K-1 2.8 代々木第二(レポ/ワンマッチ):計量オーバーの大久保琉唯、金子晃大戦は延長ノーコンテストに。里見柚己、朝久裕貴との死闘制しライト級王者に。石井一成とSAHO、判定勝ちで王座防衛。松谷綺、メキシコのロドリゲスに逆転判定負けし王座陥落

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K-1 WORLD GP 2026~ -90kg世界最強決定トーナメント~
2026年2月8日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館
レポート&写真:井原芳徳 ※-90kg世界最強決定トーナメントは別記事でお伝えします。
大久保琉唯の計量オーバーで金子晃大戦は延長ノーコンテストに
第19試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
―金子晃大[あきひろ](K-1ジム自由ヶ丘/FROG GYM/K-1スーパー・バンタム級王者、K-1 -55kgトーナメント2024優勝、元Krushバンタム級王者)
―大久保琉唯[るい](K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER/元Krushフライ級(51kg)王者、K-1甲子園2021-55kg優勝)
4R 判定0-3 (西村9-10/豊永9-10/箱崎9-10)
3R 判定1-0 (西村29-28/豊永28-28/箱崎28-28)
※当初は金子の5度目の王座防衛戦として行われる予定だったが、前日計量で大久保が1.3kgオーバーし、ノンタイトル戦に変更。大久保は1R減点2、ファイトマネーの30%を金子に譲渡し、金子が勝利した場合のみ公式記録となる。金子8オンス、大久保10オンスのグローブハンデあり
金子は28歳。23年9月、1勝1敗のライバル・玖村将史に延長判定勝ちしK-1スーパー・バンタム級王座を防衛。24年3月のRISEでは鈴木真彦に判定勝ちしリベンジを果たす。7月と9月の-55kg世界最強決定トーナメントでは決勝で大久保琉唯を2R KOし優勝する。12月にはアスランベック・ジクレーブに判定勝ち。昨年2月にはマノリス・カリスティスに判定勝ちしK-1王座3度目の王座防衛を果たす。5月、池田幸司に1R開始早々右フックでダウンを奪われ判定負けし、連勝が12でストップするが、9月の王座を懸けての再戦では2ダウンを奪い判定勝ちした。
大久保は21歳。24年9月の-55kgトーナメント準決勝で玖村将史に判定勝ちしたが、決勝で金子晃大に2R KO負け。同年12月には璃明武に判定勝ち。昨年2月に竹見浩志郎を3R KO。5月は永坂吏羅の計量失格で不戦勝。7月に紫苑を1R KO。11月にウー・ユートンを1R KOし、不戦勝含め5連勝し、金子とのリベンジ戦&王座戦にたどり着いた。
ところが大久保は大会1週間にインフルエンザに感染し、前日計量で1.6kgオーバーし、ペナルティつきのワンマッチに変更となった。計量前日の深夜、大久保は減量中に意識がもうろうとし、病院に緊急搬送されたとXのポストで明らかにしていた。インフルエンザ感染は大会後の談話で明かしていた。試合当日のK-1の医療スタッフによるドクターチェックの結果、試合出場は問題ないと判断された。
試合は大久保ペースで進むことに。1R、両者中央付近で構え、あまりステップせず小さく出入りしフェイントをかけ合う状況が続く。金子は懐の深い大久保に対して距離を詰めにくそうで、時折ローを当てるが攻撃が少ない。大久保も左ミドルを随所で当てるものの、その先には持ち込めない。記者採点はイーブン。
2R、1Rよりは少し距離が詰まるが、両者とも攻撃が少ない状態が続く。金子はパンチを当ててもガードの上からになる。一方の大久保は中盤過ぎから左ストレート、左の飛び膝蹴りをクリーンヒットするように。金子はひるまないが、有効打では大久保が上の印象を作る。記者採点は大久保だがイーブンもありうる。
