KODO 6.2 別府ビーコンプラザ(レポ):REITO & MASA BRAVELY、ONEフライデー出場のタイ人に完勝。堀凌生、9戦全勝でM-1 JAPANバンタム級王者にダウサヤームが1R KO勝ち
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
大阪梅田中津 キックボクシング ジョウジム
キックボクシングで楽しく運動!燃焼!ストレス発散!初心者でも経験者でもしっかり指導。見学・体験大歓迎!
BRAVELY GYM主催「第11回 KODO -魂動-」
2024年6月2日(日)大分・別府ビーコンプラザ
レポート:井原芳徳 写真提供:BRAVELY GYM
REITO BRAVELY&MASA BRAVELY、ONEフライデー出場のタイ人に完勝
第12試合 メインイベント M-1世界スーパーライト級王者決定戦 3分5R
○REITO BRAVELY(BRAVELY GYM/元M-1 JAPANライト級王者、元KOSスーパーフェザー級王者)
×ソンチャナ・トー・ブルースリー[Songchana Tor.brucelee](タイ/センティアンノーイジム)
2R 1’47” KO (左膝蹴り)
※REITOが王者に
大分のBRAVELY GYM主催のムエタイ大会「KODO(こどう)」。同ジム所属のタイ人、スリヤンレックは、昨年7月からONE Friday Fights(フライデーファイツ)に参戦し7戦5勝(4KO)2敗の好戦績を残すと共に、激闘が好評で、総額245万バーツ(約1050万円)のボーナスを獲得している。今回のKODOは、逆にフライデーファイツに出場しているタイ人を招へいし、BRAVELY GYMの主力2選手がメインイベントとセミファイナルで迎え撃つことになった。
REITOはKNOCK OUTでスアレックにKO勝ちした実績があり、22年10月のRIZIN福岡大会でも関幸一郎に1R KO勝ち。昨年11月の第10回 KODOでは元ラジャダムナン王者のタイ人選手に2R KO勝ち。今年2月のRIZIN佐賀大会でも古村匡平を1R左ストレートでKOし、RIZIN九州大会で2連続1R KO勝ちしている。
ソンチャナは24歳。ONEフライデーファイツで2戦し、昨年2月にデンクリアンクライに判定負け、7月にワッチャラフォンに1R KO負けしている。
1R、サウスポーのREITOに対し、ソンチャナは右ミドルを連打し、REITOが左テンカオを放てば、蹴り足をつかんで倒す。ソンチャナはONEでも戦っているだけあり、5R制でも1R目から積極的に仕掛ける。だがREITOも左右のストレート、左ミドルをコツコツ返していると、ソンチャナは慎重になった様子で、前蹴りとフェイントで距離を取るようになる。
2R、REITOは開始すぐから、ソンチャナの右ローのタイミングで左ストレートをヒットし先手を取る。REITOはさらにパンチを当てるが、ソンチャナも右ミドルを返し、縦肘も絡め、お互いの攻撃の激しさが増す。するとREITOは左ボディストレート、テンカオ、三日月蹴りと、ボディ狙いの攻撃が次々と当たるように。さらに中盤過ぎ、REITOは顔面に左ストレートも当てて下がらせると、左のテンカオをクリーンヒット。ソンチャナはうずくまったまま動けず、REITOのKO勝ちとなった。
M-1日本支局のウィラサクレック・ウォンパサー代表からM-1の世界ベルトを巻かれたREITOは、マイクを持ち、ファンや関係者に感謝の言葉を述べ、「これからもどんどん強い選手とやっていきたいんで、宮田さん、オファーお願いします」と、大会の中継の解説を務めた宮田充Krushプロデューサーにアピールした。
