K-1 8.11 福岡国際センター(一夜明け会見):軍司泰斗「強い選手とやって世界最強を証明していきたい」、石井一成「K-1でもスターになれる」、与座優貴「ゴンナパー選手より先に朝久選手とやらせてほしい」
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K-1 8月11日 福岡国際センター大会の一夜明け記者会見が12日、福岡市内のホテルで行われた。そのレポートがK-1 JAPAN GROUPから届いている。(写真:(C)K-1)
K-1 8.11 福岡国際センター(レポ/フェザー級トーナメント):王者・軍司泰斗、玖村修平&斗麗を1R KOし優勝「これがK-1です」「K-1の次期エースは僕」
K-1 8.11 福岡国際センター(レポ/ワンマッチ):石井一成、K-1初戦は3R KO勝ち。与座優貴&ゴンナパー、ライト級王者・朝久泰央の目の前で圧勝KO勝ち
軍司泰斗、K-1王者として世界最強決定トーナメントを制覇「これでやっと本物のK-1チャンピオンになれたと思っています」
軍司泰斗は現K-1フェザー級王者として、世界最強決定トーナメントに出場。1回戦のファク・スアレス戦こそ判定決着となったが、続く準決勝の玖村修平戦、決勝の斗麗戦では持ち味の連打を武器にKOで試合を終わらせ、見事に優勝を果たした。
会見に登壇した軍司は「やっと本物のチャンピオンになることができた」と安堵の様子。斗麗との決勝戦は4月「K’FESTA.5」の再戦だったが「あの時は延長判定までいっちゃって、僕の中ではまた延長判定までいったら僕の負けだと思っていた」と、トーナメントの中でも特に“倒す”覚悟を示した一戦となった。
「世界最強を証明したい」と今後の展望を話す軍司は強豪外国人選手の招聘を希望。K-1の倒し合う競技性を体現し、将来を担う子供たちに影響を与えていきたいと語った。
◆軍司泰斗
「試合前からずっと1Rで3回KOで勝つって言っていて、1回戦はダメだったんですけど、準決勝、決勝とKOできてレベルの差を見せつけたかなとは思っています。全部含めてやっと本物のチャンピオンになれたと僕の中では思いました。
(トーナメントを振り返っての心境)3試合は初めてでしたし、すごい痛いし疲れるし、試合の間も集中しないといけないところもあったので、きつかったですね。(1回戦のダメージは大きかった?)やる前は2Rで倒しに行こうと思ってたんですけど、始まって速攻で左フックをもらっちゃって、あれのダメージがすごいあって、そこから調子狂っちゃったっていう感じで1回戦目はダメ、倒しきれなかった部分は反省だと思います。
(ボクシングテクニックについて)ずっと言っている基礎の練習だったりボクシングトレーナーにも見てもらっていて。すごいそれで成長してるかなって昨日の試合で感じられましたね。(パンチの質も上がった?)パワーはもともとあるほうだと思ってたので、それが思い切り打つだけじゃ倒れない部分も今まであって。どんどん力を抜いて気持ちを楽にして戦えば倒せるんだなというのを昨日の試合で思いました。
(決勝戦を振り返って)決勝に上がってくるなら斗麗選手かワン・ジュングァン選手のどちらかかなとは思ってたので、その中で斗麗選手が上がってきてくれて。斗麗選手とは4月にやって、あれから4カ月ぐらいですか。この短期間で再戦するいうことで、僕にとってはいい機会だと思っていました。4月に延長判定までいっちゃって、僕の中ではまた延長判定までいったら僕の負けだと思っていました。決勝で再戦になって、そこでまた延長判定になって勝っても意味がないと思ってたので倒しに行こうかと1Rからずっと思っていて、それで倒せてよかったと思います。
(軍司にとってのK-1とは)K-1=KO、倒す競技だと思っていたので、そういった中で昨日の試合で体現できたというのはすごく思います。(今後について)昨日の試合、準決勝、決勝が僕らしい試合かなと。やっとその感覚を取り戻せたなと思ってるので、それを今後も続けて倒しに行こうかなと思っています。それで絶対王者っていうものを続けていって誰にも負けないで勝ち続けていきたいと思います。
