KODO 7.3 大分 さいき城山桜ホール(レポ):MASA BRAVELY、タイ人選手にKO勝ち。森孝太郎、森謙太に判定勝ち
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BRAVELY GYM「第8回 KODO -魂動-」
2022年7月3日(日)大分・さいき城山桜ホール
記事提供:BRAVELY GYM
大分県を拠点とするBRAVELY GYMが主催するムエタイ興行 KODO -魂動-が8回目の幕を開けた。
圧巻の照明設備態勢、映画一本撮れるんじゃないかと思えるほどの機材を揃えたプロフェッショナルカメラクルーによる映像配信、幕あいには地元アーティストによるライブパフォーマンスが華を添えイベントを盛り上げていた。出場選手の士気が上がらないわけがない。会場には、浪花のゴクミこと大分県在住の元オセロの中島知子さんも来場、選手に花束、佐伯市に応援メッセージを送った。
コロナ禍で鬱屈としていた格闘技界にあって、大きなプレッシャーをはねのけ地元で戴冠した地元出身のムエタイファイターMASA BRAVELYの快挙は、地方で切磋琢磨するファイターたちにとってこの上ない励みとなっったことは間違いない。
大会の開始を前に実況席ではOBS静川寛人アナウンサー、宮田充(熊本県出身・KNOCK OUTプロデューサー・元K-1プロデューサー)、マーク・パンサー(globe・大の格闘技ファン・自らもムエタイジムに通う)によるトークセッションが花盛り。パンサーがムエタイへの思いを熱く語り「KODOは最高(ムエタイは)一番好きな格闘技。」と絶賛、パンサーは幕あいにglobeのナンバーを披露し、イベントを大いに盛り上げた。
試合開始を前に観客席の通路に出場選手がズラリと勢ぞろい。手の届きそうなところに降りてきたファイターを目にした観客の興奮が表情から伝わってくる。更に地元のともえ陣太鼓が、勇壮な奏演を披露。ファイターたちにとって、最高の環境が整った。
第11試合 メインイベント M-1世界バンタム級王座決定戦 3分5R
○MASA BRAVELY(BRAVELY GYM/M-1 JAPANバンタム級王者、WPMFインターナショナル&スック・ワンキントーン・スーパーフライ級王者、元WMC日本同級王者)
×プランダム・ソースリン(タイ)
2R 2’06” KO
先に入場、リングインしたルンビニー、ラジャナムダム、タイの2大スタジアムを主戦場として闘ってきたムエタイ戦士、プランダム・ソースリンを見据えながら、大分県佐伯市出身のムエタイファイターMASA BRAVELYが、匹田大智のソリッドな津軽三味線の生演奏に乗ってリングイン。日いづる国の戦士が太陽の国の刺客を迎え撃つ最高のシチュエーションが整った。
大一番を前に、両者が勇壮なワイ・クルーを披露。1R、アウェー感をものともせず首相撲を仕掛けるプランダム。MASAが前蹴りからコンビネーションを見せたところでゴング。1Rではプランダムは仕掛けるよりも冷静にMASAの動きを探っていた様子。
2R、互いに打ちあって首相撲の態勢に。レフリーがブレイクも再度首相撲。互いのスタミナ消耗を狙う。サウスポーのMASAの左ストレートがプランダムの顎にヒット、続いて左肘を受けたプランダムがダウン。勝機逃さずMASAが強烈な膝を打ち込んでプランダムを沈めた。
この瞬間MASA BRAVELY地元が地元佐伯で世界戦を制し、大分県佐伯市初の地元出身ムエタイファイター世界チャンピオンが誕生した。
MASA「今日はみなさん、見に来てくださってありがとうございました。毎年毎年プレッシャーでもう本当、死にそうになるんですけど、みんなが支えてくれたおかげで今日ここに立ててKO勝ちすることが出来ました。この試合を組んでくれた会長、応援してくれたみなさま、対戦相手のプランダム選手、本当にありがとうございました。こんなチャンス二度とないかもしれないんで(チャンピオンベルト)取れたからにはしっかりと防衛して、佐伯で一番強い選手になれるようがんばりたいと思います。ありがとうございました。」
