シュートボクシング 2.7 後楽園ホール:笠原弘希、スアレックに左ボディで2R TKO勝ち。笠原友希、シュートポイント獲得し栗秋祥梧に判定勝ち
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SHOOT BOXING 2021 act.1
2021年2月7日(日)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第7試合 ダブルメインイベント2 62.5kg契約 3分3R(延長無制限R)
○笠原弘希(シーザージム/SB日本スーパーフェザー級(60kg)王者、元フェザー級(57.5kg)王者)
×スアレック・ルークカムイ(タイ/STURGIS新宿ジム/KNOCK OUT-RED 61.5kg王者、REBELS-REDライト級暫定王者・元同スーパーライト級王者)
2R 2’18” TKO (コーナーストップ:左ボディフック)
近年のシュートボクシングの後楽園大会シリーズでは海人がメインイベンターを務めることが多かったが、海人が2月28日のREBELS最終興行で日菜太と対戦することもあり、2021年のSB開幕戦は笠原兄弟がダブルメインを務め、REBELS派遣の2選手との対抗戦を行った。セミの伏見和之×心直もSB協会勢対REBELS勢の構図となる。笠原兄弟二人ともメインは初。兄・弘希は、以前から対戦を熱望していたスアレックとの試合が組まれた。
1R、スアレックが序盤から積極的に右フック、右ボディ、右ローを当てて先手を取る。耐えた弘希が中盤以降、左ミドル、左ロー、左フックのヒットを増やし巻き返す。終了間際、スアレックが投げを先に出すが、十分上がりきらずポイントにはならない。
2R、スアレックは手数を上げ、ガードの上からでもお構いなく右フックを当て続ける。だが弘希はこれも耐えると、左ボディをお返し。するとこれが効き目を発揮し、動きが少し落ちたスアレックに、左ハイを当て、スアレックをひるませる。弘希はパンチラッシュで追い詰め、スアレックはクリンチでしのぐ。だがその後も弘希が執拗に左ボディを当て続け、最後もコーナーに詰めての左ボディでダウンを奪うと、スアレック陣営からタオルが投入された。
見事他団体王者をKOした弘希は「対戦を受けてくれたスアレック選手、ありがとうございます。正直怖かったです。殺されないようにしっかり練習してきました。今年2月いいスタートを切れたので、今年はシュートボクシングを引っ張れるよう、1試合1試合していきます」とアピールした。
第6試合 ダブルメインイベント1 58kg契約 3分3R(延長無制限R)
○笠原友希(シーザージム/SB日本フェザー級(57.5kg)王者)
×栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺/元ムエタイ大和フェザー級王者、元PRINCE REVOLUTION58kg級&61kg級王者)
判定3-0 (茂木30-28/津山30-28/若林30-28)
1R、友希がサウスポー、栗秋がオーソドックスに構え、お互いミドル、ハイを蹴り合う。終盤、友希の蹴り数が少し増えるが、栗秋も右フックを連打し巻き返す。
2R、友希が左ミドル、ハイを増やし、やや優位に。栗秋も右フック、右ミドルを随所で返し、大差はつけさせないが流れは良くない。ここまでジャッジは3者ともイーブンだ。
3R、栗秋は流れを変えようと序盤からパンチやバックハンドブローを積極的に出すが、空振りが多い。中盤、友希が左ミドル、右ボディフックを連続で当てた後、そのまま組み付いて反り投げでシュートポイント2を獲得。結局これが決め手となり、友希が判定勝ちした。
第5試合 53kg契約 3分3R(延長無制限R)
×伏見和之(RIKI GYM/SB日本バンタム級(52.5kg)1位、元SB日本スーパーバンタム級(55kg)王者)
○心直(REON Fighting Sports Gym)
判定0-3 (茂木28-30/津山28-29/若林28-30)
1R、プレッシャーをかける伏見に対し、心直はサウスポーで回って距離を取りつつ、右ミドル、インローを随所でヒット。終盤には左フックも当てて印象を残すが、まだ伏見も負ったダメージは小さい様子で、ポイントがつくかは微妙なところだ。
2Rも心直は左ミドル、左フックを当てるが、伏見も右フック、右ボディを随所で強打。少し心直がしんどそうな表情を浮かべるようになるが、まだ持ちこたえている。
すると3R、心直が左フック、左ボディ、左ミドルのヒットをじわじわ増やし優勢に。伏見は空振りが増えガードが下がると、終了間際、心直の左の飛び膝蹴りが炸裂し、伏見がダウン。これで勝利を決定付け、判定勝ちした。
第4試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(無制限延長R)
×村田義光(シーザージム/SB日本ウェルター級4位)
○イモト(グラップリングシュートボクサーズ/SB日本スーパーライト級(65kg)5位)
判定0-3 (津山28-29/大村28-29/若林28-29)
1R、サウスポーの村田が圧力をかけ続け、左ミドルとローを当てるが、イモトもカウンターで左右のストレートや右ミドル等を当てて対応し、差はつけさせない。
すると2R、イモトが右ストレートを序盤からクリーンヒットしダウンを奪取。その後も右ストレート主体で攻め続け、村田は鼻血を出す。だが村田も組んでの右膝を連打すると、イモトも少ししんどうそうになる。
3R、イモトはスタミナが切れてきた様子で、村田が裸絞めを狙うと、自ら座り込んで脱出し、和田レフェリーから注意される。その後も村田が投げを狙うと崩れる場面が目立ち、そのまま村田の流れで終了。イモトは点差を守り判定勝ちしたが、課題の残る内容だった。
第3試合 女子46kg契約 3分3R(無制限延長R)
○MISAKI(TEAM FOREST/SB日本女子ミニマム級(48kg)1位、元J-GIRLSミニフライ級王者)
×祥子JSK(治政館ジム/ミネルヴァ・アトム級4位)
判定3-0 (津山30-29/若林30-28/平30-28)
1R、祥子がプレッシャーをかけ続けるが、お互いなかなか有効打にはつながらず。MISAKIは投げを2度トライするがどちらも祥子の腰が重く動かず。終盤、MISAKIがようやくパンチをまとめるがまだはっきりした差はつかない。
2Rも祥子が圧力をかけ続けるが、次第にMISAKIが右ストレート、膝を当てる場面が目立つようになり、やや優位に。
3R、スタイルチェンジ中のMISAKIは、これまで同様回って距離を取る時間が長いが、手数が出ずにいると、終盤は前に出てパンチをまとめて印象を残し終了。1~2ポイント差をつけ判定勝ちした。
第2試合 スーパーバンタム級(55kg) 3分3R(延長無制限R)
○山田虎矢太(シーザージム)
×翔平(SHINE沖縄/TENKAICHIライト級&フェザー級王者)
3R 2’01” TKO (3ダウン:パンチ連打)
第1試合 58kg契約 3分3R(無制限延長R)
○山田彪太朗(シーザージム/SB日本フェザー級(57.5kg)9位)
×工藤卓也(SHINE沖縄)
1R 2’18” KO (右ストレート)