(どんな選手と戦いたい?)日本人選手はほとんどやったことがあるので外国人選手、さらにK-1 JAPAN GROUPに来ていない外国人選手だったりいっぱいいると思うんですけど、その中でもすごい強い選手とやって世界最強をどんどん証明していきたいなって思いますね。
(軍司やK-1に憧れるような選手も出てくると思うが?)僕も小さい頃から格闘技を見ていて、プロになってやりたいと思ったのは子供の頃からだったんで。そういった影響も、僕が見てた頃は魔裟斗さんだったり、いろんな選手がいたんですけど、その中で僕もそういった試合をして子供たちに影響を与えていきたいなというのは思いますね。(ファンへメッセージ)やっと昨日のトーナメントで本物チャンピオンになれたと思ってるので、これからもこのベルトを持って更なる高みを目指していこうと思うので応援よろしくお願いします」
石井一成、衝撃のK-1デビュー戦!バンタム級の主役は俺だ「石井一成はK-1でもスターになれるんだという期待をこめて見守ってほしい」
ムエタイ・キック7冠王・日本軽量級のトップ選手としてK-1デビューを果たした石井一成。藤田和希との一戦では、2Rに右ストレートからの左フックでダウンを奪ってペースに乗ると、3Rには飛び膝蹴りで藤田の左目尻を切り裂き、最後はパンチの連打でレフェリーストップを呼び込んだ。
地元・福岡のファンが多数応援に駆けつけたことで「緊張もせず、たくさんの応援のおかげで逆にホームだった」と、最高の環境で戦えたという石井。試合前にはK-1ルールへの不安もあったようだが、幼い頃から戦ってきたキャリアから「藤田選手は本当に熱いファイターとすごく感じたんですけど、僕のプライドをかけて今回戦いました」と、格の違いを見せるとの覚悟で試合に臨んだ。
大会当日、リングサイドで観戦に訪れたK-1バンタム級日本最強決定トーナメント優勝の黒田斗真、第8代Krushバンタム級王者・池田幸司との対戦を希望、そして世界トーナメント開催も直訴した。K-1デビュー戦でバンタム級の主役の1日になった石井の今後に目が離せない。
◆石井一成
「昨日はK-1デビュー戦の応援に来ていただき、そしてABEMAやGAORAで応援いただきありがとうございました。デビューということで緊張するのかと思ったんですけど、緊張もせずたくさんの応援のおかげで逆にホーム感があってやりやすい状況で試合ができました。そして、コメントにも色々あったんですけど、1R「固いな」とか、2Rに「3Rからじゃないといけないのかな」っていうコメントがあったんですけど、今回はK-1初参戦ということでチームで話し合って1Rは何があってもいかないと。映像を見てもわかると思うんですけど、1Rはパンチもほとんど出してないし、蹴って、何もせずというわけでもないんですけど、蹴って蹴って自分のリーチにしてから最後仕留めにいくという作戦で行ったので心配しないでいただきたいです。
(地元での試合について)地元・福岡でデビュー戦ということで、(後輩の)壬生狼一輝も一緒にチームでたくさんの応援団が来てくれて、すごい会場が沸いてくれて。初めてのK-1だったんですけどホーム感がありすぎて本当にやりやすかったです。
(K-1ルールの手応え、相手の印象は?)藤田選手はパンチでくるっていうのは分かっていました。藤田選手は『高校生から格闘技を始めて…』と言っていて、僕も初のK-1で不安もあって色々考えたんですけど、『高校生からやってきた選手に俺が負けるわけないよな』と落ち着いて考えたんです。高校生から格闘技を始めましたって人がジムにスパーリングに来たら、一発もパンチはもらわないし、だったら格の違いを見せないといけないという覚悟で臨みました。藤田選手、本当に熱いファイターとすごく感じたんですけど、僕のプライドをかけて今回戦いました。
