KODO 2.11 大分 佐伯(レポ):ONEで勝利のMASA BRAVELY、タイ人選手との蹴り合い制し判定勝ち。REITO BRAVELYはドロー。菊川蓮、ダウン奪い判定勝ち。ダウサヤーム、1R右肘KO勝ち
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
大阪梅田中津 キックボクシング ジョウジム
キックボクシングで楽しく運動!燃焼!ストレス発散!初心者でも経験者でもしっかり指導。見学・体験大歓迎!
BRAVELY GYM主催「第12回 KODO -魂動-」
2025年2月11日(火/祝) 大分・さいき城山桜ホール
レポート:井原芳徳 写真提供:BRAVELY GYM
ONEで勝利のMASA BRAVELY、タイ人選手との蹴り合い制し判定勝ち
第12試合 メインイベント M-1ワールドシリーズ 54kg契約 3分3R
○MASA BRAVELY(BRAVELY GYM/M-1世界バンタム級王者、元M-1 JAPANバンタム級王者、WPMFインターナショナルSフライ級王者、元スックワンキントーンSフライ級王者、元WMC日本 Sフライ級王者)
×ピッチャイ・ルークバンマイ(タイ/ルークバンマイ)
判定2-0 (秋山30-29/和田29-29/福永30-28)
MASAは所属ジムのBRAVELY GYMの主催するムエタイ大会「KODO」のメインイベンターを度々務める選手。昨年2月にONEフライデーファイツに参戦し、タイ人のBM・フェアテックスに判定負け。6月のKODOではONEフライデーファイツで3戦の経験のあるマハヒン・ナックビナライヨンと対戦し、3Rに左の肘打ちでダウンを奪い判定勝ちした。8月のONEフライデーファイツではミャンマーのサ・ソー・ティハに2R左ミドルでKO勝ちし35万バーツ(約150万円)のボーナスを獲得している。
1R、MASAがサウスポーで構え、体格差も活かしてプレッシャーをかけ、左ミドル、インローを着実に当てる。ピッチャイもスピードのある右ボディストレートを返し、終了間際には右ミドルを連打してまとめ、差を縮めて終える。記者採点はMASAだがイーブンとなる可能性もある。
2R、MASAがプレッシャーを強め、ピッチャイはロープやコーナーに詰められがちになるが、攻撃をもらっても右のパンチやミドルをしっかり返し続け、はっきりした差をつけさせない。だが終了間際、MASAが左インローを当てると、ピッチャイは少し嫌そうな様子を見せる。記者採点はイーブンだが、ピッチャイの巧さが評価される可能性もある。
3R、MASAは執拗に前に出続けていると、中盤から左ミドル、三日月蹴り、膝蹴りが立て続けにヒットし、ピッチャイは苦しそうに下がる。MASAは左ボディストレートと顔面への左肘打ちのコンビネーションも決めて、完全に試合を支配する。終盤、MASAは左ミドル、右ボディストレート等を当て続け、ピッチャイをダウン寸前まで追い詰め終了。場内は拍手に包まれる。記者採点はMASA。合計30-28でMASA。ジャッジ1者はイーブンとしたが、2者がMASAを支持し、MASAが判定勝ちした。
マイクを持ったMASAは「地元佐伯でのメインは毎回プレッシャーが半端じゃないんですけど、みんなが盛り上げてくれることによって、僕は生かされているんだなあと心から感謝を申し上げます」と話し、涙を流した。
RIZIN久保優太、ONEスリヤンレック、K-1ヨードクンポン、宮田充プロデューサーも来場
なお、Youtubeでの生中継のゲスト解説は久保優太、K-1の宮田充プロデューサーが務めた。2日前の2月9日のK-1代々木大会でK-1スーパー・ライト級王座を防衛したヨードクンポン・ウィラサクレックも来場し挨拶した。3月23日のONE日本大会での龍聖戦が決まったスリヤンレックは、所属先のBRAVELY GYM勢のセコンドについていた。ヨードクンポンとスリヤンレックはジュニアの試合のプレゼンターも務めた。