鮮やかなKOで勝利、ベルトを手にしたMASAの感涙のマイク。
第10試合 セミファイナル M-1 JAPANスーパーフェザー級王座決定戦 3分3R(延長1R)
○モンダム・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪)
×提島知久(米子ジム/M-1 JAPANライト級7位)
2R 2’30” KO
※計量オーバーのモンダムが勝利したため王座は主催者預かり
前日計量に失敗したモンダム・ウィラサクレックには減点1、2オンス重い10オンスのグローブ、勝利してもベルトは主催者預かりとなるぺナルティが課せられた。
1R、序盤こそ笑みを浮かべる余裕見せた提島だったが接近戦を仕掛けられモンダム優位の展開に。モンダムに首相撲でこかされ表情が一変する。
2R、モンダムが提島に猛攻、肘で提島からダウンを奪う。モンダムが完全に流れを掌握、提島の動きを封じこめ首を獲らんが勢いで掴んではこかす。提島に反撃の機会を与えず、左肘の直撃弾で提島をKO。モンダムの勝利によりチャンピオンベルトは主催者預かりとなった。
第9試合 M-1 JAPANヘビー級タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○森孝太郎(NEXT STEP GYM/王者、J-NETWORKライトヘビー級暫定王者)
×森 謙太(秀心塾/4位)
判定3-0
※森孝太郎が初防衛
佐世保生まれの王者森孝太郎がバックボーン空手の森健太を迎え撃つ。1R、謙太がミドルで先制。孝太郎の膝から左が謙太にヒット。
2R、謙太が前に出るタイミングで孝太郎が首を掴んで謙太に膝連打。孝太郎の圧に謙太がロープを背負わされ膝を入れられるシーンが増える。接近戦で謙太がスタミナを消耗、息があがり始める。
3R、謙太のスタミナ切れがあらわに。気持ちとは裏腹に体が前に出ていかない。呼吸が荒くフラフラの健太に孝太郎のダメ押しの膝でスタンディングダウンを奪う。コーナーに追い込まれ再度ダウンを取られる謙太。終了のゴングに救われた格好。判定3-0で森孝太郎が王座の初防衛に成功した。
エキシビションマッチ 3分2R
―NOBU BRAVELY(BRAVELY GYM/BOM&KOS同級王者、元WPMF世界&元WPMF日本同級王者)
―デンサヤーム・アユタヤファイトジム(タイ/アユタヤファイトジム/元true4Uバンタム級王者)
勝敗なし
バブルの時代を彷彿させる個性的なダンスで入場してきたデンサヤーム・アユタヤファイトジムは子どものころから戦歴を重ね20歳で101戦80勝の強者。8月には福岡でK-1参戦が決まっている。NOBU BRAVELYは2010年デビュー、2018年世界チャンピオンになった年に病を得て闘病しながら現役を続けてきた。
1R、両者レガース着用。エキシとは思えぬ激しい打ち合い蹴り合いに観衆喝采。デンサヤームのセコンドにはゴンナパー・ウィラサクレックの姿が。2R、距離を詰めてきたNBUをデンサヤームがキャッチしてこかす。
エキシビジョン終了後、NOBU BRAVELYの口から、マイクで衝撃的な報告が告げられた。
NOBU「みなさんこんにちわ。NOBU BRAVELYです。本来なら今日は公式戦で試合をすることになっていたんですが、今回治療している病気の経過が良くなくて、エキシビジョンという形になりました。11月27日別府のビーコンプラザで、経過次第なところもあるんですが、引退試合をすることになっています。ムエタイがやっぱり僕のすべてというか、人生の半分以上がムエタイだったんで、最後に11月に良い試合を見せて、カッコ良く引退できるように頑張りますので、あと少し応援よろしくお願いします。」
