KNOCK OUT 4.4 新宿フェイス:初参戦の兼田将暉、栗秋祥梧に判定勝ち。安達浩平、REDバンタム級リーグ戦首位で終了
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SACRED FORCE presents KNOCK OUT-EX vol.1
2021年4月4日(日) 新宿フェイス
レポート&写真:井原芳徳
※REDルールは肘有りキックルール、BLACKルールは肘無しキックルール
第6試合 メインイベント BLACK フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
×栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺/大和フェザー級王者)
○兼田将暉(RKS顕修塾/ACCELフェザー級王者、元HEATキックルール・ライト級王者、元RKSスーパーフェザー級王者、K-1甲子園2017 -60kg優勝)
判定0-2 (センチャイ29-29/山根29-30/和田28-29)
KNOCK OUTを運営するDef Fellow(デフフェロー)の親会社・SACRED FORCE(セイクリッドフォース)が冠スポンサーとなった新シリーズ「KNOCK OUT-EX」がスタートした。2月いっぱいでREBELSブランドが封印され、KNOCK OUTに一本化されたが、KNOCK OUTブランドの中で後楽園の本戦シリーズと、若手主体のEXシリーズが分けられた形となる。
メインイベントの赤コーナーには、KNOCK OUTとREBELSの常連・栗秋祥梧が登場した。栗秋は昨年9月大会の宮元啓介戦、12月大会のダウサコン・モータッサナイ戦でいずれも判定負け。2月のシュートボクシングではシーザージムの笠原友希にシュートポイントで差をつけられ判定負けした。
対する兼田はKNOCK OUT初参戦。K-1甲子園2017 -60kg優勝者で、ACCEL、HEAT、RKSと西日本の3大会でタイトルを獲得した21歳だ。
1R、栗秋が右の飛び膝、右フック等のラッシュで序盤から追い詰める場面を作るが、兼田はサウスポーに構え、右のカーフキックと左インローを栗秋の前足に集中する。終盤には右ボディも強打する。だが最後、栗秋は首相撲で膝を連打して挽回し、最後は右ミドルを強打し印象を残す。
2R、序盤に両者ローブローがあり一時中断。栗秋が膝の連打で一気に攻める場面もあったが、中盤からは兼田がロー、カーフを集中すると、栗秋の勢いが低下。兼田は右ボディも効かせ、顔面へのパンチの連打を随所で決めて好印象を残す。栗秋は手数が落ちてしまう。
3R、兼田は左インローを当てつつ、右ジャブで距離を取り、右アッパーをクリーンヒット。その後も右飛び膝、右前蹴り、左フック、左奥ロー等を自在に当て続けて圧倒。点差を広げ判定勝ちした。記者採点は2Rと3Rに兼田につけ28-30で兼田。栗秋はこれで4連敗となってしまった。
マイクを持った兼田は「栗秋選手、普段REDルールで戦っているのに試合を受けてくれてありがとうございました。結果として勝ったんですけど、この内容ではKNOCK OUTにふさわしくないです。BLACKフェザー級王座決定トーナメントがあっても、このままじゃ一回戦で負けると思います。宮田さん、トーナメントでなくてもいいんでも、ワンマッチでいいんで、場所は問いません、新宿フェイスでも後楽園ホールでも試合組んでください」とアピールした。
KNOCK OUTではBLACKフェザー級の初代王座決定トーナメントを計画しており、有力選手には龍聖がいるが、ターゲットにする選手を兼田に聞くと「龍聖選手もうまくて、今やったら倒されると思います。この選手ってのはいなくて、ゆくゆくはベルトを狙える選手と一戦したいです」と謙虚に語った。
第5試合 KNOCK OUT-RED バンタム級(53.5kg)王座決定リーグ戦 3分3R
○安達浩平(team AKATSUKI/元J-NETWORKバンタム級王者/勝ち点4→6)
×工藤“red”玲央(TEPPEN GYM/勝ち点3)
判定3-0 (30-27/30-28/30-27)
1R、序盤から工藤が詰めて積極的に攻めるが、安達はブロックしてしのいでから、左右のフック、右ロー等のヒットを増やし、中盤過ぎには攻撃をまとめ好印象を作る。
2Rも工藤のパンチをブロックしつつ、安達が左右のボディフック、右ローを随所で効かせ好印象を残す。
3R、工藤も序盤こそ手数を上げるが、安達が中盤に左ボディを効かせると、左右のフック、右肘を何発も当て追い詰める。工藤も耐えて攻撃を返すが、最後は安藤がコーナーに詰めてパンチを当て続け終了。最後のラウンドもポイントを取り判定勝ちし、リーグ戦を1位で終えた。これにより4点で2位の響波との王座決定戦が決まった。
安達は「工藤選手とは3回目ですけど、勝ててホッとしています。次、響波選手に決まっているんで、すぐに気持ちを切り替え、ベルトを巻けるよう頑張ります」「ここで獲れるか獲れないかで全然違うので、死ぬ気で頑張ります」「5Rなんで、じわじわ削って、響波選手の気持ちをへし折ってやろうと思います」と話した。安達は少し右拳を痛めた様子だったが、問題がなければ5月22日の後楽園大会で王座決定戦が行われる。
第4試合 RED スーパーバンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○森岡悠樹(北流会君津ジム)
×横野 洋(キックボクシングジム3K/元DEEP☆KICK 57.5kg王者)
判定3-0 (30-29/30-27/30-27)
1月の新宿大会で炎出丸を肘で切り裂き勝利した横野がKNOCK OUTに再登場。12月の後楽園で古村光に延長判定負けした森岡と対戦した。
1R、サウスポーの横野に森野が積極的に攻撃を出す。攻めあぐねている感があるが、手数では差をはっきりつける。
2R、横野も右ジャブ、左ボディのヒットを増やし、手数を上げるが、森岡が左の前蹴りで距離を作ると、右のテンカオのヒットを増やし、最後は右ボディストレートも当てて好印象を残す。
3Rも森岡ペースが続き、右のテンカオを序盤から効かせ、コーナー、ロープに詰め、右ストレート、右肘を度々当てて圧倒。はっきり差をつけ判定勝ちした。
第3試合 RED スーパーフェザー級(60kg) 3分3R
○新田宗一朗(クロスポイント吉祥寺)
×角谷祐介(NEXT LEVEL渋谷)
1R 0’48” TKO (ドクターストップ:膝蹴りにより左まぶたのカット)
第2試合 BLACK ライト級(62.5kg) 3分3R
×柴崎“ワンパンマン”亮(team AKATSUKI)
○カミシロ(PHOENIX)
判定0-3 (28-30/28-30/28-30)
第1試合 RED スーパーフェザー級(60kg) 3分3R
×斧田雅寛(KIBAマーシャルアーツクラブ)
○塚本勝彦(TORNADO)
1R 1’09” TKO (ドクターストップ:右肘打ちによる額のカット)