シュートボクシング 2.8 後楽園ホール(レポ):山田彪太朗、フィリピンのMMA選手を2R KO。川上叶、山田虎矢太から2ダウン奪い判定勝ち。川上からの3度目の対戦要求を彪太朗も承諾、シーザー会長も実現に意欲
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
中野駅徒歩3分。平日7~23時、年中無休営業。入会金&月謝2ヶ月分無料!
SHOOT BOXING 2025 act.1
2025年2月8日(土)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
山田彪太朗、フィリピンのMMA選手を2R KOしフェザー級S-cup開催希望
第11試合 59kg契約 3分3R(無制限延長R)
○山田彪太朗(シーザージム/SB日本フェザー級(57.5kg)王者)
×ルエル・カタラン[Ruel Catalan](フィリピン/カタラン・ファイティング・システム)
2R 1’27” TKO (3ダウン:左フック)
シュートボクシングの大会のメインイベンターは海人が務めることが近年定番化しているが、海人は3月23日のONEさいたまスーパーアリーナ大会でのマラット・グレゴリアンとの大一番が決定し、2025年の開幕戦ではSBの次世代のエース候補である山田ツインズがメインイベントとセミファイナルを務めることになった。
メインを務める兄・彪太朗は22歳。23年4月のSB日本フェザー級タイトルマッチで川上叶に判定勝ちしてから7連勝中。タイ人相手に3勝し、昨年4月に栗秋祥梧に判定勝ち。6月のKNOCK OUTで龍聖戦は左手の指の怪我により欠場。10月のSBでは一仁を1R KO。12月のTDCホール大会ではタイ人のカオムーカイに判定勝ちしている。
今回、彪太朗はフィリピンのMMA選手・ルエル・カタランと対戦する。カタランは36歳でMMA 13戦5勝(1KO/3一本)8敗で、13~15年にONEに上がり4戦1勝3敗の成績を残している。兄はONEの王座挑戦経験もあるレネ・カタラン。1月のカード発表記者会見でSB協会のシーザー武志会長は「昨年はみんな頑張ってくれましたけれど、試合内容がSBの試合じゃないような試合が多く、キックの二次団体みたいな感じの試合ばかりでした。この40年間で試合を積み重ねてきた先輩たちが積み上げてきたSBの歴史を継続していないような気がします。今年は打つ・蹴る、投げる、極めるとSBを体現する試合をしてほしいと思っています」と話し、彪太朗の相手としてMMA選手を選んだ狙いを説明していた。
試合は彪太朗が打撃で圧倒する内容に。1R、彪太朗が終始プレッシャーをかけ続け、パンチを積極的に振るう。お互い組めば投げを狙うが投げには至らない。終盤、彪太朗がカタランをコーナーに詰めると、左ボディを効かせ、左膝蹴りを連打してダウンを奪う。
2R、彪太朗がパンチ、膝、右三日月を当て続けていると、ボディへの右膝蹴りでダウンを奪う。カタランは立ったが戦意喪失状態で、彪太朗は右フックで再び倒し、またもダウンを奪う。最後は彪太朗が左フックで押し倒す形になると、平レフェリーが3ダウン目を宣告し、彪太朗のTKO勝ちとなった。
マイクを持った彪太朗は「ひとつ前の試合で虎矢太て負けてプレッシャーがありましたけど勝てて良かったです。シュートボクシングの山田彪太朗がフェザー級でトップだと証明したいんで、年末の代々木大会でフェザー級のS-cupを開催してもらえるとうれしいです」とアピールした。なお、今大会中には、シュートボクシング40周年記念大会を、11月24日(月/祝)国立代々木競技場第二体育館で開催することが発表されている。
バックステージでのインタビューで彪太朗は、セミファイナルの弟・虎矢太の敗戦について「結構動揺しました」「試合後2人でリングに上がって話すことの練習を昨日していたんで軌道修正が大変でした」と語りつつ苦笑し、セコンドからのアドバイスを受けて気持ちを切り替えて自分の試合に臨んだことを明かした。
