KNOCK OUT 12.30 横浜武道館(レポ/ワンマッチ):中島玲、渡部太基を1R KOしBLACKウェルター級王座獲得し鈴木千裕戦熱望。龍聖、再起戦で判定勝ちしISKA世界王座獲得。UNLIMTEDルールで倉本一真・大沢文也勝利。小笠原瑛作戦はノーコンテストに
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KNOCK OUT「K.O CLIMAX 2024」
2024年12月30日(月) 神奈川・横浜武道館
レポート&写真:井原芳徳 (トーナメントは別記事でお伝えします)
※KNOCK OUTのBLACKルールはボクシンググローブ着用・肘無し・ワンキャッチワンアタックのキックルール。REDルールはオープンフィンガーグローブ(OFG)着用・肘有りキックルール。UNLIMITEDルールはREDルールに加え倒れた相手への打撃も有効なルール
中島玲、渡部太基を1R KOしBLACKウェルター級王者に「鈴木千裕選手の防衛戦、俺しかおらんでしょ」
第15試合 メインイベント KNOCK OUT-BLACKウェルター級(67.5kg)王座決定トーナメント決勝 3分3R(延長1R)
×渡部太基(TEAM TEPPEN/元Krush&WPMF日本ウェルター級王者)
○中島 玲(ハイブリッドアカデミー/元プロボクシング日本スーパーウェルター級暫定王者)※フリーから所属変更
1R 2’41” KO (3ダウン:右フック)
※中島が王者に
良太郎が返上したKNOCK OUT-BLACKウェルター級王座を懸けての4選手によるトーナメントが10月12日の後楽園大会からスタートし、勝ち残った渡部と中島による決勝が12.30横浜大会で行われた。
渡部は37歳。22年9月の初代王座決定戦で良太郎と対戦し、首相撲からの膝蹴りに手を焼き判定負け。その後、BLACKルールはワンキャッチワンアタックルールに変わる。渡部は今年2月大会で漁鬼に判定負け、4月大会でCAZ JANJIRAを2R右ストレートでKO、6月の代々木大会では小川悠太相手に死闘を繰り広げるも延長判定負けした。10月のトーナメント一回戦で渡部は西川康平とダウンの応酬を繰り広げ1R KO勝ちしている。渡部は年内引退を表明しており、今回と12月の決勝で勝ってベルトを巻いて、有終の美を飾りたい試合となる。
中島は大阪出身の26歳。子供のころに空手を習い、高校時代にボクシングを始め、19年にプロデビュー。昨年4月には日本スーパーウェルター級暫定王者となったが、キックに転向。今年3月のK-1の-70kg世界最強決定トーナメント開幕戦でヴィクトル・アキモフに2R KO負け。6月のKNOCK OUT代々木大会でのキック2戦目はKNOCK OUT-REDスーパーライト級(65kg)王者と同級BLACKルールで対戦し3R TKO勝ちした。10月のトーナメント一回戦では漁鬼に判定勝ちしている。
渡部も中島も準決勝での激闘が評価され、また、渡部のラストマッチということもあり、2024年最後のKNOCK OUTのメインイベントに両者の対戦が置かれたが、試合は中島が容赦なく渡部を粉砕することに。
1R、サウスポーの渡部に対し、中島が出入りしつつ、前手の左フックをクリーンヒットし、開始早々からダウンを奪う。さらに中島は右フックで再びダウンを奪う。渡部は立ち続けるが、右まぶたを腫らし、鼻血を出し、ダメージが大きい。
それでも渡部が果敢に前に出てパンチを振るうが、中島は冷静に距離を取って仕留める機会を伺うと、終盤、右フックでフラつかせ、パンチラッシュでマットに沈めた。
ベルトを巻きマイクを持った渡部は「ボクシング界から来たキックボクサーの中島玲です。色んないい試合あったけど、MVP、俺でしょ。明日のRIZINで鈴木千裕選手に勝ってもらって、KNOCK OUTでの千裕選手の防衛戦の相手、俺しかおらんでしょ。僕がKNOCK OUT、引っ張っていくんで、中島玲、これからよろしくお願いします」とアピールし、1階級下のBLACKスーパーライト級(65kg)王者の千裕の挑戦者に名乗りを上げた。
千裕の師匠でありKNOCK OUTのプロデューサーでもある山口元気氏は「中島君の鈴木千裕戦は見たいですね、来年6月の代々木ぐらいじゃないですか。千裕とやったら(結果は)わからないですね。パンチの質が凄いですね」と前向きな姿勢を示している。
龍聖、初黒星からの再起戦はアルゼンチンのガビオに判定勝ちしISKA世界王座獲得
