KNOCK OUT 9.23 後楽園ホール(レポ):山田真子×Kihoの王座戦の採点に主催者が異議申し立て、山口元気代表「KNOCK OUTの存在意義が揺らいだ」。古木誠也と森岡悠樹が王座獲得。玖村修平、2年ぶりKNOCK OUTでKO勝ち

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MAROOMS presents KNOCK OUT.57
2025年9月23日(火/祝) 後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
※KNOCK OUTのBLACKルールは肘無し・ワンキャッチワンアタックのキックルール。REDルールはオープンフィンガーグローブ着用・肘有りキックルール。UNLIMITEDルールはREDルールに加え倒してからの打撃も有効なルール
山田真子×Kihoの王座戦の採点に主催者が異議申し立て、山口元気代表「KNOCK OUTの存在意義が揺らいだ」
第10試合 KNOCK OUT-BLACK女子アトム級(46kg)王座決定戦 3分3R(延長1R)
×山田真子(GROOVY/元J-GIRLSアトム級王者、元ボクシングWBO女子世界ミニフライ級王者)
○Kiho(KNOCK OUT GYM 調布)
4R 判定1-2 (少9-10/秋谷10-9/センチャイ9-10)
3R 判定1-1 (少27-28/秋谷29-28/センチャイ28-28)
※Kihoが王者に
山田は福岡在住の31歳。キックボクサーとしてJ-GIRLSで王者となり、プロボクシングでも世界王座を獲得し活躍後、19年11月のKrushでキックに復帰し、K-1 GROUPを主戦場とする。23年4月に奥脇奈々に判定勝ちした後ブランクが続いたが、今年2月のKNOCK OUTで復帰し、ミニマム級(47.5kg)で、ぱんちゃん璃奈と対戦し延長Rドロー。7月大会では女子アトム級(46kg)でKROSS×OVER同級王者の菊地美乃里に判定勝ちした。
Kihoは22歳。21年にKrushでプロデビューし、K-1 GROUPでは10戦6敗4分と苦戦したが、23年8月には末松晄とドロー。24年からKNOCK OUTに戦場を移すと5連勝中で、今年は2月に菊地美乃里に判定勝ちし、5月にはミネルヴァ・アトム級王者のNaoに3R右ハイキックでKO勝ちし、7月には森川侑凜に判定勝ち。今回初のタイトルマッチに臨む。
試合は判定を巡って物議を醸すことに。1R、山田がプレッシャーをかけ続け、随所で右カーフキックを当てる。Kihoは攻撃がほとんど出ないが、被弾も少なく、差の乏しい状態が続く。最後、山田の右カーフとKihoの右ミドルが相打ちとなる。記者採点はイーブン。
2R、山田は変わらず前に出て、右カーフ、ストレートを随所で当てる。1R同様、Kihoは攻撃が少ない。クリンチも増え、北尻レフェリーは両者に注意を出す。最後、Kihoは左の前蹴り一撃で山田を吹き飛ばすが、これまでの印象を覆すほどにはならない。記者採点は積極性も含めて考慮し山田につけたが、イーブンもありうる。
3R、山田が前に出続けるが、パンチの後にお互い組む展開が多く、北尻レフェリーは両者に減点1を科す。その後も山田が積極的に攻めつつ、ロープに詰め随所で右フックを当ててKihoをのけぞらせ、優位で終える。記者採点は山田。合計29-27で山田。ジャッジは意外にも1者がKihoを支持し1者がイーブンとし、三者三様で延長へ。
延長R、山田が変わらず前に出て、随所で左右のフックを当てて印象を作る。Kihoも中盤まで前に出る場面があり、時折ミドルや前蹴りを当てるが、下がる時間が長く、組みも多く、積極性で差をつけられたまま終わる。記者採点は山田。KNOCK OUTの採点基準は倒しに行く攻撃や姿勢が重視されており、普通なら山田につきそうだが、ジャッジはまたも割れ、Kihoが2者に支持され判定勝ちし、ベルトを巻いた。
とはいえ観客の多数の印象も山田の優勢だったようで、山田が涙を流しながら退場すると、場内は拍手に包まれた。Kihoは勝利者インタビューで今の心境を聞かれても「すみませんでした」とだけ答えて涙を流し、「チャンピオンとして今後KNOCK OUTをどうしたいですか」と聞かれても「もっと強くなります」と答えるのみだった。