中継で宮田氏は「文句なしのメインイベントでしたね。ワンパンチじゃなく、しっかりタイ人を崩してからの狙い通りのKOなんで、価値ある勝利だったと思います」と試合運びも含めて称え「アピールされたんで、K-1 GROUPのマッチメイクも考えたいと思うし、ムエタイルールでタイの試合も増えていくんじゃないですかね」と、今後の出場オファーに前向きな姿勢を示した。今日の試合も肘・首相撲はほとんど使わず相手を攻略しており、K-1ルールでも存分に強さを発揮するだろう。
第11試合 セミファイナル 54kg契約 3分3R
○MASA BRAVELY(BRAVELY GYM/M-1世界バンタム級王者、元M-1 JAPAN同級王者、WPMFインターナショナル・スーパーフライ級王者、元WMC日本&スック・ワンキントーン同級王者)
×マハヒン・ナックビナライヨン[Mahahin Nakbinalaiyon](タイ/ギャンペットプロモーション)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
MASAは3大会連続でKODOのメインイベンターを務め、前回11月大会ではムァンコーンに2R KO勝ちしている。今年2月にはONEに上がり、タイ人のBM・フェアテックスに判定負けしている。
対するマハヒンは24歳。昨年3試合ONEフライデーファイツに出場しラッチャン、ペッサンワンに判定勝ちし、昨年10月の3戦目ではタハンエックに判定1-2で敗れている。
1R、MASAは開始すぐからサウスポーで構えつつ前に出て左ミドルを随所で当てる。マハヒンは回って距離を取りつつ、左右のミドルを返すが、終盤にはMASAが圧を強めて手数を上げ、左ストレート、ボディストレートのヒットを増やし、いい流れで終える。
2RもMASAが前に出続け、左ストレートを随所で当てて主導権をキープする。終盤、MASAが右ボディを当てると、マハヒンは後退する。
3R、MASAは左ボディ、奥足狙いのローも効かせてマハヒンを追い詰め、左の肘打ちでダウンを奪う。最後、負けを悟って流しモードに入って距離を取るマハヒンに対し、MASAは容赦なくパンチや肘を当て続け終了。MASAが判定勝ちした。
堀凌生、9戦全勝でM-1 JAPANバンタム級王者に
第10試合 M-1 JAPANバンタム級王座決定戦 3分3R (延長1R)
○堀 凌生(誠友塾/KOS&IPCC日本バンタム級王者、元KOSスーパーフライ級王者)
×前田翔太(ウィラサクレック三ノ輪)
判定3-0 (30-27/30-28/30-28)
※堀が王者に
バンタム級王座決定戦には山口県下関の新鋭・堀凌生が登場した。堀は前回11月のKODOで8 BRAVELYに判定勝ち。3月のKOS福岡大会では山田航暉と6R戦った末に判定勝ちし、KOSバンタム級王座を獲得している。戦績8戦8勝(2KO)。対する前田は9戦5勝4敗。
試合は堀が素質の高さを存分に見せる内容に。1R、前田は開始すぐから首相撲からの膝蹴り勝負に臨んだが、堀は左ミドル等の蹴りを返し続け、すぐにペースを握ると、左ローを当ててからの左ハイで、前田をフラつかせる。堀は前田に組ませず、その後も左ストレート、ミドルを当てつつ、肘で前田の左まぶたを切り裂く。
2R、堀は少し手数が落ちたものの、随所で左ストレートや左右のミドルを的確に当てて主導権を維持する。
3R、堀は左ストレート、右ロー、組んでの膝・肘等を自在に当て、一方的に攻め続け、最後は左右のストレートで前田をフラつかせ圧倒。点差を広げ判定勝ちした。記者採点は30-27。
第9試合 M-1 JAPANスーパーバンタム級王座決定戦 3分3R(延長1R)
×菊川 蓮(MMA IKUSU/PRINCE REVOLUTION -55kg&-58kg王者)
○リッティデー・モープアナー・ナイポンコンコンケーン(タイ/モープアナー/元オムノーイ王者)
判定0-3 (29-30/28-30/29-30)
※リッティデーが王者に
第8・9試合は、無敗の九州勢が経験豊富なタイ人選手に挑む試合が並んだ。菊川は沖縄出身の7戦7勝(4KO)。福岡と大分で行われているPRINCE REVOLUTIONの2階級を制覇しているが、タイ人の壁は厚かった。