REITO BRAVELYはドロー
第11試合 セミファイナル M-1ワールドシリーズ 64kg契約 3分3R
△REITO BRAVELY(BRAVELY GYM/M-1世界Sライト級王者)
△ブックバーン・ルークムアンペッチ(タイ/ルークムアンペッチ/LWC SUPER CHAMP王者)
判定1-1 (福永29-29/秋山29-30/和田29-28)
REITOはKODOにレギュラー参戦しつつ、22年10月のRIZIN福岡大会で関幸一郎と対戦し、昨年2月のRIZIN佐賀大会で古村匡平と対戦し、RIZIN九州大会で2連続1R KO勝ちしている。昨年6月のKODOではONEフライデーファイツで2戦の経験のあるソンチャナ・トー・ブルースリーと対戦し、2R KO勝ちし、M-1世界スーパーライト級王座を獲得した。8月のONEフライデーファイツではミャンマーのエー・ミウに2R KO負けしている。
1R、REITOがサウスポー、ブックバーンがオーソドックスで構え、両者中央付近に立ってミドルキックの応酬を繰り広げる。終盤、体格で勝るREITOの右のパンチのフェイントからの左ストレートが当たり出し、ややブックバーンが下がり気味になり、REITOが若干優勢に。記者採点はREITO。
2RもREITOは右の手足のフェイントを駆使しつつ、じりじり詰めて左ミドル、ストレートを当てる。ブックバーンはやや押され気味とはいえ隋所で右ミドル、インローを当て返し、はっきりした差をつけさせない。記者採点はイーブン。
3R、REITOははっきり差を付けようとプレッシャーを強めるが、ブックバーンはステップと左の前手前足の動きを駆使して上手くかわし、右のパンチと蹴りを返し続ける。ブックバーンは右ボディストレートの比重が高まる。終盤、首相撲が増え、REITOは攻めきれず終わる。記者採点はブックバーン。合計29-29でイーブン。ジャッジの採点は三者三様でドローとなった。
菊川蓮、ダウン奪い判定勝ち
第10試合 肘無し スーパーバンタム級 3分3R
○菊川 蓮(MMA IKUSU/第2代PRINCE REVOLUTION-55kg王者、第6代PRINCE REVOLUTION-58kg王者)
×シーナコーン・ルークムアンペッチ(タイ/ルークムアンペッチ)
判定2-0 (福永28-28/秋山29-28/北尻29-28)
菊川は9戦8勝(5KO)1敗の19歳。昨年6月のKODOでのM-1 JAPANスーパーバンタム級王座決定戦ではタイ人のリッティデーに判定負けしたが、年1回ペースで上がっているRISE WESTでは3戦3勝している。
1R、シーナコーンが距離を取りつつ、菊川が詰めてくれば首相撲で捕まえ、鋭い膝を度々当てて主導権を握る。だが終盤、菊川がシーナコーンをロープ際に詰めてから、左フックを当てて倒す。シーナコーンはすぐ立ったため、タイ人のソンマイ・レフェリーはタイのムエタイ式でダウンとみなさない。シーナコーンは引き続き組んで膝を連打し、反撃を封じる。
2Rもシーナコーンが組んで膝を連打していたが、ブレイク後、シーナコーンが左ジャブを振りつつ軽めの飛び膝で詰めようとすると、菊川が下がりながら右ストレートで迎撃して倒し、今度はレフェリーもダウンを宣告する。シーナコーンは執拗に組んで来るが、引き続き菊川は組まれる前に随所で右ストレートを合わせる。
3Rもシーナコーンが組んで膝を当て続けるが、菊川は右フック、左ハイ等を随所で当てて抵抗する。ジャッジは1者がイーブンとしたが、2者が菊川を支持し、菊川が判定勝ちした。
第9試合 M-1 JAPANクルーザー級王座決定戦 3分3R(延長1R)