エキシビジョンマッチのあと、マーク・パンサーのライブパフォーマンスが披露された。
第8試合 56.5kg契約 3分3R
△FANTA BRAVELY(タイ/BRAVELY GYM/MAXムエタイ58kg級王者)
△古村 光(FURUMURA-GYM/大和MUAYTHAIバンタム級5位)
判定1-0
タイのラジャナムダムスタジアム新人戦で勝利など輝かしい戦歴を持つ古村光。対するFANTA BRAVELYは、8歳でムエタイデビュー、マックスムエタイスタジアムでの58キロ級王者経験を持つ。
試合前に勇壮なワイ・クルーが披露された。FANTAの派手なに舞いに観客席から拍手が起こる。古村が矢を放つしぐさでFANTAを牽制すると、FANTAは見えない矢を折るポーズでお返し。このような本場タイさながらのワイクルーを見ることが出来るのも純ムエタイを提供しているKODOならでは。
1Rから、タイ戦士同士の闘いのようなリズミカルで張りつめた展開。古村の激しいローキックにFANTAの目の色が変わり戦士のスイッチが入る。肘、組んでからの膝、こかす、ムエタイの闘いが凝縮されたような壮絶な展開に、会場がさながらタイのスタジアムの如く興奮のるつぼと化す。
3R、首相撲、膝には膝でやり返す。互いに退かず凄まじい攻防。古村のジャブにファンタが組打ってこかす。前に出続けるFANTAをこかす古村。ふたりの激闘に観客席のタイ人が思わず声を出し声援を送ると、会場の空気がさながら本場スタジアムの様相。
試合結果はドロー、互いに譲らず勝負つかず。古村のローは効いていた。試合中は痛がるところを見せなかったFANTAだったが、足を引きずりながらリングを降りていく姿が痛々しかった。
第7試合 ライト級 3分3R
○REITO BRAVELY(BRAVELY GYM/M-1 JAPANライト級王者、KOSスーパーフェザー級王者)
×直也(米子ジム/元WMC l-1 アジア王者、元INNOVATIONフェザー級1位)
2R 2’00” KO
直也はキャリア22戦目。突然短髪になっていたので一瞬「誰?」となった関係者多数のREITO BRAVELYは、いま乗りに乗っている選手。長身で直也との身長差12センチ。東京のKNOCK OUTでスアレック・ルークカムイを延長でKO勝利を果たした恐るべき22歳。試合前、大分県在住浪花のゴクミこと元オセロの中島知子さんが花束贈呈に登場。REITOが母親思いというエピソードを語りつつ饒舌に佐伯をPR。
1R、REITOはサウスポー、直也はオーソドックス。KO狙いの直也が積極的に前に出て攻めるがREITOはリーチを生かして絶妙の距離感で直也に的確に蹴りを入れる。身長差に加えムエタイならではの高い位置でのガードの態勢を崩せず苦戦する直也。
2R、直也がバックブローから右ストレートを華やかに披露、一気に流れを掴むかと思われたがREITOの肘が火を吹き直也の顔面が深く切れ出血。レフリーが試合を中断、再開後直也がREITOに猛攻を仕掛けるが、出血止まらずレフリーストップ。REITO BRAVELY連勝中。勢い止まらず。
第6試合 M-1 JAPANフェザー級王座次期挑戦者決定戦 3分3R(延長1R)
○河野直次郎(CLIMB GYM/元大和フェザー級王者、M-1 JAPANフェザー級2位)
×尚幸(田畑ジム/Eruption 2021 57.5kg Young Gunsトーナメント優勝、PRINCE REVOLUTION 58kg級王者)
判定3-0
次に繋がる注目のM-1 JAPAN時期挑戦者決定戦は、実力者同士の闘い。1R、試合開始と同時に気合漲る闘いが展開。首相撲の態勢から膝を連打する河野。対する尚之はコンビネーションで攻める。河野は首相撲から肘、膝を打ち込む。互いに譲らぬ接近戦でのピリピリとしたせめぎあいが続く。
