K-1 7.13 マリンメッセ福岡(レポ/後半):地元の朝久兄弟が揃って勝利。ロエル・マナート、K-JeeをKOしアリエル・マチャドとの次期防衛戦希望。-70kgトーナメント前哨戦はムシンスキ&アカピャンがKO勝ち
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2025年7月13日(日)マリンメッセ福岡 B館
レポート:井原芳徳 (前半戦のレポートは別記事に掲載します)
朝久裕貴、レミー・パラと接戦のフランス人選手を1R KOし「歴代最強の王者になります」、弟の泰央「K-1はまだ終わってもいないし、始まってもいない」
第14試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
○朝久裕貴(朝久道場/WLF武林風 -60kg世界王者)
×ブライアン・ラング[Bryan Lang](フランス/クリスタル・ボクシンクラブ/元ISKA世界スーパーライト級(63.5kg)王者、WKN世界スーパーフェザー級(62.1kg)王者)
1R 2’58” KO (左ボディフック)
K-1の福岡大会は22年8月以来3年ぶり4度目。翌23年7月、カルロス菊田氏がプロデューサーに就任してからは行われておらず、宮田充氏がプロデューサーに復帰し、今回開催された。
地元福岡在住の朝久兄弟の兄・裕貴は29歳。大岩龍矢、MOMOTARO、村越優汰に勝利し、22年9月のスーパー・フェザー級王座決定トーナメント決勝でレオナ・ペタスに判定負け。23年5月にヤン・ミンに判定勝ちし武林風の王座を防衛し、11月にジン・インに判定負けしたが、昨年1月、ウェイ・ウェイヤンに判定勝ち。この試合前に武林風の-60kg王座は返上。K-1では変わらず60kgで王座を目指し、昨年3月、レミー・パラに判定勝ちした。7月からの武林風-63kg級王座決定トーナメントでは、今年1月の決勝まで進んだが、ジョルジ・マラニアにKO負けを喫した。
ラングは27戦23勝(8KO)4敗の30歳。昨年1月にレミー・パラと対戦し判定1-2で惜敗している。
裕貴のセコンドには1つ前の試合で勝利した弟の泰央がつく。1R、サウスポーの裕貴に対し、ラングはオーソドックスで構えてプレッシャーをかけ、右インロー、ミドル、テンカオを当てる。終盤、裕貴が詰めて来ると、ラングは左フックを当てる。とはいえここまで裕貴はひるまず動き、随所で左インロー、ミドルを返していると、残り30秒、詰めて来たラングに左ボディフックをクリーンヒットしダウンを奪う。ラングは立ち上がるが、裕貴はコーナーに詰めてパンチを連打し、最後は左ボディの連打でマットに沈めた。
勝利者インタビューで裕貴は「今回1R必ずボディで倒すと決めていました。1試合前に弟の泰央が試合をしたんですが、泰央の試合が決まってからのスパーリング中に泰央のあばらの骨を折ってしまいました。治るか治らないかだったんですけど、弟は僕と一緒に勝ちたいということで、出ることを決めました。計量の後に確認しても弟は治ってなくて、本来の力の3割も出せていないと思います。弟をほめてあげてください」と話すと、そばで聞いていた泰央は涙を流した。続けて裕貴は冠スポンサーのECO信頼サービスの会長に感謝の言葉を述べてから「K-1ライト級、空位なんですけど、僕は世界で戦ってきたので一番強いと自覚しています。なので、ライト級トーナメントやるとき、必ず僕が全試合1R KO します。必ず歴代最強のチャンピオンになります」と力強く宣言した。
続けて泰央もマイクを持ち「自分は判定勝ちなんでマイクで喋れなかったんですけど、兄貴がしっかりボディで決めてくれてうれしく思います。勝って言おうと思っていたのが、K-1、いろいろあるけど、K-1には俺たちがいるし、福岡大会で戦った全選手、熱い魂を持った選手がいっぱいいます。K-1、沈みかけた船ってよく言うけど、まだ終わってもいないし、始まってもいないと思っています。俺たち、K-1ファイターみんなで、世界最強のK-1にしていくんで、応援お願いします」とアピールした。
