RWS JAPAN 2.12 後楽園ホール:吉成名高、ラジャダムナン3階級制覇の先は?「クマンドーイにムエタイルールで勝つ自信も十分ある」「ONE本戦で僕の階級ができたら世界の強豪と戦いたい」
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ラジャダムナン・ワールド・シリーズ(RWS)初の日本大会「RWS JAPAN」(2月12日(月/祝)後楽園ホール)でのラジャダムナン認定スーパーフライ級タイトルマッチ(王座統一戦)を控える、同級暫定王者・名高・エイワスポーツジム[吉成名高]のインタビューが、RWS JAPANから届いた。
ラジャダムナン認定スーパーフライ級タイトルマッチ(王座統一戦) 3分5R
プレーオプラーオ・ペップラオファー[Praewpraw PetchPrawFah](タイ/王者・元ミニフライ級王者、元WMC・WBCムエタイ世界・True4Uミニフライ級王者)
名高・エイワスポーツジム[吉成名高](エイワスポーツジム/暫定王者・フライ級王者・元ミニフライ級王者、プロムエタイ協会・WPMF世界・BOMフライ級王者、WBCムエタイ・ナイカノムトム・スーパーバンタム級王者、元ルンピニー・WMC・WBC・IBFムエタイ世界ミニフライ級王者)
名高は23歳。昨年7月のBOM渋谷大会で王者・ウェウワーに判定勝ちし、ラジャダムナン認定フライ級王座を獲得し、タイ人以外では初となるラジャダムナン2階級制覇を達成した。バンコクのラジャダムナンスタジアムでの8月のRWSでは、同級5位のルンヴィッタヤーを終始圧倒して4R TKO勝ちし同王座を初防衛した。その後も3連続KO勝ちし、12月23日のラジャでのRWSではラジャダムナン認定スーパーフライ級10位のシューサップに2R KO勝ちし、同級暫定王者となった(下動画)。1月21日のTOP BRIGHTS群馬大会ではジャオクントーン戦をKOしている。名高は現在28連勝中だ。
プレーオプラーオは25歳。元ラジャのミニフライ級王者で、昨年6月にスーパーフライ級王座を獲得し2階級制覇を達成。10月のRWSのメインイベントでディヌアトンに判定勝ちし王座初防衛した。その試合は1R目に左フックでダウンを奪われたプレーオプラーオが、2Rから猛反撃して3Rに左肘打ちでダウンを奪い返し、4Rは休みつつも5Rもポイントを取り判定勝ちする内容で、プレーオプラーオのタフさと試合運びの巧さが光った。だが12月27日のラジャダムナン創設78周年大会でのリマッチではディヌアトンに3R KO負けし、それから約1か月半の間隔の試合となる。構えは名高と同じくサウスポーだ。
――RIZINフライ級王者・堀口恭司選手がプロデュースする、1月21日の『TOP BRIGHTS』ではジャオクントーン・ソーペッチタワン選手を1RKOする圧勝劇でした。
名高 次のラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級タイトルマッチに向けて負けられない試合だったので、ダメージを負わずに勝ちたいと思っていた中でも自分の武器であるスピードを見せて会場を盛り上げようと思っていました。試合では、相手が結構前に来てくれたことで、そこにカウンターを合わせることができ、ダメージを受けることなく終えられたのでホッとしています。
――相手の左ストレートに左フックのカウンターを合わせたフィニッシュの技は白幡裕星戦(2022年3月6日)で見せたものと同じものでしたが、狙っていたものだったんですか?
名高 狙っていたというよりも自然に体が動いた感じでした。タイ人選手が巧く戦うことをイメージしていて、あんなにパンチを振ってくるとは思っていなかったのでビックリしたんですけど、すぐに対応することができましたね。前回の相手は調整試合といったら良くない言い方ですけど、2月に向けて色々試すことができた試合なので良かったと思いました。
――ケージでの試合に関してはどうでしたか?
名高 ケージの試合は2回目で、1回目はどういう大会だったのか記憶にないのですが、アマチュアの時に経験していて、プロになってから初めてでした。ケージに入るとお客さんの顔があんまり見えず、囚われた2人が檻の中で戦うみたいな感覚になりました(苦笑)。獣のような気持ちになるという選手もいますが、僕は全然なかったですね(笑)。
――次の試合が近いということですぐに練習も再開したんですか?
名高 翌日の月曜日だけちょっと体を休めて、火曜日からもう追い込みをしています。すぐ追い込んだだけに、スタミナは全然問題なく、今は相手選手のイメージをどんどん作っています。
――今まで60戦やってきて強豪タイ人選手とも何戦もこなしていますが、今回の相手はご自身の中でどのくらいのランクに入りますか?
