KODO 11.19 大分 さいき城山桜ホール(レポ):MASA BRAVELY、KODO 3大会連続でメイン務め今回も2R KO勝ち。ゴン・ウォーワンチャイ、REITO BRAVELY、元山祐希もKO勝ち。19歳の堀凌生、2ダウン奪い8 BRAVELYに完勝。朝久泰央&石井一成も来場
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
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BRAVELY GYM「第10回 KODO -魂動-」
2023年11月19日(日)大分・さいき城山桜ホール
レポート:井原芳徳 写真提供:BRAVELY GYM
MASA BRAVELY、KODO 3大会連続でメイン務め今回も2R KO勝ち
第12試合 メインイベント 54kg契約 3分3R
○MASA BRAVELY(BRAVELY GYM/M-1世界バンタム級王者、元M-1 JAPANバンタム級王者、WPMFインターナショナルスーパーフライ級王者、元スックワンキントーンスーパーフライ級王者、元WMC日本スーパーフライ級王者)
×ムァンコーン・ブームデックシーン(タイ/ブームデックシーン/チョンロム・ムエイサーン・ライトフライ級&ミニマム級王者)
2R 2’29” KO
※ムァンコーンは計量0.65kgオーバー。減点1、グローブハンデあり
大分県別府市のBRAVELY GYMが主催するムエタイ大会「KODO(こどう)」は16年1月に旗揚げし今回が10回目。MASA BRAVELYは昨年7月の前々回と昨年11月の前回大会に続き、メインイベンターを務め、今年1月のRISEで大﨑一貴と戦い2R KO負けしているムァンコーンと対戦した。
メインイベントはワイクルーの後、ゴング。1R、MASAはサウスポーで構え、左ミドルを当て、ムァンコーンは力強い右ミドル、ローを随所で叩き込む。中盤には右の肘もヒットする。終盤にはMASAの右の前蹴りをすくってから、左フックを当て、さらに右インローにつなげ、巧さを印象付ける。体格は劣るものの、ムァンコーンはそれを感じさせないパワフルな攻めを見せる。
2R、ムァンコーンは前に出て、右ミドル、インロー、肘をヒット。さらに左肘も絡め、組めば膝も当てる。MASAはなかなか攻撃が出なかったが、中盤になると、左ミドル、右ストレートをようやく返すように。それでもムァンコーンは前に出て右ミドルを当てていたが、MASAは右ストレートと左ボディストレートを連続でヒット。ムァンコーンの動きが止まると、MASAは再び左ボディストレートを当ててから、顔面パンチのコンビネーションの中で左肘を当ててダウンを奪う。ムァンコーンは立ち上がれず、MASAがKO勝ちした。
MASAは前々回大会のプランダム戦、前回大会のブアカーオレック戦に続き、3大会連続でメインイベンターを務め2R KO勝ち。今回もメインをしっかり締めると、ウィラサクレック・ウォンパサー氏からの「男はつらいよ賞」10万円を獲得した。
MASAは涙を流しながらマイクを持ち「地元の皆さんに支えられているおかげで日々頑張れています。まだまだ強敵倒して這い上がりますので引き続き応援宜しくお願いします」とアピールした。
第11試合 セミファイナル M-1 JAPANライト級王座決定戦 3分3R(延長1R)
○ゴン・ウォーワンチャイ(タイ/ウォーワンチャイ・プロモーション/KOSライト級王者)
×梅田光一郎(CLIMB GYM/M-1 JAPAN ライト級1位)
2R 2’10” KO (右ストレート)
※ゴンが王者に
ゴンは福岡市のエクシンディコンジムのトレーナーで、昨年4月のKOSで紀州のマルちゃんを下してKOSの王者となり、今年3月にTIGER BRAVERYをKOし初防衛した。セコンドには石井一成がつく。
梅田は宮崎県延岡市のCLIMB GYMに所属。昨年11月のKODOでポパイ・ソムサッコンサーンを左肘でKOし今回の王座戦につなげた。
1R、開始すぐ、梅田が詰めて来るが、ゴンは回って距離を取りつつ、右フックをクリーンヒットして早速ダウンを奪う。するとまたも詰めて来た梅田に、ゴンは右フックを当てて2度目のダウンを奪う。梅田は変わらず中央側で構えるものの、パンチを警戒してか、入りにくそうになる。ゴンもカウンター狙いで、随所で右ロー等を当て、無理に倒しに行こうとはしない。