KNOCK OUTの山口代表も判定に不満を示し、Kihoにベルトを巻いた後、通常のようにチャンピオンの片手を上げるお披露目も行わずにリングを降りた。大会後の総括で山口代表は「(Kihoに)ベルト巻いて手を上げなかったのも(判定への抗議が理由で)『こんなの上げたくないよ』とKihoに言いました。選手に罪はないですよ。でも『自分で分かってるでしょ、これはチャンピオンじゃないから、再戦ね』って」と声をかけたことを明かした。
山口代表は「本戦で山田選手が1ポイント勝ったと思ってたし、ドローになったのも意外だったし、延長も山田選手だなと思ってて。その理由はKNOCK OUTなので、倒しに行った方が勝ちという基準を表明してたので。あれで勝ちにされたKiho選手には何の罪もなくて、ジャッジが判断基準を間違えたというか。11月(15日の後楽園大会)には再戦してもらおうと思っているので。主催者預かりにできるならばしたいくらいですよ。ルール上(その制度が)あるのかどうか(改めてルールを)見ないといけないですけど、そのくらいKNOCK OUTの存在意義が揺らいじゃったというか。前蹴りでコカしたから勝ちとか、イニシアチブを取ってたから勝ちとかいうのも(KNOCK OUTの方針には)無いし、倒しに行く姿勢を取るという風にしないと、選手が倒しに行ってくれなくなっちゃう。その再戦の時は、ムエタイ式の見方をするジャッジは外させてもらう、というのは、(和田良覚)審判長にはっきり言いました。こういうことをやられてたら、僕らが一生懸命イベントを盛り上げようとしても信用されなくなっちゃう。選手が出てもらえなくなっちゃう。これは運営と選手とジャッジって三権分立なので、俺があまり口を出してもいけないことなんですけど、ただKNOCK OUTとしてのジャッジ基準はKNOCK OUTが作ってるので、それをちょっと違うジャッジされたら、決断しなきゃいけないかなと、今日のジャッジの人たちに対しては思っています」と話し、Kihoを支持したジャッジを批判した。
なお、大会終了後、日付を超える前にKNOCK OUTはXアカウントとプレスリリースを通し、山口元気代表名義で声明を発表し「(山田×Kihoについて)KNOCK OUTプロモーションは審判団に対し、正式に異議を申し立てました。当該試合の採点は、KNOCK OUT公式ルールの採点基準、及びKNOCK OUTが掲げる『倒しに行く姿勢を最大限評価する』という理念から大きく逸脱したものであり、当イベントの根幹を揺るがしかねない重大な問題であると認識しております。私たちは本件について、審判団としての正式な見解と説明を強く求めております。今後もKNOCK OUTは、選手の真価を正しく評価し、ファンの皆さまに対し誠実で公正なリングを提供するため、全力を尽くしてまいります」と記している。
黒星のついた山田はインタビューで、判定について「抗議させもらいます」と話しつつ悔し涙を流し、「さすがKNOCK OUTの看板選手だなと。ベルトは貸しとっちゃろうかなと思います」と皮肉り、ベルトを懸けての再戦を希望した。
Kihoはインタビュースペースにチャンピオンベルトを持って来ずに現れ「延長で勝った部分は?」と聞かれても「特に無いんじゃないですかね」と困った様子で答え、「自分でも納得できていない部分が色々あるので、こちらもお願いしますという感じです」「山田選手もそうでしょうし、見ている方もそうでしょうし、自分自身もモヤモヤするので、年内にもダイレクトリマッチをやらせてもらえたらと思います」と再戦に意欲を示した。
古木誠也、内藤凌太に判定勝ちしBLACKフェザー級王者に
第12試合 メインイベント KNOCK OUT-BLACKフェザー級(57.5kg)王座決定戦 3分3R(延長1R)
○古木誠也(REX GYM/元KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級(55kg)王者)※フリーから所属変更
×内藤凌太(BELLWOOD FIGHT TEAM/シュートボクシング日本フェザー級(57.5kg)3位、元DEEP☆KICK -55kg級王者)
