KNOCK OUT 10.12 後楽園ホール(レポ):栗秋祥梧、チュームーシーフーとの延長接戦制しBLACKフェザー級王座獲得。重森陽太、リオスに延長判定勝ち
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KNOCK OUT 2024 vol.5
2024年10月12日(土)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
※BLACKルールは肘無し・ワンキャッチワンアタックのキックルール。REDルールは肘有りキックルール。
栗秋祥梧、チュームーシーフーとの延長接戦制しBLACKフェザー級王座獲得も再戦希望
第10試合 メインイベント KNOCK OUT-BLACKフェザー級(57.5kg)王座決定戦 3分3R(延長1R)
×チュームーシーフー(中国/郭強ファイトクラブ/CFP/武林新一代フェザー級トーナメント2021優勝)
○栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺/元大和ムエタイ・フェザー級王者)
4R 判定1-2 (大沢9-10/北尻9-10/少10-9)
3R 判定1-0(大沢29-28/北尻29-29/少29-29)
※栗秋が王者に
龍聖が6月の代々木大会で久井大夢相手にプロ初黒星を喫し、返上したKNOCK OUT-BLACKフェザー級王座を懸け、チュームーシーフーと栗秋が対戦する。
チュームーは32戦27勝(10KO)5敗の22歳。中国の武林風(ぶりんふう/WLF)の推薦選手。昨年6月にKNOCK OUTに初参戦し、1Rに龍聖から右フックでダウンを奪い、その後は反撃を許し延長判定負け。今年2月に再来日すると久井大夢から右フックでダウンを奪い判定勝ちした。8月の後楽園大会では元山祐希を1R左ハイでKOするとマイクを持ちタイトルマッチを希望し、栗秋がリングインし、「10月、僕とどうですか」と呼びかけ、チュームーは「受けて立ちます」と答えた。
栗秋は29歳。昨年9月のKNOCK OUTで元Krushフェザー級王者の玖村修平を1R KO。今年4月のシュートボクシングでは山田彪太朗に判定負け。6月のKNOCK OUT代々木大会では、倒れた相手への打撃も可能なUNLIMITEDルールでMMA選手の中村優作と対戦し、1R左ストレートでKO勝ちしている。
1R、チュームーがサウスポーで構え、序盤から左ミドル、ハイ、ストレートを度々当てて主導権を握る。栗秋はある程度ブロックして対処できているものの、自身の攻撃は右ミドル、ハイを時折返す程度で印象が悪い。記者採点はチュームー。
2Rも同様に、チュームーが左のミドル、ハイ、パンチを当て続け、主導権を維持する。栗秋はじわじわダメージが溜まる。記者採点はチュームー。
3R、チュームーが積極的に攻めるが、栗秋も打ち合いで左フックを返す。中盤、チュームーが反撃したが、終盤、栗秋がまたも左フックでチュームーをふらつかせ、場内を沸かせる。だがその後は続かず、チュームーが声を出しながら攻撃を出し続けて終える。記者採点は栗秋。合計29-28でチュームー。ジャッジ1者は同じ採点でチュームーを支持したが、2者は29-29でイーブンとし延長へ。
延長R、栗秋は序盤から右ミドルを連打するが、チュームーも左ミドルを返し、蹴りの応酬に。すると中盤から少しずつ栗秋は失速し、チュームーの蹴り数が勝るように。とはいえ終盤になるとチュームーも攻撃を出すが空振りが増え、栗秋も攻撃が減り、差の乏しいまま終わる。記者採点は迷ったが積極性で上回ったチュームー。ジャッジはやはり割れ、2者が栗秋を支持し、栗秋が判定勝ちで王者となった。
ベルトを巻いた栗秋は「ベルト取ったけど、チュームーシーフー選手、もう1回やりましょう」と呼びかけ、兄と母親や関係者に感謝の言葉を述べた後、「山口代表、半年後ぐらいにチュームーシーフー選手と組んでください」と話した。
重森陽太、リオスの圧力に手を焼くも延長判定勝ち
第9試合 セミファイナル RED ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
