KNOCK OUT 11.15 後楽園ホール(レポ):軍司泰斗、セーンサックグンに肘で切られるも2ダウン奪い判定勝ち。軍司をKOしたゲーオガンワーン、大沢文也に判定勝ち。プンルアン、秋田巴琉をKO。渡部太基が引退式

GYM VILLAGE [→おすすめジム一覧]
浅草 シープラスジム
つくばエクスプレス「浅草」徒歩1分!MMA・キック・パーソナルトレーニングを気軽にどなたでも楽しめます!

GYM VILLAGE [→おすすめジム一覧]
センチャイムエタイジム蒲田
3号店25年7月オープン!入会キャンペーン実施中!初心者の方、女性の方、大歓迎!
MAROOMS presents KNOCK OUT.59
2025年11月15日(土)後楽園ホール
レポート:井原芳徳 写真提供:Def Fellow
※KNOCK OUTのBLACKルールは肘無し・ワンキャッチワンアタックのキックルール。REDルールはオープンフィンガーグローブ着用・肘有りキックルール。UNLIMITEDルールはREDルールに加え倒してからの打撃も有効なルール
軍司をKOしたゲーオガンワーン、大沢文也に判定勝ち
第9試合 メインイベント RED 61.5kg契約 3分3R(延長1R)
×大沢文也(ザウルスプロモーション/KNOCK OUT-BLACKライト級(62.5kg)王者、元Krush同級王者)
○ゲーオガンワーン・ソー・アムヌワイデッー[Kaewgangwan Sor.amnuaydes](タイ/元ルンピニー・プロムエタイ協会・True4Uスーパーフェザー級王者)
判定0-2 (北尻28-30/神谷29-29/和田28-29)
大沢は34歳。Krush・K-1に15年上がり続けているベテラン。昨年12月の横浜大会でKNOCK OUTに初参戦すると、グラウンド打撃ありのUNLIMITEDルールでバズーカ巧樹に判定勝ち。今年5月の後楽園大会では過去にKrushで延長判定負けしている大谷翔司を翻弄して判定勝ちしBLACKライト級王座を獲得した。6月の代々木大会ではUNLIMITEDルールでMMA選手の祖根寿麻と対戦し判定勝ちしている。
ゲーオガンワーンは30歳。15年12月、ルンピニースタジアム設立記念興行でスーパーレックを下しルンピニー&プロムエタイ協会のスーパーフェザー級王座を獲得。昨年6月のムエタイスーパーファイトでは65kg契約のムエタイルールで大和哲也とで対戦し判定勝ち。今年8月のKNOCK OUTでは軍司泰斗とREDルール59kg契約で対戦し1Rサウスポーからの左肘打ちでKO勝ちしている。その試合直後、大沢がInstagramのストーリーでゲーオガンワーンとの試合を希望し、61.5kg契約での試合が組まれた。なお、軍司戦後のゲーオガンワーンは10月18日にタイのオームノーイスタジアムでの試合で判定勝ちしている。
今大会は8月大会に続き、八角形のリングが採用された。1R、ゲーオガンワーンが距離を取るが、大沢も距離を取り、両者離れて見合う状態が続く。その中でゲーオガンワーンが一気に詰めて左ミドルを当てたり、首相撲で捕まえて膝を当てる等して、随所で印象を作る。終盤、ゲーオガンワーンは左ストレート、ミドルをヒット。大沢は相手の蹴り足をつかむ場面もあるが、その先の攻撃に持ち込めないまま終わる。記者採点はゲーオガンワーンだがまだイーブンもありうる。
2R、ようやく大沢は前に出て詰めてパンチを連打するが、ゲーオガンワーンはブロックする。その後はゲーオガンワーンが前に出て左ミドルを当て、組めば膝を当て、攻撃数を増やす。大沢も終盤に右ミドルを当てる場面もあるが、回って攻められない時間が長く、手数差の大きいまま終わる。記者採点はゲーオガンワーン。
3R、ゲーオガンワーンは前に出てパンチを振い、首相撲で膝を当てるが、距離が縮まったことで、大沢の右ボディやストレートも当たるように。中盤はヒットが乏しくなるが、終盤、大沢は左右のフックを首元に当て、ゲーオガンワーンは少しだけ苦しそうな様子を見せる。その後も大沢はパンチを振って前に出るが、ゲーオガンワーンは首相撲と足払いでのコカしで反撃を封じて終える。記者採点は大沢だがイーブンもありうる。合計28-29でゲーオガンワーン。ジャッジは1者が29-29のイーブンとしたが、2者はゲーオガンワーンを支持し、ゲーオガンワーンが判定勝ちした。
KNOCK OUT 2連勝のゲーオガンワーンは「生まれて3か月の息子が日本に来れるように試合をがんばります」と話し、継続参戦に意欲を示した。
軍司泰斗、セーンサックグンに肘で切られるも2ダウン奪い判定勝ち