判定2-0 (センチャイ30-28/少29-29/板倉30-29)
※古木が王者に
栗秋祥梧が階級アップとMMA専念のため返上したBLACKフェザー級王座を懸け、1階級下の元王者・古木誠也と、シュートボクサーの内藤凌太が対戦する。
古木は28歳。昨年10月大会では國本真義に判定勝ちし4連勝していたが、12月の横浜武道館大会でのISKA K-1ルール・インターコンチネンタル・バンタム級(55kg)王者決定戦の前日計量で1.95kgオーバーし、対戦相手のドスティン・オルティスが試合を拒否したため試合中止に。古木はBLACKスーパーバンタム級王座を返上し、4月大会ではフェザー級に階級を上げ、辰樹に2R右ストレートでKO勝ち。6月の代々木大会でのフェザー級2戦目ではカルロス・モタを1R左フックでKOした。
今回、昨年10月のBLACKフェザー級王座決定戦で栗秋祥梧に延長判定2-1で惜敗したチュームーシーフーと古木による王者決定戦が組まれたが、チュームーの拳の負傷により中止となった。
代わって出場する内藤は今年4月のKNOCK OUTでチュームーと接戦を繰り広げ、判定負けしたが、KNOCK OUTの山口元気代表から「ほぼ実力が変わらない」と評価され、今回の王座戦に抜てきされた。内藤は7月のSB愛知大会でSB上位ランカーの川上叶に判定負けし、昨年10月の山田虎矢太戦の判定負け含め3連敗中だが、古木よりも過酷な相手との試合を重ねており、その経験を活かし古木の豪打にどう対応するか見ものだ。
1R、古木がプレッシャーをかけ続け、内藤を度々ロープ、コーナーに詰め、右フック、左ボディ、右インロー、ミドル等を当てて優位に進める。内藤はまだひるまないものの、攻撃がほとんど返せない。記者採点は古木。
2R、古木が変わらず前に出て、左ボディ、右テンカオを当てるが、顔面へのパンチの強打になかなか持ち込めない。内藤は細かく動き続けて的を絞らせず、1Rよりはミドルや前蹴りを当てるようになるが、攻撃数と積極性では劣る状態が続く。記者採点は古木。
3R、内藤は右のインカーフを随所でヒットする。中盤、古木は左右のテンカオを当てつつ、左右のボディフックも連打すると、内藤は後退する。終盤、内藤は古木のパンチや膝のタイミングで左フックを当てて、少し流れを変えるが、古木もすぐ持ち直し、前に出続けて終える。記者採点はイーブン。合計30-28で古木。ジャッジは3Rの内藤の反撃を評価してか、1者がイーブンとしたが、2者は順当に古木を支持し、古木が判定勝ちした。ベルトを巻いた古木は「急なオファーにも関わらず受けてくれた内藤選手にありがとうと言いたいです」と話した。
なお、KNOCK OUTの山口元気代表は大会後の総括で古木について「古木選手側には、今回、内藤選手が男気で出てくれたということと、古木選手的に倒せなかったという反省を込めて(11月のSB両国大会の)S-cupに出てもらいたいなと思ってます。古木選手、投げがあるからすごくSBに出るの嫌がって、何回もオファーして断られて、KNOCK OUT以外出たくないって言われたんですけど、出てもらいたいです。ただ強制とはいかないので陣営と話します」とコメントしている。
森岡悠樹、福田拓海に1R KO勝ちしREDに続きBLACKスーパーバンタム級王座獲得
第11試合 セミファイナル KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級(55kg)王座決定戦 3分3R(延長1R)
○森岡悠樹(北流会君津ジム/KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者、KICKBOXING JAPAN CUP 2024同級トーナメント優勝、スック・ワンキントーン同級王者)
×福田拓海(KNOCK OUT クロスポイント大泉)
1R 2’41” KO (右ストレート)
古木誠也が階級アップのため返上したBLACKスーパーバンタム級王座を懸けての一戦は、経験豊富な森岡と新鋭の福田の対戦構図となった。