(フィニッシュできた理由)3Rはセコンドから行っていいと指示が出たのでいくようにしました。実はちょっと前に左拳を痛めて、左を封じてやっていたんです。それで3Rは最後だから左も出そうと思って、左を出したらやっぱりいけたなっていう。自分の得意技はボディとフックなので、右の攻撃にそれが混ざるとやっぱり全然いけるなって思います。
(試合後に魔裟斗と話していたが)魔裟斗さんにも『1Rからもっといったほうがいいよ』って言われて。あと『パンチをもうちょっと磨きかけたらもっと化けるよ』って言っていただいたのでしっかり受け止めて練習していきたいと思います。
(今後の展望は?)昨日言わせてもらったんですけど、まず、バンタム級の世界トーナメントをやっていただきたいです。あと黒田斗真選手・池田幸司選手、どちらかとやりたいと言ったんですけど、僕は変わらず強い人とやっていきたいし、世界のK-1のベルトを獲りたいです。K-1さんにお願いして、この後K-1が9月横浜で12月大阪。9月はちょっと近いので12月ぐらいだったら空いてるので、そこはトーナメントになるのかわからないですけど、トーナメントも開いてもらって12月はどちらかと参戦できたら嬉しいなと思っています。
(K-1でどんなアピールをしていきたい?)昨日もすごく反響が大きくて、今まではムエタイや違う団体さんに出ていたので、また新しく見てくれる方が増えたのかなと思います。そこでも変わらずムエタイの強さを見せていきたいのと、K-1で不安という声があったので、そういうのは全部皆さんの頭の中から消してもらって。石井一成はK-1でもスターになれるんだという期待をこめて見守ってほしいですね」
江川優生、マキ・チャーチャイを下してスーパー・フェザー級初勝利!「昨日の試合はみんなが求める江川優生じゃない。みんなが求める江川優生になっていきたい」
江川優生はマキ・チャーチャイに強打を打ち込み、1ラウンドでボディを効かせながらも、その後はタフなチャーチャイの粘りに手を焼き、判定で勝利。連敗を3で止めると共に、スーパー・フェザー級で初勝利を飾ったものの、試合後は浮かない表情を見せていた。
一夜明け会見でも江川は「相手選手がタフで、すごいつまんない試合になってしまったんですけど。何とか勝てたんでよかったです」と反省の弁と共に勝てたことに安堵した気持ちを述べる。
前回、大岩龍矢戦で敗れた後、スーパー・フェザー級仕様の体を作り上げるべく、フィジカルトレーニングを新たに始めた。だが「まだフィジカルトレーニングを始めて3~4カ月。もう少し時間が掛かると思いますけどしっかり作っていきたい」とさらなるパワーアップを誓った。
ファンが求めるのは、フェザー級トーナメントを3連続1ラウンドKO勝利で制した「倒し屋・江川優生」の姿。そのことを江川自身がよく分かっている。
「やっぱり昨日の試合じゃ、みんなが求める江川優生じゃないと思うんで。みんなが求める江川優生になっていきたい」
見据えるのは60kgの頂点。当然、9月11日のトーナメント出場メンバーから外れた自分の位置も分かっている。
「60kg戦線は強い方が一杯いるんで。9月のトーナメント出場選手も含めて、そういう人材に勝って行って、今後スーパー・フェザー級で名前が上げられたらなって思います。みんなが求める江川優生になれるように頑張ります」
次戦では、さらならパワーアップに成功して、スーパー・フェザー級でもKOを量産する江川の姿に期待したい。
ゴンナパー、実力者・岩﨑悠斗を破壊して4連勝「今の目標はライト級のベルトに挑戦すること。それが近いうちに叶わないならスーパー・ライト級に挑戦したい」
第11試合でK-1 JAPAN GROUPに戻ってきた岩﨑悠斗と、-63kg契約のスーパーファイトで戦ったゴンナパー・ウィラサクレック。岩﨑の攻撃にも動じず、1Rに左ミドルキックからの左ストレートでダウンを奪うと、ラウンド終了直前にも左ハイキックを炸裂させる。結局、岩﨑が鼻の負傷のために試合続行が不可能となり、ゴンナパーが1R3分00秒でTKO勝利。前K-1ライト級王者の貫禄を見せつけた。