第8試合 セミファイナル RED スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
○軍司泰斗(TEAM SUERTE/元K-1フェザー級(57kg)王者、元Krushバンタム級(53kg)王者)※K-1ジム総本部チームペガサスから所属変更
×セーンサックグン・オーカムイン[Saensakgun Oh.Kamint](タイ)
判定3-0 (センチャイ29-27/北尻28-27/神谷29-27)
軍司は26歳。フルコンタクト空手をベースとし、KrushとK-1で王者となる。昨年3月にはRISE同級王者の門口佳佑に延長判定勝ちし13連勝となったが、続く9月の寺田匠との2度目の防衛戦で延長判定負け。10月、クリスチャン・ボグダンに判定勝ちしISKAタイトルを獲得。今年4月いっぱいでK-1との契約が満了。5月、KNOCK OUT参戦が発表され、軍司は「僕の第2章はOFGムエタイ」と表明した。6月のKNOCK OUT初戦では、実質OFGムエタイのREDルールで、元ラジャダムナン王者のペットルンルアンを1R左ボディでKO。だが8月の2戦目では元ルンピニー王者のゲーオガンワーンに1R左肘打ちでKO負け。軍司にとってこの試合が初のKO負けだった。
今回、ゲーオガンワーンとの再戦を目指す軍司の希望により、同じサウスポータイプのセーンサックグンが初参戦した。セーンサックグンは120戦95勝(45KO)22敗3分の21歳。今回の試合場は八角形リングで、軍司にとっては前回のゲーオガンワーンと同じだ。
1R、軍司がプレッシャーをかけ、セーンサックグンがサウスポーで構えて八角形リングの中を回って距離を取り、お互い蹴り主体の攻防が続く。終盤、軍司が右インローを当てた直後、セーンサックグンは前に出て左の縦肘を当てると、軍司は右まぶたをカットする。さらにセーンサックグンは首相撲で捕まえると、左の膝蹴りを連打し、軍司は捕まえたまま左右のパンチを振り回して抵抗し、セーンサックグンが自ら突き放す。すると軍司は切られたことを意識したか?前のめりで詰めてセーンサックグンにロープを背負わせ、右ボディと顔面にパンチを連打する。右ボディの連打が決まるが、セーンサックグンは回って距離を取り時間切れとなる。記者採点はセーンサックグン。
2R、軍司が前に出て、セーンサックグンが首相撲で捕まえてブレイクがかかると、軍司にドクターチェックが入るが、すぐに再開する。するとセーンサックグンが右の縦肘をアゴに当てると、軍司の腰が落ちてマットに手をつくが、すぐに立ったせいか、秋谷レフェリーはダウンとみなさない。ムエタイ基準ならノーダウンだが、KNOCK OUT基準では評価が分かれそうだ。実際のところ軍司は変わらず前に出て、ダメージは感じさせない。むしろその後のローブローのほうが効いた様子だ。再開後も軍司は前に出るが、終盤にもセーンサックグンは左肘を当て、好印象を作る。軍司も右のパンチをボディに当てるが、その先に持ち込めず終わる。セーンサックグンはガッツポーズでコーナーに戻る。記者採点はセーンサックグン。ジャッジは2者がイーブンとしたようだ。
3R、軍司は変わらず前に出て、時折右インロー、ストレートを当て、左ボディも絡め、これまでよりもヒットを増やす。すると中盤、軍司は左ボディと右ストレートのコンビネーションを決め、ようやくセーンサックグンをひるませると、パンチラッシュの中で左の前手のフックを当ててダウンを奪う。終盤、軍司は顔が血で染まっているが、出血自体は止まっており、試合は続く。セーンサックグンも左右の肘を振り回して抵抗するがこれまでのように力が入らず、軍司がボディの連打からの左フックでまたもダウンを奪い、さらに点差を広げる。セーンサックグンは立ち、軍司がパンチを連打し、セーンサックグンが首相撲で防御したところで試合が終わる。記者採点は7-10で軍司。28-27で軍司。ジャッジ3者も軍司を支持し、軍司が判定勝ちした。
勝利者インタビューで軍司は「今日も凄く怖かったんですけど、新しくチームができて、勝たないといけないと思っていたので、うれしいです」と話し、「KOできなかったんですけど、年内にゲーオガンワーン選手とやりたいんで、山口さん、お願いします」とアピールした。山口プロデューサーは「あの(右まぶたの)切れ方だと(12月30日の再戦は)難しいんじゃないか」との見方を示しつつも「今日の戦い方をすればゲーオガンワーンにも勝てると思います」と評価している。
渡部太基引退セレモニー「誰よりも熱く、誰よりも激しく、渡部太基の生き様をリングで見せて来た」