3R、お互い攻撃が少ないものの、その中で大久保が2R同様、左ミドル、左ストレートを随所で的確に当て、やや優位な状態を維持する。終盤の左ストレートではさすがの金子も少しひるんだような様子を見せる。金子もボディブローを返すがその先が続かない。記者採点は大久保。大久保の減点2含め合計28-28でイーブン。ジャッジ1者は金子を支持したが、2者が28-28でイーブンとし延長へ。
延長Rも大久保が随所で左ミドル、ストレートを当てて主導権を維持する。お互い消耗している影響もあってか、ホールディングも増えるが、体重が重い大久保が中央付近からロープ際まで押す場面が目立つ。最後まで金子はパンチを当てられないまま終わる。記者採点は大久保。ジャッジ3者も大久保を支持するが、規定によりノーコンテストとなった。試合終了直後、大久保は計量オーバーしたにも関わらず、コーナーに登って両手を広げて大喜びしたが、裁定が発表された後は、金子に対して土下座し、最後は四方に頭を下げて退場した。
里見柚己、朝久裕貴との延長に及ぶ死闘制しライト級王者に
第18試合 第7代K-1 WORLD GPライト級(62.5kg)王座決定戦 3分3R(延長1R)
×朝久裕貴(朝久道場/元WLF武林風-60kg王者)
○里見柚己(team NOVA/元Krushライト級王者)
4R 判定0-3 (9-10/9-10/9-10)
3R 判定1-0 (30-29/29-29/29-29)
※里見が王者に
与座優貴が返上したK-1ライト級王座を懸けた一戦が組まれた。
朝久兄弟の兄・裕貴は29歳。22年9月のK-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメント決勝でレオナ・ペタスに判定負け。23年5月にヤン・ミンに判定勝ちし武林風-60kg王座を防衛し、11月にジン・インに判定負けしたが、24年1月、ウェイ・ウェイヤンに判定勝ち。この試合前に武林風の-60kg王座は返上。K-1では変わらず60kgで王座を目指し、24年3月、レミー・パラに判定勝ち。7月からの武林風-63kg級王座決定トーナメントでは、昨年1月の決勝まで進んだが、ジョルジ・マラニアにKO負け。7月の福岡大会で1年4か月ぶりにK-1に上がると、ライト級(62.5kg)でブライアン・ラングに1R KO勝ちした。
里見は28歳。23年9月のK-1で伊藤健人に2R KO負けし、24年2月のKrushライト級王座を懸けての再戦でもKO負け。8月のKrushでの再起戦では永澤サムエル聖光を1R KO。11月にはアーロン・クラークに判定勝ち。昨年2月のK-1ではトーマス・アギーレに判定勝ち。5月にはスリマン・ベテルビエフを28秒左ストレートでKO。9月にはKrushライト級GP2025優勝の西京佑馬に延長判定勝ちし、5連勝で初のK-1王座挑戦にたどり着いた。
1R、サウスポーの里見に対し、序盤から朝久がスイッチを繰り返しつつ、右の三日月蹴り、前蹴り、左ミドル、左右のローを当てつつ、左ボディ等のパンチにもつなげ、手数で差を広げる。里見も時折右フックを返すが、流れを変えるほどにはならない。記者採点は朝久。
2R、序盤こそ朝久が蹴り主体で積極的に攻めていたが、次第に里見のパンチのヒットが増える。朝久はひるむほどにはならないが、次第に消耗する。終盤、朝久は蹴りが減り、パンチ主体に偏るが強打は打てず、手数では抜かれてしまう。記者採点は里見だがイーブンもありうる。
3R、両者ともパンチを積極的に振るいつつ、ハイも絡め、途切れない一進一退の攻防で場内を沸かせる。やや朝久の動きが落ちているが、それでも攻撃を続け、里見もクリーンヒットにはつなげられない。記者採点はイーブン。合計29-29でイーブン。ジャッジ1者は朝久につけるが、2者はイーブンで延長へ。
延長R、どちらも消耗が激しいものの、里見が序盤、中盤、終盤に左ストレートをクリーンヒットして印象を作る。朝久もひるまずパンチを振り回し、場内を沸かせるが、空振り続いてしまう。記者採点は里見。ジャッジ3者も里見を支持し、里見が判定勝ちし、悲願のK-1王座獲得を果たした。
ヘビー級はイストラテが1R KO勝ち
第17試合 ヘビー級(体重無差別) 3分3R(延長1R)