名高 知名度でいったら、多分、プレーオプラーオ選手は一番かなと思います。実力でいうと、ラジャダムナンスタジアムで二階級制覇、WMC、WBCムエタイ世界、True4Uのベルトを持っているので紛れもなく、実力は本物だと思うんですけど、スタイル的には僕のやりづらいスタイルではないという印象はあります。プレーオプラーオ選手は去年も相当な試合数をこなしていて、自分の必勝パターンの型にはまると物凄い強さを発揮するタイプの選手で、そのパターンに持ち込ませないようにするのが勝利の鍵かなと思います。あと、タイの情報によると、今までで一番練習しているそうです。彼は絶対に自分のベルトを守ってタイに持って帰るという気持ちで来ると思うので、過去最強のプレーオプラーオ選手が来るんじゃないかなと思って、僕も気合いが入っています。
――警戒しているプレーオプラーオ選手の必勝パターンとはどういうものになりますか?
名高 プレーオプラーオ選手はムエブー(パンチ主体でガンガン攻めるタイプの選手)という、頭を使わずに前に出てきて、ヒジとヒザのコンビネーションや繋げ方がスムーズで速く、一級品の選手だと思っています。ヒザ蹴りを効かされて腹が効いたと思ったら、気づいたら倒されてるということになりかねないので、そういう展開にさせないように回っていなしたりとか、自分がどういう動きをするのか楽しみにしてもらいたいです。
――そういう相手でも、次は日本の舞台ということで名高選手のKO勝ちを期待するファンも多いと思いますが、期待していいですか?
名高 そうですね。ラジャダムナンスタジアム3階級の統一戦ということと、RWS JAPANの旗揚げ戦のメインでやらせてもらうので、勝つのはもちろんですが、ただ勝つだけ、ただベルトを獲るだけではダメです。圧倒的なパフォーマンスを見せて勝ってからこそ、やっぱりスターだといえると思うので、勝ち方にもこだわりたいですね。
――昨年11月ジャパンキックでルンサックノーイ選手にハイキックのカウンターで勝った時と同じく後楽園ホールのリングということでああいう大技も見せますか?
名高 今回もいろんな対策を中川(夏生)会長やタイ人トレーナーのクンさんと練っていて、どの技でも決められるように仕上げているところなので、試合では完璧な状態に仕上がると思います。
――前回の対戦カード発表会見の時は、ラジャダムナンスタジアム三階級制覇したその先のことはまだ考えていないということでしたけど、今も目の前の試合に集中していますか?
名高 そうですね。そこに全集中していますが、先のことを強いていうなら、この階級で最強といわれているクマンドーイ選手やクンスックレック選手を倒したいという気持ちはあります。クマンドーイ選手はルールに制限がありながらもRISEの54kg世界トーナメントで準優勝と実績を残していてどのルールでも強さを証明している選手だと思うので、そういう選手と僕はやりたいですね。ムエタイルールで勝つ自信も十分にあります。
――先日のONEで武尊選手とスーパーレック選手の試合も会場で観戦されていましたよね。試合後の武尊選手がマイクアピールしている時の名高選手の様子がSNSでアップされていて、何か言おうとしていましたが、何と言いたかったのですか?
名高 武尊選手から「これ以上できない。限界」といった言葉を聞いて、僕もまだ武尊選手のファンとしてまだ試合を見たかったので『まだいける、頑張ってください』という言葉を掛けたかったんです。武尊選手とは試合の2週間前にお会いして、身体の仕上がりを見て本当に極限を超える練習をしてるんだなというのを凄く感じました。あのマイクの言葉は本音なんだろうなというのを感じ、僕が気軽にそういう言葉を掛けられないなと思って黙っちゃいました。
――武尊選手の敗戦を受けてどう感じましたか。
名高 スーパーレック選手の蹴りの威力、スピード感が武尊選手の予想していたものよりも大きいものだったんじゃないかなと。やっぱり世界で戦う武尊選手の背中を見て、刺激をいただきましたね。今、僕の階級はONEではないですけど、ONEルンピニーでは僕の階級のタイ人選手が凄く活躍して盛り上がってきてるんで、もし本戦で僕の階級ができたら、そういう世界の強豪と戦っていきたいという気持ちが強まりましたし、次の試合に向けてさらに火が付きました。まずはこの試合に絶対勝たないと何も始まらないと思うので、ここで勝って誰も塗り替えられないであろう記録を僕が作りたいと思います。今回RWSの初上陸という記念すべき大会で、3冠目を懸けた大事な試合に向けて、今まで自分がムエタイで学んできたことの全てを出して必ず自分がベルトを巻きますので期待してください!