渡部太基(TEAM TEPPEN/元Krush&WPMF日本ウェルター級王者)の引退記念セレモニーが行われ、KNOCK OUTの山口代表、昨年12月の最後の試合の相手となった中島怜、TEPPEN GYMの那須川弘幸会長、渡部の後援会関係者、夫人と3人の子供達が記念品や花束を贈呈した。
渡部は「18歳の時に藤原ジムに入門し、全日本キックでデビューし、M-1、REBELS、Krush、K-1、そしてTEPPEN GYMに移籍して、RISE、RIZIN、KNOCK OUT、たくさんの団体で使っていただいてうれしく思っています。キックボクサーとして僕を育ててくれた藤原敏男先生、快く移籍を受け入れてくれた那須川会長、岡本トレーナー、チームのみんな、出稽古先にJBスポーツ山田武士トレーナー、お世話になりました」と話し、後援会、スポンサーに感謝を述べ、「そして父さん、母さん、好きなことやらせてくれました。丈夫に生んで育ててくれてありがとう」と話すと涙を流した。
続けて渡部は支えた夫人に感謝を述べ、子供達に対し「パパ、最後にチャンピオンなる姿見せられなかったけど、自分の好きなことを一生懸命やっていれば、パパみたいにこんなにたくさんの方と出会えるし、自分の決めたことを一生懸命やっていれば、必ずいいことあるからね。どんなことにも失敗を恐れず挑戦して頑張っていこうね」と伝えた。そして戦った選手たち、運営スタッフやレフェリーやドクターにも感謝を述べた。
最後に渡部は「僕は戦績だけ見れば順風満帆なキックボクサーではなかったですが、一つだけ自信をもって言えます。誰よりも熱く、誰よりも激しく、渡部太基の生き様をリングで見せて来たと。僕はリングを下りますが、これからもこのリングで学んだ、何度倒れても立ち上がる折れない心をモットーに、この先の人生を突き進んでいきます。これまでキックボクサー渡部太基を愛してくれて応援してくれてありがとうございました」と話し、四方に礼をした後、10カウントゴングを聞いた。通算戦績60戦26勝(15KO)32敗2分。
漁鬼、スペイン人選手のグランホとの打ち合い制す
第7試合 BLACK ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
○漁鬼(SHINE沖縄/KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級(70kg)暫定王者、TENKAICHI&BEASTウェルター級王者)
×ペドロ・グランホ[Pedro Granjo](スペイン/ワールド極真会館/WKAスペイン王者)
判定3-0 (秋谷29-28/神谷29-28/板倉29-28)
漁鬼は6月の代々木大会でユリアン・ポズドニアコフに判定負けして以来の試合。初参戦のグランホは28戦26勝2敗の37歳。今年5月のキックのWKAスペイン王座を獲得したという。
試合は漁鬼が勝ったがグランホのアグレッシブさとタフさも光内容に。1R、開始すぐから中央付近で両者のパンチが交錯する。漁鬼は左ミドル、グランホは右カーフキックを絡める。パンチ主体の攻防が続いたが、終盤、漁鬼が左テンカオを軽く当ててから、右膝蹴りを顔面に当てると、不意を打たれたグランホは下がり、漁鬼はパンチラッシュで仕留めかかる。だがグランホはブロックで耐え、最後はパンチを返して場内をどよめかせる。記者採点は漁鬼。
2Rもお互いローとパンチで削り合う展開となる。なかなかどちらも崩れないが、若干グランホの手数が勝る。終盤、グランホがバックスピンキックを当ててボディに意識を向けさせてからの右バックハンドブローを当てる。これは前腕が当たったため和田レフェリーが注意したが、グランホが勢いを印象付ける形に。終了間際にはグランホが左フックで漁鬼を少しひるませ、やや優位で終える。記者採点はグランホ。
3Rも均衡状態が続くが、中盤過ぎから少しずつグランホが下がりがちに。逆に漁鬼は前に出て、ロープ際に詰めてパンチを当てる頻度が上がり、左ボディ、右フックを強打して下がらせる場面を作り、好印象で終える。記者採点は漁鬼。合計29-28で漁鬼。ジャッジ3者も同じ採点で漁鬼を支持し、漁鬼が判定勝ちした。
プンルアン、秋田巴琉をKO
第6試合 RED 61kg契約 3分3R(延長1R)
○プンルアン・バーンランバー[Pungluang Banramba](タイ)
×秋田巴琉[はる](キング・ムエ/元スック・ワンキントーン・スーパーフェザー王者)
2R 2’55” KO (左フック)
KNOCK OUT初参戦の秋田は高校2年生の16歳。福田海斗と同じ名古屋の名門・キング・ムエに所属し、昨年、スック・ワンキントーンでタイトルを獲得した。180cmと長身で、今はライト級に階級を上げている。プロ戦績15戦13勝(3KO)1敗1分。