森岡は31歳。昨年11月から12月のKICKBOXING JAPAN CUP 2024 スーパーバンタム級トーナメントでは古村光、壱・センチャイジムと、過去に敗れた2人にリベンジを果たすと共に優勝した。4月大会ではBLACKルールで乙津陸を1R右ストレートでKO。6月の代々木大会での壱とのREDスーパーバンタム級タイトルマッチでは累計5ダウンを奪って3R KO勝ちしベルトを獲得した。今回はBLACKのベルトを狙う。
福田は26歳。KNOCK OUTアマチュアからの生え抜きで、22年のプロデビューから全てKNOCK OUTの試合で9戦6勝(4KO)2敗1分。昨年6月の代々木大会では古木誠也に1R KO負けしたが、12月の再起戦では遊羅を1R KO。今年4月の前田大尊戦は延長ドローだったが、6月の代々木大会での再戦では、3R残り約30秒に右飛び膝蹴りで逆転KO勝ち。今回王座に初挑戦する。
1R、開始すぐから森岡がプレッシャーをかけると、コーナーに向かって下がった福田に対し、右ストレートを当ててひるませ、さらに右ストレートを当ててダウンを奪う。森岡はさらにダウンを奪おうとパンチラッシュを仕掛けるが、福田は打ち合いの中で左フックを当てて、ダウンを奪い返す波乱の展開に。打ち合いが続くが、地力で勝る森岡がじわじわヒットを増やして福田を追い詰めると、終盤、右ストレートでダウンを奪う。福田は立てず、森岡のKO勝ちとなった。
森岡は腰にBLACKのベルトを巻き、肩にREDのベルトをかけると、勝利者インタビューで「やっとBLACKとRED、2つ取って言えます。僕はKNOCK OUTが大好きです。山口代表、スポンサーさんがいて、スタッフ、ラウンドガールもみんな全力で盛り上げています。チャンピオンとしてKNOCK OUTを盛り上げられるよう頑張ります。今日もチケット完売でした。いつも会場に来てくださる皆さんありがとうございます。次も満員の会場でやらせてください」と、KNOCK OUT愛をアピールした。
なお、大会後のインタビューで森岡は、UNLIMITEDルールの王座も合わせた、3冠達成にも意欲を示していた。
玖村修平、2年ぶりKNOCK OUTで雅治を3R終了間際KO
第9試合 BLACK フェザー級(57.5kg)
○玖村修平(K-1ジム五反田チームキングス/元Krushフェザー級王者、元NJKFバンタム級王者)
×雅治[まさじ](レンジャージム)
3R 3’00” TKO (レフェリーストップ:右フックでダウン後)
玖村将史の兄・修平は33戦19勝(9KO)13敗1無効試合の29歳22年5月に新美貴士に勝利しKrushフェザー級王座を獲得するが、その後は苦戦が続く。23年3月に森坂陸に敗れKrush王座初防衛に失敗し、同年9月のKNOCK OUTでは栗秋祥梧に1R KO負けし4連敗に。昨年は6月のKrushでの再起戦で桝本翔也をKOし、10月のK-1でも椿原龍矢に判定勝ちしたが、今年2月のK-1では兼田将暉に1R KO負けした。弟の将史はK-1 GROUPを離れ8月のRISEに参戦したが、兄の修平はK-1 GROUPに在籍したまま、2年ぶりにKNOCK OUTに参戦する。
雅治は9戦5勝(4KO)4敗の22歳。22年からKNOCK OU。Tに出場し、最近では5月の後楽園大会で1年ぶりに試合をし、森本直哉に判定勝ちしている。(8月のカード発表会見での両選手の談話はこちら
1R、お互い左ジャブ、右ストレートを振る中で、玖村がプレッシャーをかけ続けていると、中盤過ぎ、雅治をコーナーに詰め、雅治が右テンカオを放ったタイミングで、右フックを合わせてダウンを奪う。終盤、玖村はパンチで攻めるが、雅治もカウンターで右フックを当て返し、スリリングな展開に。
2R、両者の右テンカオがローブローの相打ちとなる異例の展開となり一時中断する。その後も下がる雅治を玖村は追いかけ続けて、随所でパンチと右カーフを当てて追い詰める。終了間際、玖村は右フックを効かせると、左ボディと左の顔面へのフックの連打でダウンを奪う。
3R、玖村が前に出続けて、逃げる雅治を追いかけて、随所でパンチを当てる構図が続く。終盤、雅治の右フックで玖村は腰が落ちてしまう場面もあったが、雅治がここでパンチの連打で前に出てくれたことで、玖村はパンチを当てやすくなり、パンチの連打で下がらせ、右フックの連打でダウンを奪う。和田レフェリーは雅治のダメージが大きいと判断し、4カウントのところで、3分ちょうどのタイミングながらもストップし、玖村のTKO勝ちとなった。
