Krush 4.28 後楽園ホール:4対4綱引きマッチ出場選手インタビュー(2/2)。佐々木大蔵「テーマは『考えるな、感じろ』」、ジン・シジュン「K-1選手として終わりたい」、塚本拓真「地獄のような日からちょうど1年、覚悟を見せる」、FUMIYA「順番的に次はKO勝ちなのかな」
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Krush.160(4月28日(日)後楽園ホール)で行われる「K-1vsKrush・4対4 スーパー・ライト級」の出場8選手のうち、佐々木大蔵、ジン・シジュン、塚本拓真、FUMIYAのインタビューがK-1 GROUPから届いた。(ゴンナパー、林健太、稲垣柊、寺島輝のインタビューは別記事に掲載)
佐々木大蔵「テーマは『考えるな、感じろ』」
―― 今回の「綱引きマッチ」という形式を最初に聞いた時はどう思いましたか?
佐々木 すごく楽しそうだなっていう印象を受けましたね。
―― 普通は、当日まで相手が決まらないというのはあり得ないと思うんですが、気にはならなかった?
佐々木 そこについても、今はすごく楽しめてるというか。それがどう左右されるかっていうのは、試合が終わってみないと分からないので、今は自分ができることをやってるという感じで、試合当日も、対戦相手が当日に決まってからおそらく2時間ぐらい後にはもう試合することになるわけで、そこで自分がどう対応できるかっていうのも今は楽しみですね。
―― この綱引き形式って、昔プロレスでやったり、宮田さんが昔、全日本キックでも1回やってるんすよ。それはご存知でしたか?
佐々木 知ってはいました。プロレスの綱引きの映像はYouTubeで拾えたので見たことがあって、「こんな感じで、本当に分からない状況でやるのか!」とは思いました。今回がどういう形なのかというところも含めて楽しみですね。どんな感じなんだろう?みたいな。
―― 昔の映像を見てましたか。
佐々木 そうなんですよ。トレーナーの方が「大蔵さん、こんな感じですよ」って言って映像を見せてくれて、さらに楽しみになりました。だって、格闘技生活においては、こういう機会がないまま終わる選手がほとんどですよね。その中でこういう新しいことに関わることができて……これが頻繁に行われるのはどうかなと思うんですけど(笑)、今回そこに選ばれたことで、経験値が人よりまたさらに一段と増すんじゃないかなっていうのもあるので。そして、結果が出て「これ、またやりたいな」みたいな、いい方向に向けばいいなと思ってます。
―― 相手候補が4人いますよね。その準備はどんな風にしていますか?
佐々木 自分としては対戦相手が決まっていても、あまり対策ということにフォーカスしてないというか。やっぱりどれだけ瞬間瞬間で対応できるかというのがすごく大事だなということと、今回の4選手の特徴というのは頭の中に常に入れてはいるので、そんなに細かくではなく大雑把にというか、そういう見方はしてますね。
―― 何となくワンデートーナメントとちょっと似た部分もあるかと思うんですが。
佐々木 まさしく僕はそんな感じで捉えてますね。
―― では、トーナメントだと1回戦の相手は確実に決まってるわけですが、それ以降の相手に備えるような感じというイメージですかね?
佐々木 まあ、そうですね。なので、K-1側の(林)健太だったりゴンナパーだったりは他の選手たちよりそういう経験が豊富なので、そういったところでK-1勢が少し有利……とまで言わないですけど、そういった要素もあるのかなと。
―― その中で、もし可能だったらこの選手と当たってみたいというのはありますか?
佐々木 やっぱりあの4選手だったら、稲垣柊選手はKrushのベルトを持ってるわけで。過去にスパーリングしたこともあって、今どういう感じなのかとか、練習と試合では違うので、そこの興味はありますね。
―― ただ、K-1側はやっぱり迎え撃つ側というか。
佐々木 実績だったり経験という点では、そう見られがちなんですけど、でもみんな必死なので、あんまり「迎え撃つ」みたいに上からというのは思ってないですよ。
―― なるほど。先ほども少し出ましたが、当日は18時に抽選があります。そこで相手が決まって、試合までは少し時間があると思うんですが、その間に改めて、決まった相手への作戦の確認とかはしますか?