○クラウディオ・イストラテ[Claudio Istrate](イタリア/コンバットジム/ISKA K-1ルール欧州ヘビー級王者)
×ババカール[Gaye Babacar](セネガル/セネガルウォリアーズMMA)※ゲイ・ババカール 改め
1R 0’33” KO (左フック)
イストラテは23年9月のK-1無差別級トーナメントでマハムード・サッタリをKOし、シナ・カリミアンとの乱戦を制し、決勝でリュウ・ツァーにKO負け。24年6月の東欧予選は一回戦の判定を不服とし試合放棄。10月のアジア予選でのカリミアンとの再戦も、後頭部へのパンチがアクシデント扱いとなりノーコンテストとなった。同年12月の山口翔大戦ででも反則負けとなっている。
ババカールは24年10月のROMANのMMAマッチで誠悟を19秒でKOし、昨年4月のROMANのバーリトゥードマッチで関根“シュレック”秀樹を25秒右アッパーでKOし、今回K-1に初参戦した。
1R、ババカールがパンチを振り回して詰めて来たが、イストラテはかわしつつ、カウンターの左フックを2連続でクリーンヒット。ダウンしたババカールは伸びた状態でダメージが大きく、特別レフェリーを務めた角田信明氏がストップした。試合後はリング下からカリミアンがイストラテを罵りつつ再戦を要求したが、スタッフは両者の接触を制止し、混乱は起こらなかった。
ミドル級戦線はデング・シウバとアルフォセヌー・カマラが1R KO勝ち
第14試合 ミドル級(75kg) 3分3R(延長1R)
×カスペル・ムシンスキ[Kacper Muszynski](ポーランド/Armia Polkowice/MFC・IRON FIGHTER・WKSF・WFMCライト級(70kg)王者)
○デング・シウバ[シルバ/Dengue Silva](ブラジル/スクアドン・タイ・ブラジル/Krushミドル級(75kg)王者、SFT COMBAT -70kg級王者)
1R 2’48” KO (パンチ連打)
ムシンスキは24年3月のK-1 70kg世界トーナメント開幕戦でストーヤン・コプリヴレンスキーからダウンを奪い判定勝ち。準々決勝はゾーラ・アカピャンに判定勝ちするが、準決勝は怪我で棄権する。その後2連勝を経て、25年の同トーナメントの一回戦でオウヤン・フェンに判定負け。今回は階級を上げて参戦する
デングは24年3月のK-1 70kg世界トーナメントの準決勝でストーヤン・コプリヴレンスキーに判定負け。同年10月のジョーダン・ピケオーとのワンマッチでも判定負けした。昨年2月に小田尋久に判定勝ち。7月にブハリ亜輝留に判定勝ちし第2代Krushミドル級王者となった。
1R、サウスポーのデングに対し、ムシンスキが前手の左フックを的確に当てつつ、右三日月蹴りを効かせると、コーナーに詰めてのパンチ連打でダウンを奪う。その後もムシンスキがボディ狙いのパンチ主体で攻めていたが、デングはブロックして耐える。するとムシンスキの勢いが落ちた中盤過ぎ、デングが左ストレートを当ててムシンスキをひるませると、パンチ連打でダウンを奪い返す。ムシンスキのダメージは大きく、デングが左ストレートからのパンチラッシュで再びダウンを奪ったところで、レフェリーがストップした。
第13試合 ミドル級(75kg) 3分3R(延長1R)
○アルフォセヌー・カマラ[Alfousseynou Kamara](セネガル/Emergence Le Havre/サバット世界選手権-75kg優勝、CDG-75kg王者)
×バッソ・ピレス[Basso Pires](ギニアビサウ/K.O.チーム/WAKO-PROインターコンチネンタル・ミドル級(75kg)王者)
1R 1’15” KO (パンチ連打)
カマラは昨年9月の-70kg世界トーナメント開幕戦でアルビオン・モリーナをKOしたが、11月準々決勝のアップ時に転倒して負傷し欠場し、代役で双子のアラッサンが出場する異例の事態となった。今回は階級を上げて参戦する。
初来日のピレスは24戦17勝(8KO)6敗1分の32歳。昨年3月のポルトガルでのWAKO-PROの-75kg級タイトルマッチでは、大石昌輝を飛び膝蹴りでKOした。
