Bigbang 12.1 横浜(レポ):高木覚清、山崎陽一にKO勝ちしミドル級王座防衛。藤村大輔、大輝と引き分けSウェルター級王座。目黒翔大、林京平をKOしライト級王座防衛。宮﨑勇樹がフェザー級王者に。平澤優聖がSフェザー級王者に。板橋武留がバンタム級王座防衛
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Super Bigbang 2024
2024年12月1日(日)横浜武道館
記事提供:ビッグバンプロモーション
高木覚清、山崎陽一に3R KO勝ちしミドル級王座防衛
第20試合 メインイベント2 Bigbangミドル級タイトルマッチ 3分3R
○高木覚清[かくし](RIKIX/王者)
×山崎陽一(KIKUCHI GYM/挑戦者、元Bigbangスーパーウェルター級王者)
3R 1’17” TKO (レフェリーストップ:右カーフキック)
※高木が初防衛
王者の高木は、23年12月に藤村大輔と対戦するも、藤村が偶然のバッティングで出血してドクターストップとなり、2Rまでの裁定となり判定勝利。今年3月に『ビッグバン・統一への道 其の48』でBigbangウェルター級王者の大輝に挑戦して、判定勝ちを収めて新王者となった。
ベテランの山崎は、サッカーのエリートから格闘家に転向した異色のキャリアを持つ。2010年10月からKrushに参戦し、佐藤嘉洋、中島弘貴、松倉信太郎ら強豪としのぎを削り、Krushの常連選手に。17年9月にBigbangスーパー・ウェルター級王座を獲得するも、18年9月の試合を最後に一時リングから離れたが、2022年3月に復帰した。今年10月のBigbangでは松下大紀に判定負けを喫している。
1R、高木はプレスをかけながら左フックで山崎を吹っ飛ばす。下がりながら山崎はカーフキックやフックを返すも、高木の圧が強い。高木はボディフック、三日月蹴りを叩き込む。山崎はパンチで反撃も、高木の猛攻を耐えるのが精一杯か。
2R、高木はボディ、カーフキック、右フックを顔面とラッシュをかける。山崎は左フックを飛び込みで放つもガードの上。すると高木は飛び右ヒザ蹴りを顔面へ入れて、山崎がダウン。立ち上がった山崎にパンチのラッシュをかける高木は、二度目のダウンを奪う。山崎が立ち上がったところでラウンド終了。
3R、一気に勝負をかける高木は、ボディ打ち、ヒザ蹴り、右のオーバーフックと畳み掛ける。粘っていた山崎だが、高木がカーフキックで崩して倒すとレフェリーが試合をストップした。
王座を守った高木は「応援来てくれてありがとうございます。メイン、面白くないですか? 谷山プロデューサー、次は負けそうな相手でもいいので、強い相手でも戦います。よろしくお願いします」と挨拶した。
藤村大輔、大輝と引き分けスーパーウェルター級王座
第19試合 メインイベント1 Bigbangスーパーウェルター級タイトルマッチ 3分3R
△藤村大輔(K-1GYM SAGAMI-ONO KREST/王者)
△大輝(ハリケーンジム/挑戦者、元Bigbangウェルター級王者)
判定0-1 (29-30/29-29×2)
※藤村が初防衛
藤村は15年8月にKrushで栗原圭佑からKO勝ち。以後、Krushを主戦場にキャリアを重ねる。20年8月にMIKE JOE、11月に城戸康裕と対戦して連敗も、22年10月に夜叉猿から勝利を収めると、23年6月のBigbangでジョージを破り、スーパーウェルター級王座を奪取した。24年5月の「第5代Krushスーパー・ウェルター級王座決定トーナメント」では準決勝で璃久に判定負けとなった。
大輝は地下格闘技やAJKNで試合を重ね、プロ3戦目で元MA日本ミドル級王者・井原浩之を判定で下してAJKN王者に。23年4月に野村太一を破ってBigbangウェルター級王座を獲得。12月に体重超過の上、畠山隼人に判定負け。今年3月にBigbangウェルター級王座防衛戦を行ったが、高木覚清に敗れて王座から陥落し今回は階級を上げて巻き返しを狙う。
1R、藤村は徹底してカーフキック、ローキックで足を崩す作戦。大輝は足が流れることもあるが、こちらも徹底してパンチでボディを何回も叩いた。ほぼ互角のラウンドとなる。