第12試合 ISKA K-1ルール 世界スーパーフェザー級(59kg)王者決定戦 3分5R
○龍聖(Team KNOCK OUT/元KNOCK OUT-BLACKフェザー級(57.5kg)王者)
×ブライアン・ガビオ[Brian Gavio](アルゼンチン/メインイベントチャンピオンシップ&ガラチャンピオンシップ63kg王者)
判定3-0 (竹村50-47/神谷48-47/和田48-47)
※龍聖が王者に
龍聖は18戦17勝(11KO)1敗の23歳。昨年11月大会ではK-1王者(当時)の軍司泰斗に判定負けしたことのあるファク・スアレスを3R左膝蹴りでKO。今年4月大会ではSB日本フェザー級1位の川上叶に判定勝ち。6月の代々木第二体育館大会でのKNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級(60kg)王座決定戦で久井大夢から2ダウンを奪われて判定負けし、プロ18戦目で初黒星を喫した。12月の横浜武道館大会での久井へのリベンジを目標に掲げ、KNOCK OUT-BLACKフェザー級(57.5kg)王座も返上し、8月大会の第1試合での再起戦を希望していたが、自ら欠場を申し入れ試合は組まれなかった。その後の大会にも出場せず、年末の横浜大会で半年ぶりに復帰する。
ガビオは戦績38戦36勝(26KO)2敗の23歳。身長は龍聖より5cm低い170cm構えはオーソドックス。なお、同じISKAでもK-1の寺田匠はオリエンタルルール(ワンキャッチワンアタック可)の同級世界王者で、軍司も同ルールのインターコンチネンタル王者だ。今回龍聖が戦うISKA K-1ルールは、K-1同様につかんでからの攻撃は禁止されている。
1R、ガビオは圧をかけ、パンチを振るいつつ、右ハイもヒット。龍聖は距離を取りつつ、左ミドル、ボディ、右ローを当てる。終盤、龍聖の左ボディの後、ガビオが左右のフックを当てて倒すが、神戸レフェリーはダウンとみなさない。記者採点はガビオ。ISKAは原則としてマスト判定でポイントを割り振ることになっている。
2R、ガビオが前に出てパンチや右カーフで積極的に攻め、中盤には右ハイも当てて少し龍聖をひるませる。龍聖は終盤、左ボディやミドルをまとめて巻き返すが、中盤までの劣勢の印象を拭うほどにはなっていない。記者採点はガビオ。
だが3R、龍聖が執拗に左ボディ、ミドル、前蹴りをボディに集めていると、ガビオはどんどん攻撃が減り、防戦一方に。終盤には龍聖が顔面へのパンチも絡め攻撃をまとめ、右バックハンドも当てて攻勢に転じる。記者採点は龍聖。
4R、ガビオが右カーフキックを当てていると、これまでのダメージの蓄積も相まって、龍聖はスリップを時折するように。それでも龍聖はボディ狙いの攻撃を続け、顔面への前蹴りやストレートも当て、ガビオに鼻血を出させ、攻勢をキープする。記者採点は龍聖。
5R、お互い手数を上げる中で、中盤、ガビオの前蹴りがローブローとなり一時中断する。それでも龍聖は積極的に攻め、終盤には右ボディで動きを止め、顔面とボディへパンチを当てるなどして手数差をつけ終了する。記者採点は龍聖。合計48-47で龍聖。ジャッジ1者はなぜかマストで振り分けなかったが、2者は記者と同じ採点で、ジャッジ3者とも龍聖を支持し、龍聖が判定勝ちでISKA世界王座を獲得した。
マイクを持った龍聖は「今、日本の格闘技、立ち技、良くない状況ですけど、僕が稼げる状況に戻したいです。僕には守るべき血が入っています。来年6月(代々木大会で)、小僧にやり返すから負けんなよ」と話し、トーナメント決勝を控えた久井大夢にエールを送った。
UNLIMTEDルール戦は元UFCカルロス・モタ、RIZIN倉本一真、K-1大沢文也がKNOCK OUT勢に勝利
「UNLIMITEDルール」はムエタイに近いREDルールをベースとしつつ、MMAと同じオープンフィンガーグローブ(OFG)を着用し、倒れた相手に対してのパウンドやサッカーボールキックも認められる。サブミッションは反則。MMAと同じくダウンは無い。グラウンドで少しでも膠着すればブレイクがかかる。昨年12月から実施され、今年6月の代々木大会ではKNOCK OUTのレギュラー選手の栗秋祥梧が、RIZINを主戦場とする中村優作と対戦し、中村の片足タックルを切り、左ストレートで1R KO勝ちした。TOKYO MXで放送中の「THE KNOCK OUT FIGHTER」のトライアウト企画でも、キックの選手とMMAの選手によるUNLIMITEDルールでの対抗戦が主体となっており、年内最後大会ではKNOCK OUTの主力がこのルールに挑戦する。
