BOM 10.1 神奈川歯科大学体育館(レポ):吉成名高、左ミドル一撃で相手の右腕を破壊し48秒KO勝ち。品川朝陽も74秒左フックKO勝ち
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
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BOMプロモーション「Amazing Muaythai,Road to Rajadamnern × Shimizu presents BOM 44」
2023年10月1日(日)神奈川・神奈川歯科大学体育館
レポート:井原芳徳 写真:(C)BOMプロモーション
第5試合 1stメインイベント スーパーフライ級 3分5R
○名高・エイワスポーツジム[吉成名高](エイワスポーツジム/ラジャダムナン認定フライ級王者、プロムエタイ協会・WPMF世界・BOM同級王者、WBCムエタイ・ナイカノムトム・スーパーバンタム級王者、元ルンピニー&ラジャダムナン認定ミニフライ級王者、元WBC・IBF・WMCムエタイ世界同級王者)
×チョンデン・シッダマン[Chondaen Sitdaman](タイ)
1R 0’48” TKO (レフェリーストップ:左ミドルキック)
名高は7月のBOM渋谷大会でラジャダムナン認定フライ級王座を獲得し、タイ人以外では初となるラジャダムナン2階級制覇に成功した。タイ・ラジャダムナンスタジアムでの8月12日のRWSでは同級5位のルンヴィッタヤーを終始圧倒して4R TKO勝ちし同王座を初防衛した。9月9日のRWSではラオス人のスーウィチャイを1R中盤に肘でKOし、連勝を24に伸ばした。今回は地元の神奈川県横須賀市での試合に臨んだ。
今回の相手、チョンデンはBOMからのプレスリリースによると「昨年9月の『超RIZIN』での名高vsバンダサック・ソー・トラクンペットとの一戦を見て、『名高とやってみたい。タイで有名な名高を倒す』と本人が名乗りを上げた」という。
なお、今大会は6月に死去した自民党神奈川県連元幹事長の竹内英明氏の追悼大会として開催された。竹内氏はBOMが行っているムエタイの普及活動を応援していたといい。名高とも約4年前から交流があった。名高は大会前のインタビューで「竹内先生は横須賀のために色々動いてくださった方なので、竹内先生が愛した横須賀の地で最高のパフォーマンスを見せたいと思っています」と話していた。また、プロ全12試合のうち、名高の試合は第5試合に置かれ「1stメインイベント」、品川朝陽の試合は最終第12試合に置かれ「2ndメインイベント」という扱いになっている。
名高は次の目標としてラジャのスーパーフライ級王座獲得を掲げており、8月の試合に続き、今回もスーパーフライ級で戦う。名高は試合前のワイクルーで、恒例となっている、刀で相手を斬るパフォーマンスを繰り広げる。
試合は名高の圧勝に。1R、名高がサウスポーで中央付近で構え、チョンデンはオーソドックで構え、距離を取って回る。30秒過ぎ、名高は左ミドルをチョンデンの右腕に当てる。チョンデンが右ミドルを返すと、名高は左インローをすぐ返す。さらに名高が左ミドルを放ち、足の甲あたりをチョンデンの右肘に当てると、チョンデンは右腕をかばいながら横を向いて顔をしかめ、大成レフェリーがダウンを宣告する。右腕が脱力した状態のため、カウント中にレフェリーはストップし、名高のTKO勝ちとなった。
マイクを持った名高は「チョンデン選手、日本に来てくれてありがとうございます。たぶん腕が折れてしまったと思うんですけど、早く治してリングに戻ってきてください」とチョンデンを励まし、「地元横須賀で試合をするのはプロアマ通して初めてでした。本音はもう少し皆さまに試合を見せたかったんですけど、KOで勝てたことは喜ぶことだと思うんで、今日は素直に喜びたいと思います。横浜、東京で試合をする時もあると思うので、これからも応援お願いします」とアピールした。