川上叶、山田虎矢太から2ダウン奪い判定勝ちし彪太朗との3度目の対戦希望
第10試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(無制限延長R)
×山田虎矢太(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級(55kg)王者)
○川上 叶[きょう](龍生塾/SB日本フェザー級1位、元SB日本フェザー級&バンタム級(52.5kg)王者)
判定0-3 (神谷26-29/木村26-29/津山26-29)
山田ツインズの弟・虎矢太は22歳。23年2月、植山征紀にKO勝ちしSB日本スーパーバンタム級王座を獲得。その後も6月・9月・11月とSBのリングで韓国とタイの選手を下したが、昨年3月のRISEで大森隆之介に1R KO負けし、プロ14戦目で初黒星を喫した。6月のSBでの再起戦ではの森岡悠樹に1R右ストレートでTKO勝ち。10月のSBで57.5kgのフェザー級に階級を上げ、同級3位の内藤凌太に判定勝ち。12月のTDC大会ではタイ人のシッティチャイ・ソーデッチャパンを1R KOしている。
川上は25歳。23年4月、虎矢太の兄・彪太朗に判定負けしSB日本フェザー級王座から陥落。彪太朗とは2戦1勝1敗だ。7月のRISE大阪大会でも門口に判定負けしたが、12月のK-1大阪大会では斗麗に判定勝ち。昨年4月のKNOCK OUTでは龍聖に判定負け。他団体勢との試合が続き、怪我の療養を経て、10カ月ぶりに復帰する。
1R、川上がサウスポーで構え、中盤、虎矢太の蹴り足をつかむと、虎矢太が右のバックハンドブローの奇襲を仕掛けるが、川上はかわしつつ左フックを当てて倒し、北尻レフェリーはダウンを宣告する。虎矢太のダメージは小さい様子で、その後は虎矢太が前に出続け、左ボディ等を当てるが、川上は舌を出して効いていないとばかりにアピールする。
2R、川上が序盤、右クロスからの左ストレートでまたもダウンを奪う。虎矢太はこのラウンドも必死に前に出て、左ボディ等のパンチを当て、最後は少しフラつかせる場面もあったが、ダウンは奪えない。
3R、虎矢太は前に出続け、積極的にパンチを振るうが、川上は強打を許さず、中盤過ぎには右ジャブを立て続けに当てて印象を作る。残り1分、北尻レフェリーは両選手に「セミファイナルだぞ。もっと攻めろ」と攻撃を促す。すると虎矢太が右フックを当てて川上をひるませるが、ここでもダウンを奪えず終わる。結局、虎矢太は3Rに1ポイントを取り返すに留まり、川上が判定勝ちした。
マイクを持った川上は「10か月ぶりぐらいで試合を組んでもらいありがとうございます。こういう試合を組んでくれて、モチベーションも上がり、強くなれたので感謝しています」と話し、関係者に感謝の言葉を述べた後「シュートボクサーで僕が一番強いと思っているので、他団体にも乗り込みたいですし、弟を倒されて黙っている兄貴じゃないと思うので、やり返しに来てくれることを期待しています」と話し、虎矢太の兄・彪太朗との3度目の対決を希望した。
メインイベントで勝利した彪太朗は、バックすでーじでのインタビューで「川上選手とは1勝1敗で決着がついていないので、自分のベルトを懸けて防衛戦がしたい気持ちです。4月でもいつでもいいです」とコメントし、早ければ4月12日の後楽園大会で防衛戦をしてもいい考えを示した。
SB協会のシーザー武志会長は「虎矢太はガードを上げるよう修正ができていない。(大森に)バックブローで負けた時もそうでしょ。川上は対策してきた」とコメントし、彪太朗と川上の3度目については「ある。やらせます。タイトル懸けていい」と話し、実現に意欲的だった。
都木航佑、RYOTAROに判定勝ちしSB日本スーパーウェルター級王者に
