ムエタイオープン 8.24 東京 ひがしんアリーナ(レポ):壱・センチャイジム、所属ジムの5年ぶり自主興行メインで元ラジャダムナンランカーに判定勝ち
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センチャイムエタイジム主催「MuayThaiOpen 48」
2024年8月24日(土)東京・ひがしんアリーナ(墨田区総合体育館)
レポート&写真:井原芳徳
第9試合 56kg契約 3分3R
○壱[いっせい]・センチャイジム(センチャイムエタイジム/KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者、元ルンピニー日本バンタム級王者)
×ファーモンコン・ソーウティトラム[Famongkon So.Uthitram](タイ/GTジム/元ラジャダムナン認定バンタム級2位、元ルンピニー同級4位、元ワンチャイ同級王者)
判定3-0 (少30-28/大沢29-28/和田30-28)
コロナ禍を経て19年12月以来、約5年ぶりに再開したセンチャイムエタイジム主催のムエタイ大会「MuayThaiOpen」。前回大会でもメインイベンターを務めた壱が今回もメインを務める。
壱は27歳。KNOCK OUTを主戦場とし、4月大会で古村光に5R負傷判定勝ちし、肘有りのREDルールのスーパーバンタム級王座を獲得。6月23日の代々木第二大会ではタイのベテラン・チョークディーを3R肘で切り裂きTKO勝ち。7月19日のタイでのONE Friday Fightsで同大会に初参戦するとティムール・チュイコフ(キルギス)に判定勝ち。しっかりと結果を残し、MuayThaiOpenに凱旋する。11~12月の55kgトーナメント「KICKBOXING JAPAN CUP 2024」参戦も発表されたばかりだ。
対するファーモンコンは1994年6月24日生まれの30歳。横浜のGTジムに所属。戦績120戦90勝25敗5分。身長は壱より8cm低い165cmのため、壱はリーチを生かした戦いができそう。ラジャダムナンとルンピニーの元バンタム級ランカーで、まだ1階級上のスーパーバンタム級の体格を維持しており、首相撲の展開では手強い相手となりそうだ。
1R、壱がサウスポーで構え、プレッシャーをかけ続ける。時折左ミドルを当てるが、まだヒットは多くない。ファーモンコンも右ミドルや膝を返す。
2R、壱は左ミドルの蹴り数を増やしつつ、左ローもヒットする。ファーモンコンの右ミドルをつかんでコントロールする場面も時折見られる。それでもファーモンコンも右ミドルを返し続け、終盤には崩しも決め、はっきりした差はつけさせない。
3R、壱は変わらず左ミドル、ローを当てつつ、パンチも絡め、優位をキープする。ファーモンコンは攻撃が減る。残り1分を切ると、本部席のセンチャイ会長から「下がって。勝ってるからもういいよ」という声が飛び、その指示に従い、距離を取って終了する。ジャッジ3者とも壱を支持し、壱の判定勝ちとなった。
第8試合 55kg契約 3分3R
×蒔[まくと]・センチャイジム(センチャイムエタイジム)
○石川直樹(キックフルジム/ISKA K-1ルール世界フライ級王者、元新日本・ジャパンキック同級王者、元スック・ワンキントーン・スーパーフライ級王者)
判定0-3 (和田27-30/大沢27-30/少28-29)
蒔は21歳。戦績4戦3勝1敗。昨年12月のINNOVATIONでプロデビューし判定勝ち。2月の2戦目でいきなりONE Friday Fightsに上がったが、タイ人選手にわずか62秒でKOされた。その後は2連勝し、6月のKNOCK OUT代々木大会のプレリムで田中頌大に判定勝ちしている。
そんなセンチャイムエタイジムのホープの相手に用意されたのは、38歳のベテラン・石川直樹。戦績48戦30勝(14KO)10敗8分。新日本、ジャパンキック、スック・ワンキントーンで王座を獲得し、21年には敗れはしたがRIZINで吉成名高との試合も経験している。最近では6月にフランスでISKA王座を獲得している。
1R、蒔は前に出て積極的にスピードのあるパンチを振るい、ミドルも絡めるが、まだヒットは少ない。石川は終盤になると前蹴りやミドルを返し、崩しも決め、印象を作る。
2R、石川が右ロー、カーフを当てていると、蒔は足が流れがちに。中盤過ぎ、蒔が右ミドルを放てば、石川は蹴り足をつかみつつ崩しを決める。最後、蒔がようやく左ミドルや右フックを返すが、すぐに終わる。
3R、蒔は前に出てパンチを振るい、右ローを効かせるが、石川は組んでの膝等を返し続け、反撃を封じ終了。石川が判定勝ちした。
第7試合 女子55kg契約 3分3R
○ルイKMG(クラミツムエタイジム/元スック・ワンキントーン&元S-1日本女子スーパーフライ級王者)
×ホントン・コープラサートジム[Hongthong Kor.Prasertgym](タイ/プラサートジム)
判定3-0 (谷本29-28/和田29-28/大沢29-28)
1R、ルイが圧をかけ続け、右ミドル、組んでの膝を当てる。ホントンはやや手数で劣るものの、同様の攻撃を返し続け、はっきりした差をつけさせない。2Rも同様の攻防だが、ホントンも攻撃を増やし追い上げる。
すると3R、ルイははっきり差をつけようと圧を強め、膝、ミドル、前蹴りのヒットを増やす。ホントンは防戦一方となり終了。ルイが判定勝ちした。
第6試合 65kg契約 3分3R
×弘[こうた]・センチャイジム(センチャイムエタイジム)
○コムキョウ・ノーナクシン[Komkeaw Nor.naksin](タイ/ノーナクシンジム)
判定0-3 (谷本28-30/大沢28-30/和田28-30)
1R、長身のコムキョウが、首相撲でしっかり捕まえ、膝を的確に当てつつ、スペースを作って右肘も随所で当てて主導権を握る。
2R、弘は圧力を強め、組まれる前にパンチを振るうが、コムキョウは随所で肘、膝を当てる。終盤、肘で切られた弘はドクターチェックを受ける。再開後もコムキョウが膝と崩しで弘を翻弄する。
3R、コムキョウは疲れているものの、組んでの膝、崩し、前蹴り等で弘の反撃を封じ判定勝ちした。
第5試合終了後には、センチャイ会長の娘で元選手のリカ・トングライセーン氏らによるワイクルーショーが行われた。
第5試合 肘無し 58kg契約 3分3R
○山下明涼真[あすま](TSKjapan)
×森本直哉(フリー)
判定3-0 (30-29/30-27/30-28)
第4試合 肘無し 女子45kg契約 2分3R
○ロウ・イツブン[Lao Yiwen](中国/NEXT LEVEL渋谷)
×友菜(Team ImmortaL)
判定3-0 (30-29/30-29/30-28)
第3試合 肘無し 57.5kg契約 3分3R
×光[みつき]・センチャイジム(センチャイムエタイジム錦糸町)
○富田エレデネ[Eledene](クロスポイント吉祥寺)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
第2試合 肘無し 女子49kg契約 2分3R
×戸田 史(バンゲリングベイ)
○山崎希恵(クロスポイント吉祥寺)
判定0-3 (28-30/28-30/28-30)
第1試合 肘無し フライ級 2分3R
○はると(岡山ジム)
×真虎[まさと](Kick Life)
判定3-0
オープニングファイト ジュニア 肘無し 43kg契約 2分3R
○大久保海成(橋本道場)
×ハルク・チャロンチャイ(team kuntap)
判定3-0