佐々木 すると思います。やっぱり意識がそこに向くと思うので、そこからの時間の過ごし方っていうのはまた新しいなと思いますね。試合に関しては、あくまでもいつもの自分、いつもの自分の戦い方が出せればと思いますけど。あとはこの10ヵ月という、空いた期間の中での自分の試合に対する思いというのが表れれば、おのずといい方向に行くだろうと自分の中でも思ってるので、「これだ」というものを見せられる日にしたいですね。
―― この試合が空いた期間で、一番考えたことはどういうことでしたか?
佐々木 やっぱり、普通に格闘技と向き合えるという時間だけでもありがたいというか、当たり前じゃないというのを感じる期間でもあったんですよね。その中で、本当に試合したいという気持ちの中で機会をいただいた今回の興行なので、やっぱり「試合をしたい」という思いがすごく強いです。世界のみんなに見てもらいたいというのが一番ですね。
―― 当日はどういう試合をして、どう勝ちたいですか?
佐々木 試合当日は、誰と戦おうが、その日の後楽園ホールの中で、「佐々木大蔵ここにあり」という姿を見せたいです。終わった後にそう言われるような試合をしたいですね。
―― では最後に、改めてこの試合に向けての“決意”をいただけますか?
佐々木 今回のテーマは「考えるな、感じろ」です。感じるままに生きているので、それが試合に表れれば。
ジン・シジュン「選手としての最終章、K-1選手として終わりたい」
―― 前回、昨年7月の不可思戦は負傷もあり残念でした。今、あの試合を振り返ると?
シジュン 残念です。ドクターストップによる負傷判定になってしまったので、最後まで試合を見せられなかったのがとても残念です。
―― 初めての初めてのK-1参戦はいかがでしたか?
シジュン 日本では何度も試合をしていますが、初めてのK-1はとても最高でした。一生懸命に努力してやっと辿り着いたリングだったので格別でした。
―― 不可思戦の後は何試合しましたか?
シジュン 不可思戦の後は、韓国で1戦しました。2023年11月11日に韓国・釜山でウズベキスタン人の選手とKTKアジア ウェルター級王座をかけて対戦し、3RボディでKO勝ちしました。
―― 今回は自ら熱望しての参戦だそうですが、どういうお気持ちからですか?
シジュン 私には戦う理由が必要ですが、K-1 GROUPのリングは私を奮い立たせてくれるので熱望しました。
―― 今回は「綱引き」で当日に相手が決まるという形です。それを聞いてどう思いましたか?
シジュン 不思議だね! そして面白そう!
―― この形式は日本のプロレスで行われたのが元になっています。それについて聞いたことはありましたか?
シジュン 日本のプロレスは人気がすごいと聞きました。しかし、こんなやり方は初めて聞きました。緊張感があって面白いと思います。
―― 4人のうち誰と当たるか分からないわけですが、準備や対策はどうしていますか?
シジュン ある程度、いろんな事はやっていますが、やはり今ある自分の技術を信じて戦うことが大事です。
―― 4人の中で特に気になる選手はいますか?
シジュン やはりチャンピオンの稲垣選手が強いと思います。
―― 当日、相手が決まってから試合までの時間はどう過ごしますか?
シジュン 時間が少ないので、当日、相手が決まればすぐウォーミングアップ開始。戦闘準備です。
―― 試合ではどういうファイトを見せたいですか?
シジュン スタートは落ち着いて、最後は会場を沸かせます。試合が終わっても余韻が残る熱い試合をします。
―― 今回が日本、またK-1 GROUPでの仕切り直しとなりますが、ここからの目標は?
シジュン 1試合1試合経験を積んでいって、K-1の歴史の一部に名を刻みたい。選手としての最終章、K-1選手として終わりたい。
―― 日本のファンにメッセージをお願いします。
シジュン こんにちは。ジン・シジュンです。平凡な私のような人間でも努力して、ここまで上がってきました。格闘技が私の心を熱くしてくれます。日本の皆さんの心を熱くします。
塚本拓真「地獄のような日からちょうど1年、覚悟を見せる」
―― まず、今回の「綱引きマッチ」という形式を聞いた時には、どう思いましたか?
