KNOCK OUT 7.20 後楽園ホール(レポ):ロムイーサン、久井大夢からダウン奪い判定勝ちし返り討ち。津崎善郎・大谷翔司がKO勝ち

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MAROOMS presents KNOCK OUT.55
2025年7月20日(日) 東京・後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
※KNOCK OUTのBLACKルールは肘無し・ワンキャッチワンアタックのキックルール。REDルールはオープンフィンガーグローブ着用・肘有りキックルール。UNLIMITEDルールはREDルールに加え倒してからの打撃も有効なルール
第10試合 メインイベント RED ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
×久井大夢[たいむ](TEAM TAIMU/KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級(60kg)王者、BLACK同級王者、元BLACKライト級王者、元クンクメール世界60kg級王者)
○ロムイーサン[Lomieesan]・TIGER REON (タイ/REON Fighting sports GYM/元ラジャダムナン認定ミニフライ級2位、元BBTV同級1位)
判定0-3 (センチャイ28-29/北尻28-29/少28-30)
久井は大阪出身の19歳。昨年6月のKNOCK OUT代々木大会で龍聖から1Rに2ダウンを奪って判定勝ちし、BLACKスーパーフェザー級王座を獲得。先日6月22日の代々木大会での1年ぶりの龍聖との再戦で延長判定勝ちし、王座初防衛を果たした。
試合後にマイクを持った久井は「スーパーフェザー級を卒業してライト級に行きます。BLACKは大沢(文也)選手、REDはゴンナパー(・ウィラサクレック)選手、年末、僕と防衛戦やりましょう。山口さん、次の7月20日の後楽園大会でライト級デビュー戦を、オープニングファイトでもいいのでやらせてください」とアピールした。KNOCK OUTの山口元気代表は早速、ロムイーサンとの再戦を用意した。
ロムイーサンは31歳。健太代表のREONのトレーナーで、かつては森井洋介や勝次にも勝った実績がある。昨年11月の常葉大会で久井と対戦し、首相撲からの膝蹴りを駆使し、延長判定勝ちしている。当時のREDルールはボクシンググローブだった。昨年12月の横浜武道館大会からオープンフィンガーグローブに変わり、この大会でのREDスーパーフェザー級王座決定トーナメント一回戦で、ロムイーサンは組み際に下地奏人の左フックをもらってダウンし、その後2ダウン目を喫しTKO負けしている。
前日計量で久井は「今回は首相撲を徹底的にやってきたんで、絶対前と同じ展開にはならんし、ならなかったら僕は負けることは絶対ないんで、明日必ず倒します」と話していた。
1R、久井は開始すぐに飛び膝蹴りを放ちつつ前に出ると、サウスポーに構えてプレッシャーをかけ続け、右ジャブ、左インローを随所で当て主導権を握る。ロムイーサンは右に回り続け、時折右ミドルを返すが、攻撃が少ない。記者採点は久井。
2R、久井は前に出て積極的に攻め、左ミドルを放つが、ロムイーサンは右腕でブロックすると、片足立ちの状態の久井に右ストレートをすぐ当て返して倒し、ダウンを奪う。久井はダメージは小さい様子で、その後も積極的に攻め、左インローやボディを当てるが、逆転のダウンは奪えない。8-10でロムイーサン。
3R、ロムイーサンはサウスポーにスイッチして、久井のローを封じつつ、首相撲で組み付く場面を増やし、久井の反撃を封じる。久井も随所で右ボディやバック肘等を当てて必死に攻めるが、最後まで追い詰めきれず終わる。記者採点はイーブン。合計28-29でロムイーサン。ジャッジ3者もロムイーサンを支持し、ロムイーサンが判定勝ちした。久井はリベンジならず。龍聖戦では返り討ちにしたが、今回は逆に返り討ちにされる立場となった。
マイクを持ったロムイーサンは「見たですか。楽しかったです。応援ありがとうございます。うれしいです。ありがとうございます。みんな気を付けて(帰って)ください」と日本語で話し、大会を締めくくった。
第9試合 セミファイナル RED スーパーウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
