KODO 6.7 大分 佐伯(レポ):MASA BRAVELY、吉成名高と2度戦ったチューサップに延長判定勝ち。REITO BRAVELY&百田海愛、最終ラウンド終盤にタイ人選手をKO
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BRAVELY GYM主催「第14回 KODO -魂動-」
2026年6月7日(日)大分・さいき城山桜ホール
レポート:井原芳徳 写真提供:BRAVELY GYM
中継:YouTube KODOチャンネル
MASA BRAVELY、吉成名高と2度戦ったチューサップに延長判定勝ち
第11試合 WMF世界バンタム級王座決定戦 3分3R(延長1R)
○MASA BRAVELY(BRAVELY GYM/M-1世界バンタム級王者、元M-1 JAPAN同級王者、元WPMFインターナショナルスーパーフライ級王者、元スックワンキントーン・WMC日本同級王者)
×チューサップ・ソーサラッチープ[Chuangsap Sor.salacheep](タイ/ソーサラッチープ)
4R 判定3-0 (秋山10-8/北尻10-8/福永10-8)
3R 判定0-1 (秋山29-30/北尻29-29/福永29-29)
※MASAが王者に
今回のKODOでは日本勢とタイ人選手のムエタイの試合が7試合並び、3階級でWMFおよびM-1の世界タイトルマッチ、1階級でM-1の日本タイトルマッチが行われた。
MASAはKODOのメインイベンターを度々務め、昨年2月の地元佐伯大会のメインではピッチャイ(タイ)に判定勝ち。昨年11月の別府大会ではパヤックウドン(タイ)に判定勝ち。今年2月のONEフライデーファイツではペッチャユット(タイ)に判定負けし、ONE戦績が1勝2敗となった。
チューサップは16年11月のムエロークで、当時まだ15歳の吉成名高と対戦し、チューサップが計量オーバーしたが判定勝ち。23年12月のRWSでのラジャダムナン認定スーパーフライ級暫定王座決定戦での名高との再戦では2R左ストレートでKO負けしている(その時の日本語表記はシューサップ)。セコンドにはウィラサクレック勢がつく。
1R、MASAがサウスポーで構えて前に出て、チューサップがオーソドックスで構えて距離を取り、お互い時折左ミドルを蹴り合う。慎重な展開が続き、終盤にはMASAが左ボディ、インローを当てるものの、そこからの連続攻撃や追い詰めるほどにはならない。記者採点はイーブン。
2R、チューサップは慎重な試合運びが続いていたが、少しずつ右ミドルを当てる頻度が上がる。MASAが左ミドルを当てても、すぐに右ミドルを返し、ハイにつなげる場面もあり、蹴り合いのラリーでもいい印象を作る。記者採点はチューサップ。
3R、チューサップはギアを上げ、右ミドルを蹴り頻度を上げるが、MASAがこれまで当てていた左インローが効き目を発揮し、チューサップはバランスを崩しがちに。MASAが左ボディストレートも当てると、チューサップは組んで追撃を封じるように。終盤、MASAは変わらず前に出て、左ミドル、ロー、ストレートを随所でヒット。チューサップも右ミドルを返すが、やや逃げ気味で終わる。記者採点はMASAだがイーブンもありうるぐらいの差だ。合計29-29でイーブン。ジャッジは1者がチューサップを支持したが、2者はイーブンとし延長へ。
延長R、地元メインで負けられないMASAは必死に前に出て、右ボディ、左ミドル、ボディを当てる。チューサップは右ミドルを返すがガードが下がり気味に。MASAは攻め続け、チューサップが耐える状態が続く。すると残り30秒のアナウンスの後、場内のMASAへの応援の声が大きくなると、MASAはチューザップをロープ際に詰め、左ボディストレートからの左肘打ちの2連打でダウンを奪う。チューサップはなんとか立ち、MASAがパンチを連打するが、倒せず終了。だがこれで明確に差をつけ、MASAが判定勝ちで2本目の世界タイトルを獲得した。
マイクを持ったMASAは「対戦相手が強すぎて、くじけそうになりましたが、会長に追い込んでもらって、みんなの助けもあって、チケットも完売して、みんなに本当に助られました。これからも感謝の気持ちを忘れず、目の前のことに精一杯頑張るので、応援お願いします」と涙声で話し、場内は温かい拍手に包まれた。
REITO BRAVELY、3R逆転KO勝ちしWMF世界ライト級王者に
第10試合 WMF世界ライト級王座決定戦 3分3R
○REITO BRAVELY(BRAVELY GYM/M-1世界スーパーライト級王者、元M-1 JAPANライト級王者、元KOSスーパーフェザー級王者)