1R、リッティデーは距離を取って前蹴り、ミドルを随所で当てるが、まだあまり手を出さない。2R、リッティデーは前に出て、首相撲からの膝蹴りを度々当てて菊川を苦しめる。3Rもリッティデーが首相撲で主導権を維持し判定勝ちした。
第8試合 フェザー級 3分3R
○ダウサヤーム・ウォーワンチャイ(タイ/ウォーワンチャイプロモーション/元ラジャダムナン・スーパーフライ級6位)
×KOUTARO(RICE GATE)
1R 1’53” KO (右ストレート)
ダウサヤームは20年のKNOCK OUTで安本晴翔に判定1-2で惜敗し、昨年K-1で軍司泰斗に判定負けし兼田将暉にKO負けしている。KOUTAROは5戦5勝(4KO)の新鋭だが、ダウサヤームが圧倒する。
1R序盤から、ダウサヤームはKOUTAROの左の前蹴りをすくってから、左フックを当ててダウンを奪う。その後もダウサヤームが左フック、ハイでフラつかせ、さらに右肘打ちでダウンを奪う。左フックを連打してきたダウサヤームに、KOUTAROが右ストレートを当てて少しフラつかせ、見せ場を作ったものの、ダメージが溜まっており、最後はダウサヤームが右ストレートで3ダウンを奪いKO勝ちした。
第7試合 スーパーフェザー級 3分3R
○MONGKORN Yok BRAVELY[ムァンコーン・ヨックブレイブリー](タイ/BRAVELY GYM)
×直也(米子ジム/元WMC l-1 アジア王者、元INNOVATIONフェザー級1位)
判定3-0 (30-26/30-26/30-26)
ムァンコーンが1R、サウスポーで距離を取り、左ミドルを的確に当て、終盤には左ミドルのフェイントからの左ストレートでダウンを奪う。2R以降も距離を取りつつ自分の攻撃を的確に当て続けて直也を翻弄し、最後はボディへの左膝蹴りでダウン寸前まで追い込みつつ判定勝ちした。
第6試合 スーパーフェザー級(肘無し) 3分3R
○YUZUKI BRAVELY(BRAVELY GYM/元KPKBスーパーフェザー王者)
×YU-KI(隆真ジム)
判定3-0 (30-29/30-28/30-28)
第5試合 ライト級 3分3R
×梅田光一郎(CLIMB GYM)
○拳太(MSJ KICKBOXING GYM)
3R 0’24” TKO (ドクターストップ:右肘打ちによる左まぶたのカット)
第4試合 バンタム級 3分3R
×8 BRAVELY(BRAVELY GYM/元LEGIONスーパーバンタム級王者)
○利共[りとも](TOP RUN GYM)
判定1-2 (30-29/28-29/29-30)
第3試合 女子46.5kg契約(肘無し) 2分3R
×RHINO(真樹ジム糸満)
○MIYU(K-1 GYM HIKARHMACHI)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
第2試合 ウェルター級 3分3R
△KO-TA BRAVELY(BRAVELY GYM/KPKBウェルター級王者)
△井原浩之(ハーデスワークアウトジム/IPCCウェルター級王者、元MA日本ミドル級王者、元RKSスーパーウェルター級王者)
判定1-0 (29-29/28-30/29-29)
第1試合 57.5kg契約 3分3R
○KO-KI BRAVELY(BRAVELY GYM)
×やまちゃん(K-1 GYM HIKARIMACHI)
判定3-0 (30-29/30-29/29-28)
オープニングファイトII ライトヘビー級(肘無し) 3分3R
○YUJI BRAVELY(BRAVELY GYM)
×日高奨悟(ダイアタイガージム)
判定2-0
オープニングファイトI 女子47kg契約(肘無し) 2分3R
○YUKINO BRAVELY(BRAVELY GYM)
×愛加(Matahari Gym)
判定3-0