KNOCK OUT 6.22 代々木第二(レポ/後半):久井大夢、龍聖を返り討ち。森岡悠樹、壱・センチャイジムを2戦連続KO。ゴンナパー、重森陽太を3R KO。倉本一真、栗秋祥梧下しUNLIMITED王座獲得。軍司泰斗、K-1離れ初戦は元ラジャ王者を1R KO
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THE KNOCK OUT
2025年6月22日(日) 東京・国立代々木競技場第二体育館
レポート&写真:井原芳徳 ※前半戦は別記事でお伝えします。
※KNOCK OUTのBLACKルールは肘無し・ワンキャッチワンアタックのキックルール。REDルールはオープンフィンガーグローブ着用・肘有りキックルール。UNLIMITEDルールはREDルールに加え倒してからの打撃も有効なルール
久井大夢、龍聖に延長判定勝ちし返り討ち
第16試合 メインイベント KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級(60kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○久井大夢(TEAM TAIMU/王者、RED同級王者、元BLACKライト級王者、元クンクメールワールドチャンピオンシップ60kg級王者)
×龍聖(BRAID/挑戦者、元BLACKフェザー級(57.5kg)王者、ISKA K-1ルール世界スーパーフェザー級(59kg)王者)※Team KNOCK OUTから所属変更
4R 判定2-0 (少10-9/和田10-9/センチャイ10-10)
3R 判定0-0 (少29-29/和田29-29/センチャイ29-29)
※久井が初防衛
KNOCK OUTは後楽園ホールをホーム会場として使用しているが、近年は年1~2回、後楽園よりも大規模な首都圏の会場でも大会を開催している。大規模大会は昨年12月の横浜武道館大会以来半年ぶり、代々木第二体育館大会は1年ぶりとなる。
今回の大会名「THE KNOCK OUT」について、KNOCK OUTの山口元気代表は「RED・BLACK・UNLIMITED、全てのKNOCK OUTのルールを並べて、これがKNOCK OUTだというものを、シンプルにファンの皆さんに見せていこうかなと思っています」と説明している。そのメインイベントに置かれたのが、1年前の代々木大会で最大の番狂わせとなった久井大夢と龍聖の一戦のリマッチだ。
久井は大阪出身の19歳。昨年6月のKNOCK OUT代々木大会で龍聖から1Rに2ダウンを奪って判定勝ちし、BLACKスーパーフェザー級王座を獲得した。山田彪太朗の欠場により、大会前2週間を切ってのオファーに応え、番狂わせを起こした久井だったが、試合直後、再戦の可能性について「龍聖選手からしたら別にメリットのない試合というか、タイトルマッチになったというだけだと思うので、全然僕はあると思います」とコメント。山口代表も「もう一回ちゃんとした準備期間を設けてやった方がいい」と話し、1年後、同じ代々木第二で再戦の舞台が設けられた。
龍聖戦後の久井は8月にはチョット・サレイヴァントンを1R終了1秒前、胴廻し回転蹴りでKO。9月の福岡大会ではペップンソンに判定勝ち。11月の常葉大会ではロムイーサンに延長判定負け。12月のREDスーパーフェザー級王座決定トーナメントではピッチ・ソムパッツと下地奏人を下し優勝。4月3日のカンボジアでの試合ではチョムラウン・クンクメールに判定負け。勝ち負けを繰り返しているが、まだ10代の久井にとってこの1年の経験の積み重ねは大きな糧となっているはずだ。
龍聖は24歳。昨年6月に久井大夢に判定負けしプロ18戦目で初黒星。12月の横浜大会での再起戦ではブライアン・ガビオに判定勝ちし、ISKA世界王座を獲得。3月のONE日本大会ではスリヤンレックに判定勝ちし、試合数は少ないものの海外勢との戦いでしっかり強さを示してきた。
