「ロマンティックでマッドネスなイクメン目指す」壱・センチャイジム、ムエタイオープン 3.22 錦糸町大会でルンピニー日本王座戦(Youtubeインタビュー文字起こし)
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バウトレビューでは、Youtubeの動画コンテンツをスタートしました。今回が2本目です。壱(いっせい)センチャイジム選手のインタビュー、後編です。前回は2月末のONEでの逆転KO勝利について語っていただきました。(書き起こし記事はこちら)
今回の後編では3月22日のムエタイオープン錦糸町ひがしんアリーナ大会に向けての意気込み、今後のONEやKNOCK OUTでの目標、そして昨年生まれた娘さんや、所属するセンチャイムエタイジムの魅力などについて語ってもらいます。
―― 今回は一転して5R制で普通のグローブを付けて純ムエタイですよね。
壱「僕が初めて獲得したベルトがルンピニージャパンのバンタム級のベルトだったんですね。確か当時7戦目で取ったんですけど。今回ルンピニージャパンのスーパーバンタム級のベルトなんですよ。なのでこれ取ったら、ルンピニージャパン2階級制覇って名乗れますし、会長がタイ人でやってて、ONEムエタイだったりルンピニーのベルトを巻くのは、タイ人の会長とかコーチへの一番の恩返しと思ってるんで。もちろん日本のKNOCK OUTのベルトも大事にしてますし、誇りを持ってますけど、このタイのベルトとタイで活躍するのは、凄い恩返しになるのかなって思ってます」
―― 対戦相手のシンクロン・コーイ選手の情報は入っているんですか?
壱「情報ないんですけど、まあタイ人なんで、侮れないかなと思ってます」
―― 会長はまだそんな教えてくれないか、特にそういう話はなってないっていう感じですね。
壱「基本僕、試合前の情報をもらわないタイプなんで。(先日のONEで戦った)ルー・イーフー選手は柿崎選手とやってたから試合動画ありましたけど、前々回のチュイコフ選手とかほとんど試合映像の無い試合でしたから、あんま気にしないですよね。試合前に相手の勝ちパターンとか知っちゃうと、そこにハマってきた時焦っちゃうし、逆に負けパターンを見てると調子乗っちゃうから、練習しなくなっちゃうんで、相手の映像見ないんですよ、僕。だからあえて(会長に)聞いてもないですけど。でもこのベルトに絡んできてるっていうことなんで、侮れない相手かなと思ってます。純ムエタイだし」
―― あとムエタイオープン自体今回50回目の大会ですけど、ずーっとね出てましたもんね、若手の頃は。
壱「そうですね。ムエタイオープンで育って。コロナ禍で少しムエタイオープンが休んでたんで、去年から復活して。僕を育ててくれた団体でもあるし、そこのベルトを取るのはもう最低基準だと思ってるんで、絶対に取らなきゃいけないですよね、これは。前回のあのビッグショットが残ってるんで、左が。ONEにMadness(マッドネス)であだ名つけてもらったんですよ」
This is MADNESS Issei Yonaha comes back from two first-round knockdowns to score an epic finish in his ONE debut! @isseiyonaha0815 #ONEFridayFights98 | LIVE NOW
Live TV broadcast in 190+ countries (check local listings)
Also available on ONE YouTube and ONE Facebook… pic.twitter.com/tZilq2yNU7— ONE Championship (@ONEChampionship) February 28, 2025
―― Xにもちょっと書かれてましたよね。
壱「Madnessって意味調べたら、狂気の沙汰とか狂ってるって意味だったらしいんですよ。めちゃめちゃ気に入って。これからちょっとMadnessを売っていこうかなと思って。このMadnessな左をムエタイオープンでも打ち込んで。僕ダウンが80%左ストレートなんで。ダウンを取られているのもほとんどが、ここ(左)のカウンターで取られているんですよ。だからこれはもうまさにMadnessだなと思っているので、Madnessの左を叩き込もうと思ってます。ムエタイオープンで。純ムエタイ色強い大会なんですけど、純ムエタイの中でもMadnessな左を叩き込んで、日本のお客さんも楽しめるように、やろうかなと思ってます」
―― なおさら50回記念ですしね。
壱「50回記念のメインを任せてもらってるんで、Madnessな左をぶち込みたいなと思います」
―― プロデビューってムエタイオープンなんですか?
壱「ムエタイオープンです。何回大会か覚えてないですけど、2017年にプロデビューさせていただきました」
―― 当時新宿フェイスやディファ有明でやったりで。
壱「そうですね。新宿フェイスでスーパーフェザー級でデビューしました。減量なしでデビューしました、ナメてたんで。本当にナメてました。会長も僕がナメてると思ってたのか『やってみたらいいよ』って言ってくれて、負けました」
―― デビュー戦は負けたんですね。判定?KO?