第9試合 シュートボクシング日本スーパーウェルター級(70kg)王座決定戦 3分5R(無制限延長R)
○都木航佑[たかぎ こうすけ](キャピタルレイズ fighting GlaNz/1位、元KROSS×OVER KICK -67.5kg王者)
×RYOTARO(龍生塾/2位)
判定2-0 (大倉50-48/津山49-49/神谷50-48)
※都木が王者に
都木は極真空手をベースとし、23年9月からSBに参戦し6戦全勝。初戦で村田義光に判定勝ちすると、昨年2月の2戦目でRYOTAROと対戦し、都木が1Rに首投げでシュートポイントを奪い、蹴り主体で攻め判定勝ちしている。その後もヨークディーゼル、ロクク・ダリ、風間大輝に勝利し、12月GROUND ZEROではピラポンに判定勝ちした。RYOTAROは都木に敗れた後、岸本篤史、力也(不戦勝)、竜也相手に3連勝中だ。
1R、RYOTAROがプレッシャーをかけ続け、時折詰めて右ストレート、左ボディを当てる。都木は回って距離を取り続け、右ロー、左ミドル等の蹴り主体で攻める、対照的な構図に。まだお互い強打が乏しい。記者採点はイーブン。
2Rも同様の構図となるが、都木はコーナーを背負う時間が長時間続きがちで、やや印象が悪い。とはいえまだRYOTAROも強打でひるませるほどにはならず、都木の蹴りをもらってしまう。記者採点はイーブンだがRYOTAROにつく可能性はある。
すると3R、RYOTAROの右ストレートが序盤から随所で炸裂し、やや流れが傾く。とはいえ、そこからまとめてひるませるほどにはならず、終盤には都木の右ローで少しRYOTAROの足も流れ、都木は持ち直す。記者採点はRYOTAROとしたがイーブンとなる可能性もある。
4R、都木はローや前蹴りでRYOTAROの前進を止めるが、効かせる攻撃でフラつかせるほどにはならず、ほぼ五分の状態に。記者採点はイーブン。
5R、都木の左右のフックが序盤から炸裂するが、RYOTAROも右ストレートを返す。なかなか均衡が崩れない。最後、都木の右フックで少しRYOTAROがバランスを崩すが、その先には続かず終わる。記者採点は都木としたがイーブンの可能性もある。合計49-49でイーブン。ジャッジは1者が同じ採点だったが、2者が50-48で都木を支持し、都木が判定勝ちし、王座を獲得した。
ベルトを巻いた都木は家族や関係者に感謝の言葉を述べ「日本の70kgのトップ選手は海人選手一択となっている中で、ナンバー2を目指し、ゆくゆくは海人選手、もっと上を目指します」とアピールした。最後はスポンサーをリングに上げて記念撮影した。
笠原弘希が1R KO勝ち。スーパーライト級&ウェルター級王座奪取を宣言
第8試合 スーパーライト級(65kg)(肘有り) 3分3R(無制限延長R)
○笠原弘希(シーザージム/SB日本ライト級(62.5kg)王者、元同スーパーフェザー級(60kg)&フェザー級(57.5kg)王者)
×コムキョウ・シットポージョーウォー[Khomkaew Sit.Porjorwor](タイ/元ムエサイアム・パーカン・スーパーフェザー級王者)
1R 2’40” KO (左膝蹴り)
笠原三兄弟の長男・弘希は、23年からSBで始まったオープンフィンガーグローブ(OFG)着用の試合で3試合とも勝利し、昨年2月にONEフライデーファイツに初参戦したが、タイ人のワラポンに判定負け。10月のSBでの再起戦はスーパーライト級(65kg)でのOFGマッチとなり、長谷川祐也を55秒でKOした。12月のTDCホール大会ではフライデーファイツで3戦2勝(2KO)1敗のジャックとOFGマッチを行い、延長の末に判定負け。今回は通常のボクシンググローブ着用でタイ人選手と戦う。
コムキョウは身長182cmと長身で、22年11月のジャパンキックで永澤サムエル聖光にKO負け、23年7月のNO KICK NO LIFEと岩城悠介と引き分け、昨年8月のムエタイオープンで弘・センチャイジムに判定勝ちしている。