プンルアンは26歳。KNOCK OUTの山口元気代表が現役時代に戦ったランバー・ソムデートM16の教え子。ONEフライデーファイツにレギュラー参戦し12戦7勝(3KO)5敗。当初6連勝し、以降はメインイベントの試合が続いたが、ジャオスアヤイ、ヨードレックペット、ナックロップら相手にKO負け。6月の試合ではセミファイナルに下がり、ポンペットにKO負け。7月上旬にもONE以外の試合でルンピニーのリングに上がり敗れた。8月にKNOCK OUTに初参戦し、古村匡平を相手に2Rまで優位に進めたが、3R開始すぐに左フックをもらいKO負けした。
プンルアンは6連敗中だが、高いレベルで戦ってきた選手で、秋田を問題にしなかった。1R、プンルアンがプレッシャーをかけ、右ストレートを放ち、右ボディを振りつつ左フックにつなげてヒットする。秋田は八角形のリングの中で回って距離を取り、左ミドルやハイを返す。中盤には秋田が中央側に立つ局面も。終盤、プンルアンが中央に戻り、組んで離れ際に右肘を当てる等、テクニシャンぶりを発揮するが、まだ慎重な感はある。
2R、プンルアンはプレッシャーを強め、右フック、ミドルの頻度を上げ、組めば膝を当てて崩しも絡めて主導権を握る。終盤、プンルアンは下唇から出血しているためドクターチェックを受け、すぐ再開する。するとプンルアンはラウンド最後にはっきり差を示そうとしたか?前に出てパンチを度々振るい、顔面とボディに当てていると、前手の左フックの連打でダウンを奪う。秋田は大の字で倒れて動けず、北尻レフェリーがストップした。
第5試合 BLACK スーパーウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
×中島弘貴(NEXT LEVEL渋谷/元Krushスーパー・ウェルター級王者)
○高橋幸光(飯伏プロレス研究所/シュートボクシング日本スーパーウェルター級1位、元BOMウェルター級王者、元WMC日本スーパーライト級王者、元MA日本&J-NETWORKライト級王者)
判定0-2 (北尻28-29/秋谷29-29/板倉28-30)
第4試合 BLACK 56kg契約 3分3R(延長1R)
×福田拓海(KNOCK OUT クロスポイント大泉)
○河野[かわの]直次郎(CLIMB GYM/TENKAICHIライト級王者、M-1 JAPANスーパーフェザー級王者、大和フェザー級王者、KOS&RUSH ONスーパーバンタム級王者)
1R 0’54” KO (右ストレート)
福田は6月の代々木で前田大尊をKOすると、9月大会で森岡悠樹のKNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級王座に挑戦したが1R KO負けした。
河野は35戦19勝(11KO)15敗1分の30歳、宮崎県在住で、九州のキック王座を5本獲得している、今年2月、Krushに初参戦し上位勢の岩尾力にKO負けしたが、今回初のKNOCK OUTで結果を出す。
1R序盤から右ストレートを立て続けに当てKO勝ちした河野は「福田選手がタイトルマッチをやっていたと思うんですけど、1Rで倒したんで、森岡選手、どうですか」とアピールした。リング近くのVIP席で観戦していた王者の森岡は「やりましょう」と話してガッツポーズを見せた。
山口プロデューサーは「福田選手は(9月のKO負けの)ダメージが抜けていない感じの倒れ方でしたね」と、2か月弱での早期起用を反省し「河野選手がいきなり森岡ってのはさすがなくて、前田君とかカンボジアの選手とかまだいるのでストーリーを積み上げたい」と話している。
第3試合 RED フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
×祐輝(OU-BU GYM)
○竹内賢一(Ten Clover Gym世田谷)
3R 3’00” KO (左膝蹴り)
第2試合 BLACK スーパーライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
○力斗(TEAM PREPARED/元大和フェザー級王者)
×井上舜矢(フリー)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
第1試合 BLACK フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
○YOSHIHIRO(team YU-TO)
×慶伍(FIGHT B _GYM)
1R 2’07” TKO (レフェリーストップ:右ストレートで2ダウン後)


