すると2R、ゴンが前に出てて自ら仕掛けると、右フックでまたもダウンを奪う。すると梅田は負けじと前に出て、左ストレートでゴンをのけぞらせて場内を沸かせる。だがその先が続かず、ゴンはまたも右ストレートでダウンを奪う。それでも梅田は立ったが、通算4度目のダウンなこともあってか、和田レフェリーはすぐさまストップした。
第10試合 62.5kg契約 3分3R
○REITO BRAVELY(BRAVELY GYM/元M-1 JAPANライト級王者、元KOSスーパーフェザー級王者)
×ペットナムガン・モープアナー(タイ/モープアナー/THAI FIGHT王者、S-1スックワンソンチャイ王者、元ラジャダムナン王者)
2R 2’57” KO (パンチ連打)
REITOはKNOCK OUTでスアレックにKO勝ちした実績があり、昨年10月のRIZIN福岡大会でも関幸一郎に1R KO勝ちしている。
1R、両者サウスポーで構え、ミドルの蹴り合いから始まる。中盤には小柄なペットナムガンがオーソドックスに切り替え、蹴りの応酬になると最後に右ミドルを叩き込み好印象を作る。だが終盤、REITOはペットナムガンの右ミドルを右手ですくって、バランスを崩させてから左ストレートをヒット。さらに左ストレートを度々当てペットナムガンを苦しめる。
2R、ペットナムガンはパンチを警戒し、首相撲勝負に持ち込んで膝を当てる。だがREITOはまたも右ミドルをすくってからパンチの連打でペットナムガンを下がらせると、今度は左ハイにつなげてダウンを奪う。REITOはパンチで襲い掛かるが、ペットナムガンは耐え、胸を叩いて「来い」とばかりにアピールし、前に出て右ミドルを連打する。だがその後もREITOがパンチを当て続け、終了間際にコーナーに詰めてパンチを連打すると、北尻レフェリーはスタンディングダウンを宣告する。カウントが進んだが、ペットナムガンは表情が虚ろで、レフェリーがストップ。REITOのKO勝ちとなった。
REITOはトータルに成長を印象付ける快勝。ペットナムガンは敗れたものの、技術の高さを発揮し、ダウンしてからも不屈の闘志を見せており、フェザー級あたりの適性体重で戦えば真価を発揮しそうだ。
19歳の堀凌生、2ダウン奪い8 BRAVELYに完勝
第9試合 53.8kg契約 3分3R
×8 BRAVELY(BRAVELY GYM/元LEGION JAPANスーパーバンタム級王者)
○堀 凌生(誠友塾/IPCCバンタム級王者、KOSスーパーフライ級王者)
判定0-3 (25-30/26-29/25-30)
堀は山口県下関の誠友塾に所属する19歳。8月のKOS福岡大会では韓国の選手相手に初の国際戦に臨み2R KO勝ちし、これまでプロ6戦全勝だ。8 BRAVELYは古岡大八の名前で新日本キック時代は出場し、バンタム級1位にいた実績もある。
1R、41歳のサウスポー・8に対し、堀が序盤から右ミドル、ストレートを積極的に放ち先手を取る。堀はバックスピンキックや二段式のミドルも絡める。終盤には右ハイでダウンを奪う。堀はパンチラッシュで8を防戦一方にすると、レフェリーは終了間際に2度目のダウンを宣告する。
2R、堀は変わらずラッシュを仕掛けるが、8が耐えると、中盤には堀の勢いが落ちる。終盤も堀ペースなのは変わらないが、8の左ボディ、ミドルが当たるように。
3R、堀が変わらず積極的に攻め、右ミドル、ロー、バック肘を当てる。8ももらいっぱなしにならず、肘やパンチを放つが、堀にかわされ続け、堀が最後まで蹴りとパンチを当て続け終了。KOはできなかったものの、堀が素質の高さを印象付け判定勝ちした。来年、東京のリングでの活躍が期待できる選手だ。
第8試合 M-1 JAPAN 女子スーパーバンタム級王座決定戦 2分3R(延長1R)
×ノンベル・モーラチャパットスリン(タイ/ラチャパットスリン)
○NANA☆SE(MSJ KICKBOXING GYM/KOS女子バンタム級王者)
3R 1’34” KO (パンチ連打)
※NANA☆SEが王者に
1R、45歳のベテラン・NANA☆SEが前に出てパンチ、ローを放つ。ノンベルは組んでの膝で応じ、NANA☆SEにやられっぱなしにならない。2Rも同様の攻めだが、NANA☆SEは組まれた展開で膝を当て、ノンベルは攻撃がほとんど返せなくなる。
