RWS 12.23 ラジャダムナン(レポ):吉成名高、2R左ストレートでKO勝ちしラジャダムナン認定スーパーフライ級暫定王座獲得
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ラジャダムナン・ワールド・シリーズ(RWS)
2023年12月23日(土)タイ・バンコク:ラジャダムナンスタジアム
レポート:井原芳徳
第6試合 ラジャダムナン認定スーパーフライ級暫定王座決定戦 3分5R(インターバル2分)
○名高・エイワスポーツジム[吉成名高](エイワスポーツジム/ラジャダムナン認定フライ級王者、プロムエタイ協会・WPMF世界・BOM同級王者、WBCムエタイ・ナイカノムトム・スーパーバンタム級王者、元ルンピニー&ラジャダムナン認定ミニフライ級王者、元WBC・IBF・WMCムエタイ世界同級王者)
×シューサップ・トー・イッティポーン[Choosab](タイ/ラジャダムナン認定スーパーフライ級10位)
2R 2’05” KO (左ストレート)
※名高が王者に
名高は7月のBOM渋谷大会で王者・ウェウワーに判定勝ちし、ラジャダムナン認定フライ級王座を獲得し、タイ人以外では初となるラジャダムナン2階級制覇を達成した。バンコクのラジャダムナンスタジアムでの8月のRWSでは、同級5位のルンヴィッタヤーを終始圧倒して4R TKO勝ちし同王座を初防衛した。9月のRWSではラオス人のスーウィチャイを1R中盤に肘でKO。10月のBOM横須賀大会ではタイ人のチョンデンに左ミドル一撃でわずか48秒でTKO勝ち。11月26日のジャパンキックでルンサックノーイを2R左ハイでKOし、現在26連勝中だ。以前から3階級制覇を宣言しており、年内最後のRWSで、暫定王座戦ではあるが、そのチャンスが巡って来た。
暫定王座戦の相手・シューサップは、ラジャのスーパーフライ級ランキングの最下位の10位に入っている選手。アナウンスされた戦績は65戦50勝15敗。名高とは16年11月のムエローク(尚武会主催)でのWMC世界ピン級タイトルマッチで対戦し、王者のシューサップが計量オーバーしてしまい、王座をはく奪され、シューサップが判定勝ちしたものの、王者として認定されなかった。当時の名高は15歳、シューサップは17歳だった。
試合前、シューサップはワイクルーを短時間で終わらせたが、逆に名高はじっくりと長く踊り、最後は相撲の四股踏みと張り手の動きを織り交ぜ、多数の観光客を楽しませる。
1R、名高はサウスポー、シューサップはオーソドックスで構え、中央付近でお互い蹴りとパンチを出すが、まだ距離が遠い。中盤過ぎ、お互いミドルをヒット。終盤、名高の圧力が増し、シューサップがロープを背負う状態が長くなり、名高の左の三日月蹴り、インロー、ストレートのヒットが増え、若干だが優位に。シューサップは少し鼻血を出す。記者採点は名高。ジャッジ3者も名高につける。通常のラジャの試合とは異なり、RWSの他の試合同様、マスト判定・オープンスコアリングシステムが採用されている。
2R、序盤から名高は左ハイ、左ボディを的確にヒット。中盤も名高は左三日月蹴り、インロー、テンカオを当て続ける。シューサップはほとんど攻撃を返せず、ロープを背負い続ける。終盤、名高が左三日月蹴りを2連打してシューサップの動きを止めると、左ストレートを2連打し、ダウンを奪う。真後ろに倒れたシューサップは動けず、すぐさまレフェリーがストップした。
ベルトを巻いた名高は「今回、暫定ですけど、3階級目のチャンピオンになりました。これも正規チャンピオンになるための道のりですので、これで満足せず、また次の試合に向けて頑張ります」と勝利者インタビューで話した。階級アップの理由についてリングアナウンサーから聞かれると「112ポンド(フライ級)だと減量がキツくて、昔から3階級制覇をする夢があったので、無理に減量するより、新しい強い相手を求めて階級を上げました」と説明した。正規王座戦については「正規チャンピオンのプレーオプラーオ選手は強い選手で、リスペクトを持っているんですけど、越えなければいけない壁だと思っているので、必ずいつか戦って勝ちたいです」と話した。
第3試合 130ポンド(58.97kg)契約 3分3R
○士門・エイワスポーツジム[吉成士門]
×ワチャラポン・シンマーウィン(タイ)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)
第2試合 114ポンド(51.70kg)契約 3分3R
○竜哉・エイワスポーツジム[奥脇竜哉]
×ジャヴァド・モザファリ(イラン)※ペイマン・ゾラファガハリ(イラン)から変更
3R 2’51” TKO (左膝蹴り)