○重森陽太(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDライト級(62.5kg)王者、元WKBA世界同級王者、元新日本フェザー級&バンタム級王者)
×マルコス・リオス(アルゼンチン/ISKAムエタイ&WBCムエタイ・アルゼンチン・スーパーライト級王者、WKF・BOSCH TOUR・SUPER 8インターナショナル同級王者、WKF南米&アルゼンチン同級王者)
4R 判定3-0 (大沢10-9/北尻10-9/秋谷10-9)
3R 判定1-1 (大沢30-29/北尻28-30/秋谷29-29)
重森は29歳。昨年前半に新日本キックを離れてからKNOCK OUTにレギュラー参戦。今年2月のラジャダムナンワールドシリーズ(RWS)後楽園大会では元ラジャ認定スーパーフェザー級王者のサミンデットに判定負け。4月のKNOCK OUTではセーンダオレックに判定勝ち。6月のKNOCK OUT代々木大会ではBOM王者レンタ・ウォーワンチャイに判定勝ちした。9月6日のONE Friday Fights初戦では韓国のシン・ドンヒョンを2R右ストレートで一撃KOし、KNOCK OUTに凱旋する。
リオスは74戦70勝(41KO)4敗の24歳。昨年3月のKNOCK OUT代々木大会で初来日し、鈴木千裕に1R46秒でTKO負け。12月に再来日すると、REDルールでバズーカ巧樹と対戦し2R右肘で額を切り裂きTKO勝ち。今年2月にはデンサヤームに2R左肘で額を切られTKO負けしている。
リオスのセコンドには同郷のリカルド・ブラボがつく。1R、リオスが前に出続け、右ボディ、顔面へのフックを随所で当てる。重森は左ミドル、前蹴り、ハイを随所で返す。お互い崩しも決め、互角の状態を維持する。記者採点はイーブンだが割れる可能性はある
2Rも同様の構図で、重森の左の前蹴り、ミドルのヒットが少しずつ増え、右肘も当てやや優位に。だがリオスはひるまず、最後に左ボディ、右フック、バック肘をまとめて巻き返して終える。記者採点はイーブンだがこのラウンドも割れても不思議ではない。
3R、変わらずリオスが前に出続け、左ボディを当てていると、重森は少しずつしんどうそうに。終盤、リオスは蹴り足をつかむ等して倒す展開を繰り返しつつ、左ボディ、フック、ミドル等を当て続け、やや優位で終える。記者採点はリオス。合計29-30でリオス。ジャッジはやはり三者三様で割れ、延長へ。
延長R、重森は回って距離を取り、左ミドルを何発も当てる、昔から得意とする試合運びを貫徹する。リオスも前に出続けるが、パンチのヒットが減ってしまう。記者採点は重森。ジャッジ3者もマスト判定で重森を支持し、重森が勝利した。
古木誠也、ホーストカップ國本真義との王者対決で判定勝ち
第8試合 BLACK 55.5kg契約 3分3R(延長1R)
○古木誠也(G1 TEAM TAKAGI/KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級(55kg)王者)
×國本真義(MEIBUKAI/HOOST CUP日本バンタム級(55kg)王者、元WMCインターコンチネンタル同級王者)
判定3-0 (和田30-27/秋谷30-27/センチャイ29-28)
古木は13戦10勝(8KO)3敗の27歳。今年4月大会では内田晶に判定勝ち。6月の代々木大会では福田拓海を1R KO。8月大会で初の国際戦に臨み、アルゼンチンのサンティアゴ・ペルシバルを3R右フックでKOしている。
國本は56戦26勝(8KO)25敗5分、31歳のベテラン。地元愛知がホームのホーストカップを主戦場とし、5月にWBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王者のJyoseiに判定勝ちし、HOOST CUP日本バンタム級王者となり、KNOCK OUT王者との対抗戦に乗り込む。
國本のセコンドには大﨑孔稀がつく。1R、古木がプレッシャーをかけて國本をコーナーに詰めると、中盤から左ボディ主体のパンチの連打を度々まとめ、國本を追い詰める。だが古木は振りが大きく、國本はブロックして耐え続ける。記者採点は古木。
2Rも古木が國本をコーナーとロープに長時間詰める。だが古木は攻撃が減り、國本が細かくパンチを返し、右ローとカーフを当て、手数では上回る。だが古木も中盤、終盤と左フックでひるませ、しっかり好印象を残す。記者採点はイーブン。ジャッジは割れそうだ。