1R、龍聖がサウスポーの久井に対し、右インローを当て、スイッチも織り交ぜつつ右膝も当てる。久井も左インローを当て続け、途中龍聖の足が流れる場面もあるが、すぐ持ち直す。攻撃は少し久井が多いが、まだ差は小さい。記者採点はイーブン。
2R、龍聖はサウスポーの頻度を増やし、インローをもらわないように対処している様子。久井はオーソドックスに戻ったタイミングでインローを当てると、龍聖は足が流れる。久井がやや積極的に攻めるが、クリンチも多く攻撃が寸断される。龍聖も組んで膝を当てる場面もあるがヒットは少なく、お互い攻めあぐねる形に。記者採点はイーブンだが久井につく可能性もある。
3R、龍聖は前に出て、お互い組む展開が繰り返される。秋谷レフェリーは注意は入れない。距離が詰まったため久井はローを打てなくなる。龍聖は随所で膝やパンチを当てており、少しだけ優位に進めるが、はっきりした差のないまま終わる。記者採点はイーブンだが龍聖につく可能性もある。合計30-30でイーブン。ジャッジ3者とも29-29で延長へ。
延長Rもクリンチが繰り返される。その中でお互い膝やパンチを当てるが、決定打が出ないまま終わる。久井も組みがちだが、龍聖のほうから組みに行く場面が少し多く、若干だが印象が悪い。KNOCK OUTの延長Rはマスト判定を採用しておらず、記者採点はイーブンだが、久井につく可能性もある。ジャッジは1者がイーブンとしたが、2者が久井につけ、久井の判定勝ちとなった。
ベルトを巻きマイクを持った久井は「ベルトを防衛できたので次のステップに行きます。スーパーフェザー級を卒業してライト級に行きます。ライト級でもチャンピオンなれると思っています。BLACKは大沢(文也)選手、REDはゴンナパー(・ウィラサクレック)選手、年末、僕と防衛戦やりましょう。山口さん、次の7月20日の後楽園大会でライト級デビュー戦を、オープニングファイトでもいいのでやらせてください」とアピールした。
KNOCK OUTの山口代表は大会後の総括で「久井選手はスーパーフェザー級の減量がキツくなっているとは聞いていました。勝っても負けても、そう言うだろうなと思って相手を用意していました。結構強い相手です。近日発表します」と、久井のアピールを想定して次戦を準備していたことを明かしている。
バックステージでのインタビューで龍聖は涙を浮かべ「勝てなくて申し訳ない気持ちでいっぱいです。これからやっていくかわからないし。自分が持ってる男だと思ってたから、わからないです。1年間ありがとうございました。勝てなくてすみません」とコメントした。
森岡悠樹、壱・センチャイジムからダウン奪い続けKO勝ち
第15試合 KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級(55kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
×壱[いっせい]・センチャイジム(センチャイムエタイジム/王者、ムエタイオープン同級王者、元ルンピニー日本バンタム級王者)※初防衛戦
○森岡悠樹(北流会君津ジム/挑戦者、KICKBOXING JAPAN CUP 2024同級トーナメント優勝、スック・ワンキントーン同級王者)
3R 0’46” KO (累計5ダウン:右ストレート)
森岡は昨年11月のKICKBOXING JAPAN CUP 2024 スーパーバンタム級トーナメント一回戦では真琴と引き分けたが、真琴の計量オーバーにより森岡が準決勝に進出。12月のKNOCK OUT横浜大会の準決勝では古村光に判定勝ちし、決勝では壱・センチャイジムとのダウンの応酬を制して2R TKO勝ちし、過去に敗れた2人にリベンジを果たすと共に優勝した。
壱はその後、2月28日のONEフライデーファイツでルー・イーフーに2R KO勝ち、3月22日のムエタイオープンでシンクロンコーイに2R KO勝ちと、積極的に試合をこなした。