塚本 客観的に見ると面白いなと。いろいろ盛り上げるために考えたんだろうなと思って、率直に面白いなとは思いました。ただ、やる側で考えると対戦相手が決まってる時と比べると大変なところとかがやっぱりあるなと。まあでも、純粋に面白そうだなと思って、今の過程も自分自身楽しめてる感じはあります。そこに選んでもらったのもうれしかったですし。
―― ちなみに、この綱引きマッチというのは、もともとはプロレスでやっていて、全日本キックでも1回やってるんですが、そういうことは知ってましたか?
塚本 いや、知らなくて、イメージとか湧かなかったんですけど、ジムの代表の大宮司さんからその話をされた時に、「俺もやったことあるよ」って言われたんですよ。詳しくは言ってなかったんですけど、「まあ面白いんじゃない?」みたいな感じで。
―― それは奇遇でしたね(笑)。実際、相手候補が4人いて、当日にならないと誰との対戦になるかは分からないわけですよね。実際、準備とか対策はどうしてきましたか?
塚本 後から加わった韓国人選手を覗いて、それ以外の3選手は、もう本当に僕が格闘技を始めた頃からずっと映像とかで見ていた選手たちだったので、何となく戦い方とかのイメージは3人とも分かってました。でも改めて、3人の直近の試合とかをもう1回パーッと見て、ジムの中で対策とかは軽くやりましたけど、その3人分の対策に重きを置くというよりは、自分のレベルアップに時間をかけましたね。まだまだレベルを上げていかないと通用しないというところがいっぱいあったと思うので。
―― その「レベル上げ」では、特にどういうところに重点を置いてまきましたか?
塚本 スパーリングでも試合でも、調子いい時とそうじゃない時の波がけっこう出ちゃうんですよね。自分の身体のバランスだったりとか、もちろんパンチ・キックの1個1個、メンタル面とかもそうだし、全てにおいて成長させるっていうのを大宮司さんもやってくれて、自分の中でもそれがやっと自信になってきた感じはあって、期待に応えられるんじゃないかなっていう手応えは感じてます。
―― 今回選ばれたのは、前回の試合、近藤魁成戦での勝利が大きかったと思うんですが、あの勝利につながったのは何がよかったんでしょう?
塚本 最近は本当に心が充実しているというか、練習してても、1個1個学ぶ姿勢だったりも楽しいし。スパーリングでやられた日とかは、落ち込んで「クソーッ!」っていう気持ちになる日も多かったんですけど、最近はその中でも学べるところを探せてるというか、本当に前よりも格闘技に向き合えてるなと思えますね。自分を客観視したときにそう思えるので、そういうのはけっこうデカいんじゃないかなという気はしますね。
―― この先や“上”が見えるようになってきた?
塚本 それはもちろんありますね。やっぱり近藤戦の前と後では、選手として見える景色1個上がったなという思いはあります。ここで、誰と決まったとしても勝てば、たぶんもう1個、見える景色が変わってくると思うんですよね。だからこの先の景色を見るイメージも自分ではもうしてますし、でもやっぱり先のことを見過ぎても、目の前のことにつまずいちゃうタイプなので。今回は本当に対戦相手は誰に決まるか分からないですけど、この試合にフォーカスして本当に追い込んできたので、ここで勝って、もっと上の景色を見れるという自信はあります。
―― なるほど。
塚本 実は僕がプレリミナリーファイトでデビュー戦をやった日のメインイベントが、ゴンナパー選手だったんですよ。
―― そうでしたか!
塚本 だから、あんな前座でやってた自分が、ここでゴンナパー選手とやることになるのかもしれないなっていうのもあるし、以前、一夜明け会見でインタビューを受けていた時に、同じ大会で勝ってた佐々木大蔵選手が目の前に座ってたことがあったんですよ。それで「今、映像には僕しか映ってないですけど、佐々木選手が僕の目の前に座ってて」って言って。その時、佐々木選手はKrushチャンピオンだったので、「俺、絶対いつか目の前にたどり着くので、俺のことを覚えておいてください」みたいなことを言ったんですよ。佐々木選手もいい人なので、その会見の後に「ここまで来てね」みたいな感じで言ってくれて。やっぱりそういうストーリーもあるから、やれるのかもっていうのもワクワクしますし、やるだけじゃ意味ないんで、しっかり超えていかないとっていうのありますし。僕は本当に、今回の試合に対しての熱い気持ちは他の人よりもあるんじゃないかなっていうのは感じてます。
―― ではそういうところも踏まえて、今の時点で「できればこの人を引き当てたい」と一番思うのって誰ですか?