2R、貪欲にぶつかりあう二人。河野が膝を打ち込む。ムエタイの経験浅い尚幸が河野を2度こかす。打ち合いから河野が肘、膝を打ち込んでいく。
3R、組打って至近距離から肘を狙う河野に対し尚幸はコンビネーションで応戦。組んで互いに肘狙い。残り時間50秒で尚幸の右が河野にクリーンヒット。フルタイムぶつかり合ったふたりに観客席から大きな拍手が起こった。首相撲の攻防における肘が支持されてか、河野の判定勝ち。
第5試合 バンタム級 3分3R
○8 BRAVELY(BRAVELY GYM)
×村松一樹(ウィラサクレック・フェアテックス九州/M-1 JAPANスーパーフライ級9位)
判定3-0
第5試合からすべての試合が肘ありルールに。ご当地佐伯市出身の村松一樹33歳に対する40歳ベテラン8 BRAVELYはプロデビュー2006年、新日本キックボクシング協会バンタム級1位の経験もあり、今年の4月YAMATOでKO勝利も収めている。地元での闘いということで血気にはやる気負いが見える村松とは真逆で淡々としてポーカーフェイスの8 BRAVELY。
1R、8 BRAVELYの年齢を重ね経験を積んできた選手ならでは、職人のように落ち着いて堅実な試合運び。打ち合いを誘うかの村松だが自分のペースを崩さない8は粛々と首相撲を仕掛ける。村松のフックをかわして組打って首相撲でスタミナの消耗を狙う。
3R、息があがり動きが鈍る村松に8がえぐい肘攻め、火を吹く膝で追い打ち。3Rで息上がる村松とは対照的に勢いを増しステップワークも軽やかに村松を追い込む8。村松も負けじと肘を入れローを打ち込むが、勝利を確信したかの8が自信を滲ませ圧をかけ続けた。
判定3-0、ムエタイの魅力をフル駆使し、試合の流れを完全掌握し若造にまだ道を譲らんと肘鉄、強烈な膝を打ち込んだ驚異の40歳ムエタイファイター8 BRAVELYの貫禄勝ち。
第4試合 バンタム級 3分3R
○IBUKI BRAVELY(BRAVELY GYM/M-1 JAPANバンタム級3位)
×拳大(米子ジム/M-1 JAPANスーパーバンタム級7位)
1R 2’50” KO
弱冠18歳、キャリア5戦のIBUKI BRAVELYのローが拳太の軸足にクリーンヒット。こかされた拳太がすぐに立ち上がるがダメージがきついか動きが悪い。勢いIBUKIがロー攻めでダウンを2連続で奪う。あとがない拳太もパンチで応戦するがIBUKIに圧されロープを背負い、3度目のダウンでレフリーストップ。IBUKIまさかのロー攻めでKO勝利。
第3試合 肘無し 62kg契約 3分3R
×YUZUKI BRAVELY(BRAVELY GYM/M-1 JAPANスーパーフェザー級6位)
○瀬戸口礼(薩摩ジム)
判定3-0
6戦5勝のサウスポー瀬戸口礼に対するは、1ヶ月半前九州プロキックボクシングにおいてプロデビュー初勝利をあげたばかりプロ7戦目の大分県国東市出身23歳オーソドックスYUZUKI BRAVELY。
1R、リズミカルに距離を詰めて来る瀬戸口に右ミドルを当てるYUZUKI。瀬戸口がステップに合わせ右拳を猫の手のように宙に泳がす独特なモーションでYUZUKIをかく乱。
2R、瀬戸口がYUZUKIの動きをよく見て的確に距離を取る。軽快なステップでコンビネーションを出す瀬戸口に苦戦しながらミドルを打ち込んでいくYUZUKI。圧をかけていくYUZUKI。手数は瀬戸口。YUZIKIのハイキックを良く見て巧みにかわす瀬戸口。組打っても肘が打てないルールはYUZUKIにとって分が悪い。
3R、ステップワークに弾みをつけYUZUKIを圧倒する瀬戸口。YUZUKIが組うってこかそうとするが瀬戸口巧く切り抜ける。YUZUKIも前に出て凄みを見せるが瀬戸口のコンビネーションがYUZUKIを圧倒した格好で試合終了。