一方の森岡は4月6日のKNOCK OUT後楽園大会ではBLACKルールで乙津陸を1R右ストレートでKO。試合後のマイクでは壱に6月の代々木大会でのタイトルマッチを要求し、壱も了承した。だが壱は4月18日のONEでのマイサンカン戦でダウンの応酬の末に判定負け。22日の会見でKNOCK OUTの山口元気プロデューサーは「壱選手はONEの試合が終わったばかりで、どのくらいのダメージなのか考慮に入れながら、6月のカードを最終的に決めていきたい」とコメントしたが、その後、2カ月後の試合は問題ないと判断され、両者のタイトルマッチが組まれた。
21年8月の初対決、22年11月の2度目の対決は、いずれも壱が判定勝ちしたが、昨年12月の3度目の対決では森岡がKO勝ちし、壱の2勝1敗に。KNOCK OUT-REDルールは昨年12月からオープンフィンガーグローブ(OFG)着用に変わり、4度目の対戦は初のOFGマッチとなる。
1R、壱はサウスポーで構え、距離を取り、左ミドルを当て続けるが、森岡は蹴り足をつかんでからパンチのコンビネーションで右フックを当ててダウンを奪う。壱は変わらず左ミドルを当てるが、パンチの打ち合いになると、今度は森岡が右肘でダウンを奪う。最後、森岡がパンチのラッシュを続け、肘も当て、壱は右まぶたから出血する。
2R、壱も左ストレートを当てる場面もあるが、壱の首相撲を森岡は突き放すとコーナーに詰め、左フックを当ててまたもダウンを奪う。壱はすぐ立ち、中盤過ぎからは前に出続け、左ミドル、ストレートで積極的に攻めるが、ダウンは奪い返せない。
すると3R、開始すぐの打ち合いで森岡が左ストレートでダウンを奪う。KNOCK OUTではラウンドをまたいで累計5度のダウンでKOとなるため、壱は後の無い状況に。打ち合いで壱は倒れるが、パンチはしっかり当たっていないためスリップ扱いに。とはいえ流れは変わらず、最後は森岡が右ストレートで5度目のダウンを奪いKO勝ちした。
これで両者の対戦成績は2勝2敗となり、森岡が2連勝で五分に戻した。しかも今回はダウンの応酬に持ち込ませない完勝だった。ベルトを巻いてマイクを持った森岡は「どうですか皆さん、これがKNOCK OUTなんですよ」と第一声。チームメイトらに感謝の言葉を述べ「絶対王者になれるかわからないですけど、誰よりも面白いチャンピオンになります。KNOCK OUTを盛り上げます」と宣言した。
ゴンナパー、重森陽太を3R KOしREDライト級王座獲得
第14試合 KNOCK OUT-REDライト級(62.5kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
×重森陽太(KNOCK OUT クロスポイント吉祥寺/王者、元WKBA世界同級王者、元新日本フェザー級&バンタム級王者)※初防衛戦
○ゴンナパー・ウィラサクレック[Kongnapa Weerasakreck](タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/挑戦者、元K-1&Krushライト級(62.5kg)王者、元WPMF世界スーパーライト級王者)
3R 0’24” KO (右フック)
※ゴンナパーが王者に
重森は6月11日で30歳になったばかり。今回は21年7月にスアレックに判定勝ちして獲得したKNOCK OUT-REDライト級王座の初防衛戦を行う。最近の重森は昨年9月のONE Friday FightsではOFGムエタイルールでシン・ドンヒョンを2R右ストレートで一撃KO。10月のKNOCK OUTではマルコス・リオスに延長判定勝ち。11月にはカンボジアで試合をし、現地の選手に判定勝ちしている。12月のKNOCK OUT横浜大会ではUNLIMTEDルールに初挑戦したが、MMAの倉本一真に2R TKO負け。3月14日のONEフライデーファイツではトルコのアリ・コユンジュに判定負け。4月3日のカンボジアでの試合ではムン・メイキアに判定負けしている。