3R、NANA☆SEが同様に攻めていると、ノンベルをロープに詰め、パンチと肘を何発もまとめるようになり、ノンベルが防戦一方になったところで、ソンマイ・レフェリーがノンベルにダウンを宣告する。試合は続いたが、NANA☆SEが右ストレートをクリーンヒットしてからパンチをまとめたところでレフェリーがストップした。
元山祐希、回転肘も駆使しYUZUKIにTKO勝ち
第7試合 M-1 JAPANスーパーフェザー級王座決定戦 3分3R(延長1R)
×YUZUKI BRAVELY(BRAVELY GYM/元KPKBスーパーフェザー王者)
○元山祐希(武勇会/元ICOインターコンチネンタル王者)
3R TKO (レフェリーストップ:右アッパー)
※元山が王者に
KPKBはK-1と同様のルールで福岡で行われているKPKBのベルトも獲得したが、ベースはムエタイ。元山はINNOVATIONの王座戦線で活躍する選手で、今年3月のKNOCK OUTの代々木大会にも出場しており、今回は若いYUZUKIを翻弄する。
1R、早くも首相撲の多い展開となるが、元山がコントロールして膝を当て、離れてもパンチを叩き込む。終盤には組み際の左の縦肘でYUZUKIの右まぶたを切り裂く。
2R、長身のYUZUKIが右のミドル、ハイを当てる場面もあるが、元山が前に出て、YUZUKIのガードの隙間からストレート、肘を自在に当て主導権を維持する。元山は終盤、左ボディも絡めるようになると、YUZUKIは口が開き苦しそうな様子を見せる。
3R、元山が同様に攻め続けると、YUZUKIのまぶたの出血が激しくなり、ドクターチェックが入る。再開すると、YUZUKIもパンチの打合いから活路を見出そうとしたが、少し下がった元山が右の回転肘打ちをクリーンヒットしダウンを奪う。YUZUKIは立ったもののダメージが大きく、最後は元山が右アッパーをクリーンヒットした直後、北尻レフェリーがストップし、元山のTKO勝ちとなった。
第6試合 M-1 JAPANスーパーライト級王座決定戦 3分3R(延長1R)
○KAENKAEW[ゲンゲーオ]BRAVELY(タイ/BRAVELY GYM/元パタヤスタジアム・ライトフライ級王者)
×剣夜(SHINE沖縄/TENKAICHIスーパーライト級王者)
判定3-0 (30-28/30-28/30-29)
※KAENKAEWが王者に
ゲンゲーオはBRAVELY GYMのトレーナーを務める選手。1R、ゲンゲーオがサウスポー主体にしつつ、時折スイッチし、距離を支配して剣夜に入らせず、左ミドル、左肘を随所で当て主導権を握る。
2R、ゲンゲーオが離れた場面では左ミドル、組めばコントロールして膝を当て主導権を維持する。
3Rも同様な内容が続き、終盤、剣夜が右インロー、ストレートを当てたが、ゲンゲーオが首相撲で反撃を封じ判定勝ちした。
福岡のK-1ファイター、朝久泰央&石井一成も来場
会場にはK-1ライト級王者・朝久泰央、12月9日のK-1大阪大会で黒田斗真のバンタム級王座に挑戦する石井一成の、福岡勢2選手が来場し、大会途中には挨拶をした。泰央は「拳を怪我して休んでいますが、治ったらK-1のベルトを持ってここに戻ってきます」、石井は「ムエタイを代表としてK-1のチャンピオンになって来ます」とアピールした。泰央は大会の生中継の解説も務めた。
第5試合 55kg契約 3分3R
○PRANDAM BRAVELY(タイ/BRAVELY GYM)
×上野賢志(薩摩ジム/M-1 JAPANスーパーバンタム級王者、WMCインターコンチネンタル・KPKB・KOS同級王者)
判定3-0
第4試合 スーパーフェザー級 3分3R
○KOUTARO(RICE GATE)
×蓮SUNCOSMO(SUNCOSMO GYM)
1R 1’10” KO (右肘打ち)
第3試合 バンタム級 3分3R
×村松一樹(ウィラサクレック九州)
○希羅(MSJ KICKBOXING GYM)
判定0-3
第2試合 スーパーフライ級 3分3R
×YUDAI BRAVELY(BRAVELY GYM)
○百田海愛[ももだ しいあ](誠友塾)
1R 1’27” KO (右膝蹴り)
第1試合 スーパーフェザー級 3分3R
○KO-KI BRAVELY(BRAVELY GYM)
×ユウキ・MSJ(MSJ KICKBOXING GYM)
判定3-0
※ユウキは計量0.18kgオーバー
オープニングファイト セミプロルール 女子ライトフライ級 2分2R
×YUKINO BRAVELY(BRAVELY GYM)
○山本 玲(RIOT GYM)
判定0-3