最後に裕貴がマイクを再び持ち「最後に九州のK-Jeeさんが取らないと締まらないと思います。朝久祭りはこれで終わりですけど、K-Jeeさん、思いっきりぶちのめしてください」と話し、観客へK-Jeeへの応援を呼びかけた。
朝久泰央、アラゾフ推薦クワチとの死闘制す
第13試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
○朝久泰央[たいおう](朝久道場/元K-1ライト級(62.5kg)王者)
×ダニラ・クワチ[Danila Kvach](ベラルーシ/グリディンジム)
判定2-0 (水谷30-29/箱崎29-29/伊藤30-29)
朝久兄弟の弟・泰央は27歳。23年3月に与座優貴に判定負けしK-1ライト級王座から陥落。怪我で休み、昨年10月のKrushで復帰し龍華に判定勝ち。大晦日の雷神番外地でRIZINに初参戦し、BreakingDownで活躍するYURAに判定勝ちし、ダウンの応酬で会場を沸かせた。5月のRIZINではウザ強ヨシヤを2R左ハイでKOした。K-1での試合は与座戦以来2年半ぶりとなる。
クワチは17戦14勝(7KO)3敗の23歳。チンギス・アラゾフと同門で、24年12月にK-1に初参戦し、寺島輝から1Rに左ハイでダウンを奪うと、最後は右バックハンドブローでKOした。
泰央は次の試合の兄・裕貴も明かしたように、あばらの骨折が完治していないが、そうとは思えないタフなファイトで勝利をもぎ取ることに。
1R、泰央が前に出て最初から積極手にパンチを振うが、クワチはかわしつつ、左ジャブを返し、右ボディストレート、ミドルの連打も決める。泰央はスイッチを繰り返し、サウスポーからの左ストレートを当てる。終盤、クワチが右フックを当てるが、泰央が左インローを当てると、クワチは下がり気味になり、最後は泰央がコーナーに詰めて左右のボディを当てて終える。記者採点はイーブン。
2R、クワチは右ミドル、ボディを当て、泰央は左インローを返す削り合いに。すると中盤過ぎ、泰央が左三日月蹴りを当てると、さらに左右のボディも当て、クワチは後退しコーナーまで下がる。泰央は逃げるクワチを追いかけ、左三日月をまた当てると、クワチはクリンチで難を逃れる。記者採点は泰央。
3R、泰央は変わらず左三日月をヒット。苦しいクワチが自ら組むと、泰央も組んで、足をかけて倒す、梅木レフェリーはクワチにだけ注意を出す。クワチも右ミドル、ボディ、アッパーを返す。泰央は少し勢いが落ちる場面もあるが、前に出て、左ロー、ストレートを随所で返す。最後はお互いミドルを当て合い、クワチの右インローで泰央がバランスを崩したところで終える。記者採点はイーブン。合計30-29で泰央。ジャッジ1者は3Rのクワチにつけたか?29-29のイーブンとしたが、2者は30-29で泰央を支持し、泰央が判定勝ちした。
ロエル・マナート、K-JeeをKOしヘビー級王座防衛しアリエル・マチャドとの次期防衛戦希望
第18試合 K-1 WORLD GPヘビー級タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○ロエル・マナート[Roel Mannaart](オランダ/メジロジム・アムステルダム/王者)
×K-Jee[けいじ](K-1ジム福岡チームbeginning/挑戦者、元Krushクルーザー級(90kg)王者)
2R 1’39” KO (3ダウン:右カーフキック)
※マナートが2度目の防衛
