BOM 8.2 横浜大さん橋ホール(レポ):エイワの18歳 安部焰、ラジャのランカーを2R KOしプロムエタイ協会ライトフライ級王座獲得。藤原乃愛、カナ・ウォーワンチャイにリベンジしWBCムエタイ世界女子ミニフライ級王座防衛。羅向、レンタをKOしWBCムエタイ日本ライト級王者に

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Shimizu presents BOM 51
2026年8月2日(日)神奈川・横浜大さん橋ホール
レポート:井原芳徳
エイワの18歳 安部焰、ラジャのランカーを2R KOしプロムエタイ協会ライトフライ級王座獲得
第16試合 タイ国プロムエタイ協会ライトフライ級(48.97kg)タイトルマッチ 3分5R(インターバル2分)
×ペットムアンカン・チョーハーパヤック[Phetmuangkan Chor.Hapayak](タイ/王者、オームノーイ同級王者、ラジャダムナン認定同級8位)
○安部 焰[ほむら](エイワスポーツジム/挑戦者、WBCムエタイ世界ミニマム級(47.62kg)王者、ラジャダムナン認定同級1位)
2R 2’05” KO (左フック)
※安部が王者に
安部は18歳。ジムの先輩の吉成名高ら同様、幼少期からムエタイを習う。24年6月、BOMでプロデビューし、本場タイでも試合を重ねる。昨年10月、イムサイアムに2R TKO勝ちしWBCムエタイ世界ミニマム級王座を獲得。11月と今年2月のRWSでもタイ人選手をKO。今年4月のBOM 50回記念大会での同王座初防衛戦では元オームノーイ王者のヨードマニーを2R KO。5月のRWSでは元ONE世界ストロー級王者デェダムロンの息子デートリットに勝利。プロ12戦12勝(7KO)の快進撃を続ける。今回、ムエカオタイプ(ヒザ蹴りが得意な選手)の1階級上のラジャダムナンランカーが相手だったが、安部は問題にしなかった。
1R、ペットムアンカンは様子見せず最初から前に出て、ロー、前蹴り、肘を振う。安部は落ち着いた様子でステップで距離を取り、ジャブを振りつつ、左ボディ、ミドルを的確に当てる。お互い空振りが多く、ペットムアンカンも防御で高いレベルを示すものの、安部がヒット数で上回り、若干テクニカルに進めている印象だ。記者採点は安部。
2R、安部は1R同様に距離を取り、左ボディを当てるが、2Rになると連打になったり、そこから顔面への左フックにつなげたりと、攻撃につながりが出て来るように。安部は顔面への左フックの連打を決めると、ペットムアンカンは腰が落ちて後退し、前に出た安部が左ストレートを当ててダウンを奪う。ペットムアンカンが立ち、まだ意識はある様子で、安部はいきなり前に出ず落ち着いて右ローを空振りさせると、前に出て右ローを振り返してきたペットムアンカンに、左フックをクリーンヒット。ペットムアンカンが真後ろに倒れ、意識はあるが伸びた状態になると、すぐさまレフェリーがストップした。
U-NEXTの中継での品川朝陽の話によると、朝陽がかつて、ルンピニー日本タイトルマッチで履いていたトランクスをこの日の安部は履いていたといい、フィニッシュも2R左フックで同じだったという。朝陽は「あのトランクスの力かもしれないです」と笑顔で話しつつ「これからのエイワを代表していく選手になると思うので、焰に注目してほしいです」と絶賛した。エイワ勢としては5人目となるプロムエタイ協会王者となった安部は、歴代王者の先輩たちと記念撮影した。
勝利者インタビューで安部は「強い選手とわかっていたんですけど、倒せてうれしいです」と喜び「恵まれた環境で強くさせてもらって、プロムエタイの権威あるベルトを獲らせてもらってうれしいです。先輩たちが引っ張ってきたBOMを次は僕が引っ張っていけるように選手になります。注目お願いします」とアピールした。
藤原乃愛、カナ・ウォーワンチャイにリベンジしWBCムエタイ世界女子ミニフライ級王座防衛
第15試合 WBCムエタイ世界女子ミニフライ級(47.62kg)タイトルマッチ 3分5R(インターバル2分)
○藤原乃愛(尚武会フジワラムエタイジム/王者)
×カナ・ウォーワンチャイ(ウォーワンチャイプロモーション/挑戦者)
判定3-0 (49-46/50-45/49-46)
※藤原が初防衛
両者は4月のBOMでのオープンフィンガーグローブマッチで対戦し、17連勝中だった藤原にカナが判定勝ちし、番狂わせを起こした。今回は藤原が保持するWBCムエタイ世界タイトルを懸けての再戦。藤原は前回負けた次の日から、泣きながら練習していたという。藤原は5月のムエローク八王子大会での韓国の選手との試合での勝利を経て、今回は本領を発揮しカナを圧倒することに。
1R、開始すぐからカナがプレッシャーをかけ、右ストレート等のパンチを当てる。だが藤原が前蹴り、ミドルを当てつつ距離を取るようになると、カナのパンチが当たらなくなる。終盤、藤原が首相撲でカナを捕まえてコントロールして膝蹴りを連打し、好印象を作る。記者採点は藤原。WBCムエタイはラウンドマスト採点が採用されている。
2R、お互いミドル、膝を当て、カナもヒットを増やすが、藤原が特に膝のヒット数で差をつける。終盤、藤原は左の顔面狙いの前蹴りをクリーンヒットし、好印象を作る。記者採点は藤原。
3R、引き続き藤原がカナの首を抱えてコントロールしながら的確に膝を連打し優位に進める。ミドルの攻防でもカナの蹴りを藤原がかわし、自分の左ミドルを的確に当てる。記者採点は藤原。
