K-1 9.7 代々木第二(レポ/-70kgトーナメント):王者オウヤン・フェン、ムシンスキに辛勝。昨年優勝者コプリヴレンスキーも初戦突破。木村“フィリップ”ミノル、1R KO勝ち。アビラル・ヒマラヤン・チーターは判定負け
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K-1 WORLD MAX 2025 ~-70kg世界最強決定トーナメント・開幕戦~
2025年9月7日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館
レポート&写真:井原芳徳 (大会前半の2階級王座戦ほかワンマッチは別記事に掲載します)
「K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント」は16選手が参加し、今回、開幕戦として一回戦8試合が行われる。11月15日(土)代々木第一体育館大会で8選手によるワンデートーナメントが行われ優勝を決める。
昨年のMAX世界トーナメントは優勝候補のオウヤン・フェンが怪我で決勝トーナメントを欠場し、開幕戦で敗退のストーヤン・コプリヴレンスキーが繰り上がりで復活し、そのまま優勝した。コプリヴレンスキーは一回戦でブアカーオ・バンチャメークからダウンを奪い判定勝ちし、準決勝でデング・シルバ、決勝でヴィクトル・アキモフをKOした。
今回のトーナメントにはオウヤン、コプリヴレンスキー、そして昨年大会に続きカスペル・ムシンスキ、ダリル・フェルドンク、ゾーラ・アカピャンもエントリー。日本人選手不在だが、日本在住の元K-1王者・木村“フィリップ”ミノル、アビラル・ヒマラヤン・チーターも出場する。
王者オウヤン・フェン、ムシンスキに辛勝。昨年優勝者コプリヴレンスキーも初戦突破
第17試合 K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント・一回戦 3分3R(延長1R)
○オウヤン・フェン[Ouyan Feng](中国/天津阿福ファイトクラブ/CFP/K-1スーパー・ウェルター級(70kg)王者、WLF武林風 -70Kg級世界王者)
×カスペル・ムシンスキ[Kacper Muszynski](ポーランド/Armia Polkowice/MFC・IRON FIGHTER・WKSF・WFMCライト級(70kg)王者)
判定2-0 (箱崎30-29/豊永30-30/梅木30-29)
1R、オウヤンは左ミドル、前蹴りを当てつつ、足を止めてのパンチの打ち合いで左右のフックを当てる。だが打ち合いではムシンスキも左右のパンチを返し、次第に手数を増す。お互いパンチをかわしつつ、もらってもガードしてアゴを引きある程度対処できており、どちらも一歩も引かない展開が続く。記者採点はイーブン。K-1はラウンドマストではないが、中継の解説の魔裟斗氏は「どちらにつけろと言われればムシンスキかな」と話し、K-1創始者の石井和義・正道会館館長も「僕もそう思う」と話していた。
2R、オウヤンは右ロー、ムシンスキは左インローを当てつつ、変わらずパンチ主体の攻防が続く。均衡は大きく崩れないが、その中でムシンスキは前に出続け、左ボディと顔面へのパンチの連打や、左飛び膝蹴りも駆使し、トータルの手数では少し上で試合を進める。記者採点はムシンスキだがまだイーブンもありうる。中継の解説の魔裟斗氏もムシンスキが取ったのではという見方だった。
3R、ムシンスキが前に出るが、オウヤンはステップでかわし、左前蹴りで突き放しつつ、右ロー、左ボディ、フック等を的確に当て、主導権を握るように。ムシンスキは空振りが増えてしまう。オウヤンはローで崩す場面も。記者採点はオウヤン。合計29-29でイーブン。ジャッジは1者が30-30でイーブンとしたが、2者は30-29でオウヤンを支持し、オウヤンが判定勝ちした。
採点に不満なムシンスキはすぐ退場した。大会後のインタビューでムシンスキは「3Rは取られましたが、1Rと2Rは私がポイントを取ったので勝っていました。チャンピオンが一回戦で負けるのは良くないという意向が全体に働いたのではないかと思います」と判定に不満を述べた。
中継の魔裟斗氏も「僕はムシンスキかなと思いました」と話し、石井氏は「1Rはムシンスキ。2Rはドロー。3Rはフェンで29-29で、もう1回やってほしいなという気がありました。まあ近くで見ている審判の方は絶対ですから」と話した。佐藤嘉洋氏が「1Rムシンスキがわずかに上回ったがポイントは取り切れていなくて、2Rはイーブンで、3R目はオウヤン・フェンが取った感じですね」と分析すると、魔裟斗氏も「まあでもジャッジが決めている採点ですから。難しい判定です」、石井氏も「佐藤氏の指摘も確かで、攻め切れていないのは確かです」と軌道修正しており、識者も評価の難しい試合だったようだ。
第16試合 K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント・一回戦 3分3R(延長1R)
○ストーヤン・コプリヴレンスキー[Stoyan Koprivlenski](ブルガリア/マイクスジム/K-1-70kgトーナメント2024優勝、元GLORYライト級(70kg)2位、MAX FIGHTライト級(70kg)王者)