3R、國本は細かくロー、パンチを返し、古木も少しバランスを崩すが、終盤、古木が左ボディ、フックを当て続ける。國本は倒れず耐え続け終了する。記者採点は古木。合計30-28で古木。ジャッジ3者も古木を支持し、古木が判定勝ちで王者対決を制した。
ぱんちゃん璃奈、計量オーバーの美伶に判定勝ち
第7試合 BLACK 女子48kg契約 3分3R(延長1R)
○ぱんちゃん璃奈(フリー/元KNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級(47.5kg)&アトム級(46kg)王者)
×美伶[みれい](WARRIOR OSAKA)
判定2-0 (秋谷28-28/大沢29-27/少29-28)
※美伶が前日公式計量2.35kgオーバーし1R減点2、ファイトマネー30%没収。ぱんちゃん6オンス、美伶8オンスのグローブハンデ。ぱんちゃんが勝利した場合のみ公式記録とし、美伶が勝利した場合はノーコンテスト
ぱんちゃんは22年12月、那須川天心と武尊のサイン偽造の詐欺容疑で逮捕され(その後、不起訴に)、昨年2月の記者会見で謝罪すると共にBLACK女子ミニマム級王座を返上。ワン・チンロン、チャッキー、ケイスリィ・ヴァンスを下し、今年3月のK-1では平岡琴に判定勝ち。4月に収録された巌流島でのルシア・アプデルガリム戦で判定負けし、デビュー以来の連勝が17で止まった。6月の代々木大会の前には東京都知事選のNHK党のポスター枠を買い自身のアピールに使い、多方面から批判されたが、試合ではアイリン・ゴンザレスに判定勝ちしている。
美伶は5戦4勝(1KO)1敗の24歳。フルコンタクト空手をベースとし、K-1アマチュアで経験を積み、19年11月のKrush大阪大会でプロデビュー。唯一の黒星は元Krush王者・高梨knuckle美穂戦でのもので、最近では5月のKrushでYuka☆にKO勝ち。今回K-1 GROUPの推薦でKNOCK OUTに初参戦した。
1R、美伶がサウスポーで構え、左フック主体で攻め、随所で当てて若干だが優位に進める。1階級分以上計量オーバーしているため、パワー差はあるだろう。しかしお互い攻撃が少なく、ぱんちゃんも右ミドル、組んでの膝を返しており、はっきりした差はつけさせない。記者採点はイーブン。
2R、美伶は変わらずパンチを当て、ぱんちゃんも接近戦になればパンチを返す。だが相変わらずお互いヒットが少なく、攻めあぐねている感は否めない。記者採点はイーブン
3R、美伶は左ストレートを連打し、ぱんちゃんを下がらせ好印象を作る。ぱんちゃんも右ストレートを返すが攻撃が続かない。記者採点は美伶。減点2含め、合計29-28でぱんちゃん。ジャッジ2者もぱんちゃんを支持し、ぱんちゃんが判定勝ちした。
第6試合 OFG-RED 女子スーパーバンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
×鈴木万李弥(クロスポイント吉祥寺)
○ルークナーム・コーコムキョウ[Looknam Kor.Khomkleaw](タイ)
判定0-2 (和田29-30/秋谷29-29/北尻28-29)
鈴木は4月大会でNA☆NAに延長判定勝ちして以来となるKNOCK OUT出場。11月23日の故郷名古屋でのKrush出場を控えるが、今回OFGマッチに臨む。ルークナームのセコンドにはウィラサクレックジムの会長のウォンパサー氏がつく。
1R、鈴木がパンチ主体、ルークナームが組んでの膝、肘主体で攻めるが、まだ差は乏しい。記者採点はイーブン。
2Rも同様の構図となるが、中盤過ぎから、ルークナームが組んで長時間捕まえ、左右の膝を当てる場面が目立つように。記者採点はルークナーム。
3Rも鈴木がパンチを当てるものの、ルークナームが顔面狙いの左前蹴り、組んでの膝を的確に当て続け、やや優位に進める。記者採点はルークナーム。合計28-30でルークナーム。ジャッジは1者がイーブンだったが、2者はルークナームを支持し、ルークナームが判定勝ちした。
BLACKウェルター級王座決定T準決勝2試合ともダウンの応酬に。渡部太基と中島玲が12.30横浜決勝進出