×トゥアンサップ・ソーサラッチープ[Thuangsap Sor.salacheep](タイ/ソーサラッチープ)
3R 2’40” KO (左ストレート)
※REITOが王者に
REITOは昨年7月のKNOCK OUTで、エイ・マムリンプートング(カンボジア)に3R KO負けしたが、9月に乱牙に3R左ハイでTKO勝ち。11月のKODO別府大会ではONEフライデーで4戦2勝2敗のジャイシン(タイ)に判定勝ち。今年2月のKNOCK OUTではロムイーサン(タイ)と引き分けている。
トゥアンサップは今大会でMASA BRAVELYと戦うチューサップと双子の選手。
1R、REITOがサウスポーで構えて中央に立ち、左ミドルを随所で当てるが、まだ攻撃が少ない。トゥアンサップもほとんど攻めずラウンドを終える。記者採点はイーブン。
2R、トゥアンサップは距離を取りつつ、首相撲で捕まえて膝と肘を軽めだが当てるように。ロープに詰められっぱなしにならず、ステップして左右のミドルも当て、少しずつムエタイらしい攻めを見せるように。REITOが左ミドルを放っても足を上げてブロックし、REITOがパンチで入ろうとすれば右前蹴りを当てて前進を封じ、守備でも巧さを印象付ける。記者採点はトゥアンサップ。
3R、REITOの圧力をトゥアンサップはかわし、右ミドルを的確に当てる。だがREITOも右ジャブを突きつつ、左ストレートも当て、さらに左三日月蹴りにつなげ、じわじわと流れを引き寄せる。REITOは右ジャブからの左ボディストレートもヒットする。トゥアンサップも右ミドルを連打して抵抗するが、REITOは動じずボディ、顔面にパンチを散らしていると、残り30秒を切り、左ストレートをクリーンヒット。腰が落ちたトゥアンサップに、右と左のストレートを連打して倒し、倒れ際には顔面に左膝も当てる。和田レフェリーはダウンカウント中にストップし、REITOのKO勝ちとなった。
マイクを持ったREITOは「最後は平井君(=MASA BRAVELY)が締めてくれると思うんで。双子の弟を倒したんで、後は兄を倒してください」と話し、MASAにエールを送った。
百田海愛、RWS出場タイ人を5Rバック肘で沈めM-1世界スーパーフライ級王者に
第9試合 M-1世界スーパーフライ級王座決定戦 3分5R
○百田海愛[ももだ しいあ](誠友塾/M-1 JAPANスーパーフライ級王者、KOSバンタム級王者)
×ゲーオナーカー・ソータナボウォン[Kaewnaka Sor.Thanabowon](タイ/ソータナボウォン)
5R 2’00” KO (右回転肘打ち)
※百田が王者に
百田は山口県下関市の誠友塾に所属する22歳。昨年11月のKODO別府大会ではペットナーナイ(タイ)に2R左ボディフックでKO勝ちしM-1 JAPANスーパーフライ級王座を獲得。今年2月のKOS福岡大会でもウ・ジョンアン(韓国)を1R KOしている。
ゲーオナーカーはTrue4Uの元ランカーで、24年7月のRWS千葉大会で竜哉・エイワスポーツジム[奥脇竜哉]に判定負けしている選手。
タフファイトを制したのは百田だった。1R、序盤から両者とも積極的で多彩な攻めを繰り広げる。ゲーオナーカーが右ミドルを放ち、組めば膝と肘を当て、やや優位に進める。百田も左ミドルを当て返し、終盤には左ボディを効かせつつ、右肘を返すが、最後、ゲーオナーカーは右肘を当て、好印象で終える。記者採点はゲーオナーカー。ラウンドごとに採点が発表され、ジャッジは1者がイーブンとしたが、2者がゲーオナーカーにつける。
2R、百田が序盤から積極的に攻める中で、左右のボディを当てていると、ゲーオナーカーは下がり気味になり、1Rより攻撃が減る。終盤になっても百田がサウスポーを織り交ぜつつ、左ミドル、ボディ、ストレート、右肘等で攻め続ける。記者採点は百田。ジャッジ3者も百田につける。
3R、百田が積極的に攻めるが、ゲーオナーカーは下がらない。するとゲーオナーカーはセコンドからアドバイスがあったか?カウンターの右ストレートを合わせて当てる頻度が上がり、底力を印象付ける。だが百田も負けじとパンチを返し、左三日月蹴りを絡めつつ、左右のボディを返し、ゲーオナーカーの反撃を封じる。ゲーオナーカーはパンチを振うが序盤のように当てられなくなる。記者採点は百田だが序盤のゲーオナーカーの攻勢を評価すればイーブンもありうる。ジャッジ2者はイーブンとしたが、1者は百田につける。