×デニス・タプ[Denis Tapu](モルドバ/MSGYM FIGHT CLUB/2022年MAX FIGHTライト級(-71kg)GP優勝)
判定3-0 (山根30-29/豊永30-29/島村30-29)
1R、タプがパンチを振り回すが、コプリヴレンスキーが落ち着いてブロックすると、右ミドルを随所で当てて流れをつかみ、終盤には左ハイ、右バックハンドブロー等も的確に当てて差を印象付ける。記者採点はコプリヴレンスキー。
2R、コプリヴレンスキーが右ミドル、ロー、ストレートを的確に当て主導権を維持する。とはいえタプもひるまず、随所で右ミドルやストレートを返し、大差はつけさせない。記者採点はコプリヴレンスキーだがイーブンもありうる。
3R、お互いパンチと蹴りを打ち合い、タプも必死に右ミドルや右フックを当てるが、最後までコプリヴレンスキーの手数と勢いも落ちず、流れを変えられず終了する。記者採点はイーブン。合計30-28でコプリヴレンスキー。ジャッジ3者もコプリヴレンスキーを1点差で支持し、コプリヴレンスキーが判定勝ちした。
第15試合 K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント・一回戦 3分3R(延長1R)
○ダリル・フェルドンク[Darryl Verdonk](オランダ/ファイトチーム・リンガー/元Enfusionライト級(70kg)王者)
×ヌルティレク・ザリンベコフ[Nurtilek Zhalynbekov/Jalynbekov](キルギス/アル・ムナー・チーム/オープンFCライト級(71kg)王者、イーグルFCライト級(71kg)&フェザー級(66kg)王者)
1R 2’18” KO (3ダウン:右フック)
1R、序盤からリンベコフはパワフルなパンチと蹴りを放つが、フェルドンクの左インローがローブローとなり一時中断する。ザリンベコフはかなり苦しんでいたが、立ち上がったためか、箱崎レフェリーはフェルドンクに口頭注意を出した後、1分ほどで再開する。ザリンベコフは変わらずパンチと蹴りを出すが、開始早々のような勢いはない。フェルドンクはかわすと、ザリンベコフの左フックのカウンターで右フックをクリーンヒットしダウンを奪う。ザリンベコフはダメージが大きく、その後もフェルドンクは右フックでダウンを2つ奪いKO勝ちした。ザリンベコフは試合後のコメントで、ローブローのダメージが残っていたため思うように戦えなかったとコメントしている。
木村“フィリップ”ミノルは1R KO勝ち
第14試合 K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント・一回戦 3分3R(延長1R)
○木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/Battle-Box/元K-1スーパー・ウェルター級(70kg)王者、元Krushウェルター級(67.5kg)王者)
×メイソン・ストロッドマン[Mason Strodtman](米国/ウォーマン・ムエタイ)
1R 1’15” KO (左フック)
木村は21年12月、K-1スーパー・ウェルター級王座防衛戦で和島大海に判定負けし、K-1 GROUPを離脱。RIZINでの試合でのドーピング検査で失格となり、昨年10月には大麻取締法違反の疑いで逮捕され、12月には懲役6カ月・執行猶予3年の有罪判決を受け、執行猶予期間中だが、今年2月にK-1復帰が発表されていた。
試合は木村のワンサイドゲームに。1R、木村が開始すぐから前に出て左のボディフック、顔面へのフックを立て続けに当てて先手を取ると、右のパンチも絡めて何発もパンチを当て、コーナーに詰めてボディと顔面にパンチを連打してダウンを奪う。
ストロッドマンは立ったがダメージが大きく、木村がボディにパンチを連打した後、カウンターの左フックで再びダウンを奪うと、すぐさまレフェリーがストップした。
中継の解説の魔裟斗氏は「木村ミノル、帰ってきた感じがしますけど、必ずドーピング検査はやったほうがいいですね。前科があるので」と話した。勝った木村がロープを乗り出して中継席の魔裟斗氏に声をかけると、魔裟斗氏は「アレは大丈夫なの?ドーピングはしてないの?」と問うと、木村は「やってない」と答えた。
第13試合 K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント・一回戦 3分3R(延長1R)
○ゾーラ・アカピャン[Zhora Akopyan](アルメニア/グリディンジム/FEA WGPライト級(70kg)王者)
×ジョナサン・アイウル[Jonathan Aiulu](サモア/Allstyles Gym/WKBF世界&WBCムエタイNKTスーパーウェルター級王者)
判定3-0 (箱崎30-26/豊永30-27/伊藤30-28)
1R、アカピャンは左右のミドル、右ローを当て、アイウルは左右のボディ、右フック、ミドルを当てる。一発一発はアイウルの重みが上だが、アカピャンはある程度ブロックして耐え、自分の右カーフを効かせて少しひるませ、五分に近い状態をキープする。記者採点はイーブン。
2R、アイウルはこのラウンドも詰めてパンチをボディを顔面に連打するが、アカピャンはブロックで耐えてから右フックを返す。終盤、アカピャンが右カーフを執拗に当てていると、アイウルはバランスを崩し、サウスポーにスイッチする場面も。記者採点はアカピャンだがまだイーブンでも不思議ではない。