壱「判定です。負けて減量の大事さを知って、その後からバンタム級で試合しましたね。当時は僕、何級でも勝てるっしょみたいな感じだったんですけど、そこでまずプロの洗礼浴びましたね。今考えたらいい思い出です」
―― 実際やってみることで色々経験させて学ばせるっていうところはセンチャイ流。
壱「センチャイ会長流ですね。やってみればいいよっていうので。58.9kgからデビューして負けました。そういう思い出深い大会ではありますよね」
―― この大会もありますけど。3月で今年2戦目で、以降はどういう活動をしていきたいですか?
壱「日本ではムエタイオープンとKNOCK OUTを主戦場に戦っていきたいと思っていて。もちろん世界進出も視野に入っているというか。ONEで2戦して2回勝ってますし、日本でもチョークディー選手とか強いタイ人選手に勝っているので、自分が世界基準の選手になってきてる自覚はあるんで、今年はチャンスとタイミングを見ながら、ドンとデカいビッグマッチとかKNOCK OUTさんとかに組んでもらえたらうれしいなって思ってますね」
―― KNOCK OUTのREDルールもオープンフィンガーに変わりましたよね。ONEに合わせてっていうところもありますもんね。
壱「KNOCK OUTもONEで勝てる選手を作りたいということで、オープンフィンガームエタイに変えたということなんで、僕だったり瑛ちゃん(=小笠原瑛作)だったりが率先して、KNOCK OUT REDルールからONEムエタイで、日本人もONE(ムエタイ)の世界で活躍できるのを証明していく年にしようかなと思ってます」
―― あとお子さんができたのもモチベーションかなという。
壱「子供できて結構調子良くて。子供できての戦績が9勝1敗かな」
―― いつ生まれたんですか?
壱「先月1歳になったんで1年前生まれたんですけど、子供生まれてから8連勝して前回負けちゃって今回だから
子供生まれての成績が9勝1敗なんですよ」
―― 1年でそんだけ試合してるのも凄いですけど、見事ですよ。
壱「かなりパワーもらってますね。娘には」
―― お名前は何でしたっけ?
壱「椿生(つばき)って言います。すごい生きる力をもらってます。椿生ちゃんには」
―― (タトゥー)入れちゃいましたか。素晴らしいです。
壱「生きる力もらってます。僕自身こんなに娘にぞっこんになると思ってなくて。前までファイトマネーを好きなもの買ったり趣味に使ったりしたんですけど、それが生活のために変わったんですよね」
―― 奥さん的にもそれはそうなりますよね。
壱「それが強くなった原因というか、練習のモチベーションとかになってる原因かなっていう。絶対これ買うぞとかより、あの子たちのためって考えるとモチベーションが違うんで。前までは自分の趣味とか贅沢したいから戦ってるって感じで、今はもう生活のため、家族の生活のために戦っているっていうのが、練習と試合のモチベーションに繋がっていると思います」
―― まだ1歳ですからお父さんが試合してるのもわかんないですよね
壱「物心つくまでは現役を続けたいと思ってるんで。あと5年10年」
―― 5年経てばだいぶわかると思うんですよ。幼稚園ぐらいになればね。
壱「まあもうリングにあげちゃったんですけど」
―― この間そうですよね。
壱「いやあ、もう、すごい娘、家族のパワーでかいですよ。責任が出ましたね。俺が戦って勝たないと家族が食ってけねーっていう。追い込めますよね、自分を。2年前も遊びでやってたわけじゃないですけど、2年前よりも生半可な気持ちじゃないから、そういう意味では結構格闘技に本気だと思います」
―― 一皮むけたのかなって感じはありますね。
壱「練習量も変わりましたね。多分7月ぐらいから、4月に1回沖縄帰ったんですけど、それ以外1回も練習休んでないんで。試合終わっても次の日から再開してるんですよ。森岡戦も終わって3日間寝込みましたけど、1月4日からジムスタートでそこから来てるから。9ヶ月ぐらいは練習休んでないから、コツコツが結果になって出てきているのかなと思います」
―― ベースのスタイル自体はそんなに変わらなかったとしても、研ぎ澄まされている感じというのは、去年のNJKFの嵐戦とかですか。
壱「もちろんあれはすごく殺気だった感じがありましたけど、熱くならなくて良かったです」
―― 会長が熱かったですね(笑)
壱「あの試合は逆に冷静に戦えました」
―― ですよね。冷静な中で色んな技術とか力を緻密に出して、相手に何もさせないのが徹底してできてるっていう感じは。
壱「僕が一番得意としているファイトスタイルはあの時のような、相手の長所を消してポイントアウトっていうのが一番得意なスタイルなんですけど、やっぱりお客さんが喜んでくれたり、このボーナスとかが出るファイトスタイルの方も自分に合うスタイルだと思ってるんで。Madnessなスタイル、自分に結構合ってるかなと思うんで。オープンフィンガームエタイだったりKNOCK OUTだったり、そういうのを求められる舞台でも活動できる自覚があるから、みんな僕の事を本当に楽しみにして、使ってくださいって感じですか」
―― 今度のONE日本大会の方には(KNOCK OUTから)龍聖選手が出ますし、ロマンティック(というフレーズをXで龍聖も)使ってて。