塚本 やっぱり強さで言うならば、僕は正直ゴンナパーが一番強いと思ってるので、ゴンナパー選手に勝って自分自身の選手としての格を上げたいというか。自分も今年27歳になるんですけど、格闘家としては決して若くはないので、どんどんそういう挑戦的な試合をしていきたいですし、やっぱりそこに勝ちたいなというのはありますね。
―― そういう時に、普段の自分のクジ運ってどうですか?
塚本 どうなんだろう?(笑) でも、みんなには「何かゴンナパー引き当てそうだよね」って言われてますね。それは運がいいと捉えて言ってるのか、逆に一番強いから運が悪いと捉えて言われてるのか分からないですけど。ただ、本当に自分は勝つための練習をしてきたので、誰が相手でもしっかり勝つという気持ちは変わらないですね。誰でもいいですけど、やっぱりゴンナパー選手に勝ちたいというのはあります。
―― 当日は18時に綱引きが行われて、試合は後半4試合なので、相手が決まってから少し時間がありますよね。その時間はどう過ごしますか?
塚本 それはいつもと一緒じゃないですかね。ちょこっとその相手の映像を見たりはするのかもしれないですけど、別にいつの試合でも、近づいてきたからアップして、とかヴァンテージ巻いて、とかやってたら、けっこう時間ないんですよ。例えばメインだから8時半9時から試合だってなっても、そんなにメッチャゆっくりできる感じじゃないんで。
―― そこで、そんなにみっちり作戦をというわけにはいかないと。
塚本 そんな付け焼刃で勝負して通用するような相手じゃないですからね。だったらもう自分がやってきたことを信じて、この1ヵ月2ヵ月やってきたことをぶつけた方がいいと思うので、そこでどうこうっていうのはそんなには考えてないです。
―― 誰になったとしても、こういう試合をしたい、こう勝ちたいというのは?
塚本 やっぱり、対戦相手はあれだけKrush、K-1で活躍してきた人たちなので、そこに行くまでにいろんな熱い試合を僕をたくさん見てきました。でもそれと同じぐらいの熱さを自分は持ってると思ってるので、間違いなく熱い試合にはなるんじゃないですかね。ただ、熱い試合をして負けてもしょうがないので、最後はしっかり自分が勝つ、という試合をします。
―― 4試合の中で一番の試合、一番の勝ち方をという気持ちもありますか?
塚本 もちろんそれはあります。Krush側、K-1側で、一応チームみたいな感じじゃないですか。でも別に、Krush側の奴らよりもいい試合してやると思ってますし、そこも全員ライバルだと思ってるので。
―― では最後に、この試合に向けての“決意”を、改めて聞かせていただけますか?
塚本 1年前の4月28日、試合の日のちょうど1年前が、僕たちがやったKrush王座決定トーナメントの日なんですよ。僕はあの時に、本当に本当にチャンピオンになれると思って臨んだら2試合に負けて。準決勝で負けたら、まさかの決勝に出られると。でも決勝でも負けて、本当に自分自身、地獄のような日になって本当にそこでいろいろ気持ちも折れたところもあったんですけど、周りの支えを感じたりとか、自分自身もう一回覚悟を決め直すきっかけにもなって、それでこの前、いい復活ができたと思ってるんですね。やっぱり1年経った時に、応援してくれてる人、見てくれてる人たちに、「この1年でこんだけ人は変われるんだぞ」っていうのを見せたくて。そういう思いで、本当にこの「4月28日」にオファーをもらった時も運命を感じましたし。本当にこの1年の覚悟というか、そこは本当に他の選手たちなんか比べ物にならないぐらい、自分自身見せてやろうと思ってるので、そこを見ていただきたいです。
―― 分かりました。ありがとうございました!
FUMIYA「順番的に次はKO勝ちなのかな」
―― FUMIYA選手とジン・シジュン選手は後から加わった形ですが、今回の「綱引きマッチ」という形式については、どう思いましたか?