勝利者インタビューで玖村は「メインイベントでタイトルマッチがあるので、スカッと倒してアピールしたかったんですけど、この内容じゃ言えないので、一つ一つ勝ち上がりたいです」とコメントし、倒すまで時間がかかってしまったことを反省した。
石川直樹、蒔・センチャイジムとの1年ぶり再戦で返り討ち
第8試合 RED バンタム級(53.5kg) 3分3R(延長1R)
○石川直樹(KICKFUL GYM/ISKA K-1ルール世界フライ級王者、元新日本・ジャパンキック同級王者、元スック・ワンキントーン・スーパーフライ級王者)
×蒔[まくと]・センチャイジム(センチャイムエタイジム/INNOVATIONバンタム級王者)
判定2-1 (和田29-28/少29-30/北尻29-28)
両者は昨年8月、センチャイジム主催のムエタイオープンで対戦し、石川が判定勝ちしている。その後、蒔は4連勝し、石川へのリベンジ戦に臨んだ。
1R、蒔が前に出続け、中盤以降、右ストレートを随所で的確に当てる。石川は下がり続け印象が悪い。記者採点は蒔。
2R、蒔は変わらず前に出て右ストレートを当て、石川を少し苦しめる場面もあるが、石川は組んで膝、肘を返し、終盤にはその頻度を上げ、やや優位で終える。記者採点は石川だがイーブンもありうる。
3R、石川は変わらず組んでの膝、肘主体で攻めるが、蒔は組んだ展開で膝を返す頻度が上がる。終盤、蒔が前に出続け、パンチの積極性が上回るが、石川も膝、肘を随所で返して最後は持ち直し、トータルの手数ではやや多く終える。記者採点はイーブンだがやや巧く戦った感のある石川につく可能性もある。合計29-29でイーブン。ジャッジは割れたが、2者が石川を支持し、石川が判定勝ちで蒔を返り討ちにした。
第7試合 RED スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
○優翔[ゆうと](team NOVA)
×スアマニー・ゲオサムリット[Sueamanee Kaewsamrit](タイ/元S-1スーパーフライ級王者)
判定3-0 (秋谷30-27/板倉30-28/少30-27)
1R、優翔がオーソドックス、スアマニーがサウスポーで構え、お互い前手を突いてフェイントをかけ、ミドルやパンチを出すが、まだ攻撃が少ない。優翔は左ボディを絡めるが、まだ相手の動きを止めるほどにはならない。記者採点はイーブン。
2R、優翔が序盤、前手の差し合いの中から、伸びのある右ストレートをクリーンヒットしダウンを奪う。スアマニーは前に出るようになるが、優翔は随所で右ストレート等を当て、反撃を許さない。10-8で優翔が取る。
3R、優翔は変わらず随所で右ストレートを当て、右肘も絡める。終盤には崩しも絡め、反撃を封じて終了する。記者採点は優翔だがイーブンの可能性もある。合計30-27で優翔。ジャッジ3者も優翔を支持し、優翔が判定勝ちし、連勝を5に伸ばした。
第6試合 BLACK スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
×辰次郎[しんじろう](Sports 24)
○ペップンソン・フォームドジム[Phetbunsong Formedgym](タイ/フォームドジム/KOSスーパーフェザー級王者)
判定0-3 (少28-29/板倉28-29/センチャイ28-29)
辰次郎は6戦6勝(3KO)の25歳の新鋭。KNOCK OUTには去年12月から3戦連続で参戦し、最近では6月の代々木大会で河崎鎧輝に判定勝ちしている。
ペップンソンは福岡のフォームドジムに所属する31歳のタイ人で、昨年9月のKNOCK OUT福岡大会で久井大夢に判定負けするも、ミドルと膝蹴りで久井を苦戦させた。8月9日のシュートボクシングでは山田虎矢太のパンチに苦しみ判定負けしている。
1R、ペップンソンが序盤から右ミドルを当て続け、中盤、右ミドルを当てて右フックにつなげてダウンを奪う。正味のダメージは右ミドルのほうが大きかったようだ。その後もペップンソンが前に出て度々辰次郎をコーナーに詰め、パンチを当て追い詰める。8-10でペップンソンが取る。