○津崎善郎(LAILAPS東京北星ジム/KNOCK OUT-REDスーパーウェルター級王者、スック・ワンキントーン・ミドル級王者)
×ファーワンマイ・センチャイジム[Fahwanmai Saenchaigym](タイ/センチャイムエタイジム)
3R 1’09” KO (左フック)
津崎は昨年12月でのREDスーパーウェルター級王座統一戦で、クンタップ相手に判定2-0の僅差で惜敗した。津崎は2月大会で蛇鬼将矢に2R TKO勝ちすると、4月のタイトルマッチでクンタップとまたも対戦した。REDルールは前回12月の対戦を最後に、オープンフィンガーグローブ着用・3R制に変わり、今回は津崎が判定2-0の僅差で勝利し、40歳にして正規王者となった。
ファーワンマイは27歳。戦績31戦20勝9敗2分で、センチャイジム錦糸町のトレーナーで、昨年11月のムエタイオープンでは元INNOVATIONスーパーウェルター級王者の馬木樹里を蹴りで翻弄し判定勝ちしている。
1R、ファーワンマイが前に出て右ボディ等を当て、若干優位に攻めていたが、少しずつ勢いが落ちると、終盤、津崎が右ボディから左の前手での顔面へのフックダウンを奪う。
2R、ファーワンマイが変わらず前に出るが、津崎はステップでかわし、随所で右ロー等をヒットし、若干優位をキープする。
3R、津崎が変わらず右ローを当て、ファーワンマイが削られてくると、津崎が左ボディと顔面へのフックを連続でヒットする。ファーワンマイはダウンするとダメージが大きく、和田レフェリーがストップした。
第8試合 RED 63.5kg契約 3分3R(延長1R)
×小林 司(Sports 24/スック・ワンキントーン・ライト級王者)
○ムン・メイキア[Meun Mekkhea](カンボジア/クンクメール)
判定0-3 (秋谷28-30/北尻28-30/少28-30)
小林は14戦11勝(1KO)2敗1分の28歳。ムエタイ大会・スック・ワンキントーンの主力として活躍し、5月大会でKNOCK OUTに初参戦すると、サウスポーからのパンチと肘を駆使し、力也に1RでTKO勝ちしている。
対するメイキアは100戦92勝(29KO)7敗1分の27歳。1試合前に登場したエイ・マムリンプートングの兄で、カンボジアで重森陽太、古村匡平に勝利し、今回KNOCK OUTに初参戦した。
1R、メイキアが開始すぐから前に出て、パンチ、肘、膝で積極的に攻め続ける。途中、メイキアの右肘打ちで小林が頭部から出血する。最後、メイキアが膝を連打して終える。記者採点はメイキア。
2R、メイキアが変わらず前に出て右ボディストレートや膝を当てる。中盤過ぎからメイキアは少し疲れてきたようで、攻撃は減るものの、前に出続け、小林は攻撃を返せない。記者採点はメイキア。
3R、メイキアは疲れているものの、組んでの膝やステップや、胴廻し回転蹴りを空振りさせて倒れての時間稼ぎを駆使し、反撃を封じ判定勝ちした。
第7試合 RED スーパーライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
×REITO BRAVELY(BRAVELY GYM/M-1世界スーパーライト級王者、元M-1 JAPANライト級王者、元KOSスーパーフェザー級王者)
○エイ・マムリンプートング[Eh Amerinphouthong](カンボジア/クンクメール)
3R 1’20” KO (左ストレート)
今大会ではデンサヤーム・ウィラサクレックの持つREDスーパーライト級王座にエイが挑戦する予定だったが、デンサヤームは母国タイとカンボジアの政情不安を理由に拒否した。エイは昨年8月のKNOCK OUTでデンサヤーム延長Rに右ストレートでKO勝ちしていた。
REITOは23年4月、鈴木宙樹に敗れて以来となるKNOCK OUT出場。昨年2月のRIZIN佐賀大会で古村匡平を1R KO。所属のBRAVELY GYM主催のムエタイ大会KODOの昨年6月の大会では、ONEフライデーファイツ出場経験もあるソンチャナ(タイ)に2R KO勝ちしM-1世界スーパーライト級王座を獲得。8月のONEフライデーではエー・ミウ(ミャンマー)に2R KO負け。今年2月のKODOではブックバーン(タイ)と引き分けている。
1R、REITOがサウスポーで構えて前に出るが、長身のエイはオーソドックスで構え、左の前手を突きつつ距離を取り、随所で右ミドル、インローを強打し、ストレートも絡め、ヒット数で上回る。記者採点はエイ。
2R、REITOのロー、ストレートも当たるようになるが、中盤過ぎ、エイが右ミドルを連打して下がらせてから、左フックを当ててダウンを奪う。REITOも左ストレートでエイをひるませるが、エイも攻撃を返し続け、反撃を許さない。