ゴンナパーは32歳。ムエタイで活躍後、16年からK-1 GROUPに参戦し、山崎秀晃、卜部功也、佐々木大蔵、安保瑠輝也らに勝利。20年12月、林健太を下しK-1ライト級王座を獲得。21年7月の初防衛戦で朝久泰央に敗れ王座陥落。22年6月のTHE MATCHではRISEの白鳥大珠を、8月のK-1では岩崎悠斗をKOした。以降はタイに戻り休養していたが、昨年4月のKrushで復帰し、塚本拓真に判定勝ち。7月のK-1では与座優貴に1R KO負け。9月のKrushでは上野空大に3R TKO勝ちちしたが、ライト級(62.5kg)リミットを1.65kgオーバーしてしまった。今年2月、KNOCK OUTに初参戦し、ベースとするムエタイに近いREDルールでの試合で、古村匡平に判定勝ちしている。
最近のゴンナパーは妻子のために禁酒して節制していたといい、今回はコンディションが良く、OFGで持ち前のパンチの破壊力がより活きる展開に。1R、ゴンナパーがサウスポーで構えてプレッシャーをかけ、重森がオーソドックスで構えて回る展開が続く。ゴンナパーは左ミドルを主体に、詰めて左ストレートも当てる。重森は右前蹴り、ミドル、三日月蹴り、ストレート、肘を返して応戦する。どちらも手数は近く、まだひるませる攻撃は出せていない。記者採点はイーブン。
2R、開始すぐにゴンナパーが前に出て、左の前蹴りのフェイントからの左ストレートでダウンを奪う。重森はすぐ立ち笑顔を浮かべ、ダメージは小さい様子だ。しかしゴンナパーが前に出続る展開自体は変わらず、左ミドル、左右のパンチ、肘で攻め続ける。重森も右ミドルを効かせ、少しゴンナパーの動きを止める場面もあったが、ゴンナパーはすぐ持ち直し、前に出続ける。8-10でゴンナパーが取る。
すると3R、序盤に決着を迎える。重森は右ミドル、ハイを立て続けに放つが、ゴンナパーがグローブでブロックしてから、右の前手でフックを放つと重森のこめかみにクリーンヒット。不意を打たれた重森は真後ろに吹っ飛ぶように倒れる。重森はダメージが大きく、すぐさまセンチャイレフェリーがストップした。ゴンナパーはベルトを巻くと「もう一度ベルトが巻けてうれしいです。これからも体力の続く限り精一杯戦い続けます」と宣言した。
倉本一真、栗秋祥梧をテイクダウンし続けUNLIMITED王座獲得
第13試合 KNOCK OUT-UNLIMITEDスーパーフェザー級(60kg)初代王者決定戦 3分3R(延長1R)
×栗秋祥梧(KNOCK OUT クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-BLACKフェザー級(57.5kg)王者、元大和ムエタイ・フェザー級王者)
○倉本一真(リバーサルジム新宿Me,We/MAJESTIC)
判定0-3 (松宮28-29/柴田28-29/石川28-29)
※倉本が王者に
KNOCK OUTでは肘有り・オープンフィンガーグローブ(OFG)着用のREDルールをベースとしつつ、倒れた相手に対してのパウンドやサッカーボールキックも認める、オリジナルのUNLIMITED(アンリミテッド)ルールの試合を23年12月から実施している。
昨年6月の代々木大会ではKNOCK OUTのレギュラー選手の栗秋祥梧が、RIZINを主戦場とするMMA選手の中村優作とUNLIMITEDルールで対戦し、左ストレートで1R KO勝ちした。12月の横浜武道館大会ではUNLIMITEDルールで3試合が組まれ、栗秋は元UFCのカルロス・モタに判定負け、MMAの倉本一真はキックボクシングの重森陽太に2R TKO勝ち、大沢文也はバズーカ巧樹とのキックボクサー対決で判定勝ちした。レギュラーの大会以外でも、TOKYO MXで放送中の「THE KNOCK OUT FIGHTER」のトライアウト企画や、福島・KNOCK OUT TRAINING CAMP 常葉でのREBELSシリーズでも、UNLIMITEDルールのワンマッチやトーナメントを積極的に実施。今回、ルールのスタート1年半が経ち、初のタイトルマッチが行われる。
1R、倉本はタックルからの投げでテイクダウンを繰り返し、サイドで押さえて膝を連打し、踏み付けも当て、やや優位に進める。栗秋もスタンドで左フックを当てる場面もあるが、捕まる時間が長い。UNLIMITEDルールはラウンドマスト採点で、記者採点は倉本だが、ジャッジは3者とも栗秋につけたようだ。