昨年7月のK-1福岡大会で朝久泰央に敗れて王座から陥落したゴンナパーだが、その後は6月「THE MATCH 2022」を含めて4連勝。しかも、今回の岩﨑戦を含めて今年は3連続KO勝利と絶好調だ。
今回の勝因を「蹴りやパンチ、どちらに関わらず重さを重視して、結果に繋がるような技の出し方に重点を置いて最初からトレーニングを受けてきた」と、練習の成果であることを強調したゴンナパー。
今後は当然「今のライト級でもう一度タイトルに挑戦すること」と朝久からのタイトル奪還を誓っているが、それが近いうちに実現しないのであれば、「65kg(スーパー・ライト級)でのタイトル挑戦もしたい。65kgに上げたとしても、自分は恐れるものは今のところ何もない」と、かねてより口にしていた階級転向も改めてぶち上げた。
与座優貴、篠原悠人をマットに沈めて王者・朝久泰央に宣戦布告「ゴンナパー選手もいい勝ち方をしましたが、直接対決で朝久選手に勝っている僕に先に挑戦させてほしい」
今大会では怪我で欠場中のK-1ライト級王者・朝久泰央がリングサイドで見守る中、同階級のファイターたちによる試合が4試合並んだ。第10試合ではともにライト級次期挑戦者の座をうかがう与座優貴と篠原悠人が対戦した。
1R、篠原のパンチを的確にブロックした与座は、距離を詰めてカーフキックを効かせる。2Rも与座は固いガードからの右カーフキックでダウンを奪い、最後はカーフキックからのアッパーでKO勝利をつかんだ。
昨日のライト級4連戦の中でもインパクトのある勝利を飾った与座は「篠原選手はライト級のトップ選手ということで、自分的には挑む気持ちだったんですけど、いい勝ちかたができて一安心してます」と安堵の表情を浮かべた。
今年2月のK-1東京大会で自身が延長判定で下した朝久泰央が見つめる中でのKO勝利。与座は気になるタイトル挑戦について「ゴンナパー選手もいい勝ち方(岩﨑悠斗にKO勝ち)をしたんですけど、直接対決では自分が朝久選手に勝ってます。僕が先に朝久選手とやって、僕がチャンピオンになった一発目でゴンナパー選手とやったら盛り上がると思う」と朝久への王座挑戦を改めてアピールした。
再戦では朝久も対策を講じるのは必至だが、与座は「昨日の試合での成長ぶりを見てもらえれば、勝てると思ってもらえるかなと思います」と自信。果たして朝久とベルトを懸けた再戦が実現するのか、今後のタイトル戦線に注目が集まる。
◆与座優貴
「(試合の感想は?)昨日は応援ありがとうございました。篠原選手、ライト級のトップ選手ということで、自分的には挑むっていう気持ちで挑んだんですけど、いい勝ちかたができてとりあえず一安心してます。試合映像を見返して、いいところと修正するところ、もう自分なりに考えたんで、早速修正・改善して実戦に向けて練習していきたいなと思います。
(作戦どおりにいったところは?)最初の作戦では削って削って、3Rくらいで倒せればいいかなと思ってたんですけど、思ってたよりカーフとか、削る攻撃が効果的に入ったんで、2Rに倒すことができました。あとはボディを狙ってくるかなと対策を立てていて、それに膝を合わせるとか練習して、そのとおりに出たんで。よかったかなという感じですね。
(ブロッキングして前に出ていたが、篠原選手のパンチについては?)やっぱり、もらってみないと威力とかわからないところもあるんで、始まって最初のワンツーで『いけるな』と判断して。あとは自分の蹴りの距離の微調整がちょっと長くなってしまったんですけど、そこは今後修正していきたいなと思います。
(最近、KREST内で話題になっている“与座キック”に関して)あれは奥足への前蹴りっていうか、観ててわかると思うんですけど(笑)。奥足に蹴るヤツです、ハイ。(それは独自に開発を?)なんか痛いかなと思ってスパーでやってたら、けっこうみんな痛がってくれて。それをけっこう使うようになったって感じですね。