1R、弘希がプレッシャーをかけ続け、右ストレート、ロー、左ミドル等を当てて主導権を握る。すると終盤、弘希はコムキョウをコーナーに詰め、左ボディ、右フックを立て続けに当ててダウンを奪う。コムキョウが倒れる直前に、弘希は顔面に左膝も当てると、コムキョウは倒れたまま動けず、弘希のKO勝ちとなった。、
マイクを持った弘希は「今年2025年、シュートボクシング40周年、笠原弘希が暴れてやろうと思います。65kg(=スーパーライト級)のイモト(・ボルケーノ)選手、67.5kg(=ウェルター級)奥山(貴大)選手、どっちからでもいいんでタイトルマッチやりましょう。俺はあと2階級、ナメられないよう取っていきます」とアピールした。
第7試合 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(無制限延長R)
○手塚翔太(Sublime guys・GONG-GYM坂戸/SB日本フェザー級(57.5kg)1位、香港Energy Fightインターナショナル・スーパーフェザー級王者)
×植山征紀(ONE LIFE/元SB日本スーパーバンタム級(55kg)王者)
4R 判定2-0 (竹村10-10/津山10-9/若林10-9)
3R 判定1-0 (竹村29-29/津山30-29/若林30-30)
手塚は昨年12月のTDC大会で、ホーストカップ日本王者の成尾拓輝を打撃と投げで追い詰めた後、3Rにフロントチョークで一本勝ちし、現在7連勝中だ。
植山は23年2月のSB日本スーパーバンタム級タイトルマッチで挑戦者・山田虎矢太に5R KO負けし、2度目の防衛に失敗。昨年10月の復帰戦では59kg契約で土井涼雅と戦う予定だったが、減量中に倒れ、病院に搬送されたため試合中止となっていた。
1R、長身の手塚がプレッシャーをかけ続け、右カーフを随所で当てるが、終盤になると植山も右カーフのヒットを増やして巻き返す。植山が左足を上げて少しカーフを気にするような動きをしたが、まだ崩れるほどにはならない。記者採点はイーブン。
2R、手塚が変わらず右カーフを随所で当て、右ストレート、左ジャブも当てて、1Rよりも差を広げる。植山も終盤に右アッパーを当てるが、攻撃数が伸びない。記者採点は手塚。
3R、手塚が比較的積極的に攻めるが、ひるませる攻撃は乏しい。植山は攻めあぐねるが、最後は左右のパンチの連打をまとめる場面を作って巻き返し終える。記者採点はイーブン。合計30-29で手塚。ジャッジ1者は同じ採点だったが、僅差のラウンドが続いたこともあり、ジャッジは2者がイーブンとし延長へ。
4R、序盤に手塚が左右のパンチをまとめ、中盤には植山もまとめ、一進一退の展開に。だが終盤、手塚が右ストレートをクリーンヒットし、若干だが優位で終える。記者採点は僅差だが手塚。ジャッジは1者がやはりイーブンとしたが、2者が手塚を支持し、手塚が判定勝ちした。
第6試合 オープンフィンガーグローブマッチ(肘有り) スーパーウェルター級(70kg) 3分3R(無制限延長R)
○風間大輝(橋本道場/SB日本スーパーウェルター級4位)
×今村 滉[こう](CB IMPACT)
2R 0’42” TKO (レフェリーストップ:右フックでダウン後)
SBのランカー・風間が、MMA選手の今村を圧倒する内容に。1R、両者サウスポーで構え、風間がプレッシャーをかけ続け、左右のローを当てていると、効かされた今村はオーソドックスに切り替えるように。終盤、風間はローも当てつつ、パンチや組んでの肘や左の三日月蹴りでも今村を追い詰める。
2R、風間は序盤から左ローを当てつつ、左ストレートをアゴにクリーンヒットし今村の動きを止めると、パンチ連打の中で右フックを当ててダウンを奪う。今村は立とうとしたがフラつき、神谷レフェリーがストップし、風間のTKO勝ちとなった。
第5試合 スーパーバンタム級(55kg) 3分3R(無制限延長R)
