KNOCK OUT 8.6 新宿フェイス(レポ):高3の乙津陸、3R終了間際にKO勝ちしプロ5連勝「そろそろベルト」
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
センチャイムエタイジム中野
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SACRED FORCE presents『KNOCK OUT-EX 2022 vol.1』
2022年8月6日(土) 新宿フェイス
レポート&写真:井原芳徳
※REDルールは肘有りキックルール、BLACKルールは肘無し
第6試合 メインイベント RED スーパーフライ級(52kg) 3分3R(延長1R)
○乙津 陸[おつ りく](クロスポイント大泉)
×谷津[たにつ]晴之(新興ムエタイジム/NJKFフライ級1位)
3R 3’00” TKO (レフェリーストップ:右フック)
乙津は18歳・高校3年生。KNOCK OUTで昨年デビューし4戦4勝(2KO)の快進撃を続ける。KNOCK OUT初参戦の谷津も5月に19歳になったばかり。プロ戦績9戦5勝(1KO)2敗2分。4月のNKBに参戦し、NKBバンタム級王者の海老原竜二に5R TKO負けしたものの、1Rに右ハイキックと左フックで2ダウンを先取して追い詰めて、素質の高さを印象付けていた。
1R、乙津が右ロー、ミドルを随所で当て、パンチの交錯する状況でも左フックを当てる。とはいえまだ重みのあるクリーンヒットは乏しく、谷津も終盤には左ミドルのヒットを増やしやや挽回する。記者採点はイーブン。
2Rも乙津が随所で左フックをヒット。1Rよりもヒット数も精度も上がってきており、谷津は印象が悪い。組む展開も増え、お互い膝を当てるが、乙津が最終的に崩しを決める場面も。乙津は左ミドルも随所で当て。総合的に好印象を残す。記者採点は乙津。
3R、離れればパンチの打ち合い、近づけば組んでの膝の打ち合いが繰り返され、谷津もパンチのヒットを2Rよりも増やし、ほぼ五分に。乙津はやや疲れが見えたが、終盤、打ち合いの展開で右フックのヒットを増やすと、谷津は少しずつ消耗してきた様子で、終了間際に乙津が右フックでダウンを奪う。谷津は終盤カウントでようやく立ち上がるがフラつき、少白竜レフェリーがストップ。試合タイムは3分ジャスト。乙津が劇的な形でKO勝ちを果たした。
プロデビュー以来の連勝を5に伸ばした乙津はマイクを持ち「初のメインで緊張したんですけど、こういう勝ち方ができて良かったです」と話し、「そろそろベルト戦の対戦お願いします」と、タイトルマッチを熱望した。
第5試合 セミファイナル RED ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
×庄司啓馬(TEAM TEPPEN)
○カミシロ(PHOENIX)
判定0-3 (少28-30/センチャイ28-30/山根28-30)
1R、庄司がミドルを度々放つが、距離が遠く空振りが多い。カミシロもなかなか攻撃が出ないが、終盤には組んでの膝蹴りや崩しでやや印象を残す。
2R、庄司は変わらず蹴り主体。1Rよりも当たるようになるが、カミシロも蹴り足をつかんでパンチを当て、組んで膝を返す。とはいえお互いなかなかはっきり印象の残る攻めにつなげられない。
3R、カミシロはこれまでも時折出していた組んでの膝主体の攻めに。庄司も応じ、中盤まで渡り合っていたが、終盤になるとカミシロの膝をもらい続ける状態が長くなり、カミシロは離れ際に右肘も当て好印象を作る。カミシロが3Rは確実にポイントを取り判定勝ちした。
第4試合 BLACK スーパーバンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○加藤和也(ドージョー☆シャカリキ)
×井熊知也(クロスポイント吉祥寺)
4R 判定3-0 (秋谷10-9/少10-9/センチャイ10-9)
3R 判定0-0 (秋谷29-29/少29-29/センチャイ29-29)
両者何発もパンチを振るう攻防となり、1Rは加藤がヒット数、スウェーでの防御含め好印象。だが2R、井熊が前に出続けると、次第に前蹴り、ミドルも当てつつ、右フックのヒットも増え、押し気味の展開に。3R、パンチの打ち合いが続き、途中まで井熊がやや優位だったが、中盤以降は加藤がヒット数で上回り、やや優位で終了。ジャッジ3者とも29-29とつけ、延長に突入する。
延長R、井熊が前に出て右ローを当てるが、加藤は回りながら左ボディを度々当てつつ、右ストレートもヒットし、手数で上。井熊も終盤に右ストレートを返すが、その先が続かず終了。ジャッジ3者とも加藤を支持し、加藤の延長判定勝ちとなった。
第3試合 BLACK スーパーフライ級(52kg) 3分3R
×井ノ本航希(LAILAPS東京北星ジム)
○竹田哲紳[てっしん](クレイン)
3R 1’48” TKO (コーナーストップ:右ストレート)
1R、終盤に井ノ本が背の高い竹田の左ボディフックを強打し続け、左フックにもつなげ好印象を作る。2Rも井ノ本がパンチを当てるが、竹田も膝とパンチ当て返して五分の展開に戻す。
すると3R、竹田の左膝蹴りのカウンターで井ノ本が右フックを当ててダウンを奪う。だがパンチの打ち合いで、長身の竹田が右ストレートでダウンを奪い返す。井ノ本はダメージが大きい様子で、再び竹田が右ストレートでダウンを奪った後、立ちかけたところで井ノ本陣営がタオルを投入し、竹田の逆転TKO勝ちとなった。
第2試合 BLACK スーパーライト級(65kg) 3分3R
△小林丈晃(練誠塾)
△梅沢遼太郎(白山道場)
判定0-1 (28-29/29-29/29-29)
第1試合 BLACK フェザー級(57.5kg) 3分3R
○福田拓海(クロスポイント大泉)
×山本響己[ひびき](K&K BOXING CLUB)
2R 2’37” TKO (3ダウン:左フック)