第12試合 2ndメインイベント Amazing Muaythai,Road to Rajadamnern – フェザー級 3分5R
○朝陽・PKセンチャイムエタイジム[品川朝陽](PKセンチャイムエタイジム/BOM・IPCC世界・IMCインターナショナル・フェザー級王者、元WBCムエタイ世界&ルンピニー日本スーパーバンタム級王者、元ムエサイアムイサーン・バンタム級王者、元MA日本フライ級王者)
×ルックボール・LBムエタイ[Lokbol LB Muaythai](タイ)
1R 1’14” KO (左フック)
朝陽は8月の横浜大さん橋ホール大会に続き、メインイベンターとなった。前回はプロムエタイ協会の王座獲得実績のあるムーンペットを1R左ボディでKOした。今回の相手、ルックボールはBOMからのプレスリリースによると「ムエサイアムのチャンピオンで気持ちの強いファイタータイプ」だという。朝陽はWBCムエタイ世界王座獲得、ONE本戦2戦1勝1敗の実績があるが、今回の試合は「Amazing Muaythai,Road to Rajadamnern」と題され、12月22日のラジャダムナンスタジアムの試合出場に向けての査定試合となっている。
1R、ルックボールがプレッシャーをかけ、朝陽は距離を取る構図で、お互い慎重に出方を伺うような状態だったが、朝陽がワンツーでの右ストレートをヒットする。変わらずルックボールは詰めて来るが、朝陽はさらに左フックのフェイントからの左ボディをヒットする。それでもルックボールは前に出て来たものの、ボディに意識が行った様子のルックボールの顔面に、朝陽が左フックを当ててダウンを奪う。ルックボールはうつぶせになったまま動けず、ノッパデッソーン・レフェリーがストップした。
第11試合 Amazing Muaythai,Road to Rajadamnern – オープンフィンガーグローブマッチ ライト級 3分3R(延長1R)
○羅向(ZERO)
×小清水涼太(KING LEO)
1R 0’42” KO (左フック)
第10試合 BOMミドル級王者決定戦 3分5R
×松島勲也(MSJ KICKBOXING GYM)
○ソッガオ・ペッティンディーアカデミー(タイ)
判定0-3 (47-49/47-50/48-49)
※ソッガオが王者に
第9試合 IPCC日本スーパーミドル級(76.2kg)王者決定戦 3分5R
○夜叉猿(力道場)
×松信亮次(Bay Side Kid)
判定3-0 (49-46/49-48/50-46)
※2R右ハイキックで松信に1ダウン
※夜叉猿が王者に
第8試合 WMC日本&IPCC日本フェザー級タイトルマッチ 3分5R
○大翔(ウィラサクレック・フェアテックス荒川/WMC日本王者)
×しょーい(湘南格闘クラブ/IPCC日本王者)
3R 2’14” TKO (パンチ連打)
※大翔がWMC日本フェザー級王座防衛、IPCC日本同級王座獲得
第7試合 スーパーバンタム級 3分3R
○佐野佑馬(創心會)
×森下翔平(Team SHOHEI)
2R 2’42” KO
第6試合 女子46.5kg契約 2分3R
○奥脇奈々(エイワスポーツジム)
×MARI(ナックルズGYM)
判定2-0 (29-28/29-29/30-29)
第4試合 Amazing Muaythai,Road to Rajadamnern – 女子ピン級 2分3R
○吉成乃亜(エイワスポーツジム)
×ティダーペット・ソースワンナラン(タイ)
判定3-0 (30-28/30-28/30-28)
第3試合 フェザー級 3分3R
×稔之晟(TSK japan)
○吏亜夢(ZERO)
1R 2’58” KO
第2試合 スーパーライト級 3分3R
○小野寺楓珂(BOM SPORTS GYM八戸)
×呉島 寿(ハーデスワークアウト)
判定3-0 (29-28/29-28/30-29)
第1試合 スーパーフライ級 3分3R
×矢野来輝(BOM SPORTS GYM東京)
○希羅(MSJ KICKBOXING GYM)
3R 1’47” KO