REBELS 1.11 新宿フェイス:小笠原瑛作、2021年初戦で勝利「KNOCK OUTを大きい所に持っていく」。大脇武が小笠原裕典を、横野洋が炎出丸を撃破
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『創世のタイガ』&『無法島』PRESENTS REBELS ~New Year Festival~
2021年1月11日(月/祝) 新宿フェイス
レポート&写真:井原芳徳 (KNOCK OUTとREBELSの2020年の年間表彰式は別記事でお伝えします)
第3試合 REDルール(肘有り) 55.5kg契約 3分3R(延長1R)
○小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/ISKA K-1ルール世界バンタム級王者)
×松岡宏宜(闘神塾/元KOSスーパーフライ級王者)
判定3-0 (和田30-24/秋谷30-24/山根30-24)
小笠原裕典・瑛作兄弟は11月大会の「REBELS-RED 55.5kg級王座決定トーナメント」準決勝で揃って勝利し、決勝での対戦が決まっていた。だが既報通り、昨年2月から始まったトーナメントがコロナ禍の影響で長引き、兄の裕典が55.5kgの減量が厳しくなったことから辞退した。準決勝で裕典に敗れたKING強介が決勝に繰り上がる方向で調整中だが、試合間隔が開くことから、瑛作の希望で試合が組まれ、福岡出身でKNOCK OUT・REBELS初参戦の松岡と対戦した。
1R、瑛作がサウスポーで圧をかけ、左ミドルを主体にしつつ、崩しも狙い、左ストレートもヒット。松岡も回って距離を取りながら右ローを返す。だが中盤、瑛作の左ローがローブローに。松岡はダメージが大きく、悲鳴をあげて倒れる。しっかり休んで再開後も、瑛作は執拗に左ミドルをヒット。松岡はバックハンドブローや胴廻し蹴りの奇襲を仕掛けるが、空振りが続く。最後は瑛作が右の前蹴りで吹き飛ばして好印象で終える。
2R、瑛作が左ローを当てると、松岡の股間をかすったか?松岡はローブローを訴え中断。当たりは浅くても、1Rのダメージが残っているためか、普通よりも効いているようだ。再開後も瑛作は重みのある左ミドルを当て続けると、松岡は下がり気味になり、瑛作が左ミドルの直後の右のバックハンドブローを効かせダウンを奪う。その後も瑛作は左ミドルを当て続けるが、松岡も右インローを返し続けて抵抗する。
3R、瑛作が左ミドルを当て続け、左ボディも効かせると、松岡の動きが止まり、瑛作がロープに詰めて膝と肘を連打して追い詰め、膝の連打でダウンを奪う。瑛作は左ミドル、膝を当て続け、再びダウンを奪取。それでも松岡は立つが、またも瑛作の左ローがローブローとなり中断し、流れが途切れる。再開後も瑛作が攻め続けるが、松岡は耐えて終了。瑛作の完勝に終わったが、松岡の不屈の闘志も光る一戦だった。
マイクを持った瑛作は「今年は格闘技界を、REBELS、KNOCK OUTを背負って、大きい所に持っていきます。気持ちの強い松岡選手、ありがとうございました」と話した。大会後のインタビューで瑛作は「大きい大会に出てチャンスをつかみたい」と話した。
第2試合 BLACKルール(肘無し) 57kg契約 3分3R(延長1R)
×小笠原裕典(クロスポイント吉祥寺/元WBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王者)
○大脇 武(GET OVER/DBS&RKAフェザー級王者、WBCムエタイ日本フェザー級7位)
判定0-3 (センチャイ27-29/秋谷28-29/山根28-29)
今大会では小笠原兄弟がメインとセミに揃い踏み。兄の裕典は階級を上げての初戦。愛知出身の大脇はKNOCK OUT・REBELS初参戦。1R、サウスポーの大脇は、左ミドルを頻繁に出しつつ、その直後に右ハイやバックスピンキックも織り交ぜる。裕典は右ミドルを主体にしつつ右ストレートもヒットする。まだ均衡状態か。
2R、序盤のパンチの相打ちで大脇の腰が落ちるが、中盤から大脇の左の奥足狙いのローが効き目を発揮。裕典も右ミドルを返すが、ローをもらうと一瞬動きが止まることがあり、少し印象が悪い。
3R、裕典は右ストレートを随所で当てるが、大脇は左ローを執拗にヒット。左ハイも絡め印象を残す。終盤、大脇は裕典をロープに詰めると、左ボディストレートを効かせ、うずくまった裕典に左膝を連打しダウンを奪取。その後もボディへのパンチと膝で追い詰め、圧倒する形で終了し、KNOCK OUT・REBELS初戦で幸先の良い白星を飾った。大会後のインタビューで大脇は「3月のKNOCK OUTに出たい。名のある選手とやって勝ちたい」とコメントした。
第1試合 REDルール(肘有り) 55.5kg契約 3分3R(延長1R)
×炎出丸(クロスポイント吉祥寺/元J-NETWORKスーパーバンタム級王者)
○横野 洋(キックボクシングジム3K/元DEEP☆KICK 57.5kg王者)※ANCHOR GYMから所属変更
3R TKO (ドクターストップ:左肘打ちによる額のカット)
横野は近藤兄弟のいる大阪のキックボクシングジム3K所属。肘無しのDEEP☆KICKを主戦場としてきたが、肘有りの試合を希望しKNOCK OUT・REBELSに初参戦する。
1R、横野はサウスポーに構え、右ジャブを突きつつ圧力をかけ、左ミドル、ローを当てる。炎出丸も右ローを返し続ける。まだお互い慎重だ。
2Rになると、パンチの比重が上がり、お互いボディブローもヒット。終盤には炎出丸が右ミドルを増やすが、横野が左テンカオで炎出丸を下がらせ、やや好印象か。すると3R、横野は左肘で炎出丸の額を切り裂きドクターストップ。横野が初戦で快勝した。
大会後の横野は「また(KNOCK OUTに)出たい。選手はまだあんまり知らないですけど強い選手とやりたい」とコメント。近藤大成会長は「今の時代、地方の選手が当て馬じゃなくなっている。地方の選手でも王者相手に結果が出せるので、これからも反逆者という意味を込め送り込みたい」と、英語のrebelsの意味である反逆者という言葉になぞらえてコメントした。
宮田充プロデューサー(上写真)も大脇と横野の勝利に言及し「今日は地方の選手の勢いを感じた」とコメント。2月28日のREBELS ~The FINAL~、3月13日のKNOCK OUT ~The REBORN~ (いずれも後楽園ホール)のカードは近日発表の模様。12月の会見で参戦を呼びかけたREBELSゆかりの5選手サイドからも、いい反応を得ている様子で「出たいと言ってくれる選手も増えましたし、他団体の選手も来る流れが作れそうですので、楽しみにしてください」と話した。
オープニングファイト BLACKルール(肘無し) 女子57.5kg契約 2分3R
○北川 柚(京都野口ジム)
×寺西美緒(GET OVER)
判定3-0 (30-28/30-27/29-27)
北川はプロ1戦1勝の21歳。寺西はデビュー戦の25歳。1R、寺西は相手を倒してから踏みつける反則を犯し減点1。寺西は前に出続けてパンチを当て、やや優位だが、北川もロー、ミドル、膝を返し続ける。
2R、北川が右ストレートを当てると、寺西は鼻血を出し、ドクターチェックを受ける。その後も北川が膝を当て続け、寺西は攻撃が減る。3Rも北川が膝、右ロー、ストレートを当て続けて点差を広げ完勝した。