FUMIYA いや、宮田さん面白いことするなって思いましたね。これが宮田さんの発想だなと。いろんなところから話聞いてますけど、昔、プロレスでそういうことがあったんですかね。
―― そうですね。
FUMIYA それをK-1、Krushの方に持ってくるっていう発想がすごく面白いし、自分にすごく合ってるなと思ったんですよね。
―― 合ってますか。
FUMIYA 合ってるっていうのは、やっぱり自分の中で「本能で戦う」っていうところも正直あるので。対策はしますけどね。やっぱり本能の差が出るところがあるんで、逆にそれは僕に向いてるんじゃないかなと。
―― では、4人のうち誰との対戦になるか当日まで分からないわけですが、それも問題ないですか。
FUMIYA 何も問題ないです。もう練習してきたことをただ出して披露するって感じですね、試合で。
―― 4人について、この選手だったらこうしようみたいな準備も特にはしない?
FUMIYA そうですね。特に考えて考えてないです。一応動画はペロッと見ましたけど、そんなに。何も考えずというとあれですけど……まあちょっとは考えますけど、自分の体が動けば、対策しなくても全然問題ないと思ってるんで
―― 誰になっても、自分がやることはそんなに変わらないと。
FUMIYA そうですね。たぶん、臨機応変に対応はできると思うから、あんまりそんなことは意識しないで、自分でやることだけに集中してという感じですかね。だから「この人はボディーが弱いから」じゃなくて、それはもう試合をやりながら工夫してやっていければいいかなと。
―― 試合の中で相手に対応して臨機応変にやるというのは、普段から得意なんですね。
FUMIYA そうですね、昔からそうです。動画は見て、一応頭の中にはインプットしときますけど、周りがやってるほど深くは考えてないです。だから逆に、他の周りの選手たちからしたら怖いかなと思いますよ。何が来るか分からないから。
―― 4人の中で、もし可能ならこの人と当たりたいというのはありますか?
FUMIYA 誰でもいいですよ。みんな強い選手なので、誰と当たっても面白い試合になるかなと思います。でも、今ウィラサクレック三ノ輪でも練習してるので、周りからは「ゴンナパー選手とやったら面白いね」って言われるんですけど。
―― それももちろん、可能性としてはあるわけですからね。そのゴンナパー選手を含めて、K-1側にはチャンピオンクラスが並んでいますが。
FUMIYA そこも面白いですよね。みんな名前がある選手なんで、誰を倒しても名前がポンと上がるわけじゃないですか。僕にとってはすごくいいなと思うんですよね。しかも、Krushの選手がK-1の選手を倒したら、盛り上がるじゃないですか。世間的にはK-1の方がレベルが高いって言われてますけど、僕はそんなこと思わないんで。だから逆にKrushの選手がK-1の選手を倒したら、番狂わせって言うんですかね、そんな感じで会場は盛り上がるし、インパクトを残せたらいいなと思います。
―― FUMIYA選手は勝っても負けてもKOだし、本当にインパクトのある試合を続けてると思うんですが、特に最近は本当に勝ち負けが交互に来てますよね。
FUMIYA そうなんですよ。順番的にKO負け、KO勝ち、KO負け、KO勝ち……って感じですよね。ということは、次はKO勝ちなのかなと思いますけど。しかも僕は1年前の4月28日に反則負けしちゃってるので、反則しないようにKOできればいいのかなって感じですね。
―― そして、オセロ状態から脱出していきたいですよね。
FUMIYA そりゃそうですね。ここからはどんどん連続KO勝ちしていければいいなと思ってます。
―― 先ほど言われた1年前のKrushトーナメントの時から、所属が「E×F」になりましたね。
FUMIYA はい、チーム名っていう感じですね。僕に一番最初に格闘技を教えてくれた師匠の江森禎紀さんと、またくっついて一緒に練習してるって形です。もともとは新日本キックでプロでやってた人なんですけど、そのトレーナーと二人三脚でやってます。
―― そうなんですね。
FUMIYA 午前中はウィラサクレック三ノ輪で練習して、夜は師匠と、場所がないんでとりあえず公園で練習してます。
―― 公園で!
FUMIYA はい、それも3年間ぐらいやってますね。あとは治政館だったりボクシングジムだったり、ほとんど出稽古ばっかりって感じです。
―― そんな練習環境の中での手応えはどうですか?
