KNOCK OUT 12.1 後楽園ホール(レポ):デンサヤーム、良太郎を圧倒KOしREDスーパーライト級王者に。大谷翔司、セーンダオレックにリベンジKOしBLACKライト級王者に。クンタップが津崎善郎を返り討ちしREDスーパーウェルター級王座統一
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MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.6
2024年12月1日(土)後楽園ホール
レポート:井原芳徳
※BLACKルールは肘無し・ワンキャッチワンアタックのキックルール。REDルールは肘有りキックルール
デンサヤーム、良太郎を圧倒KOしREDスーパーライト級王者に
第9試合 メインイベント KNOCK OUT-REDスーパーライト級(65kg)王座決定戦 3分5R(延長1R)
○デンサヤーム・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/M-1 JAPANスーパーウェルター級王者)
×良太郎(池袋BLUE DOG GYM/team AKATSUKI/元KNOCK OUT-BLACKウェルター級王者、元REBELS-REDライト級王者)
2R 2’40” TKO (レフェリーストップ:膝と肘の連打)
※デンサヤームが王者に
バズーカ巧樹が返上したREDスーパーライト級王座を懸けての一戦が組まれた。デンサヤームは22歳。K-1で武居由樹、大沢文也、鈴木勇人相手に3連敗したが、昨年11月のKNOCK OUTで不可思に判定勝ち。12月のKrushでは町田光に判定勝ち。今年2月のKNOCK OUTではマルコス・リオスの額を左肘打ちで切り裂き2R TKO勝ち。ここのところ好調だったが、8月のKNOCK OUTでのカンボジア勢との対抗戦ではエイ・マムリンプートングに延長Rに右ストレートをもらいKO負けした。
良太郎は35歳。昨年9月のREDスーパーライト級王座決定戦でバズーカ巧樹と対戦し、1Rに右フックでダウンを奪ったが、5Rに持ち込まれ、延長Rに判定1-2で惜敗した。今年2月大会では健太に2R右フックでダウンを奪われ判定負けしている。
1R、デンサヤームがサウスポーで構え、組んでコントロールして左膝と右肘を当て、離れれば左ミドルを当てて主導権を握る。中盤、デンサヤームは顔面狙いの左前蹴りも当てて良太郎を翻弄する。終盤もデンサヤームが膝主体で優位を維持する。
2R、デンサヤームが積極的に攻め、組んで膝、肘を当てて良太郎を削る。デンサヤームは次第に膝の
ヒットを増やすと、終盤、首相撲で膝肘を連打してから顔面へ右膝を当ててダウンを奪う。良太郎はなんとか立ったものの、集中力が落ちており、最後はデンサヤームがコーナーに詰めて膝と肘を連打したところでセンチャイ・レフェリーがストップした。タイトルマッチはKO賞金30万円が出るため、デンサヤームは賞金も発奮材料となっただろう。
大谷翔司、セーンダオレックにリベンジKOしBLACKライト級王者に
第8試合 セミファイナル KNOCK OUT-BLACKライト級(62.5kg)王座決定戦 3分3R(延長1R)
○セーンダオレック・Y’ZD(タイ/Y’ZD GYM)
×大谷翔司(スクランブル渋谷/元INNOVATIONライト級王者)
2R 1’47” TKO (レフェリーストップ)
大谷は33歳。2月大会でキム・ウスンに1R TKO勝ち。セーンダオレックは21歳。4月大会で重森陽太に判定負け。6月の代々木大会で大谷とセーンダオレックは対戦したが、セーンダオレックがパンチで大谷に鼻血を出させると、2Rに左ストレートでKO勝ちしている。今回はベルトを懸け再戦する。大谷は10月大会では第1試合に登場し、宮本雅大を3R右ストレートでKOしている。
1R、セーンダオレックがサウスポーで構え、大谷はオーソドックスで構える。中盤、セーンダオレックが左ミドルを連打してから左ストレートにつなげ、大谷を倒すが、秋谷レフェリーはダウンとみなさない。だがその後もセーンダオレックが左ミドル、ストレートを当て、蹴り足をすくってからの左テンカオも当て、やや優位に進める。記者採点はセーンダオレック。
だが2R、流れが変わる。大谷は前に出て、休まず左右のフックを振っていると、空振りも多いが数発当たり、セーンダオレックは少し苦しそうにしてクリンチを絡めるように。さらに大谷がパンチを当て続け、次第に命中率を上げると、右ストレートでダウンを奪う。大谷はさらに左フックを当ててひるませ、最後は大谷がフラフラのセーンダオレックをコーナーに詰めてパンチを連打したところでレフェリーがストップした。