3R、REITOもパンチを当てて沸かせたが、エイが中盤、左のジャブ気味のストレートでまたもダウンを奪う。REITOは10カウントギリギリで立とうとしたが、腰が落ち、和田レフェリーがストップした。
第6試合 BLACK 女子バンタム級(53.5kg) 3分3R(延長1R)
×NANA(エスジム/元ミネルヴァ・スーパーフライ級王者)
○ザリーナ・イスラモバ[Zarina Islamova](ロシア/ラジャダムナン女子バンタム級4位)
判定0-3 (少27-30/センチャイ27-30/和田27-30)
NANAは昨年6月の代々木大会で、ぱんちゃん璃奈に勝った実績のあるルシア・アプデルガリムに判定勝ちして以来となるKNOCK OUT登場。バンタム級は女子の中でも比較的上の階級ということもあり、国内だと相手が見つかりにくい状況だが、4月に中島玲に勝ったユリアン・ポズドニアコフが練習拠点とするタイの名門・シッソンピーノンジム推薦のロシア人選手が初来日しNANAと戦う。
イスラモバは24歳。タイでのRWSを主戦場とし、最新ランキングで女子バンタム級4位にいる。
1R、イスラモバはスイッチを繰り返し、右ストレートを当てていると、NANAは鼻血を出す。イスラモバは中盤から一方的に攻め続け、左右のストレート、左ミドル、右バックスピンキック等を当ててNANAを追い詰める。
2R、イスラモバは変わらずスイッチを繰り返し、ストレート、ミドル、バックスピンキック等を当て続ける。NANAはひるまず前に出続けるが、なかなか攻撃を出せない。終了10秒を切ってから、北尻レフェリーはNANAの眉間のカットのドクターチェックを入れ、すぐ再開する。
3R、NANAの右のパンチが当たる場面もあるが、単発止まりで、イスラモバが変わらず左右のストレート、膝。バックスピンキック等を当て続け、主導権を維持して終了する。ジャッジ3者とも27-30でイスラモバが判定勝ちした。
第5試合 BLACK ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
○大谷翔司(スクランブル渋谷/元KNOCK OUT-BLACKライト級(62.5kg)王者、元INNOVATION同級王者)
×木村涼仁[りょうと](Bellus Gym)
2R 3’00” KO (右フック)
大谷は34歳。昨年12月、KNOCK OUT-BLACKライト級王座決定戦で、6月にKO負けした相手であるセーンダオレックに2R TKO勝ちしてリベンジしベルトを巻く。だが今年5月の後楽園大会での初防衛戦では、23年11月のKrushで延長判定勝ちした相手である大沢文也に判定負けし、ベルトを失った。
木村は21歳。岩手県盛岡市のBellus Gym所属。ボクシングをベースとし、昨年6月のNEXUS川越大会でキックデビューし1R TKO勝ち。4月のREBELSシリーズでの61kg UNLIMITED 1DAYトーナメントの初戦で山野邉嵐に判定勝ちしたが、準決勝ではローブローをもらった際のダメージが大きくドクターストップがかかり、敗者復活した山野邉が優勝していた。6月1日のREBELSシリーズでは津田翔を2R KOし、今回元王者との試合機会が巡って来た。
1R、木村が序盤から前に出て積極的にパンチを振るい続けるが、大谷はブロックして耐えると、終了間際、打ち合いでパンチのヒットを増やし、右フックでダウンを奪う。
2R、木村が変わらず前に出てパンチを振るい続ける。大谷は時折被弾しつつもある程度かわす。するとまたも終盤、大谷はじわもわパンチのヒットを増やすと、終了間際に右フックでダウンを奪う。木村のダメージが大きいと判断した秋谷レフェリーはすぐさまストップした。
マイクを持った大谷は「試合前からモチベーションが上がったり下がったり大変だったんですけど、皆さんの応援の声が力になって、無事にKO勝ちし、ここに立てています」と少し涙声になりつつ話し、「KNOCK OUTライト級と僕の動向に注目して欲しいです」と控え目にアピールした。
第4試合 BLACK 女子アトム級(46kg) 3分3R(延長1R)
○Kiho(KNOCK OUT GYM 調布)
×森川侑凜[ゆり](J-KRANG)
判定3-0 (センチャイ30-26/和田30-26/少30-26)
両選手とも5月の後楽園大会に出場し、Kihoはミネルヴァ・アトム級王者のNaoに3R右ハイキック一撃でKO勝ちし、インパクトを残した。森川はK-1 GROUPで10戦のキャリアがあり。5月のKNOCK OUT初戦ではBONNIEに判定勝ちしている。
