が獲得できる)インターナショナルか世界のタイトルマッチを組めるよう、WBCムエタイと相談したいです」とコメントしている。
- WBCムエタイ日本王座を獲得した壱[いっせい]・センチャイジム(左2人目)
バックステージでのインタビューで壱は「KNOCK OUTの今までの僕の試合を見てる方は、行かないじゃんとか思う方も多かったかもしれないですけど、WBCムエタイということもあって、ムエタイの5Rを久しぶりにしようと思ったので、考えてた試合内容ではあったかなと思います。でもONEやKNOCK OUTで戦ってきたのが体に染み付いてるから、無意識に体が前に出ちゃうんですよ。そうすると会長からストップ、ダメって言われて、引いて、会長と5Rずっと駆け引きしていました」「多分12取られて345僕っていう採点だと思うんですね。12は取られても、345取ろうっていうのが元々作戦だったんで」と試合を振り返った。記者から「ダウンを取ったパンチはアンパンチってことで?」と前日会見でのコメントに沿って聞かれると「それにしましょう。かめはめ波とアンパンチはアンパンチの勝利で」と笑顔で回答した。
敗れた繁那は「完敗です。全部(Rのポイント)取られたぐらいの気持ちでした。(勝負を分けたのは)蹴りの距離の誘われ方ですね。自分の強いところ全部封印されました」と試合を振り返った。
中島玲、再起戦は蹴りも駆使し小川悠太に判定勝ち
第7試合 BLACK ウェルター級(67.5kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
○中島 玲(KNOCK OUTクロスポイント渋谷/ハイブリッドアカデミー/KNOCK OUT-BLACKウェルター級王者)※ハイブリッドアカデミーから所属変更
×小川悠太(誠真会館所沢道場/STRIKE NEXUSウェルター級王者、元KROSS×OVER&MA日本同級王者)
判定3-0 (秋谷30-29/北尻29-29/板倉30-29)
中島は27歳。子供のころに空手を習い、高校時代にボクシングを始め、23年4月に日本スーパーウェルター級暫定王者となる。昨年3月のK-1 -70kg世界最強決定トーナメント開幕戦でのキックデビュー戦でヴィクトル・アキモフに2R KO負け。6月のKNOCK OUT代々木大会でのキック2戦目はバズーカ巧樹に3R TKO勝ち。10月のBLACKウェルター級王座決定トーナメント準決勝では漁鬼に判定勝ち。12月の横浜大会での決勝では渡部太基を1R右フックでKOしベルトを巻く。だが今年4月、ユリアン・ポズドニアコフにダウンを奪われ判定負け。6月の代々木大会でベルトを懸けて再戦を予定していたが、中島は練習中の怪我により欠場。8月から上京してKNOCK OUTクロスポイント渋谷に練習拠点を移し、再浮上を図る。
小川は30歳。昨年6月の代々木大会で渡部太基に延長判定勝ちして以来1年4か月ぶりのKNOCK OUT参戦。その後、12月に乾秀人に判定負けしKROSS×OVER KICK ウェルター級王座から陥落したが、今年3月のSTRIKE NEXUSで金田大嵩に3R TKO勝ちしSTRIKE NEXUSのウェルター級初代王者となっている。
試合は中島が上京してからの練習の成果を発揮し、空手ベースの蹴りも多用したファイトを展開する。
1R、中島は右フックを強振しつつ、右のロー、ミドル、ハイといった蹴りも多用する。小川は長身を活かした伸びのある左ミドルを主体にしつつ、右ストレートのパンチも絡める。まだどちらも譲らない展開だ。記者採点はイーブン。
2R、中島は変わらず右ロー等の蹴りを使いつつ、中盤からは左ボディ、左右のフックのヒットも増やし印象を作る。だが小川はクリーンヒットは許さず、コツコツとローやミドルを返し、随所でパンチも当て、はっきり差をつけさせない。記者採点は中島だが、まだイーブンの可能性もある。
3Rも中島はパンチ、蹴りをバランス良く出し、やや押し気味ではあるが、小川もひるまずロー、パンチ等を返し、引かない展開のまま終える。記者採点はイーブン。記者採点合計30-29で中島。ジャッジ1者はイーブンとしたが、2者も30-29で中島を支持し、中島が判定勝ちした。
勝利者インタビューで中島は「今日は蹴りを見せようと思って、パンチが空回りしたんですけど、次は完全体・中島玲で返って来ます。年末、みんなが見たいのは再戦でしょ」と話し、12.30 代々木でのポズドニアコフとの再戦および防衛戦に意欲を示した。
大会後、山口プロデューサーは「タイトルマッチは決定です」と明言し「中島選手が蹴りを使って成長が見えました。ユリアン戦の前に小川選手と戦って良かったと思います」と評した。小川の技術も光る接戦で、山口氏は小川についても「致命打をもらわず、目が良かったですね。継続参戦して欲しいです」と高く評価していた。
第6試合 BLACK バンタム級(53.5kg) 3分3R(延長1R)
×工藤“red”玲央(TEAM TEPPEN)
○川端駿太(SHINE沖縄)