2R、藤村はミドルキックでボディ狙い。大輝はボディから顔面へパンチを打ち分けた。そして大輝はボディへヒザ蹴りを突き刺す。藤村は徹底してローキックで崩しにかかる。大きな差はないが、大輝のパンチと藤村のローキックのダメージ合戦となる。
3R、藤村は上中下に蹴り分ける。大輝はローキックのダメージがあるのか痛そうな感じも、フックで追い込む場面が飛び出す。それでも藤村はローキックでダメージを与え、右のパンチを返した。大輝は最後まで打ち合いに持ち込むが、判定はドローとなった。
ドロー防衛になった藤村は「しょっぱい試合ですが、一応、防衛できてホッとしています。ジムの代表が変わってプレッシャーがあったんですけど、防衛できてホッとしています」と挨拶した。
目黒翔大、林京平を2R KOしライト級王座防衛
第18試合 Bigbangライト級タイトルマッチ 3分3R
○目黒翔大(優弥道場/王者)
×林 京平(湘南格闘クラブ/挑戦者、元王者)
2R 2’23” TKO (3ダウン:パンチ連打)
※目黒が初防衛
目黒は22年11月に松本和樹から勝利。23年7月にはKNOCK OUTとの対抗戦で新田宗一朗から勝利を収め、24年9月にKrushで斎藤祐斗から下して7連勝。Bigbangライト級王座は、2024年3月の石田勝希戦で獲得した。得意技は「ゼロ距離殺法」と名付けた超接近戦からの攻撃で、今回が初防衛戦となる。
ベテランの林は、13年にKrushで鈴木雅博をKO。以後、大岩龍矢、里見柚己らトップ選手を相手に経験を積んできた。18年12月に中村圭佑を破り、第3代Bigbangライト級王者となるも初防衛後に返上した経緯がある。目黒とは21年11月のスーパービッグバンで対戦し、ドローとなった。
1R、林はインローで崩しにかかり、これが何度もヒットする。目黒は左のパンチがいい。カウンターで決まるシーンもあった。林はそれでもカーフキックからパンチで崩しにかかり、互角の展開となる。
2R、林はカーフキックからパンチへつなげるコンビネーション。ここで目黒が一気に動き、ゼロ距離殺法へ。超接近からのアッパーが林のアゴを跳ね上げ、ヒザ蹴りがボディへ突き刺さる。林はたまらずダウン。立ち上がった林に、目黒がヒザ蹴りを連打して二度目のダウンを奪う。それでも林は、立ち上がる。だが目黒がラッシュをかけたところで、レフェリーが試合を止めた。雄たけびを上げる目黒が、王座防衛に成功した。
王座を守った目黒は「自分は過去は過去、今に目を向けて未来を作っていきます。林選手のおかげで強くなることができました。ありがとうございました。身内でがんばってほしい人がいて、俺はやったぞ、がんばってくれ!と伝えます。毎日怖かったし、これからも怖いと思いますが、よろしくお願いします」と挨拶した。
第17試合 Bigbangフェザー級タイトルマッチ 3分3R
×竹添翔太(インスパイヤードモーション/王者)※初防衛戦
○宮﨑勇樹(FLY SKY GYM/挑戦者、MA日本同級王者)
判定0-2 (28-28/28-29/28-29)
※宮﨑が王者に
竹添は24年3月に久保一馬との王座決定戦を制して、第7代王座となった。今回が初防衛戦となるが、Bigbang フェザー級王者の実力を示したいところ。
宮﨑は18年5月に大野貴志を破り、MA日本キックフェザー級王座を獲得した。21年9月にはKrushに参戦して立基から判定勝ちを収めた。黒星も続いたが、24年3月に小巻海斗からKO勝ち。前回は6月の挑戦者決定戦で田中聡を下して今回の挑戦権を獲得した。
1R、竹添はプレスをかけながらカーフキック、さらにワンツースリーとパンチで追い込む。宮﨑は何回もコーナーを背に、ガードの上から連打を受けてしまう。宮﨑はカーフキックからパンチを返すも、竹添の勢いに飲まれてしまっている印象だ。
2R、竹添はここもカーフキックからパンチ連打、アッパーと怒涛のコンビネーションで攻めまくる。何度もアタックをかける竹添。だが、宮﨑の右がヒットして竹添がダウン。竹添は信じられないという顔で立ち上がり、反撃をしかけた。