壱「彼も結構すごい可愛くて、ずっと僕の試合前も気にかけてくれて。あいつも試合近いのに俺のこと気にかけてくれて、試合前日もメッセージしてましたし。兄貴のような後輩。あいつにも勝って欲しいですね。龍聖含め日本人メンバーには繋げたよという」
―― (龍聖の)相手がスリヤンレックだからどんな試合になるんだろうなというのもありますけどね
壱「全然龍聖が勝つだろうなと思うんですけど、龍聖に勝ってもらわないと困りますよね。KNOCK OUTのスターなんで」
―― 他のシュートボクシングの海人選手だったり、BOM RWSの吉成(名高)選手が出たりとか、日本のオールスター的な感じもありますもんね。
壱「当日現地にもいくんで」
―― これ(ムエタイオープン)の次の日ですよね。
壱「そうなんですよ。無傷で終わる前提で試合終わって行ってきます」
―― その次のONE日本大会に壱選手が絶対出てほしいですよね。
壱「ぜひ出たいですね。オープンフィンガームエタイでONEでやっていくとしたら、やっぱり僕と瑛ちゃんが今だったら一番頭角出していると思うんで、瑛ちゃんと2人で盛り上げていきたい思いも一番ありますね」
―― KNOCK OUTの選手たちの一体感というかチーム的な感じ、別にその慣れ合いっていうんじゃなくって、みんなで一緒に盛り上げていこうという感じはすごくいい雰囲気です
壱「カンボジアのクンクメール(との対抗戦)とか、vs.世界に向けて本気を出してる感じがあるんで。vs.世界のK-1を見て育った世代からすると、今このKNOCK OUTに所属できてて、KNOCK OUTのチャンピオンであることが凄い誇りですね。もちろんその代表として僕はONEムエタイの方でどんどん戦っていきたい思いもあります」
―― じゃあ締め的に、今後に向けてのアピール、ファンの皆さんに向けてのコメントをお願いいたします。
壱「今年は日本ではKNOCK OUTやムエタイオープンを主戦場に戦って、ONEはフライデーファイトから本戦を勝ち取るんで。それでKNOCK OUTでも vs.世界に向けてのビッグマッチ実現に向けて今年は動いていくんで、今年もMadnessなイッセイ・ヨナハら目を離さないでください。ロマンティックでマッドネスな…」
―― なんかいろんな要素が混ざってる(笑)
壱「ロマンティックでマッドネスなイクメンなイッセイ・ヨナハから目を離さないでください。僕は龍聖君とかみたいな無敗のスターとかじゃないんで、勝ったり負けたりするかもしれないですけど、俺は負けても魅せれるし、試合でドラマ作れるんで、これからもそういうイッセイ・ヨナハを応援していただけたらと思います」
―― はい、ありがとうございます。
壱「ありがとうございます」
―― あと、ちょっとだけジムの宣伝って言いますか。今、皆さん練習してますけどそういう話も聞こうかなと。今、中野駅から、ちょっと歩いてきましたけど。普通の皆さん会員さんが練習しててって感じで。フリーなんですよね、割と?
壱「そうですね。センチャイジム、フリーで。平日が月曜日以外2時から10時までやってて好きな時間に来て、好きな時間に帰っていいんで。常にコーチと会長はジムにいて、ミット持ってもらえるんで」
―― 今、首相撲をやっていますよね
壱「首相撲を女性会員も子供の会員もみんな一緒にやるんで。それが会長の方針なんで。クラス分けしないで、プロの選手も子供も女性も、みんな一緒にやるっていうのがセンチャイジムの売りなんで」
―― タイのジムはそういう感じなんですよね。
壱「それがやっぱりすごい一番売りで、みんながみんなうまくなるんです。みんな楽しくやってますね」
―― コーチの皆さんはタイ人の方が?
壱「そうです。今、錦糸町にもジムがあって、タイ人コーチが2人。中野にはキックさん、タイ人コーチが1人と会長という形で。錦糸町も中野と同じ感じで自由時間でやってて、でも自主練とかではなくて常にコーチがいる形なので、すごい時間の融通が効く、いいジムだと思います」
―― 壱選手はトレーナーはされてる?指導は?
壱「トレーナーはしてないんですけど、今は5時半から10時に大体いるんで」
―― じゃあ一緒に練習できると。
壱「一緒に練習したい方は5時半から10時にいるんで、ロマンティックでマッドネスなムエタイを教えます」
―― マッドネスだと怖がられちゃうかもしれないですけど(笑)
壱「練習ではマッドネスじゃないんで。ロマンティックなんで」
―― ロマンティックなムエタイを教えてもらえるということで。ありがとうございました。
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壱・センチャイジム選手のXアカウント https://x.com/isseiyonaha0815
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3月22日(土)錦糸町ひがしんアリーナ大会
(対戦カード・チケット情報はこちら)
ロマンティックなムエタイ教えます!
「センチャイムエタイジム」
JR中野駅北口から徒歩約10分
東京都中野区新井1-6-1 松花ビル2階
Tel:03-6770-7641
http://www.saenchai-gym.com/
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