1R、カマラは序盤からプレッシャーをかけ、右ストレートを効かせ、コーナーに詰めてのパンチ連打でダウンを奪う。カマラは勢いが止まらず、パンチの連打で再びダウンを奪ったところで、レフェリーがストップした。
石井一成、判定勝ちで初防衛
第7試合 K-1 WORLD GPバンタム級(53kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○石井一成(ウォーワンチャイプロモーション/王者、BOM・WBCムエタイ・WPMF世界スーパーフライ級王者、IBFムエタイ世界フライ級王者、元WPMF世界・True4U・KNOCK OUT同級王者、元プンパンムアン・ミニフライ級王者)
×ジャン・ジンホイ[Zhang Jinhui](中国/リュウ・シャンミンファイトクラブ/CFP/挑戦者)
判定3-0 (箱崎30-29/水谷30-29/西村30-29)
※石井が初防衛
石井は27歳。23年12月のK-1でバンタム級王者・黒田斗真に挑戦して判定負けした試合を最後にK-1を離れ、ムエタイのRWSを主戦場にしていたが、昨年7月、1年半ぶりにK-1に復帰し、白幡裕星に延長判定勝ち。11月のK-1バンタム級王座決定戦では黒川瑛斗とのダウンの応酬を制し判定勝ちし、悲願のK-1王座奪取を果たした。
ジャンは20歳。戦績20戦17勝(8KO)3敗。構えはオーソドックス。中国の武林風(WLF)を主戦場とし、プレスリリースによると「2025年中国ムエタイ選手権優勝」という実績がある。
1R、石井がプレッシャーをかけ、右ロー、左ミドル、ハイ等を当て、手数多く攻める。だがまだジャンを追い詰めるほどにはならず、ジャンもパンチを返す。記者採点はイーブンだが石井につく可能性もある。
2R、石井はさらに手数を上げ、右ローを効かせつつ、左ミドル、左右のストレートを当て、ジャンを追い詰める。記者採点は石井。
3R、中盤までジャンが前に出てパンチを当てて巻き返すが、石井は終盤、左ボディを効かせると、右アッパー、左ミドル等を当て続けて追い詰めて終了する。記者採点は石井。合計30-28で石井。ジャッジは3者とも30-29と石井に厳しかったが、石井が判定勝ちで王座防衛を果たした。
松谷綺、メキシコのロドリゲスにダウン奪われ逆転判定負け
第6試合 K-1 WORLD GP女子アトム級(45kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
×松谷 綺[きら](ALONZA ABLAXE/王者、元Krush同級王者)※2度目の防衛戦
○ベロニカ・ロドリゲス[Veronica Rodriguez](メキシコ/挑戦者、BUDO SENTO Championship女子アトム級(48kg)王者、WBCムエタイ・メキシコ・ミニフライ級(47.62kg)王者)
判定0-3 (箱崎28-30/水谷28-30/梅木28-29)
※ロドリゲスが王者に
松谷は22歳。22年6月の初代K-1女子アトム級王座決定トーナメント準決勝で菅原美優に判定負けしてプロ初黒星を喫したが、以降は9連勝。23年7月には元K-1女子アトム級王者のパヤーフォンに延長判定勝ち。11月には奥脇奈々に判定勝ちしKrush女子アトム級王者となる。24年7月のK-1ではチョン・ユジョンに判定勝ち。11月、ガブリエル・デ・ラモスに1R右膝蹴りでKO勝ち。昨年2月の第2代K-1女子アトム級王座決定トーナメントではマフィア・ペットモンコンディー、末松晄に判定勝ちし王者となる。9月の初防衛戦では末松と再戦し延長判定勝ちした。
初来日のロドリゲスは16戦15勝(1KO)1敗の24歳。メキシコ国内の立ち技タイトルを2つ獲得している。
1R、ロドリゲスがプレッシャーをかけ、パンチを積極的に振るうが、まだ強打は乏しい。松谷は次第に右のロー、ミドルを当てるようになるが、まだ攻撃が少なく、顔面への攻撃が乏しい。記者採点はイーブン。
2R、松谷が前に出て、ロドリゲスをコーナーに詰める時間が増える。松谷は右ロー、ミドル、ハイ、前蹴り等のヒットを増やし、主導権を握る。だがロドリゲスも左ボディを随所で強打し、明確な差はつけさせない。記者採点は松谷だがイーブンもありうる程度の差だ。