3R、ダウンのポイントを奪い返したい竹添は、カーフキック、ヒザ蹴り、パンチ連打で反撃。押される場面もあった宮﨑だが、右のカウンターを入れて連打へつなげるシーンも飛び出した。最後まで互いに打ち合い、判定へ。2-0と差がつき、宮﨑が勝利。新王者が決まりベルトが腰に巻かれると宮﨑は、泣き崩れた。
新王者となった宮﨑は「竹添選手のことをあまり知らないと言ってすみません。ナメていたわけではなかったんですけど、ダウンをとっていないと負けていました。ありがとうございました。今日が亡くなったジムの会長の誕生日で、ベルトを巻けてよかったです。昨日、妻のお父さんの命日だったので、それが力になったのかな。最後にベルトを巻けてよかったです」と挨拶した。
第16試合 Bigbangスーパーフェザー級王座決定戦 3分3R(延長1R)
×龍斗(RAUSU GYM/元Bigbangフェザー級王者)
○平澤優聖(士道館植野道場/MA日本ライト級王者)
判定0-3 (26-28/25-30/25-30)
※平澤が王者に
※龍斗は前日の公式計量を欠席。当日計量で3kgオーバー。グローブハンデ、減点2でスタート。平澤が勝利した場合のみタイトル獲得
龍斗は22年11月に水津空良との王座決定戦で勝利し、第6代Bigbangスーパーフェザー級王座に。だが、23年12月の初防衛戦で計量オーバーにより王座を剥奪された。今回も、計量オーバーとなった。
空手出身の平澤は、22年5月にMA日本ライト級王座に就いた。今回は勝てばタイトル獲得となるが、後味の悪い試合になりそうだ。
1R、龍斗は積極的に蹴りからパンチへつなげる。そこへ平澤が、右ハイキックを決めてダウンを奪う。立ち上がった龍斗は、パンチで反撃も平澤はガードしながらハイキックを狙っていった。
2R、龍斗は右カーフキックを連発して、反撃開始。左ボディブローを何度も決め、ハイキックを返すなど動きを取り戻す。平澤は守りながらハイキック。あまり無理をしない印象で、龍斗が仕掛ける形となった。
3R、ここでも龍斗は前へ出てローキック、左ボディと怒涛の攻めを見せる。平澤はディフェンスしながらカウンターに徹する。だが平澤はカーフキックで崩し、ハイキックにつなげるなど隙のない動きを見せた。勝負は判定となり、平澤が3-0の大差で勝利した。
新王者となった平澤は「命をかけてやってきたし、珍しくこいつやってやろうと硬くなってしまいました。また龍斗選手とは、どこかでやれればいいなと思います。ここから上のステージにいくので、Bigbangを盛り上げていきます。今後ともよろしくお願いします」とアピールした。
第15試合 Bigbangバンタム級タイトルマッチ 3分3R
○板橋武留(健成會/王者)
×井上海山(POWER OF DREAM/挑戦者)
判定3-0 (29-28/29-29/30-29)
※板橋が2度目の防衛
板橋は23年にBigbang初代バンタム級王座決定戦で萩原秀斗に判定勝ちを収め、王座を獲得。11月にはドローで王座を防衛した。今回が2度目の防衛戦となる。
井上は21年11月にKrushでプロデビュー。24年6月の挑戦者決定戦で勝利を収めて、今回の挑戦権を手にした。
1R、井上は構えを左右にチェンジしながら多彩な蹴りで揺さぶりをかける。板橋はプレスをかけながら蹴りからパンチへつなげた。板橋はミドルキックで動きを止めにかかるも、井上は左右のフックで反撃する姿があった。このラウンドは大きな差はない。
2R、井上はインアウトを繰り返し、スーパーマンパンチがヒット。さらに左のパンチで追い込み、ダウンを奪いにいく。板橋はワンツーからの右をヒットする場面もあったが、井上のパンチの方が上回った印象だ。
3R、井上は、ここでもステップを踏みながら右を叩き込む。だが、板橋は動きを読んだのか井上が入るタイミングに合わせて右をドンピシャでヒット。ダウンする井上。立ち上がった井上は打ち合いに持ち込むも、ここは板橋が耐えて判定へ。3-0のユナニマス判定で板橋が勝利を収め、王座を死守した。
王座を防衛した板橋は「勝ちがなくて正直、辞めようかと思いましたが自信がつきました。これからも続けていきます。応援をお願いします」と挨拶した。
谷山俊樹引退セレモニー。今後はプロデューサーとして「選手ファーストのBigbangにしていきます」
