ONE 8.23 ルンピニー（レポ）：MASA BRAVELYが左ミドルでKO勝ちし約150万円ボーナス獲得。世羅智茂が一本勝ち。REITO BRAVELYはKO負け

ONE Friday Fights 76
2024年8月23日（金）タイ・バンコク：ルンピニースタジアム

レポート：井原芳徳　　写真：(C)ONE Championship

MASA BRAVELYが左ミドルでKO勝ちし約150万円ボーナス獲得

第4試合　ムエタイ　117ポンド（53.07kg）契約　3分3R
×サ・ソー・ティハ（ミャンマー）
○MASA BRAVELY［平井将歳］（BRAVELY GYM／M-1世界バンタム級王者・元同日本王者、WPMFインターナショナル＆スックワンキントーン・スーパーフライ級王者、元WMC日本同級王者）
2R 1’24” KO (左ミドルキック)
※MASAが35万バーツ（約150万円）のボーナスを獲得

　今回のONE Friday Fightsには大分のBRAVELY GYMからMASA BRAVELY［平井将歳］、REITO BRAVELY［高園麗斗］の2選手が揃って出場した。同ジムのトレーナーであるタイ人、スリヤンレックは、ONEフライデーで8戦6勝（5KO）2敗と大活躍するメインイベンター。BRAVELY GYM主催のムエタイ大会KODOの6月大会では、MASAもREITOもONEフライデーに出場経験のあるタイ人選手に勝利し、今回のONEフライデー出場につなげている。MASAは2月のONEフライデーでタイ人のBM・フェアテックスに判定負けしており、今回2戦目で初勝利をものにする。

　1R、長身で体格の勝るMASAがサウスポーで構え、距離を取りつつ左ミドルを随所で当て、左インローやストレートも絡め主導権を握る。相手がパンチを振えばステップで離れ、ほとんど攻撃をもらわない。
　2RもMASAが同様の攻めを続ける。左インロー、ミドル、ボディストレートを当てていると、その都度相手の動きが止まりがちに。すると中盤、ティハの右フックのカウンターで左ミドルをレバーにクリーンヒットすると、ティハがワンテンポ遅れてダウンし、MASAのKO勝ちとなった。

　勝利者インタビューでMASAは涙を浮かべつつ「今日は僕の師匠でもあるスリヤンレック選手が誕生日で、今日は何としても誕生日プレゼントとして自分の勝利をあげたいと思っていましたので、本当に良かったです」と話し、関係者にも感謝の言葉を述べた。その後、35万バーツ（約150万円）のボーナスの授与が発表されると、平井は「僕はONE Championshipの大ファンで、毎週金曜日欠かさず地元でU-NEXTで見ていたので、今日まで来たので本当にうれしいです。ありがとうございました」と話した。

REITO BRAVELYはKO負け

第5試合　ムエタイ　140ポンド（63.5kg）契約　3分3R
○エー・ミウ（ミャンマー）
×REITO BRAVELY［高園麗斗］（BRAVELY GYM／M-1世界スーパーライト級王者、元M-1 JAPANライト級王者、元KOSスーパーフェザー級王者）
2R 2’18” KO (左ストレート)

　REITOはKNOCK OUTでスアレックにKO勝ちした実績があり、RIZIN九州大会でも2連続1R KO勝ちしている。
　1R、両者サウスポーで構え、長身で体格の勝るREITOに対し、ミウが前に出て積極的に左ストレート等のパンチを当てる。REITOは防戦となるが、ひるまず随所でパンチを返していると、終盤のパンチの打合いでカウンターの左ストレートを当ててダウンを奪う。だがミウはダメージは小さい様子で、すぐに前に出てパンチを当て返し、攻勢で終える。
　2Rもミウの積極性が光り、パンチと肘をヒット。中盤には右ジャブからの左ストレートでダウンを奪う。REITOはダメージが大きく、ミウが左ミドルも絡めつつ、左ストレートで再びダウンを奪い、カウント中にレフェリーがストップした。ミウは35万バーツのボーナスを獲得している。

世羅智茂が一本勝ち

第1試合　サブミッション・グラップリング　ライト級　10分1R
×マゴメット・マティエフ（ロシア）
○世羅智茂（Carpe Diem）
3’06” 三角絞め

　両者ONE初出場。過去の対戦では世羅が判定勝ちしている。開始すぐ、長身のマティエフが引き込みつつギロチンチョークを狙うが、世羅は対処し、マティエフも固執せずスタンドに戻す。1分半が経過し、世羅が引き込んで腕十字を狙うが、マティエフは対処する。その後も世羅が下から足関を狙う。マティエフは上から押さえつつ、肩固めやマウントを狙うが、世羅は対処しガードの中に戻す。すると世羅は少しずつ足を登らせ、三角絞めを極めてタップを奪った。
　Carpe Diemのバンコクのジムでも指導経験のある世羅は、タイ語で観客に感謝の言葉を述べた後「作戦に入っていなかったんですけど、あそこからの三角は得意な形なので入りました」と笑顔でコメントした。