3R、松谷が左ミドル、接近戦でのテンカオを度々当て、優位に進める。とはいえロドリゲスもひるまず、時折左ボディを強打する。松谷の勝利間近と思われたが、終了間際、ロドリゲスが接近戦で放った右フックで松谷が倒れ、中野レフェリーはダウンを宣告する。結局これが決め手となり、松谷はまさかの逆転判定負けを喫し、ベルトを失った。記者採点は28-29でロドリゲス。
SAHO、判定勝ちで2度目の防衛
第5試合 K-1 WORLD GP女子フライ級(52kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○SAHO[☆SAHO☆](闘神塾/王者、S1女子世界&日本バンタム級王者、WMC日本女子&元ミネルヴァ・スーパーバンタム級王者)
×ソフィア・ツォラキドゥ[Sofia Tsolakidou](ギリシャ/KRITIKOS CAMP/挑戦者、Krush同級王者、WAKO-PRO地中海女子フェザー級(55kg)王者)※パンサーズ・スポーツアアカデミーから所属変更
判定3-0 (30-28/30-28/30-27)
※SAHOが2度目の防衛
SAHOは26歳。NJKF等で4本のベルトを獲得後、21年12月からK-1 GROUPにレギュラー参戦。K-1 GROUP 2戦目のジャシンタ・オースティン戦で判定負けしたが、以降はK-1 6連勝中。24年3月にアントニア・プリフティに判定勝ちし第3代K-1女子フライ級王者に。10月にエリヴァン・バルトに判定勝ち。昨年2月、NJKFでタイ人選手に肘無しルールで判定勝ち。今年7月、ララ・フェルナンデスに判定勝ちしK-1王座を初防衛した。
ツォラキドゥは19歳。アマチュアの立ち技大会で94戦85勝(3KO)9敗と好成績を残し、昨年4月にギリシャ大会でプロデビューし、KANAと1勝1敗だったメロニー・ヘウヘスに判定勝ち。5月の2戦目では、WAKO-PRO地中海フェザー級王座を獲得した。8月のKrushで初来日し、池内紀子に延長判定勝ちしKrush女子フライ級王者となる。11月のK-1でSAHOの王座に挑戦予定だったが、ツォラキドゥの腰の負傷により延期となっていた。
1R、SAHOが序盤から左の前手でのフック、ジャブをきっかけにしつつ、右ロー、ストレートも当て、近づけば相手を押さえながら膝を当て、積極的な攻めで差をつける。負傷明けのツォラキドゥは池内戦の時のような動きのキレがない。記者採点はSAHO。
2RもSAHOがパンチ、ロー、前蹴り、膝蹴りで積極的に攻め、優位をキープする。組んでいるように見える膝蹴りもあるが、箱崎レフェリーからの注意は入らない。記者採点はSAHO。
3R、SAHOが右ロー、左ボディを効かせると、コーナーに詰め、両腕をロープに乗せる形で、左膝を連打する。組んでいないため有効打扱いとなる。その後もSAHOが右ロー、左フック、膝蹴りで追い詰め終了する。記者採点はSAHO。合計30-27でSAHO。ジャッジ3者もSAHOを支持し、SAHOが判定勝ちで2度目の防衛に成功した。
松山勇汰、中島千博に判定勝ち
第4試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
×中島千博(POWER OF DREAM/元Krushスーパー・フェザー級王者、極真会館2017全日本ウェイト制軽重量級優勝)
○松山勇汰(ALONZA ABLAZE/K-1甲子園2020 -60kg優勝)
判定0-3 (29-30/29-30/29-30)
中島は25年5月の第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメントの一回戦でアリ・ラーマリに判定勝ちしたが、準決勝でレミー・パラにKO負けした。
松山も同トーナメントに出場したが1回戦でパラに1R KO負け。昨年10月のKrushでは斎藤祐斗を2RKOした。