第5試合 KNOCK OUT-BLACKウェルター級(67.5kg)王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
○渡部太基(TEAM TEPPEN/元Krush&WPMF日本ウェルター級王者)
×西川康平(8ball fitness)
1R 2’59” KO (3ダウン:左フック)
良太郎が返上したKNOCK OUT-BLACKウェルター級王座を懸けての4選手によるトーナメントが10月大会からスタートする。決勝は12月30日の横浜武道館大会を予定している。
渡部は22年9月の初代王座決定戦で良太郎と対戦し、首相撲からの膝蹴りに手を焼き判定負け。その後、BLACKはワンキャッチワンアタックルールに変わる。今年2月大会で漁鬼に判定負け、4月大会でCAZ JANJIRAを2R右ストレートでKO、6月の代々木大会では小川悠太相手に死闘を繰り広げるも延長判定負けした。小川はこの王座決定トーナメントの出場候補だったが、拳の骨折で復帰に1年以上かかるため辞退したという。渡部は年内引退を表明しており、今回と12月の決勝で勝ってベルトを巻いて、有終の美を飾りたいところ。
西川は17年のKrushで木村“フィリップ”ミノルをKOし番狂わせを起こした実績があり、昨年4月のKNOCK OUTではスーパーウェルター級で中島弘貴と対戦し2R KO負けしている。
試合はダウンの恩讐に。1R、サウスポー同士のパンチ主体の攻防で、西川のヒットが上回る状況が続いたが、中盤、渡部が右フックを当ててダウンを奪う。さらに渡部は右フックでダウンを奪うが、渡部も相打ちでひるむ。すると西川が打ち合いで右フックでダウンを奪い返し、さらに左フックでダウンを奪い、まさかのイーブンにまで持ち込む。だが渡部は打ち合いに応じると、終了間際に左フックで3度目のダウンを奪い、死闘を制した。
場内のどよめきが残る中、マイクを持った渡部は「めっちゃ焦った。西川君、強かった。ありがとう。男気ある選手とバチバチやれて楽しかったです。12月30、横浜武道館、決勝、ぜひ来てください。中島選手、いい試合したっぽいですけど、自分もいいオッサンですけど、ガンガン行くんで。今日は後楽園で試合するラストなんで。後楽園に一言、ありがとうございました。横浜武道館で最後必ずベルト巻いて優勝するんで応援お願いします」と、途中涙声になりながらも宣言した。続けてリングに立った中島は「手短に。キック界でスター選手になります。その踏み台として渡部選手、絶対倒すんで、12月楽しみにしています」と話した。
第4試合 KNOCK OUT-BLACKウェルター級(67.5kg)王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
×漁鬼[りょうき](SHINE沖縄/TENKAICHI&BEASTウェルター級王者)
○中島 玲(フリー/元プロボクシング日本スーパーウェルター級暫定王者)
判定0-3 (少28-30/秋谷28-30/大沢28-29)
漁鬼はKNOCK OUTで中島弘貴、渡部太基に判定勝ち。6月の代々木大会ではチンギス・アラゾフの甥・エミール・アラゾフと対戦し、エミールのアウトボクシングに手を焼き判定負けしている。
中島は子供のころに空手を習い、高校時代にボクシングを始め、19年にプロデビュー。昨年4月には日本スーパーウェルター級暫定王者となったが、キックに転向。今年3月のK-1の-70kg世界最強決定トーナメント開幕戦でヴィクトル・アキモフに2R KO負け。6月のKNOCK OUT代々木大会でのキック2戦目はKNOCK OUT-REDスーパーライト級(65kg)王者と同級BLACKルールで対戦し3R TKO勝ちした。今回は初戦と2戦目の中間の67.5kgで戦う
1R、漁鬼が右ミドル、ロー、左ハイといった蹴り主体の攻め。中島はボクシング技術を生かし、左ボディ、顔面へのフックを随所で強打し、場内をどよめかせ、やや好印象を作る。
2R、漁鬼が右ローを当てつつ、右フックでダウンを奪う。だが中島は左ボディ、フックを当て続け、最後はフラつかせると、右ストレートでダウンを奪い返す。ポイントはイーブンに。
3Rも中島が左ボディ、フックを強打し続け、優位をキープし、点差を広げ判定勝ちした。