FUMIYA いい感じですね。自分の中では、完成に近づいてるんじゃないかなって思います。やっぱり自分の弱点のところは、今修正してますし。KO負けしてるってことは、首が弱いということなので、そこを隠しながらやっていくっていうのを、今やってるので。そういう感じで弱点を少しずつ減らしていってる感じです。
―― それがしっかり完成すれば……
FUMIYA もう負けないと思いますよ。攻撃力も、65kgの選手の中では相当ある方だと思いますし。
―― では今回も、あとはやるだけですね。
FUMIYA そうです。ただKOは狙ってはないんですよ。自然とKOになると思いますし、狙っちゃうと大きくなっちゃうので。試合の中で作っていければいいし、さっきも言ったように臨機応変に対応すれば、それがKOになるかなと。
―― では最後に、今回の試合への“決意”を改めて教えていただけますか?
FUMIYA 今ずっと練習してることをしっかり試合に出せれば、確実にチャンピオンなれると思ってるんで。自分の弱点と強みを全部見直してるので、そこがしっかり完成すれば、必ず勝ち続けられると思うので、頑張っていきたいと思ってます。
―― 分かりました。ありがとうございました!
対戦カード
第8試合 K-1×Krushスーパー・ライト級(65kg)4対4マッチ(4) 3分3R(延長1R)
ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/元K-1&Krushライト級王者、元WPMF世界スーパーライト級王者)
Krush選抜選手(18:00からの綱引き抽選により決定)
第7試合 K-1×Krushスーパー・ライト級(65kg)4対4マッチ(3) 3分3R(延長1R)
林 健太(FLYSKY GYM/Tmile Gym/元K-1ライト級王者、元Bigbangスーパーライト級王者)※FLYSKY GYMから所属変更
Krush選抜選手(18:00からの綱引き抽選により決定)
第6試合 K-1×Krushスーパー・ライト級(65kg)4対4マッチ(2) 3分3R(延長1R)
佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元Krushスーパー・ライト級&ライト級王者)
Krush選抜選手(18:00からの綱引き抽選により決定)
第5試合 K-1×Krushスーパー・ライト級(65kg)4対4マッチ(1) 3分3R(延長1R)
ジン・シジュン[Jin Sijun](韓国/KTKアジア ウェルター級王者、大韓キックボクシングCKSミドル級王者)
Krush選抜選手(18:00からの綱引き抽選により決定)
・Krush選抜選手
稲垣 柊[しゅう](K-1ジム大宮チームレオン/Krushスーパー・ライト級王者)
寺島 輝[ひかる](TANG TANG FIGHT CLUB)
塚本拓真(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
FUMIYA(E×F)
~休憩~
第4試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
岡嶋形徒(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
松本涼雅(月心会チーム侍)
第3試合 フライ級(51kg) 3分3R(延長1R)
長野 翔[かける](K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
小浦 翼(K-1 GYM横浜infinity/元プロボクシングOPBF東洋太平洋ミニマム級王者・元日本同級1位)
第2試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
坂本寿希(リーブルロア/元KROSS×OVERスーパーバンタム級王者)
鈴木太尊(谷山ジム小田原道場)
第1試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
立基[りき](K-1ジム目黒TEAM TIGER)
天野颯大[そうた](キング・ムエ/K-1甲子園2021 -60kg優勝)
・18:00~ K-1×Krushスーパー・ライト級4対4マッチ綱引き抽選
・17:50~ Krushガールズ紹介(今回より新メンバーとなります)
プレリミナリーファイト スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R
上垣内[うえがいと]一成(月心会ラスカルジム)
茶圓吏久[ちゃえん りく](K-1ジム蒲田チームアスラ)
概要
大会名 Krush.160
日時 2024年4月28日(日) 開場・17:00 プレリミナリーファイト開始・17:30 本戦開始・18:00
会場 後楽園ホール
中継 ABEMA(生放送)、U-NEXT(生放送|2,189円/月)
チケット料金 SRS席 20,000円 RS席 15,000円 S席 10,000円 A席 7,000円 ※当日券500円アップ ※小学生からチケットが必要
チケット販売 K-1.CLUB グッドルーザー 出場選手・所属ジム
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/krush/