×ロペス薩摩(薩摩ジム/元NKBミドル級1位)
○タワン・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)
判定0-3 (26-30/27-30/26-30)
※タワンが王者に
1R、タワンがサウスポーの薩摩に対し、右ミドルを当て続け、中盤から右ストレート、組んでの膝のヒットm増やして薩摩を圧倒する。
2R、タワンが序盤から右フックでダウンを奪う。タワンは左ボディも連打して追い詰め、終盤には右ストレートを連打し苦しめる。
3Rもタワンがパンチ、膝を自在に当て続け、主導権を維持して判定勝ちした。
第8試合 M-1 JAPANライト級王座決定戦 3分3R(延長1R)
○ダウサヤーム・ウォーワンチャイ(ウォーワンチャイプロモーション/元ラジャダムナン認定スーパーフライ級6位)
×鮫島 力(種子島道場/RUSH ONSフェザー級初代王者、元PRINCE REVOLUTION-58kg・-61kg王者)
1R 1’21” KO (右肘打ち)
ダウサヤームは17年から日本の大会に上がり、20年のKNOCK OUTでは安本晴翔と肘有りルールで対戦し判定1-2で惜敗。23年7月のK-1では同時のK-1王者・軍司泰斗に判定負け。昨年6月のKODOではKOUTAROを1R右ストレートで、9月のBOMで羅向を1R右肘で沈め、10月のNJKF岡山大会では庄司理玖斗を肘で切り裂き1R TKO勝ちし、3連続1Rフィニッシュ中だ。
1R、サウスポーの鮫島に対し、ダウサヤームがオーソドックスで構えてプレッシャーをかけ、右ミドル、ストレート、肘を的確に当てて、早速主導権を握り、右肘でダウンを奪う。ダウサヤームは右の縦肘の連打でマットに沈めた。
第7試合 M-1 JAPANスーパーウェルター級王座決定戦 3分3R(延長1R)
○KO-TA BRAVELY(BRAVELY GYM/KOS同級王者、KPKB同級王者)
×モーリー・サワー(ナックルズGYM)
2R 1’52” KO (右肘打ち)
※KO-TAが王者に
1R、KO-TAがモーリーに対し、ガードを固めながらプレッシャーをかけ続け、左ボディ、右フックを当てる。2RもKO-TAが前進を続け随所でパンチを当ててダメージを与えると、中盤、右肘打ち一芸でマットに沈めた。
マイクを持ったKO-TAは「今年1年は勝負の年だと思っているので、どんどん上のステージにチャレンジしてきたいです」と表明した。
第6試合 エキシビション KODO特別マッチ OFG使用 パンチのみ 1分1R(延長あり)
×成光(フリー)
○片山秀義(G-face/BreakingDown九州代表)
判定0-3
第5試合 スーパーフェザー級 3分3R
○YUZUKI BRAVELY(BRAVELY GYM/元KPKBスーパーフェザー王者)
×偉武KICK(ナックルズGYM)
判定3-0 (30-28/30-28/30-28)
第4試合 肘無し スーパーフェザー級 3分3R
×KO-KI BRAVELY(BRAVELY GYM)
○河野萌希(CLIMB GYM)
判定0-3 (28-29/28-29/27-29)
第3試合 フェザー級 3分3R
○SYUNYA BRAVELY(BRAVELY GYM)
×甲斐翔大郎(PRINCE KC)
判定3-0 (29-28/30-28/29-28)
第2試合 エキシビションマッチ ボクシング 2分2R
―KOKORO BRAVELY(BRAVELY GYM)
―坂本瑠華(江口道場)
勝敗無し
※坂本の右足首の怪我によりムエタイの公式戦から試合形式変更
第1試合 バンタム級 3分3R
×村松一樹(WSR九州)
○紫希士[しきと](Formed Gym)
2R 2’48” TKO (ドクターチェック:右肘打ちによる左まぶたのカット)