あとカーフキックでKOって記事になってるんですけど、最後は与座キックをフェイントにした、空手でいうクイックという技の応用で。空手のクイックはローキックからそのまま身体の流れでボディを打つんですけど、僕はそれをアッパーに変えて、最後はアッパーで倒したって感じです。(与座キックとカーフキック、この二つが軸だった?)そうですね。あとは膝もたぶん一発入って、ボディも効いてたかなと。全体とおして削れてたかなという印象ですね。
(セコンドについてた野杁選手を参考にしてる部分は?)参考にしまくってますね(笑)。(そのスタイルが理想?)全部同じってわけではないんですけど、正明さんのスタイルにプラスアルファ、自分のよさも入れて。空手出身なのでそういうよさも活かしつつ、自分だけのスタイルを目指して、やってるつもりですね。
(リング下から朝久選手が見つめていたが、あらためてタイトル戦については?)ゴンナパー選手もいい勝ちかたしたんですけど、直接対決では自分が朝久選手に勝ってるんで。先にやらせてほしいかなって気持ちは正直ありますね。で、チャンピオンになって一発目、自分がゴンナパー選手とだったら盛り上がるんじゃないかなっていうふうに思います。今後は自分の試合の解説でも佐藤さんが言ってたんですけど、『世界の強豪とやっていく選手』と言っていただいてたんで、そういう選手になっていけるようにがんばっていきます。
(再戦だと朝久選手も対策を立ててくると思うが、それでも勝てる自信がある?)朝久選手とやったのが2月で、6カ月くらい空いたんですけど、昨日の試合を観て成長ぶりを見てもらえれば、勝てると思ってもらえるかなと思います」
大沢文也、デンサヤームに判定勝利も表情は晴れず「自分のなかでは負けかドロー、もう一度デンサヤーム選手と戦いたい
大沢文也は第9試合のK-1ライト級ワンマッチでデンサヤーム・アユタヤファイトジムと対戦。3Rフルに戦い抜いたが、デンサヤームがホールディングでイエローカードを2度出されて減点されたことが影響し、判定3-0で大沢が勝利した。
大沢にとってはKrushライト級王者になってから初めての試合での勝利だったが、「何もしてないというか全然ダメな試合だった」と内容に納得がいっておらず、会見中も終始暗い表情。デンサヤームが減点されたホールディングについても、「自分ではデンサヤーム選手が組み付いていたというより僕が組み付いてたのかなと思うので、競り勝ったっていうより負けたかなとかドローかなという感じです」と自身に責任があると言うなど、勝ったという感覚はないようだ。
それを踏まえて、次戦には自身が保持するKrushライト級王座を懸けて、デンサヤームとの再戦を希望。「最初の防衛戦の相手としてデンサヤーム選手と戦えたらなと思っています」と、Krushライト級王座を懸けて、決着戦を行ないたい考えのようだ。
里見柚己、西京佑馬とのホープ対決を制して一歩前進「これからまたトップの選手と戦っていくことになる。倒せる選手の面白さをK-1で伝えていきたい」
第8試合では21歳の西京佑馬と24歳の里見柚己による、ライト級の若きホープ対決が実現。1R終了間際に里見が左ロングフックで西京からダウンを奪うと、西京も2R・3Rとカーフキックで猛反撃に転じる。対する里見も得意の左ストレート・ヒザ蹴り・ハイキックで応戦し、結果は判定3-0で里見が勝利を掴んだ。
格上と目される西京を撃破した里見は、「ライト級のトップ選手の西京選手に勝てたんですけど、KOはできなかったんで、またイチからがんばりたい」と勝って兜の緒を引き締めるようにコメント。昨日はライト級の試合が4連戦あったことを踏まえ「与座(優貴)選手だったり、ほかの選手に持っていかれちゃったのがすごい悔しいんで、またもっと練習して一番目立ちたい」と気合いを入れ直した。群雄割拠のライト級戦線で、里見が左強打を武器にどこまで駆け上がるのか、期待が高まる。