2R、ペップンソンは早くも疲れが見え始め、下がり続ける。辰次郎は前に出て、パンチを随所で当て、終盤には左ボディを効かせて追い詰める。記者採点は辰次郎。
3R、辰次郎は前に出て時折パンチを当てるが、ペップンソンは回って距離を取りつつ、クリンチで相手の攻撃を寸断しつつ、随所で右ミドル、膝等を当て、反撃を封じて終了する。記者採点はイーブン。合計28-29でペップンソン。ジャッジ3者も同じ採点で、ペップンソンが判定勝ちした。辰次郎はプロ7戦目で初黒星を喫した。
第5試合 BLACK ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
×乱牙[らんが](フリー/元NKBライト級王者)※ケーアクティブから所属変更
○REITO BRAVELY(BRAVELY GYM/M-1世界スーパーライト級王者、元M-1 JAPANライト級王者、元KOSスーパーフェザー級王者)
3R 2’56” TKO (レフェリーストップ;左ハイキックでダウン後)
乱牙は2月のNKBで棚橋賢二郎と5R+延長1R戦い判定勝ちしNKBライト級王者となり、4月大会では63kg契約で廣野孝文と対戦し判定1-2で敗れた。その後ケーアクティブを離れフリーとなり、NKB王座を返上し、KNOCK OUTに初参戦する。セコンドにはクロスポイント陣営の小笠原瑛作、増田博正氏らがつく。
REITOは7月に2年ぶりにKNOCK OUTに参戦し、エイ・マムリンプートング(カンボジア)に3R KO負けした。だがこの試合はデンサヤームの代役出場で、1階級上のスーパーライト級(65kg)だった。
1R、乱牙がオーソドックスで構え、サウスポーのREITOにプレッシャーをかけ続け、お互いミドル、ストレートを当てる。終盤、乱牙が右ミドルとストレートをまとめ、やや優位になるが、すぐにREITOもミドルとストレートを返し、はっきりと差をつけさせない。記者採点はイーブンだが乱牙につく可能性もある。
2R、序盤こそ乱牙が前に出て攻めていたが、中盤からREITOがじわじわと左ストレート、ミドル、三日月蹴りのヒットを増やして乱牙を追い詰める。終盤、乱牙は鼻血を出し、攻撃を返せず下がり続ける。記者採点はREITO。
3R、REITOが前に出る乱牙から距離を取り、的確に左ストレート、ミドルを当て続け、反撃を封じる。終盤。REITOは手数を上げると、終了間際、左ハイをクリーンヒット。乱牙がダウンすると、和田レフェリーがストップした。
マイクを持ったREITOは「バズーカ(巧樹)選手の代打で出場してくれた乱牙選手ありがとうございます。12月30日、バズーカ選手とか、大沢(文也)選手とかとタイトルマッチさせてください」とアピールした。
第4試合 BLACK 女子バンタム級(53.5kg) 3分3R(延長1R)
○鈴木万李弥[まりや](KNOCK OUT クロスポイント吉祥寺)
×愛来[あいら](一神會舘)
1R 2’10” KO (左ハイキック)
1R、序盤から鈴木が顔面、ボディに左右のパンチを当て、主導権を握る。終盤、鈴木が愛来をロープに詰めると、パンチの連打で左ボディをクリーンヒット。崩れる愛来に、鈴木はさらに右ストレート、左ミドルも当て、愛来が倒れると、レフェリーがすぐさま秋谷ストップした。
第3試合 BLACK 61.5kg契約 3分3R
×アックス斧田(KIBAマーシャルアーツクラブ)
○宇山京介(KNOCK OUT クロスポイント渋谷)
1R 2’21” TKO (レフェリーストップ:右ストレートで2ダウン後)
第2試合 RED 63kg契約 3分3R
×安田学登(クボジム-リレイズ東京-)
○渡部翔也(D-BLAZE)
2R 1’06” TKO (レフェリーストップ:左ジャブでダウン後)
第1試合 BLACK フェザー級 3分3R
○YOSHIHIRO(teamYU-TO)
×和美(ヒデズキック福岡)
2R 0’21” TKO (レフェリーストップ:左ハイキックでダウン後)




