第3試合 BLACK 女子57kg契約 3分3R(延長1R)
○浅井春香(フリー/ミネルヴァ・スーパーバンタム級王者、元J-GIRLSフェザー級王者)
×小倉えりか(マイウェイスピリッツ)
3R 2’45” KO (3ダウン:パンチ連打)
両者KNOCK OUT初参戦・浅井は31戦16勝(1KO)9敗6分の37歳。Kick Boxを離れ蒲田のY’ZDジムを練習拠点にする。4月大会で鈴木万李弥戦が組まれていたが浅井が負傷欠場していた。小倉は8戦4勝4敗の30歳。
1R、両者慎重な試合運びだが、浅井が時折前に詰めると、右ストレートを強打し、好印象を作る。2Rも同様に浅井がやや優位をキープする。
すると3R、浅井が右ストレートを当てると、小倉は左まぶたをカットして大出血する。浅井がさらに右ストレートを当ててダウンを奪い、さらに右ストレートでダウンを奪う。小倉にドクターチェックが入るが、再開後も浅井が攻め続け、最後はロープに詰めてパンチを連打したところで、北尻レフェリーがストップした。
第2試合 RED スーパーウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
○MASATO BRAVELY(BRAVELY GYM/元M-1 JAPANスーパーウェルター級王者、元WPMF日本ウェルター級王者)
×高橋幸光(飯伏プロレス研究所/元BOMウェルター級王者、元WMC日本スーパーライト級王者、元MA日本&J-NETWORKライト級王者)※TSK japanから所属変更
判定3-0 (少29-28/センチャイ29-28/北尻30-29)
MASATOは2月大会で津崎善郎に判定負けし、6月の代々木大会では杉原新也に判定2-1で勝利している。高橋は69戦40勝(12KO)23敗5分1無効試合、35歳のベテランでKNOCK OUT初参戦。近年はBOMを主戦場とし、今年3月にはプロレスデビューし、前口太尊や町田光のいる飯伏プロレス研究所に所属している。セコンドには飯伏幸太がつく。
1R、MASATOはオーソドックス、高橋はサウスポーで構え、お互いミドルを当て、高橋は肘も当てるが、お互い手数が少ないまま終わる。
2R、なかなかお互い手数が増えないでいると、残り1分、和田レフェリーが両者に警告を出す。最後、MASATOが組んで膝を当てる展開を繰り返すが、まだ差は小さい。
3R、MASATOは組んでの膝、右ミドルを当て続け、終盤には右ミドルを当ててからの右ストレートをクリーンヒットし、優位に試合を運び、MASATOが判定勝ちした。
第1試合 BLACK ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
○大谷翔司(スクランブル渋谷/元INNOVATIONライト級王者)
×宮本雅大(ハーデスワークアウトジム/ジャパンカップキックボクシング64kg級王者)
3R 1’32” KO (右ストレート)
大谷は2月大会でキム・ウスンに1R TKO勝ちしたが、6月の代々木大会ではセーンダオレックに2R左ストレートでTKO負けし、4カ月を経て再起戦に臨む。宮本は11戦8勝3敗の30歳で、ホーストカップを主戦場とし、KNOCK OUTに初参戦した。
1R、大谷はオーソドックス、宮本はサウスポーで構え、ミドル、ロー、蹴り足キャッチからの崩しが見られるが、まだ差は乏しい。
2R、大谷が右ボディを効かせつつ、終盤に右ストレートでダウンを奪う。終了間際にも右ストレートで倒すが、ゴング後のヒットのため大沢レフェリーはダウンとみなさない。
すると3R、大谷が攻め続け、右ストレートでダウンを奪ったところで、レフェリーがストップした。
プレリミナリーファイト第2試合 BLACK スーパーフェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
―アックス斧田(KIBAマーシャルアーツクラブ)
―辰次郎[しんじろう](Sports 24)
中止 (斧田のドクターストップ)
プレリミナリーファイト第1試合 RED フェザー級(57.5kg) 3分3R
○富田エレデネ(クロスポイント吉祥寺)
×佐藤優樹[ゆうき](Katana Gym)
判定3-0 (30-27/30-28/30-27)