3R、アカピャンは執拗に右カーフを当て、アイウルはスイッチを繰り返す。アイウルはパンチの空振りが増える。終盤、アカピャンはノーガードで誘ってから、右カーフをクリーンヒットして倒し、梅木レフェリーはダウンを宣告する。これで点差を広げ、アカピャンが判定勝ちした。記者採点は合計30-27でアカピャン。敗れはしたがアイウルはパワフルな攻撃で観客を沸かせて印象を残した。
アビラル・ヒマラヤン・チーターは初戦敗退
第12試合 K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント・一回戦 3分3R(延長1R)
×アビラル・ヒマラヤン・チーター[Abiral Himalayan Cheetah](ネパール/志村道場/Krushスーパー・ウェルター級王者、HEATキックミドル級(70kg)王者、ISKAインターコンチネンタル・スーパーウェルター級王者)
○アイメリック・ラジジ[Aymeric Lazizi](フランス/MARSEILLE BOXE PIEDS POINGS/WAKO-PRO世界スーパーウェルター級暫定王者、NDC同級王者)
判定0-3 (山根29-30/豊永28-29/梅木28-29)
1R、ラジジが左右のパンチ、右ボディを当て、やや優位に進めるが、中盤、アビラルが右フックを当て、ラジジをひるませて流れを変える。だがアビラルもその先の攻撃が続かず、最後、ラジジも左ジャブ、フックを返して巻き返して終える。記者採点はイーブン。
2R、両者パンチ主体の攻防が続き、ラジジが左ジャブ、右ストレートを随所で的確に当てる。逆にアビラルはヒットが減り、やや印象が悪い。記者採点はラジジ。
3R、アビラルも右ローを当てるが、その先に続かず、パンチをかわされる。ラジジは左ジャブ、右ストレート、ローを的確に当て続け、主導権を維持して終える。記者採点はラジジ。合計28-30でラジジ。ジャッジ3者もラジジを支持し、ラジジが判定勝ちした。
第11試合 K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント・一回戦 3分3R(延長1R)
×アルビオン・モリーナ[Albijon Morina](ドイツ/Gladiators Gym/WKU欧州ミドル級王者)
○アルフォセヌー・カマラ[Alfousseynou Kamara](セネガル/Emergence Le Havre/サバット世界選手権-75kg優勝、サバット・フランス選手権-75kg優勝7回)
1R 2’04” KO (3ダウン:左ストレート)
1R、開始すぐ、左ジャブの相打ちでカマラがひるんだが、カマラはすぐ持ち直すと、負けじとばかりに前に出てパンチラッシュを仕掛け、右フックでダウン奪う。その後もパンチで攻め続け、再び右ストレートでダウンを奪う。モリーナは立ったがダメージが大きく、最後はカマラがモリーナをロープに詰め、パンチを連打し、左ストレートでモリーナがのけぞったところで、箱崎レフェリーがストップした。
第10試合 K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント・一回戦 3分3R(延長1R)
○ジョナス・サルシチャ[Jonas Salsicha](ブラジル/TFチーム/CTアラン・ポパイ/K-1 -70kg南米予選トーナメント2025優勝、元WGPスーパーミドル級(78.1kg)王者)
×サリムカーン・イブラギモフ[Salimkhan Ibragimov](ロシア・ダゲスタン/ARCHANGEL MICHAEL FIGHT CLUB/WBCムエタイ世界ミドル級王者、WMC I-1世界-70kg王者)
判定3-0 (豊永30-26/太田/29-27/箱崎29-27)
※イブラギモフが計量600gオーバーし減点1、ファイトマネーの20%を対戦相手に譲渡。トーナメント規定では計量をクリアしているサルシチャがトーナメント一回戦の勝者扱いとなるが、サルシチャが一回戦としての対戦を希望し、K-1実行委員会は特別措置としてそれを認めた。
サルシチャはアニメのドラゴンボールZの主題歌「CHA-LA HEAD-CHA-LA」をBGMに入場し、ドラゴンボールをイメージしたコスチュームを披露する。1R、イブラギモフが左右のローを随所で強打して、やや優位に進めるが、まだサルシチャもひるまない。
2R、イブラギモフは蹴り足キャッチ、バック肘の反則を繰り返してしまう。すると終盤、イブラギモフが右の後ろ上段廻し蹴りを空振りすると、かわしたサルシチャが右ストレートと左フックを当ててサルシチャを下がらせ、イブラギモフの頭を押さえながら右膝をボディに当てて倒すと、水谷レフェリーはつかみの反則とは判断せずダウンを宣告する。
3R、お互いバックハンドブローや胴回し回転蹴りを多用するが、空振り続きで攻めあぐねて終了する。ジャッジ3者ともサルシチャを支持し、サルシチャが判定勝ちした。
これで11月15日 代々木第一体育館大会での8人1DAYトーナメントに進出した選手は、オウヤン・フェン、ストーヤン・コプリヴレンスキー、ダリル・フェルドンク、木村“フィリップ”ミノル、ゾーラ・アカピャン、アイメリック・ラジジ、アルフォセヌー・カマラ、ジョナス・サルシチャとなった。






