第14試合終了後、WKA&WBKF世界スーパーライト級、初代Bigbangスーパーライト級、ISKAインターコンチネンタル63kg級を制した谷山俊樹の引退セレモニーが行われた。谷山は父親からBigbangのプロデューサーを譲り受け、新体制でスタートした。
セレモニーには武尊、卜部弘嵩、卜部功也ら選手・関係者が花束を贈呈。
リングに上がった谷山は、「プロ格闘家として47戦、アマチュアを含めると100戦ほど戦って来ました。選手はリングでの戦いを美化されますが、裏では過酷な練習や減量、怪我で入院など辛いことが多かったです。孤独との戦いで、一睡もできない日もありました。こうして選手として16年間、格闘技をやることができて感謝しています。そして、このリングに上がる選手にリスペクトを送ります。現役選手の僕が、羨ましいと思えるようなBigbangを作っていきます。選手ファーストのBigbangにしていきます」と挨拶をした。
第14試合 67kg契約 3分3R
○野村太一(K.Bスポーツジム/Bigbangウェルター級王者)
×政斗(治政館/ジャパンキック・ウェルター級王者)
判定3-0 (30-26/30-26/30-26)
第13試合 67kg契約 3分3R
×山際和希(谷山ジム/元Bigbang&Krushウェルター級王者)
○狂介(M-Blow)
判定0-3 (29-30/29-30/29-30)
第12試合 68kg契約 3分3R
○平山 迅(TEAM ONE)
×水上陽生(ポゴナ・クラブジム)
判定3-0 (30-28/30-29/30-29)
第11試合 68kg契約 3分3R
○亜維二(新興ムエタイジム/NJKFウェルター級王者)
×松山 翔(菅原道場)
1R 1’08” TKO (コーナーストップ:左フックでダウン後)
第10試合 ミドル級 3分3R
×夜叉猿[やしゃざる](力道場静岡/IPCC日本スーパーミドル級王者、KROSS×OVER KICKミドル級王者)
○ボーンチャンナロン・タニヤマ(タイ)
判定0-3 (29-30/28-30/27-30)
第9試合 スーパーバンタム級 3分3R
○内田 晶(チームタイガーホーク)
×寛心(士魂村上塾)
判定3-0 (30-28/30-29/29-28)
第8試合 スーパーフェザー級 3分3R
○田中 聡(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
×天河(健成會)
3R 2’28” KO (三日月蹴り)
第7試合 61kg契約 3分3R
○匠(キングジム/NJKFスーパーフェザー級6位)
×仙一(チーム勝正)
判定3-0 (29-28/29-28/30-27)
第6試合 スーパーライト級 3分3R
○関龍之亮(士道館植野道場)
×寛樹(谷山ジム)
判定3-0 (30-28/30-29/29-28)
第5試合 女子39kg契約 3分3R
×Crazy SHARK(YSSジム)
○江口紗季(笹羅ジム)
判定0-3 (28-30/28-30/28-30)
第4試合 68kg契約 2分3R
×相馬勇悟(G-1 TEAM TAKAGI)
○竜輝(谷山ジム)
判定0-3 (27-30/27-30/26-30)
第3試合 57.5kg契約 3分3R
○安 晟太(サクシードジムteam EXCEED)
×高田 優(湘南格闘クラブ)
2R 2’41” TKO (3ダウン:右ローキック)
第2試合 スーパーフェザー級 3分3R
○慎也(ZERO)
×春暉(ドラゴンテイル)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)
第1試合 61kg契約 3分3R
△荒井幸太郎(ドラゴンテイル)
△川満雅志(RIKIX)
判定0-1 (29-29/29-29/28-29)
オープニング第2試合 アマチュア 54kg契約 2分2R
×瑛輝(谷山ジム)
○秦悠歩人[ゆほと](インスパイヤードモーション)
判定0-2
オープニング第1試合 アマチュア 女子54kg契約 2分2R
△優波(菅原道場)
△高橋裕子(IDEAL GYM)
判定0-0