1R、前に出る森川に対し、Kihoは回って距離を取り続け、右のボディ狙いの前蹴りで度々森川を吹き飛ばす。終盤には左右のハイにもつなげ好印象を作る。
2R、Kihoは何度も左右の前蹴りで森川を吹き飛ばしていると、終盤、右の前蹴りで吹き飛ばした場面で、森川が腹を押さえながら倒れたせいか、北尻レフェリーはダウンを宣告する。
3R、Kihoは右前蹴り、ロー、フックを度々当て、主導権を維持し終了。点差を広げ判定勝ちした。
第3試合 BLACK バンタム級(53.5kg) 3分3R(延長1R)
○工藤“red”玲央(TEAM TEPPEN)
×比嘉龍一(TEAM PREPARED)
1R 2’16” KO (右ストレート)
1R、比嘉が前に出て左右のパンチを打ち続け、工藤は下がる状況が続く。だが終盤、比嘉にコーナー際まで詰められた工藤が、カウンターで右ストレートをクリーンヒットしダウンを奪う。比嘉は立とうとしたが腰が落ち、秋谷レフェリーがストップした。
マイクを持った工藤は「一番KOを見せたかったのは那須川(弘幸)会長です。今年で引退しますけど、感謝の気持ちを忘れず最後まで頑張ります」と話した。
第2試合 RED スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
○優翔[ゆうと](team NOVA)
×イティポン・シットポージョーウォー[Aitthiphon Sit.Porjorwor](タイ/ノーナクシンムエタイジム/ムエタイオープン・バンタム級王者)
2R 1’45” KO (3ダウン:右ボディストレート)
紀州のマルちゃん(武勇会/INNOVATIONライト級王者)が前日計量前に脱水症状のためドクターストップ。2~3階級下の在日タイ人のイティポンが前日のオファーで代役出場した。
イティポンは2月のシュートボクシングでは、55kgのリミットを1.25kgオーバーした濱田海をステップワークと首相撲で翻弄し判定勝ち。3月のムエタイオープンでは矢島直弥に判定勝ちしムエタイオープン・バンタム級王座を獲得。7月6日のホーストカップでは55kg契約で國本真義に判定負けしたばかりだ
1R、優翔が右ボディストレートを当てつつ、右ローを当て続けていると、中盤からイティポンがバランスを崩すように。とはいえイティポンはすぐ持ち直し、その先は許さない。
2R、優翔は右の前蹴りで吹き飛ばしてから、左テンカオでダウンを奪う。優翔は右テンカオで再びダウンを奪うと、最後は右ローと右ボディストレートの連打でマットに沈めた。
マイクを持った優翔は「イティポン選手が1日前で試合を受けてマジ感謝しています。60kgで日本一のトーナメントやりたいです。俺が全員チャンピオンぶっ飛ばします」とアピールした。
第1試合 BLACK 女子アトム級(46kg) 3分3R(延長1R)
○山田真子(GROOVY/元J-GIRLSアトム級王者、元ボクシングWBO女子世界ミニフライ級王者)
×菊地美乃里(GONG-GYM坂戸/KROSS×OVER GIRLS-KICKアトム級王者)
判定3-0 (秋谷30-29/センチャイ30-29/少30-28)
山田はキックボクサーとしてJ-GIRLSで王者となり、プロボクシングに転向して活躍後、19年11月のKrushでキック界に復帰し、K-1 GROUPで7戦6勝1敗。23年4月に奥脇奈々に判定勝ちした後ブランクが続いたが、今年2月のKNOCK OUTで復帰し、ミニマム級(47.5kg)で、ぱんちゃん璃奈と対戦し延長Rドローで終わっていた。
菊地は2月のKNOCK OUTでKihoに判定負けしたが、4月のKROSS×OVERで辻井和花に判定勝ちしKROSS×OVERのベルトを獲得。6月22日のFighting NEXUS川越大会ではKAIに判定勝ちしたばかり。欠場した練習仲間のNao(ミネルヴァ・アトム級王者)の代役で出場した。
1Rから山田がパンチを積極的に放ちつつも、すぐお互い組み付く展開が多く、なかなか明確なヒットが出ない状況が続く。2R、少しずつ差が広がり、山田が終盤には左フックをクリーンヒットして印象を作る。3Rも山田のパンチの積極性が目立つ展開が続き、山田が判定勝ちした。
プレリミナリーファイト BLACK スーパーフェザー級(60kg) 3分3R
○荒井幸太郎(サクシードジム)
×一輝[かずき](MtF MUGEN GYM)
2R 1’54” KO (パンチ連打)


