鈴木勇人、近藤魁成に気合いの逆転KO勝利「3Rが終わってセコンドに『なにがなんでもいけ!』と檄を飛ばされて、気持ちが復活した」
第16試合ではスーパー・ライト級で、鈴木勇人と近藤魁成が約4年ぶりの再戦。2018年6月K-1さいたま大会のプレリミナリーファイトでドローに終わっている両者は、今回も接戦を展開。2Rに近藤がパンチでダウンを奪うも3Rになると鈴木が意地の反撃。たまらず組みを連発した近藤に減点が言い渡され、本戦は判定28-28、28-28、28-28のドローで延長戦に突入。鈴木は延長Rでも圧力をかけ、最後は左ストレートで逆転のKO勝利を収めた。
激闘を制した鈴木は「20戦やってきた中で一番しんどい試合でした」と振り返ると、2Rのダウンについても「ダメージはメチャクチャありました」と語り、紙一重の戦いだったことを伺わせた。また、勝利した瞬間にセコンドの松岡力が喜びを爆発させていたことについて、「3R終わったときに、力がすごい激励してくれて。心折れそうになってたんですけど、力の言葉で助けられました」と、そのサポートに感謝を表した。
今年4月の「K’FESTA.5」の林健太戦に続き、追い込まれてからの勝負強さを見せた鈴木。会見の最後には「与えられたチャンスを一個一個クリアーして、必ず65kgのベルトは巻きます」と力強く宣言した。
壬生狼一輝、連敗脱出で安堵の一夜明け会見「勝ったことは素直に嬉しい。ワシも盛り上がっとるバンタム級の一員やと思っとるからトーナメントがあるなら出たい」
Krush王座陥落を含め3連敗と不調に苦しんだ壬生狼一輝が、K-1本戦初出場の峯大樹と対戦。判定ながら勝利を掴み、地元・福岡で復活を果たした。
なんとか連敗を脱出した壬生狼だが「素直に嬉しいが内容が全然ダメじゃから負けた時以上に落ち込んどる」と、喜びの様子はなく「(石井)一成君は初参戦であれだけ魅せる試合をしてすごいと思ったし、全部昨日は持っていかれた」と、練習も共にする仲という石井一成の名前も挙げつつ反省しきりだった。
谷川聖哉、K-Jeeとの“クルーザー級日本人No.1決定戦”に勝利「ここからが本当の勝負。今まで以上にK-1に人生を懸けないと、みんなの期待に応えられない」
谷川聖哉は、K-1福岡大会の顔のK-Jeeとの事実上「クルーザー級日本No.1決定戦」に臨み、ローキックとカーフキックを効かせて優位を進め、3ラウンドにはパンチでダウンを奪って判定勝利を収めた。
だが一夜明け会見で谷川がまず話したのは反省の弁。「とりあえず最低限、勝てたのはよかったんですけど、課題の残る試合で。控え室に戻ったらKRESTのトレーナーや(野杁)正明さんに『全然ダメ。練習の半分も出てない』と言われて。反省の多い試合でした」
空手からK-1に転向して、谷川がずっと課題として挙げているのが「顔面パンチの対処」で、その部分はクリアできたという。
「どんな有利でも一撃で試合が変わってしまうので、特にディフェンス面を意識してて、それは今回出来たのかなと。あと今回のテーマは『倒し切る』だったんですけど、試合になると駆け引きを優先してしまって。そこは課題として残りました」
ポイントになったのは谷川がローキックを効かせた点だと思われていたが、実は「与座キック」(相手の奥足への三日月蹴り)だったと明かした。
「自分の持ち味は蹴りなので、ローキックもいろんな角度から当てたんですけど、ダウンを奪ったのは与座キックです。階級が違うのでスパーリングは出来ないですけど、マス(スパー)でいろんな技を吸収できるので。そこを意識してやりました」
今後は、対外国人をテーマに戦っていきたい、と谷川。「自分はK-1 JAPAN GROUPに参戦させていただいて3年目ぐらいですけど、ずっと『日本人が自分より体格の大きい、とても強そうな外国人に向き合って、倒していく』というのを皆さんに見せたかったので。ちょっと時間は掛かってしまったんですけど、スタートラインに立てたかなと思うので。次はぜひ、中村プロデューサー、外国人と当ててほしいと思ってます」と強豪外国人選手たちとの対戦を希望した。