マナートは31歳。90年代の名選手・アンドレ・マナートの息子。17年11月のK-1初代ヘビー級王座決定トーナメント準決勝でイブラヒム・エル・ボウニに敗れたが、18年3月、同級王者・アントニオ・プラチバットに判定勝ちし王座を獲得する。19年11月にクリス・ブラッドフォードをKOして初防衛。20年1月にGLORYでセルゲイ・マスロボイェフにTKO負け。以降、コロナ禍や怪我の影響もありブランクが続き、5年半ぶりの試合となる。
K-Jeeは22年4月のマハムード・サッタリ戦から谷川聖哉、ステファン・ラテスク、上田幹雄相手に4連敗を喫し、昨年10月、K-1無差別級GPアジア予選でジェロム・レ・バンナを1RハイキックでKO。12月のGP準々決勝ではエロール・ジマーマンにKO負けした。
無差別級GPはアリエル・マチャドが3連続KO勝ちで制し、K-Jeeは最近6戦1勝5敗と苦戦しているが、今回地元福岡で王座挑戦のチャンスが巡って来た。マチャドは今大会でリオ・リチャードソンと対戦する。近年のK-1での実績を考えれば、事実上のヘビー級王者はマチャドだろう。K-Jeeも王座挑戦者に選ばれたことに対して複雑な心境を示しており、今回勝ってマチャドと防衛戦をしたい考えを示している。
なお、今大会からヘビー級は体重制限無しの無差別級で行われる。
1R、長身のマナートが中央に立ち、K-Jeeは距離を取りつつ右ロー、カーフキックを当てる。マナートも右カーフを返すと、K-Jeeは少しバランスを崩すが、変わらずK-Jeeも右カーフをお返ししての削り合いに。中盤、マナートが左テンカオを当て、K-Jeeはガードが下がり少し苦しそうに。左ボディ、顔面へのフックの応酬も繰り広げられる。K-Jeeは足のダメージが溜まっており、マナートが右カーフを当てると、度々倒れるが、島村レフェリーはスリップと判断する。終盤、マナートの右カーフでK-Jeeが倒れると、ようやくレフェリーはダウンを宣告する。残り15秒あたりにもマナートが右カーフでダウンを奪う。
2R、マナートが右カーフ、膝蹴り、パンチのラッシュでダウンを奪う。マナートは中盤にも右カーフでダウンを奪う。最後はマナートが右カーフで足払い気味に倒すと、K-Jeeのダメージの蓄積も考慮してか、これはレフェリーもダウンと認め、3ダウンとなり、マナートのkO勝ちとなった。
ベルトを巻きマイクを持ったマナートは「防衛できてうれしいです。数試合前に勝ったアリエル・マチャドも話していましたように、彼にはぜひ挑戦してほしいです。でもこのベルトは渡しません。絶対に防衛します」と話した。するとマチャドもリングに上がり「今、私のベルトを彼が持っていますので、次の試合で奪います」とアピールした。
アリエル・マチャドが1R KO勝ちしヘビー級王座挑戦に名乗り
第15試合 ヘビー級 3分3R(延長1R)
○アリエル・マチャド[Ariel Machado](ブラジル/ヘマーズジム/マジソンチーム/K-1無差別級トーナメント2024優勝、WGPライトヘビー級(94.1kg)王者)
×リオ・リチャードソン[Rio Richardson](オランダ/バリジム/FIGHT NIGHTオランダ・ヘビー級王者)
1R 1’58” KO (右カーフキック)
マチャドは23年9月のK-1無差別級GPでは準決勝でリュウ・ツァーにKO負け。昨年8月、無差別級GPブラジル予選を制すると、12月の決勝トーナメントではリース・ブルーデネル、エロール・ジマーマン、フェン・ルイにKO勝ちし優勝した。リチャードソンは19戦13勝(6KO)4敗2分の28歳でK-1初参戦。
1R、リチャードソンがサウスポーで構えるが、マチャドが右インローを当てると、リチャードソンはスイッチする。長身のリチャードソンはワンツーでの右ストレートを当てる。さらに一瞬サウスポーに戻して左三日月蹴りを当てる。だがマチャドの右カーフキック一発であっさりとダウンしてしまう。マチャドは再び右カーフでダウンを奪う。最後もマチャドが右カーフ一発で3ダウンを奪いKO勝ちした。