4R、百田が前に出てゲーオナーカーをロープ際に詰め、パンチを連打する。ゲーオナーカーはブロックして耐え、相手の連打の終わりかけに右フックやミドルや肘を返し、タフさと危険なムードを印象付ける。手数では完全に百田だが、ゲーオナーカーが少ない手数の中でも的確さは上だ。記者採点は百田だがイーブンとなっても不思議ではない。
5R、百田は疲れ知らずでパンチ主体で攻め続け、右のバック肘も絡め、左ボディも効かせると、組み際に右の膝蹴りをクリーンヒット。打たれ強いゲーオナーカーがついにダウンする。百田は変わらずパンチ主体で攻め続け、ゲーオナーカーも変わらず時折右フックを返すが、これまでのような力強さがない。すると百田は、フラつきはじめたゲーオナーカーに右のバック肘をクリーンヒット。ゲーオナーカーの腰が落ちて膝立ちになると、すぐさま北尻レフェリーがストップした。
M-1世界スーパーフライ級王者のベルトを巻きマイクを持った百田は涙を流して勝利を喜び、チームメイト・家族・スポンサーに感謝を述べ「昨日、塾長も誕生日で、最高のプレゼントになったかなと思います」と話し、笑顔を浮かべ、隣でトロフィーを持っている松田栄治塾長は涙を流した。
大会の生中継の解説を務めた宮田充Krushプロデューサーは「僕は1990年にこの世界に入って、2009年までは(全日本キックボクシング連盟で)打倒ムエタイで仕事をしていて、そこからはKrush・K-1に専念しているんですけど、立嶋篤史・前田憲作・小林聡だったりがタイの強い選手に立ち向かって戦った、そういう時の、ムエタイじゃなきゃ感じられない、たかぶりがありましたね。凄い選手ですね。間違いなくゲーオナーカーっていい選手なんで、それをねじ伏せたっていう」と百田を絶賛した。
第8試合 梅田光一郎引退エキシビションマッチ 2分2R
―梅田光一郎(CLIMB GYM)
―金井裕介(CLIMB GYM)
勝敗無し
宮崎県延岡市のCLIMB GYMに所属し、KODOにもレギュラー参戦していた梅田が、ジムの会長の金井氏相手にエキシビションマッチを行い、その後に引退式が行われた。
梅田は「KODOでキャリアの半分の試合を戦い、とても濃い格闘技人生を送れました。これからは応援する側として、九州の格闘技界、CLIMB GYMが盛り上がるよう心がけ、明日から過ごして行きます」と話した。
第7試合 M-1 JAPANスーパーウェルター級王座決定戦 3分3R(延長1R)
○PHETNAMNEUNG BRAVELY(タイ/BRAVELY GYM)
×曽根修平(隆真ジム)
判定3-0 (秋山30-27/田中30-28/福永30-28)
※PHETNAMNEUNGが王者に
1R、ペットナムヌンは42歳のベテラン・曽根に対し、首相撲で捕まえて鋭い膝蹴りを当てて主導権を握る。
2R、ペットナムヌンは変わらず膝を当て、左右の肘や顔面への前蹴りも当てて圧倒する。
3R、ペットナムヌンは中盤まで力をセーブし、終盤、膝と肘のヒットを増やして差をはっきり示して終了。ペットナムヌンが判定勝ちした。記者採点は30-27でペットナムヌン。
第6試合 フェザー級 3分3R
×SYUNYA BRAVELY(BRAVELY GYM)
○トゥアキアオ・ウォーワンチャイ(タイ/ウォーワンチャイプロモーション)
判定0-2 (田中28-30/福永29-29/ソンマイ28-29)
第5試合 60kg契約 3分3R
○YUZUKI BRAVELY(BRAVELY GYM)
×WIN MSJ(タイ/MSJキックボクシングジム)
判定3-0 29-28/30-27/30-28)
第4試合 60kg契約 3分3R
×KO-KI BRAVELY(BRAVELY GYM)
○ペットムアンチョン・ソーカムシン[Phetmuangchon Sokamsin](タイ/ソーカムシン)
判定0-3 (28-29/28-30/28-29)
第3試合 肘無し バンタム級 3分3R
×YUDAI BRAVELY(BRAVELY GYM)
○義羽琉[よしはる](PRINCE KC)
2R 1’45” TKO (レフェリーストップ:左カーフキック)
第2試合 女子52kg契約 2分3R
△KOKORO BRAVELY(BRAVELY GYM)
△RUI JANJIRA(JANJIRA GYM)
判定1-0 (28-28/28-27/28-28)
第1試合 肘無し 56kg契約 3分3R
○HAYATO BRAVELY(BRAVELY GYM)
×勇羽勢[ゆうせい](PRINCE KC)
判定3-0 (29-28/30-28/30-29)





