判定0-3 (秋谷28-29/板倉27-29/和田27-30)
1R、中盤まで川端の右ストレートがやや目立っていたが、工藤も右ローを返し続け、終盤には右ストレートのヒットを増やして、若干優位で終える。
2R、お互いパンチ、ローを出し、なかなかひるませることはできないものの、工藤が終盤、前に出て川端を下がらせ、右フック等のヒット数で差をつけ終える。
だが3R、川端が序盤から左ジャブを効かせつつ、右ストレートでダウンを奪う。その後も川端が度々左右のパンチを当て、優位を維持して終了。ダウンを奪った川端が判定勝ちした。
第5試合 BLACK バンタム級(53.5kg) 3分3R(延長1R)
○柿﨑 瑠[るい](KNOCK OUTクロスポイント大泉)
×KING剛[たけし](ROYAL KINGS/元DEEP☆KICK&MA日本バンタム級王者、元KOSスーパーバンタム級王者)
3R 1’24” KO (右膝蹴り)
1R、柿﨑がサウスポーの剛に対し、右ミドル、ロー等を随所で当てて若干優位に進める。だが剛も時折詰めて左フックを当てる。すると終了間際には剛が前に出続け、剛が左フックを立て続けに当てて、柿﨑を下がらせ、好印象で終える。記者採点は剛。
2R、開始すぐに柿﨑が距離を取りつつ右ストレートを当ててダウンを奪う。剛はすぐ立ち、ダメージは小さい様子だ。すると中盤過ぎから剛は柿﨑をコーナーに詰め、パンチを度々当てて反撃する。柿﨑は少し苦しそうだが、随所で自分のパンチも返して猛攻を寸断する。記者採点は10-8で柿﨑。
3R、またも柿﨑が開始すぐから右ストレートを効かせ、パンチの連打からの左フックでダウンを奪う。立った剛もパンチを返していたが、柿﨑がパンチを返し続けると、何発も当てて剛をフラつかせて追い詰める。最後はパンチの連打からの右膝蹴りでダウンを奪うと、大沢レフェリーがストップした。
アマチュアKNOCK OUTからの生え抜きの柿﨑だが、最近はONEやKrushでの試合が続き、KNOCK OUTは昨年8月以来1年2か月ぶりの登場だった。勝利者インタビューで柿﨑は「今回、KOしたんで、また来年KNOCK OUT出たいので、皆さん応援お願いします」とアピールした。
第4試合 BLACK スーパーバンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○前田大尊[たいそん](マイウェイジム/INNOVATIONフェザー級1位)
×國元楓磨(大阪政拳会/ACCELバンタム級王者)
2R 2’16” KO (左ストレート)
1R、サウスポーの國元に対し、前田が圧力をかけ、右ミドル、ローを的確に当て、終盤にはバックスピンキックも当て、やや優位に進める。國元も左インローを返すが、攻撃が少ない。記者採点は前田だがまだイーブンもありうる。
2R、前田が右ミドルのヒットを増やし、右三日月蹴り、左ボディも効かせて追い詰める。前田は右飛び膝蹴り、ハイキック等も絡めて追い詰めると、コーナーに詰めてパンチやミドルを当て続け、左ストレートでダウンを奪う。國元は立ったもののファイティングポーズが取れず、神谷レフェリーがストップした。
勝利者インタビューで前田は「KNOCK OUT来てから白星が無くて、硬くなったんですけど、まだまだこんなもんじゃないんで、次の試合を楽しみにしてください」とアピールした。
第3試合 RED フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
×辰樹(Y’ZD GYM/国際チャクリキ協会インターコンチネンタル・フェザー級王者)
○“狂拳”迅(WIZARD)
1R 2’14” KO (3ダウン:右ストレート)
K-1 GROUPから初参戦の“狂拳”迅がインパクトを残す。1R、辰樹がサウスポー、狂拳がオーソドックスで構え、辰樹が打ち合いの展開で左ストレートを当ててダウンを奪う。だが直後、狂拳がカウンターの右ストレートでダウンを奪い返すと、さらに右ストレートでダウンを奪う。辰樹はダメージが大きく、またも狂拳が右ストレートで3ダウン目を奪い、逆転KO勝ちした。勝利者インタビューで狂拳は「面白い試合するんで、山口代表、12月もお願いします」とアピールした。
第2試合 BLACK スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
×浅川大立[ひろたつ](マイウェイスピリッツ/元INNOVATIONフェザー級王者)
○荒井幸太郎(SUCCEED GYM)
1R 0’45” TKO (レフェリーストップ:右ストレートでダウン後)
第1試合 RED(ボクシンググローブ着用) フェザー級(57.5kg) 3分3R
○富田エレデネ(KNOCK OUT クロスポイント吉祥寺)
×北島颯人(和術慧舟會AKZA)
判定3-0 (和田30-27/神谷30-27/大沢30-26)
※1R左フックで北島に1ダウン







