対戦カード
ラジャダムナン認定スーパーフライ級タイトルマッチ(王座統一戦) 3分5R
プレーオプラーオ・ペップラオファー[Praewpraw PetchPrawFah](タイ/王者・元ミニフライ級王者、元WMC・WBCムエタイ世界・True4Uミニフライ級王者)
名高・エイワスポーツジム[吉成名高](エイワスポーツジム/暫定王者・フライ級王者・元ミニフライ級王者、プロムエタイ協会・WPMF世界・BOMフライ級王者、WBCムエタイ・ナイカノムトム・スーパーバンタム級王者、元ルンピニー・WMC・WBC・IBFムエタイ世界ミニフライ級王者)
ライト級 3分3R
ラムナムーンレック・オーアチャリア[Lamnamoonlek Or.Atchariya](タイ/ラジャダムナン認定ライト級1位、RWS同級トーナメント’22 ’23優勝、WMC世界同級王者)
レンタ・ウォーワンチャイ[松井蓮汰](ウォーワンチャイプロモーション/ラジャダムナン認定ライト級15位、BOM・WMCインターコンチネンタル・WPMFインターナショナル同級王者、Road to ONE JAPANムエタイ日本トーナメント2023同級優勝)
128ポンド(58.05kg)契約 3分3R
カムバック・TKユッタナ[Comeback](タイ/ラジャダムナン認定フェザー級3位)
馬渡亮太(治政館/WMOインターナショナル・スーパーバンタム級王者、元ジャパンキック&チェンマイ認定バンタム級王者)
ライト級 3分3R
サミンデット・ノーアヌワットジム[Samingdet Nor.Anuwatgym](タイ/ラジャダムナン認定ライト級8位、RWS同級トーナメント’23準優勝、元ラジャダムナン・WBCムエタイ世界・True4Uスーパーフェザー級王者)
重森陽太(Eight Weapons/KNOCK OUT-REDライト級(62.5kg)王者、元WKBA世界同級王者、元新日本フェザー級&バンタム級王者)
ミドル級 3分3R
ペッチマイ・シアダムムーパラーラジャムダン[Petchmai](タイ/ラジャダムナン認定ミドル級1位)
MIKE JOE(フィリピン/BATTLE FIELD/TEAM J.S.A/WPMFインターナショナル&WMCインターコンチネンタル・ミドル級王者、元Bigbangスーパーウェルター級王者)
63kg契約 3分3R
イサンヌア・チョーパンセン[Isannua Chotbangsaen](タイ)
永澤サムエル聖光(ビクトリージム/WMOインターナショナル&WBCムエタイ日本統一ライト級王者、元ジャパンキック同級王者)
女子アトム級 2分3R
ノンミン・トールソンキアット[Nongmin](タイ)
伊藤紗弥(尚武会/WBCムエタイ&WMC世界女子ミニフライ級王者、BOM女子ライトフライ級王者、IPCC世界女子アトム級王者、元WPMF世界女子ピン級王者)
フライ級 3分3R
アピデート・チョーバンセン[Apidet Chotbangsaen](タイ)
老沼隆斗(STRUGGLE/元REBELS-REDスーパーフライ級王者)
バンタム級 3分3R
佐藤九里虎(FAITH/WMC日本バンタム級王者・元同スーパーフライ級王者)
リュウノスケ・ウォーワンチャイ(ウォーワンチャイプロモーション)
60kg契約 3分3R
パルコ・レンジャージム(レンジャージム)
オーシャン・ウジハラ(フリー/元WBCムエタイ日本統一フェザー級王者)
フェザー級 3分3R
佐野貴信(創心會/元WMC日本フェザー級王者)
元山祐希(武勇会/元ICO(チャクリキ)インターコンチネンタル・フェザー級王者)
フェザー級 3分3R
SHOUI(SHONAN KAKUTO CLUB)
吏亜夢(ZERO)
女子スーパーフライ級 3分3R
NA☆NA(エスジム/ 元ミネルヴァ・スーパーフライ級王者)
Mickey(PIRIKA TP GYM/スック・ワンキントーン女子スーパーフライ級王者)
60kg契約 3分3R
お松・レンジャージム(レンジャージム)
萩原悠人(リバーサルジム久喜WINGS)
プレリミナリーファイト スーパーライト級 3分3R
小野寺楓珂(BOMスポーツジム八戸)
冨田賢輔(心成塾)
プレリミナリーファイト スーパーフライ級 3分3R
隼(尚武会)
ストロベリー稲田(治政館)
概要
大会名 RWS JAPAN(ラジャダムナンワールドシリーズジャパン)
日時 2024年2月12日(月/祝)開場・15:00 プレリミナリーファイト開始・15:30 本戦開始・16:00
会場 後楽園ホール
中継 U-NEXT
チケット料金 VIP席20万円 SRS席30,000円 RS席15,000円 SV席13,000円 A席8,500円 B席6,500円 ※チケット完売
チケット販売 イープラス 出場選手・所属ジム
お問い合わせ BOMプロモーション(エイワスポーツジム) 045-324-3855 https://twitter.com/RWSjapan