AKIRA Jr、K-1クルーザー級に風穴を開ける!「K-1の重量級を軽量級に劣らず盛り上げていきたい」
第14試合でANIMAL☆KOJIとK-1クルーザー級で戦ったAKIRA Jrは、1Rから積極的に攻め立て、2Rに右ストレートから、右、左、右と3連打。これでANIMALを倒し、2R0分20秒でKO勝利を収めた。
K-1初参戦を豪快なKO勝利で飾ったAKIRA。「練習通り蹴りでちょっと散らして、最後に右ストレートっていうのは決めてたんで、ハマったかなという感じですかね」と考えていた通りに試合を運ぶことが出来たようだ。しかし、試合内容には満足しておらず、「まだまだ課題も残るところもあるんで、今回怪我も何もないし、すぐ練習を再開して、そこを改善していきたいと思います」とさらに磨きをかけることを約束している。
狙うは重量級戦線の中心的存在になること。「軽量級は盛り上がっていると思うんですけど、重量級もそこに劣らず盛り上げていきたいなと僕は思っています」と、クルーザー級戦線はもとより重量級戦線の活性化にも意欲的だ。
また、AKIRAは大阪に拠点を置き、関西を中心に活動しており、「大阪大会もあると聞いているんで、次は是非そこに出られたらと思っているんで、また応援のほうよろしくお願いします」と、12.3K-1エディオンアリーナ大阪大会への参戦もアピールしていた。
“動けるデブ対決”を制した丸山公豊、目指すは…あの伝説のK-1王者!「マーク・ハントのようになっていきたいと思います」
第7試合で坂本英則とK-1スーパー・ヘビー級スーパーファイトを戦った丸山公豊は、1R目から得意のパンチで積極的に圧力をかけ、2Rに右ストレートをカウンターで叩き込み、2R2分30秒でKO勝利を飾り、“動けるデブ対決”として注目された一戦を制した。
昨年7月K-1福岡国際センター大会に参戦したものの、実方宏介にKO負けを喫していた丸山だが、約1年ぶりのK-1参戦で嬉しい初勝利だ。“九州重量級最強戦士”の面目躍如といったところだが、「昨日はようやく1年越しの屈辱を晴らせた試合かなと思います。K-1のリングでしっかり勝てたのはとても嬉しかったです」と、地元・九州での勝利に丸山も喜びの声を上げた。
試合前は同じ九州勢である朝久道場の面々と練習を実施。今回の勝利は朝久兄弟たちからのアドバイスが功を奏して勝利のようだが、この階級は世界にも強豪がひしめいている。
丸山もそれら海外の強豪も含めて、今後もK-1のヘビー級、スーパー・ヘビー級戦線での戦いに意欲的。「もっともっとフィジカルも鍛えていかないといけないですし、マーク・ハントのようになっていければいいなと思います」と、かつてのK-1王者を目指し、“動けるデブのパンチ担当”に磨きをかけていくことを誓っていた。
海斗、持ち前の強打炸裂で連敗脱出「自分はトップの選手に負けている。そのへんともう一回やらせてもらえるように、力をつけていく」
第6試合ではウェルター級のハードヒッター対決として、再起に燃える海斗と九州を拠点に活動する幸輝が対戦。両者は1R開始からローやミドルをフルスイングに近いかたちで繰り出し、海斗がワンツーの左ストレートで幸輝をダウンさせると、立ち上がったあとも連打をまとめ、最後は右フックでKO勝利を飾った。
4連敗から念願の勝利を収めた海斗は、「ひさびさに勝てたんで、メチャメチャうれしかったです。ちょっと飲みすぎて顔がパンパンになっちゃいました」と笑みを見せた。今後の目標として、「トップの選手に負けてるんで、そのへんともう一回やらせてもらえるように、力をつけて」とコメント。ウェルター級のトップ戦線再浮上に向け、反撃の狼煙を上げた海斗。ここからの巻き返しに注目が集まる。