○笠原直希(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級1位)
×内藤啓人(グラップリングシュートボクサーズ大須MACS/SB日本バンタム級(52.5kg)3位) ※BELLWOOD FIGHTTEAMから所属変更
2R 1’45” KO (左ストレート)
1R、お互い左ジャブ、ボディ、右ローを主体に攻めるが、プレッシャーをかけ続ける直希の左ボディの強打がやや目立つ展開に。すると2R、直希が左ボディを効かせつつ、右ストレートの2連打でダウンを奪う。啓人のダメージは大きく、最後は直希が啓人をコーナーに詰め、カウンターで左ストレートをクリーンヒットしマットに沈めた。
第4試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(無制限延長R)
○長谷川平蔵(シーザージム/SB日本ライト級5位)
×大河内佑飛[ゆうひ](RIKIX)
判定3-0 (津山29-27/若林29-28/竹村29-28)
1R、長身のサウスポー長谷川が左ミドル、ハイを随所で当てやや優位に進める。中盤、長谷川が右フックを放つと、後頭部からはたき倒すような形だが、レフェリーはダウンを宣告する。すると大河内は終盤、首投げでシュートポイント1を奪い、点差を縮める。しかし2Rは長谷川が距離を取り続け、随所で左のミドル、膝を当て、主導権を維持する。3Rも長谷川が左ストレートやハイも当てて、やや優位な状態をキープし判定勝ちした。
第3試合 スーパーバンタム級(55kg) 3分3R(無制限延長R)
×濱田 海[うな](TIA辻道場/SB日本スーパーバンタム級4位)
○イティポン・シットポージョーウォー[Aitthiphon Sit.Porjorwor](タイ)
判定0-3 (平27-29/若林27-29/津山27-29)
※濱田が計量1.25kgオーバーし減点2。ファイトマネーの50%の没収。イティポン陣営の希望によりグローブハンデ無し
1R終盤、イティポンが首相撲の展開で背後に回ると、裸絞めを仕掛ける。絞まるところまではいかないが、木村レフェリーはキャッチポイント1を与える。2R、イティポンのステップと首相撲を前に、濱田は攻めきれない状態が続く。3Rは濱田が詰めてパンチと膝を当てる場面が増えるが、イティポンが耐えきり判定勝ちした。
第2試合 51kg契約(肘有り) 3分3R(無制限延長R)
○片山 魁[かい](TEAM FOREST)
×ローマ・ペットプロムロブ[Loma Petchpromlob](タイ)
判定3-0 (平29-27/若林29-26/津山29-27)
1R、両者サウスポーで構え、ローマがプレッシャーをかけ続け、16歳の片山は回って距離を取る構図が続く。片山は時折ミドルやローを当てるが、まだお互い攻撃が少ない。2Rも片山がローを当てていると、ローマの圧力が落ちるが、まだ片山もひるませる攻撃を出せない。
すると3R、片山が投げを狙うと、ローマがカウンターで腰投げを決め、シュートポイント1を奪う。挽回を狙う片山は、ここに来て圧力を強め、パンチと膝を当て続け追い詰めてから、終盤に腰投げでシュートポイント1を奪い返し、点差をはっきりつけて逆転判定勝ちした。
第1試合 51.5kg契約 3分3R(無制限延長R)
○和田修虎[しゅうと](橋本道場)
×長谷川大祐(TEAM FOREST)
3R 2’18” TKO (ドクターストップ:パンチによる鼻の負傷)
1R序盤から16歳の和田がプレッシャーをかけ、蹴りを散らしつつ左ボディを随所で強打し主導権を握り、2R終盤にはコーナーに詰めての右ストレートでダウンを奪う。3Rも和田がパンチ等で攻め続ける。長谷川は2R最後から鼻血が出しており、終盤、竹村レフェリーがドクターチェックを要請するとストップがかかり、和田のTKO勝ちとなった。