KNOCK OUTの山口元気プロデューサーは11月27日の会見で「ムエタイと一緒で、組んでも膝や肘で倒しに行っていればブレイクしません」「だったらMMAルールでいいじゃんと言われますが、MMAと違って膠着する場面がありません。フィジカルが非常に大事です」「最終目標は打撃が強い選手を生み出し、RIZINとUFCのチャンピオンを輩出したいです」と、UNLIMITEDルールの特徴・展望を説明していた。鈴木千裕に続く、キックとMMAの二刀流ファイターの発掘・育成も狙いとしてあるようだ。
第11試合 UNLIMTED 58kg契約 3分3R(延長1R)
×栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-BLACKフェザー級(57.5kg)王者、元大和ムエタイ・フェザー級王者)※UNLIMITEDルール
○カルロス・モタ[Carlos Mota](ブラジル/元LFAフライ級王者)
判定0-3 (北尻28-30/少28-30/秋谷28-30)
キックボクサーの栗秋は29歳。昨年9月のKNOCK OUTで元Krushフェザー級王者の玖村修平を1R KO。今年4月のシュートボクシングでは山田彪太朗に判定負け。6月のKNOCK OUT代々木大会ではUNLIMITEDルールでMMA選手の中村優作と対戦し、1R左ストレートでKO勝ちした。10月の後楽園ではチュームーシーフーに延長判定勝ちしKNOCK OUT-BLACKフェザー級王座を獲得。今回はUNLIMITEDルールでの2戦目が組まれた。
初来日のモタはMMA 10戦8勝(4KO)2敗の29歳。UFCに多数の選手を送り込んでいる米国のMMA大会・LFAで22年8月に王者となると、2カ月後の10月にUFCに初参戦し判定負けした。昨年2月のMMAファイティングの記事によると、UFCでの試合後のドーピング検査で禁止薬物のメルドニウム(持久力を向上させる効果があるとされる)の陽性反応が出たため、ネバダ州アスレチックコミッションから2年間という長期の出場停止処分を受け、UFCからも契約が切られた。今回2年2か月ぶりの試合となる。
1R、モタはスピードのあるタックルでテイクダウンを繰り返し、上で押さえ、パウンドで攻める。中盤にはパスガードしてマウントを狙う場面もあったが、栗秋はそのタイミングでブリッジして脱出して立ち、グラウンド状態のモタにサッカーボールキックを放ち、場内をどよめかせる。記者採点はモタ。MMAのレフェリングも経験豊富な和田良覚レフェリーは、モタがパウンドを出している限りはブレイクしない。
2R、モタがタックルでのテイクダウンを変わらず奪い続け、トップ、サイドで押さえ、パウンドを当てる展開を繰り返す。栗秋は立てば右カーフを当てるが、先に続かない。記者採点はモタ。
3R、栗秋は自分からタックルを仕掛けて倒し、踏みつけを放ち、場内をどよめかせる。だがモタは防御し、タックルで倒し返して上になる。中盤以降はモタがグラウンドでマウント、バックをキープし、パウンドを当て続けて圧倒し終了する。記者採点はモタ。合計27-30でモタ。キックボクシング系のジャッジは3者とも28-30とし、モタが判定勝ちした。
第10試合 UNLIMTED 61.5kg契約 3分3R(延長1R)
×重森陽太(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDライト級(62.5kg)王者、元WKBA世界同級王者、元新日本フェザー級&バンタム級王者)
○倉本一真(リバーサルジム新宿Me,We/MAJESTIC)
2R 2’43” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
キックボクサーの重森は56戦42勝(18KO)8敗6分の29歳。ムエタイの聖地・ラジャダムナンスタジアムの王座挑戦経験もある。9月のルンピニースタジアムでのONE Friday Fightsでは韓国のシン・ドンヒョンを2R右ストレートで一撃KOし、OFG着用の試合は経験済だ。10月のKNOCK OUTではマルコス・リオスに延長判定勝ち。11月15日にはカンボジアで試合をし、現地の選手に判定勝ちしている。