ベルトを巻きマイクを持った大谷は「本気出したらこんなもんですよ、というのは冗談で、セーンダオレック選手のおかげで6月からこんなに成長できました。今まで関わって下さった全ての人に感謝します。今、KNOCK OUTは鈴木千裕選手を筆頭にKNOCK OUTの強さを証明している選手がたくさんいますが、僕はこのベルトを持って、自分とKNOCK OUTの強さを証明していく選手になりたいと思っています。打撃の大谷と言われる、KNOCK OUTのKO担当として頑張っていけたら。僕も33なんですけど、最後ここに人生を捧げるくらいの気持ちで死ぬ気でファイトしていきます」と語った。
クンタップが津崎善郎を返り討ちしREDスーパーウェルター級王座統一
第7試合 KNOCK OUT-REDスーパーウェルター級(70kg)タイトルマッチ(王座統一戦) 3分5R(延長1R)
○クンタップ・チャロンチャイ(タイ/BTC GYM/王者、元WMC世界・WMAF・M-1同級王者)
×津崎善郎(LAILAPS東京北星ジム/暫定王者、スック・ワンキントーン・ミドル級王者)
判定2-0 (センチャイ48-47/北尻48-48/秋谷48-47)
※クンタップが王座統一、初防衛
両者は22年12月の同王座決定戦で対戦し、クンタップが判定勝ち。昨年2月、クンタップはMASATO BRAVELYを相手に防衛戦を予定していたが、拳の負傷により欠場し、代わって津崎が出場し、暫定王座決定戦でMASATOに判定勝ちした。
1R、クンタップがサウスポー、津崎がオーソドックスで構え、津崎がプレッシャーをかけ続けていると、中盤、左ジャブでダウンを奪う。クンタップはダメージは小さい様子だ。8-10で津崎が取る。
2R、津崎は前に出て左ジャブ、左ボディをヒット。クンタップは右ミドルを当て、組んで膝を当て崩しも決める。だがお互い攻撃が少なく差は小さい。記者採点はイーブンだがクンタップにつく可能性もある。
3Rも似た展開で、津崎が左ジャブで少しクンタップをひるませるが、すぐにクンタップも持ち直し、膝を返す。記者採点はイーブン。
4R、クンタップが組んで膝蹴りを当てる頻度が上がる。津崎も膝とパンチを随所で返すが、やや削られている感がある。記者採点はクンタップだがイーブンもある程度の差だ。
5R、お互い疲れが溜まっている中で、クンタップが距離を取りながらも左ミドル、膝を随所で的確に当て、組んでもコントロールしてやや優位をキープする。記者採点はクンタップだがイーブンもある程度の差だ。合計48-48でイーブン。ジャッジは1者がイーブンとしたが、2者は1点差でクンタップを支持し、クンタップが判定勝ちし、王座統一と防衛を果たした。
第6試合 BLACK スーパーウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
○中島弘貴(NEXT LEVEL渋谷/元Krushスーパー・ウェルター級王者)
×蛇鬼将矢(team阿修羅道/TOP GUN GYM/元NKBウェルター級王者)
判定3-0 (センチャイ30-28/板倉30-29/秋谷30-28)
1R、中島が序盤から右膝を効かせ、コーナーに詰めてのパンチ連打でダウン寸前まで追い詰める。中盤以降も左右にローを的確に当て、中島が主導権を維持、最後もコーナーに詰めパンチを当てる。2Rも中島が的確にパンチとローを当て続け攻勢をキープする。3R、パンチの打ち合いの展開で蛇鬼も返すが、中島も返し続けて反撃を封じ判定勝ちした。
第5試合 BLACK 57kg契約 3分3R(延長1R)
○福田拓海(クロスポイント大泉)
×遊羅(マイウェイスピリッツジム)
1R 0’41” KO (パンチ連打)
第4試合 BLACK バンタム級(53.5kg) 3分3R(延長1R)
○川野龍輝(クロスポイント吉祥寺)
×星野航大(TORNADO)
1R 0’47” KO (右ハイキック)
第3試合 RED ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
○力也(ウィラサクレック・フェアテックス湖北)
×TAKUYA(K-CRONY/NJKFライト級3位)
判定3-0 (板倉30-28/秋谷30-27/和田30-27)
第2試合 BLACK スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
×羽黒慈夢[じむ](クロスポイント大泉)
○根本恵伍(ONE’S GOAL)
判定0-2 (センチャイ28-30/和田29-29/小林28-29)
第1試合 BLACK 女子46kg契約 3分3R(延長1R)
○Kiho(KNOCK OUT GYM 調布)
×MIYU(DFC Team LEOS)
判定2-0 (和田30-27/小林29-29/秋谷30-28)
プレリミナリーファイト第2試合 RED 59kg契約 3分3R(延長1R)
×坂根卓弥(クロスポイント吉祥寺)
○北島颯人(和術慧舟會AKZA)
2R 2’45” TKO (ドクターストップ:左肘打ちによる右まぶたのカット)
プレリミナリーファイト第1試合 BLACK 女子48kg契約 3分3R(延長1R)
△堀田優月(闘神塾)
△坂本梨香(BELL WOOD FIGHT TEAM)
判定0-1 (和田29-29/北尻29-30/板倉29-29)