無傷で完勝のマチャドは「私こそがこの階級の王者です。この後のタイトルマッチの勝者と戦いたいです。K-Jeeが勝つと思います」と話した。
70kgトーナメント前哨戦はムシンスキ&アカピャンが1R KO勝ち
第17試合 73kg契約 3分3R(延長1R)
○カスペル・ムシンスキ[Kacper Muszynski](ポーランド/Armia Polkowice)
×チェン・ヨンホイ[Chen Yonghui](中国/唐山文旅驍騎ファイトクラブ/CFP)
2R 2’01” KO (左三日月蹴り)
K-1では16選手参加の「K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント」を9月7日の代々木第二体育館大会で開幕し、11月15日の代々木第一体育館大会では8選手のワンデートーナメントを開催する。その前哨戦といえる試合が2試合組まれた。
ムシンスキは昨年3月の70kgトーナメント開幕戦でストーヤン・コプリヴレンスキーにからダウンを奪って判定勝ちし、7月の準々決勝ではゾーラ・アカピャンに判定勝ちしたが、怪我のため準決勝を辞退した。12月大会ではバレンティン・マヴロディンをKOしている。既に今年のトーナメントへの参加が決まっているが、今回は73kgでのワンマッチで出場した。初来日のヨンホイは26戦14勝(8KO)12敗の23歳。
1R、長身のヨンホイに対し、ムシンスキがプレッシャーをかけ、右ロー、フック、左ボディを当てる。終盤、ムシンスキは左ミドル、ハイも絡め、最後は詰めて左右のボディを当て、主導権を維持する。ヨンホイも随所でスピードのあるパンチを返すが、ムシンスキは防御を続ける。記者採点はムシンスキ。
2R、ムシンスキは変わらずプレッシャーをかけ続け、中盤、左ボディと顔面へのフックのコンビネーションを決める。さらにムシンスキは左ミドル、テンカオを当て、右のバックスピンキックを当ててダウンを奪う。ムシンスキは左三日月蹴りで再びダウンを奪うと、豊永レフェリーがストップした。
第16試合 スーパー・ウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
○ゾーラ・アカピャン(アルメニア/Gridin Gym)
×璃久[りく](eiL-08)※HIGHSPEED GYMから所属変更
1R 2’54” KO (右フック)
アカピャンは昨年の70kgトーナメントの開幕戦を突破したが、7月の準々決勝でカスペル・ムシンスキに判定負け。12月のダリル・フェルドンクとのワンマッチでは延長にもつれ込み、接戦の末に判定負けした。9月からの70kgトーナメントを控えるが、今回、璃久とのワンマッチが用意された。
璃久は昨年3月の70kgトーナメント開幕戦でデング・シルバにTKO負け。8月のKrushスーパー・ウェルター級王座決定戦で小田尋久に判定負け。その後は11月に匡志YAMATOに判定勝ち、今年2月にはモハメド・ブタザに判定勝ちしている。
1R、璃久は随所でパンチとローをまとめるが、アカピャンはブロックと足を上げてのカットで対処する。アカピャンはまだ攻撃が少ないが、時折右ストレート、ロー等を当ててる。すると終盤 アカピャンが右フックを空振りさせてからの左フックをクリーンヒットし、真っすぐ下がった璃久にパンチを連打しダウンを奪う。璃久はダメージが大きく、アカピャンが璃久をロープ際に詰めてパンチを連打し、右フックで再びダウンを奪ったところで、水谷レフェリーがストップした。
マイクを持ったアカピャンは「今日は勝利のあとのラーメンがおいしく食べられると思います」と喜び「トーナメントで十分な成果を出せるよう頑張ります」と話した。