MMA選手の倉本は38歳。12~14年にレスリング全日本選手権のグレコローマンで3連覇した実績がある。17年に修斗でMMAデビューし14戦10勝(6KO)4敗。19年11月の修斗での根津優太戦では計8度のジャーマンスープレックスで相手にダメージを与えてTKO勝ちして話題を呼んだ。20年からはRIZINを主戦場とし、RIZINでは7戦4勝3敗。今年4月にはストライカーのヤン・ジヨンの打撃に苦しむも判定2-1で勝利している。
1R、倉本がプレッシャーをかけ、タックルを繰り返し、度々倒して上になる。重森は下からしがみつくが、倉本は抱え上げ、重森をマットに叩きつける展開を繰り返す。倉本が主導権を握る展開に。記者採点は倉本。
2R、倉本がタックルを繰り返し、重森を頭からマットに叩きつける場面も。中盤、倉本が片足タックルで倒すと、サイドから顔面に膝を当て、鉄槌も連打する。その後は倉本がサイドバックで押さえ、パウンドを何発も当て続け、重森の防戦が続いたところで和田レフェリーがストップした。
マイクを持った倉本は「エグいするとか一発で決めるとか言っちゃったんですけど、重森選手が上手くて、なかなかさせてもらえませんでした。UNLIMITEDルールで来年も戦いたいんで、その時はエグい試合するんで、ベルト作ってもらって、自分にチャレンジさせてください。KNOCK OUTにも出るんで、名前覚えてください」とアピールした。
第9試合 UNLIMITED 63kg契約 3分3R(延長1R)
×バズーカ巧樹(菅原道場/元KNOCK OUT-REDスーパーライト級(65kg)王者、元KNOCK OUT-BLACKライト級(62.5kg)王者、元WMAF&MA日本スーパーライト級王者)
○大沢文也(ザウルスプロモーション/元Krushライト級(62.5kg)王者)
判定0-3 (少28-29/北尻228-29/大沢29-30)
この試合はキックボクサー同士の対戦構図に。バズーカと大沢は18年5月にKrushで対戦し、大沢がダウンを奪って判定勝ちしている。
バズーカは44戦29勝(11KO)12敗3分の28歳。昨年9月に良太郎に延長判定勝ちしKNOCK OUT-REDスーパーライト級王座を獲得したが、昨年12月にマルコス・リオスに2R TKO負け、今年6月に中島玲に3R KO負けしている。
大沢は33歳。キック57戦32勝(3KO)21敗3分1無効試合、Krush・K-1に15年上がり続けているベテラン。22年4月に瓦田脩二に判定勝ちしKrushライト級王者に。昨年6月に里見柚己に判定負けし王座陥落。KNOCK OUT勢絡みでは昨年12月に大谷翔司に延長判定負けしている。今年は3月に友尊に、7月にペットサムイ・シムラに判定勝ちしている。今回K-1 GROUPの派遣で、異色ルールに初挑戦する。
1Rは両者見合う状態が続き、攻撃が少ない。中盤、バズーカがスリップすると、一瞬考えてから大沢が踏みつけにいくが、バズーカはかわし、ブレイクがかかる。両者とも慣れないルールの中での戦い方を模索している様子だ。
2R、両者右フック、ローの頻度が上がるが、まだ強打は少なくひるむほどにはならない。終盤、バズーカが倒して上になるが、トップで押さえて膠着しブレイクがかかる。
3R、スタンドの攻防もありつつ、グラウンドの展開も増え、大沢が倒して踏みつけやパウンドを当てる場面が目立つように。最後は大沢がマウントポジションからパウンドと肘を当て続け、バズーカは返せないまま終わる。記者採点は3Rのみ大沢につけ29-30で大沢。ジャッジ3者とも1ポイント差で大沢を支持し、大沢が判定勝ちした。
マイクを持った大沢は「大谷選手、いる?KNOCK OUT継続参戦したいので、大谷選手と試合したいです。俺、頭おかしいレフェリーのおかげで負けただけだから。このルールじゃなくて肘ありでいいから」とアピールした。大谷翔司もリングに上がると「僕はKNOCK OUTチャンピオンなので、大沢選手、Krushのチャンピオンを取ってからやりましょう」と呼びかけ、大沢も「Krushベルト取ります」と約束した。
小笠原瑛作×チョムラウンはノーコンテストに
第8試合 RED 58kg契約 3分3R(延長1R)
―小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDフェザー級(57.5kg)王者・元同スーパーバンタム級(55kg)王者、WPMF世界スーパーバンタム級王者、元ISKA K-1ルール世界バンタム級王者)