1R、松山がサウスポーで構え、オーソドックスの中島に対しプレッシャーをかける。中盤まで中島の右ストレートの的確さが目立つが、次第に松山も左ボディ、ミドルを当てるようになり、五分をキープする。記者採点はイーブン。
2R、中島も前に出るようになり、お互い手数を上げる。だが片方が当てれば、必ずもう片方も返す、受け返しの状態は変わらず、なかなか均衡が崩れない。記者採点はイーブン。
3R、松山が中盤、左テンカオを効かせてから、左ストレートをクリーンヒットすると、中島がひるみ、松山がパンチラッシュで追い詰める。終了間際、松山が右フックで倒したとして、伊藤レフェリーはダウンを宣告する。だが中島陣営が抗議し、リプレー検証の結果、パンチは当たっていないと判断され、ダウンは取り消しとなる。とはいえ松山攻勢だったことは変わらず、3Rのポイントを取った松山が判定勝ちした。
永澤サムエル聖光、西京佑馬を1R KO
第3試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
×西京佑馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/Krushライト級GP 2025優勝、元Krushスーパー・フェザー級(60kg)王者、K-1甲子園2016 -60kg優勝)
○永澤サムエル聖光(B Make/元WMOインターナショナル・WBCムエタイ日本・ジャパンキック・ライト級王者)
1R 1’46” KO (左ボディフック)
西京は昨年2月のKrushライト級GPで弘輝、昇也、古宮晴を破り優勝。9月、里見柚己に延長判定負けした。里見は今大会でK-1ライト級王座に挑む。
永澤は24年8月からK-1 GROUPに参戦し5戦2勝3敗で、里見柚己、古宮晴、佐野天馬に敗れ、瓦田脩二、上野空大に勝利している。
1R、永澤は開始すぐからガードを固めて頭を振りながら前に出て、左ボディや右フックを当てる。西京は回りつつ、膝蹴りで応戦するが、永澤は前に出続ける。すると中盤、永澤が西京をロープ際に詰め、ガードの隙間から顔面に左右のフックを連打してから、左ボディフックをクリーンヒットし、西京はダウンする。
すると亀になって倒れた西京の後頭部に、永澤はパンチを連打する反則を犯す。金子レフェリーが割って入り、運営本部席に向かって片手を左右に振ると、終了のゴングが鳴る。すると本部席のアナウンサーは「ノーダウン」と話すが、レフェリーは膝立ちの西京に何かを話しかけた後、ダウンカウントを開始する。結局、西京が立ったため再開したが、永澤の倒れた相手への攻撃の反則への注意も無かった。試合を途切れさせないために続けたのは良かったが、レフェリーの細かい挙動、本部席との連携等は改善が必要だろう。
西京のダメージは大きく、永澤が再び左ボディでダウンを奪うと、レフェリーがストップした。だがこの際にも永澤は倒れて亀になった西京の体を蹴る反則を犯していたが、レフェリーの注意のアナウンスは無かった。
岩尾力の代役・橋本楓汰、池田幸司との接戦制す
第2試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
×池田幸司(ReBORN経堂/元Krushバンタム級(53kg)王者、K-1カレッジ2019 -55kg優勝)
○橋本楓汰(POWER OF DREAM)
判定0-2 (西村29-30/箱崎29-29/伊藤29-30)
池田は昨年5月、スーパー・バンタム級王者の金子晃大からダウンを奪い判定勝ちしたが、9月の金子の王座を懸けてのリマッチでは判定負け。11月には新鋭の大鹿統毅に判定負けした。
橋本は20歳。昨年10月に内田竜斗に判定勝ちし、4連勝・5連続負けなしと波に乗っている。1月25日のKrushの鬼山桃太朗戦が鬼山の計量失格で中止・不戦勝となったばかりで、早速、先輩の岩尾力の代役という形で、巡って来た上位勢との試合のチャンスをものにすることに。
1R、両者中央付近でのパンチ主体の攻防が続く。終盤、池田がテンカオ、ローでのこかしといった蹴り技も織り交ぜ、巧さを印象付けるが、まだダメージを橋本に与えるような攻撃につなげられない。記者採点はイーブンだが池田につく可能性もある。