4R、藤原が組めば膝、離れればミドルを当て、終盤ラウンドながらも顔面狙いの前蹴りも当て、主導権を維持する。カナもパンチを少し返すが、単発止まりで先に続かず、疲れも目立つように。記者採点は藤原。
5R、ポイントリードの藤原は序盤に顔面前蹴りを当てると、ステップで距離を取りつつ、随所でミドルと膝を当て、最後は流し気味の試合運びで反撃を封じて終了する。記者採点は藤原だがパンチを当てたカナにつく可能性もある。合計50-45で藤原。ジャッジ3者も大差で藤原を支持し、藤原が判定勝ちで王座防衛を果たすと共に、カナへのリベンジを果たした。
羅向、レンタをKOしWBCムエタイ日本ライト級王者に
第14試合 WBCムエタイ日本ライト級王者決定戦 3分5R
×レンタ・ウォーワンチャイ(ウォーワンチャイプロモーション/1位)
○羅向[らむ](ZERO/5位)
3R 0’53” KO (左肘打ち)
※羅向が王者に
両者は過去2度対戦し、初対決はKO、再戦は判定でレンタが勝利している。WBCムエタイ日本王座を懸けての3度目の対戦では、羅向が進化を見せつけることに。
1R、レンタがプレッシャーをかけ、羅向がサウスポーで構えて回って距離を取る構図が続く。お互いパンチ、ミドル、フックを当て、大差は無いが、羅向の攻撃の的確さ、防御の巧さがやや好印象か。2Rも似た展開で、若干羅向優位だが、まだお互い攻略の糸口をつかめていない感は否めない。
だが3R、一気に試合が動く。羅向が左の三日月蹴りを当てると、レンタは圧を強め、パンチを振うが、羅向が右の前手でのフックを当て、少しレンタをふらつかせる。レンタはそれでも前に出るが、今度は羅向が左の縦肘を当て、すぐにレンタも左の前手のフックを当て、スリリングな展開に。すると羅向は距離を取り、左の三日月、ボディストレートを連続でヒット。レンタが出てくると、羅向は左肘を2連続でヒットする。レンタがついに後退すると、羅向は左ミドル、ローと攻撃を散らしてレンタの足を止め、左ストレートを当ててダウンを奪う、レンタは出血し、立とうとしたがダメージが大きい様子で、ぐすさまレフェリーがストップ。羅向が見事なKO勝ちで3度目の正直でレンタを下し、WBCムエタイ日本ライト級王座を獲得した。
勝利者インタビューで羅向は「レンタは人としても選手としても好きで、試合するとなったら仕方ないですけど、うれしいはうれしいです。ベルトなんで。レンタ、もしまたやりたいならやりましょう。僕は行けます」と笑顔でコメント。今回から大会スポンサーのエミナルクリニックから出るようになったKO賞については「判定でもいいから絶対勝ちたい気持ちだったんですけど、KO賞、うれしい限りです。いいもん食いたいと思います」と喜び、最後は「ムエタイで人生変えます」と叫んだ。
第13試合 BOMバンタム級タイトルマッチ 3分5R
○キリョウ・シリラック(シリラックジャパンムエタイジム/王者)
×小林凜太朗(サクシードジム/挑戦者)
判定3-0 (49-46/49-46/49-47)
※キリョウが防衛
第12試合 58kg契約 3分5R
○駿太(谷山ジム)
×パルコ・レンジャージム(レンジャージム)
判定3-0 (49-48/48-47/49-48)
第11試合 OFG ウェルター級 3分3R
○与儀竜也(START GYM)
×立喜ウィラサクレック(ウィラサクレック)
1R 1’10” KO (右フック)
第10試合 BOMキックボクシング スーパーライト級初代王者決定トーナメント 3分3R
○林 京平(湘南格闘クラブ)
×JAY-Z fellow gym(FELLOW GYM)
2R 0″50″ KO (3ダウン:左フック)
第9試合 BOMキックボクシング スーパーライト級初代王者決定トーナメント 3分3R
○佐野天馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
×宮本雅大(ハーデスワークアウト)
1R 1’30” KO (右ミドルキック)
第8試合 70kg契約 3分3R
○小野寺楓珂(エイワスポーツジム)
×村木太樹(京都野口ジム)
判定3-0 (30-26/30-26/30-26)
第7試合 OFG スーパーフライ級 3分3R
○飛翼フォワードジム(FORWARD GYM)
×れい(湘南格闘クラブ)
判定3-0 (29-27/29-27/29-27)
第6試合 フェザー級 3分3R
×篠崎竜之介(ONE’S GOAL)
○BANKI(治政館)
3R 2’40” TKO (レフェリーストップ:膝蹴りと右ミドルキックの連打)
第5試合 スーパーライト級 3分3R
○宇宙・フライスカイジム(FLYSKY GYM)
×生野逸晟(ウィラサクレック三ノ輪)
1R 2’59” TKO (ドクターストップ:右肘打ちによる右まぶたのカット)
第4試合 ウェルター級 3分3R
×アキト・オーチャロンチャイ(TEAM KUNTAP/アキトムエタイジム)
○石橋昇也(GT GYM)
1R 1’16” KO (左飛び膝蹴り)
第3試合 フェザー級 3分3R
○コウキ・レンジャージム(レンジャージム/TEAM KUNTAP)
×ミサイル雄(ONE’S GOAL)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)
第2試合 肘無し 女子アトム級(46.26kg) 2分3R
○世利JSK(治政館)
×BONNIE(MSJキックボクシングジム)
判定2-0 (29-28/29-29/29-28)
第1試合 ウェルター級 3分3R
×淳平・レンジャージム(レンジャージム)
○加藤 蓮(湘南格闘クラブ)
3R 2’30” KO (左ストレート)