―チョムラウン・クンクメール[Chomroeun Kunkhmer](カンボジア)
ノーコンテスト(1R 2’28” チョムラウンのKO勝ちから裁定変更)
瑛作は29歳。昨年8月にONE Friday Fightsに初参戦し、ヨードウィッタヤをわずか32秒、右フック一撃でKOした。11月のKNOCK OUTではONEムエタイ同様のOFG着用の試合でウィンに延長判定負け。昨年12月のONE 2戦目はチョーファーに2R右ストレートでKO負けし2連敗したが、4月のONEではソーンスックノーイに判定勝ち。6月のKNOCK OUTではONE Friday Fightsで現在3勝3敗のデーングリアングライとOFG着用ルールで対戦し判定勝ちした。9月27日のONEではリッティデットに判定負けした。
今回も瑛作はREDルールでのOFGマッチに臨むが、最近のKNOCK OUTと交流が盛んなカンボジア勢との試合が組まれた。チョムラウンは26歳で瑛作同じくサウスポー。戦績は99戦67勝(26KO)32敗。
1R、両者サウスポーで構え、チョムラウンは開始すぐから前に出て積極的に左ストレート、ロー等を放つ。瑛作もパンチとローで応戦するが、チョムラウンの勢いは止まらない。中盤、瑛作がスリップした後、チョムラウンがサッカーボールキックを当ててしまう。瑛作はダメージを負ったように見えたが、少白竜レフェリーはチョムラウンに注意を出さず、瑛作にも休ませる時間を与えず試合続行してしまう。するとチョムラウンは左ハイをヒットしダウンを奪う。瑛作はダメージが溜まっており、チョムラウンが左ストレートで立て続けに2ダウンを奪いKO勝ちした。
だが、瑛作の師匠でもある山口元気プロデューサーは大会後の総括で、チョムラウンのサッカーボールキックの反則後のレフェリーの対応について「あれはレフェリーのミス」と話した。その後、審判部長の和田良覚氏は「明らかにレフェリーの過失でノーコンテストになります」と発表した。両氏によるとチョムラウン陣営もノーコンテストの裁定に納得しているという。
Zeebraさん・UZIさんによる選手入場式パフォーマンス
古木誠也×オルティスは中止
第7試合 ISKA K-1ルール・インターコンチネンタル・バンタム級(55kg)王者決定戦 3分5R
―古木誠也(G1 TEAM TAKAGI/KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級(55kg)王者)
―ドスティン・オルティス[Dostin Ortiz](スペイン/ISKAスペイン・フェザー級1位、コンバットX KO王者、FEKMスペイン57kg王者)
中止
前日計量で古木が計量1.95kgオーバーし、前夜の段階では、古木が1R減点3から試合開始、勝っても王者として認定されない、ファイトマネーの50%をオルティスへ譲渡という条件が発表された。だが当日会場入り後のオルティス側が体重差が大きいとして対戦を拒否し、協議の結果、試合が中止となった。
第2試合 RED スーパーウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
△MASATO BRAVELY(BRAVELY GYM/元M-1 JAPANスーパーウェルター級王者、元WPMF日本ウェルター級王者)
△蛇鬼将矢(team阿修羅道/TOPGUNGYM/元NKBウェルター級王者)
2R 負傷判定1-0 (秋谷20-19/少20-20/北尻20-20)
※2RにMASATOの指が蛇鬼の左目に入り、ドクターストップがかかり、偶発的なアクシデントと判断され、この時点までの内容で判定
プレリミナリーファイト第3試合 UNLIMITED スーパーライト級(65kg) 3分2R
○木村亮彦(クロスポイント大泉)
×平石公介(和術慧舟會HEARTS)
1R 2’33” KO
プレリミナリーファイト第2試合 BLACK スーパーフェザー級(60kg) 3分3R
×横山太一朗(クロスポイント吉祥寺)
○辰次郎[しんじろう](sports 24)
1R 2’32” KO
プレリミナリーファイト第1試合 RED 54.5kg契約 3分3R
×前田翔太(ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪)
○蒔[まくと]・センチャイジム(センチャイムエタイジム)
2R 1’57” KO