2R、倉本はこれまで同様、テイクダウンを繰り返し、随所でボディへの膝、踏みつけを当て、変わらず優位をキープする。ブレイクの早いこのルールに合わせ、倒してから打撃にすぐ行くスピードは、重森戦よりも向上している。
3Rも倉本がテイクダウンを何度も奪い、パウンドなども絡め、主導権を維持し終了。ジャッジ3者とも倉本を支持し、倉本が判定勝ちした。
ベルトを巻きマイクを持った倉本は「KNOCK OUTなのにKOできなくてすみません。しょっぱい試合しました。もっと知ってもらえるようにUNLIMITEDで頑張ります。MMAも頑張るんでどっちも見てもらえるとうれしいです。自分がKNOCK OUT盛り上げていきます」と話した。
軍司泰斗、OFG初戦は元ラジャ王者を1RボディでKO
第12試合 RED 59kg契約 3分3R(延長1R)
○軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス/ISKAオリエンタルルール・インターコンチネンタル・スーパーフェザー級王者、元K-1フェザー級(57.5kg)王者、元Krushバンタム級(53kg)王者)
×ペットルンルアン・ソーチャールワン[Petchrungrueng Sor.jaruwun](タイ/元ラジャダムナン認定フェザー級王者)
1R 1’29” KO (左ボディフック)
軍司は26歳。フルコンタクト空手をベースとし、高校入学後にK-1ジム総本部に移籍。15年にKrushでプロデビューし、16年のK-1甲子園-55kgで優勝。17年9月に第2代Krushバンタム級王者となり、21年12月にK-1フェザー級王者となる。22年は5戦5勝(2KO)の好戦績を残し、K-1 AWARDS 202 MVPに選ばれる。23年3月にヴューに判定勝ちしK-1王座初防衛。昨年3月にはRISEフェザー級王者の門口佳佑に延長判定勝ちし、13連勝となったが、続く9月の寺田匠とのK-1王座2度目の防衛戦で延長判定負けした。10月、JMAEXPO横浜大会でクリスチャン・ボグダンに判定勝ちし、ISKAタイトルを獲得したが、以降試合をしておらず、今年4月30日付けでK-1との契約が終了しフリーとなっていた。5月13日、KNOCK OUT参戦が発表され、「K-1辞めて僕の第2章はOFGムエタイだと思っています」と表明し、「試合が決まらない間、ノップさん(=元ラジャダムナン王者のノッパデッソーン氏)のところでムエタイを練習していました」と明かしていた。初戦でいきなり、元ラジャ王者のペットルンルアンと対戦する。
軍司のセコンドにはノッパデッソーン氏、K-1ジム総本部の同僚の瓦田脩二・白幡裕星らがつく。1R、離れた間合いでペットルンルアンが右ローを放つが、軍司はかわしつつ、右カーフを当てていると、開始間もなくからペットルンルアンの足が流れる。ペットルンルアンは左ミドルを当てるが、軍司はすぐ前に詰めてパンチを連打すると、ペットルンルアンはブロックしてから首相撲で軍司を捕まえる、軍司は体を密着させてその先の攻めを許さず耐え、ブレイクを誘う。軍司は左三日月蹴り、フックをヒット。その後の首相撲にも軍司は対処する。
すると軍司は、ガードを固めるペットルンルアンに対し、顔面へのパンチの連打から、左ボディフックにつなげると、ペットルンルアンはダウンし、腹を押さえ顔をしかめたまま動けず、軍司のKO勝ちとなった。
マイクを持った軍司は「はじめまして、軍司泰斗です。僕の第2章、オープンフィンガームエタイ、どうでしたか?今回強い相手で練習からワクワクしていて新鮮な感じでした。KNOCK OUTさんからオファーもらって凄い感謝しています。これからの時代、OFGムエタイが絶対来ると思います。本当は肘で倒したかったです。すぐにでも試合できるんで、8月か9月あたり、試合組んでください。メインで龍聖が絶対勝ってくれると思うんで応援お願いします」とアピールした。
KNOCK OUT 6.22 代々木第二(レポ/前半):古木誠也・乙津陸・福田拓海・髙橋亨汰が豪快KO勝ち。UNLIMITEDルール戦で大沢文也・木下カラテが勝利