ONE 10.25 ルンピニー(レポ):笠原友希、ミャンマー出身ソンラックに判定負けし連勝8でストップ。世羅智茂は判定負け
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ONE Friday Fights 84
2024年10月25日(金)タイ・バンコク:ルンピニースタジアム
レポート:井原芳徳
第4試合 ムエタイ 134ポンド(60.78kg)契約 3分3R
○ソンラック・シットポージョーウォー(ミャンマー)
×笠原友希[ゆうき](シーザージム/シュートボクシング日本スーパーフェザー級(60kg)王者・元フェザー級(57.5kg)王者)
判定3-0
シュートボクシング(SB)で活躍する笠原三兄弟の次男・友希は、4月のタイ・ルンピニースタジアムでのONE Friday Fightsに初参戦すると、ペットシーモック・PKセンチャイに1R KO勝ち。8月のSB後楽園大会では、ペットモラコット・スーパーボンジム(元ルンピニースタジアム4階級王者)に1R KO勝ちし、現在8連勝中・5連続KO勝ち中だ。
対するソンラックはミャンマー人だがタイで練習している27歳で、ONE Friday Fights 8戦目。昨年はタイ人選手と5試合し1勝の後4連敗したが、今年に入ってからタイ人以外相手に2連勝し、勝野雅也と英国人のアルフィー・ポンティングを下している。
1R、両者サウスポーで構え、ソンラックがワンツーからの左ストレートを当て、組んで崩して印象を作る。友希も崩しを多用するが、正味の打撃のヒットが乏しい。すると終盤、ソンラックが左ストレート等のヒットを増やし、左肘も当てていると、終了間際、左ストレートでダウンを奪う。
2R、組みの展開が増え、友希が膝を当てるが、ソンラックは中盤過ぎに左肘を当てて好印象を作る。終盤もソンラックが首相撲でコントロールして膝を当て、やや優位を維持する。
3R、友希は逆転を狙って前に出るが、リードしているソンラックは繰り返し組み付き、時間を稼ごうとする。すると中盤過ぎ、ソンラックは左ストレート、肘を効かせて前に出る。ソンラックは友希を首相撲で捕まえて、半身にしながら左膝蹴りを顔面に当て、さらに押し倒すと、レフェリーはダウンとみなす。友希は不満を示してすぐ立つと、右の上段後ろ廻し蹴りをヒットする。ソンラックはフラつき倒れたが、友希は蹴りを当てた後にそのまま先に倒れていたせいもあってか、レフェリーはダウンとみなさない。その後もソンラックは崩しを多用して反撃を封じて終了。2ダウンを奪ったソンラックが判定勝ちした。
第1試合 サブミッション・グラップリング ライト級 10分1R
○ユアン・イー(中国)
×世羅智茂(カルペディエム)
判定2-1
世羅はONE Friday Fights 2回目の出場。前回は8月にマゴメット・マティエフに三角絞めで一本勝ちしている。
上になった世羅がサイドやバックを取るとするが、イーは対処する。イーは下から足を効かせて三角絞めやオモプラッタを狙う。終盤、イーが上になると、世羅が足関を狙うが、イーは対処し、下になってオモプラッタで世羅を短時間だが捕まえる。残り1分、イーが上になり、最後はお互い足関を狙って終わる。両者とも攻めあぐねる内容で、ジャッジは割れたが、2者が積極的に仕掛けていたイーを支持し、イーが判定勝ちした。