2R、両者頭を近付け、ガードを固めつつ、顔面にパンチを当て、膝蹴り、ミドルと、両者蹴り技も絡める。フルコンタクト空手を彷彿とさせる構図で、均衡状態が続く。最後、池田が橋本の顔面に右膝蹴りを当て、橋本がのけぞったが、池田が組んで離してからすぐ当てるような、K-1ルールでは反則になりかねない当て方だった。記者採点はイーブンだが池田につく可能性もある。
3R、似たような攻防の中で、池田が右アッパー、ミドル、膝と的確に当てるようになり、若干流れが傾く。すると橋本がマウスピースを吐きだし、水谷レフェリーは一時中断する。マウスピースをセコンドに洗わせてから装着していたが、洗わなくても衛生上問題無く、体力回復の時間になってしまうため、そのまま装着させるべきだろう(実際MMA界では洗わないのが定着している)。再開後、接近戦でのパンチ主体の攻防が続き、池田の積極性がやや上だったが、残り15秒を切り、橋本が左フックを立て続けに5発ほど当て、やや好印象で終える。記者採点はイーブンだが橋本につく可能性もある。合計30-30でイーブン。ジャッジは1者が29-29でイーブンをつけたが、2者が29-30で橋本につけ、橋本が判定勝ちした。
Bigbang王座獲得の倉田永輝、齊藤龍之介に判定勝ち
第1試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
○倉田永輝(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/Bigbangフェザー級王者)
×齊藤龍之介(ドージョー☆シャカリキ)
判定2-1 (水谷30-29/中野29-30/金子30-29)
倉田は11月に宮崎勇樹を1RKOし、Bigbangフェザー級王者となり、K-1 GROUPに凱旋した。齊藤は23年6月、当時プロ無敗の大久保琉唯に初黒星を付けた実績があり、今大会から階級をフェザー級に上げる。
1R、リーチの勝る齊藤が左ジャブを突きつつ、ミドルやローを的確に当て、流れが傾きかけたが、終盤、倉田が左フックを効かせると、齊藤が下がり、倉田がパンチのヒットを増やし、齊藤が耐える状況が続く。記者採点は倉田。
2R、パンチ主体の攻防で、倉田の連打で序盤は齊藤が下がりがちだったが、齊藤はステップワークを駆使しつつ左ジャブのヒットを増やし。終盤にはパンチの手数で五分を維持しつつ、齊藤が右ミドル、左テンカオ、インローも効果的に使い、やや優位で終える。記者採点は齊藤だがイーブンの可能性もある。
3R、パンチの打ち合いの中で、中盤、倉田が右フックを当てると、齊藤はコーナー際まで後退してしまい、印象を悪くする。だが齊藤も右ストレートを強打し、五分に近い状態に戻す。最後、お互い力を振り絞り、パンチを当て合い、接戦のまま終わる。記者採点はイーブンだが倉田につく可能性もある。合計29-29でイーブン。ジャッジは3者とも30-29だが割れ、2者が倉田を支持し、倉田が判定勝ちした。
プレリミナリーファイト第2試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R
○雨宮 空(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
×サガエ・マテウス[Mateus Sagae](ブラジル/ブラジリアンタイ)
2R 3’00” KO (3ダウン:右カーフキック)
プレリミナリーファイト第1試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R
×藤平琉矢(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
○武蔵(デビルジム)
判定0-2 (28-30/29-29/28-30)
K-1 2.8 代々木第二(レポ/-90kgトーナメント):ドイツの身長2mの新鋭ルーカス・アハテルバーグ、サッタリらを3連続1R KOし優勝。須藤元気P「ターザンとのタイトルマッチが見たい」

