判定3-0で試合のイニシアチブを握って離さなかった瀬戸口勝利。ムエタイを主戦場にするYUZUKIにしてみると肘なしルールは多少のハンデになったかもしれない。
第2試合 スーパーフェザー級 3分3R
○梅田光一郎(CLIMB GYM/M-1 JAPANライト級9位)
×裕希(RAOU JAPAN/M-1 JAPANライト級6位)
判定3-0
両者共オーソドックススタイル。5戦3勝2KOの裕希は攻撃的な外観MMAファイターの風情。対する梅田はモンゴンを頭上にムエタイスタイルで入場。
1R、前に出て攻めるのは裕希だがむしろペースを掴んでいるのは梅田か冷静にタイミングを伺う。距離を取りつつ蹴り合い。
2R、ローの打ち合い。梅田が徐々に圧をかけ始める。ジリジリとした防戦寄りの闘いにレフリーの檄が飛ぶ。裕希も梅田も単発のヒットを出すが、コンビネーションに繋ぐことが出来ない。裕希のジャブが入り、梅田がようやくエンジンがかかり始めたかというところでゴング。
3R目にして梅田が積極的に攻めに出ていく。梅田のハイキックのクリーンヒットなどもあったが両者共いまひとつ決め手となるものを出せずじまいで試合終了。ムエタイルールはキックのポイントが高いので判定結果はロー、ミドル、ハイと蹴り技主体に繰り出していた梅田に軍配。梅田はプロ8戦目にして初勝利。私見だが、裕希はムエタイよりオープンフィンガーグローブマッチなどMMAスタイルの試合に向いているような気がした。
第1試合 肘無し ライト級 3分3R
○TAKE BRAVELY(BRAVELY GYM/M-1 JAPANライト級10位)
×津田 翔(NEXT STEP GYM/M-1 JAPANライト級8位)
判定3-0
打ち合い上等、好戦的で粗削りなファイトスタイルの曲者近年勝ち星がないTAKE BRAVELYは15キロの減量を果たし試合に臨む。一方のサウスポースタイルの津田翔は2か月前RISEで惜敗、勝って調子を取り戻したいところ。
1R、試合開始早々ローブローがTAKEに入りタイムストップも試合再開からTAKEが攻める。圧をかけてきた津田をTAKEが巧みににこかす。TAKEのぶんまわすような右フックが津田にヒット。更に首相撲でねじ伏せるかのように津田を倒す。 津田も負けじと膝を入れる。首の取り合いの如く組打ってはレフリーがブレイク。
2R、右を振り回すTAKEに津田が組んで膝を入れる。負けじとTAKEも津田の懐へ飛び込みレバーめがけて膝を打ち込む。TAKEがフック、津田が膝を狙う。その津田の膝を掴んで組みこかすTAKE。リーチを生かした津田に手数を出せず苦戦のTAKE。両者退かず。2R終了間際にTAKEの右が津田の顎をかすめる。
3R、TAKEが前に出るが津田がパンチを警戒してか首相撲の態勢。離れて打ち合い。組打つ津田をTAKEが巧みにこかす。TAKEが声をあげ自らを鼓舞しながら驚異のスタミナでパンチを振り回し続け、津田がロープを背負うシーンが増えたところでゴング。判定3-0でTAKE BRAVELYが2016年以来6年ぶりの勝利を掴む。
オープニングファイト セミプロルール(肘無し) 女子43kg契約 2分2R
○MIYU(TRIBE CORD)
×日奈埜(SUN COSMO GYM)
判定3-0
日奈埜は7戦目、MIYUは6戦目で、ムエタイ経験あり。1Rから伸び伸びとに動き手数豊富に攻めるMIYUに対し日奈埜は緊張からか硬さが取れていない様子。2RにはいってもMIYUが猛攻。日奈埜も応戦に出るがMIYUが軽快なステップワークで圧をかけ続ける。MIYUのローで日奈埜がバランスを崩し倒される。
判定3-0で若干15歳MIYUの圧勝。両者共、これからの逸材。KODOの幕開きに相応しい次戦を見てみたいと思わせる無限の可能性の火花がキラキラと光る瑞々しい闘いだった。