ONE 11.16 有明アリーナ(レポ/2-3):武尊、2R KO勝ちし「次の試合で引退します」ロッタンが再戦承諾。与座優貴、スーパーレックに判定勝ち。グレゴリアン、安保瑠輝也に判定勝ち。KANA、スタンプに判定勝ち。和島大海、アナンに惜敗

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ONE 173: SUPERBON vs. NOIRI
2025年11月16日(日)東京・有明アリーナ
レポート:井原芳徳 写真提供:(C)ONE Championship 中継:U-NEXT
(3ページに分けてお伝えします)
武尊、2R KO勝ちし「次の試合で引退します」ロッタンが再戦承諾
第12試合 キックボクシング フライ級(61.2kg) 3分3R
○武尊(team VASILEUS/2位、ISKA K-1ルール世界&KGPライト級王者、元K-1スーパー・フェザー級・フェザー級・スーパー・バンタム級王者、元Krushフェザー級王者)
×デニス・ピューリック[Denis Puric](カナダ/ボスニア・ヘルツェゴビナ)
2R 2’49” TKO (レフェリーストップ:右ストレート)
武尊は34歳。K-1で3階級制覇王者となるが、22年6月のTHE MATCH 2022東京ドーム大会でのRISEの那須川天心との大一番で判定負けし、連勝が35でストップ。この試合を最後にK-1を離れ、打倒ロッタンを目標に掲げ、23年5月にONEとの契約を発表。6月のパリの再起戦ではベイリー・サグデンを5R左ハイでKO。昨年1月のONE日本大会でのONE初戦ではスーパーレックのONEキック・フライ級王座に挑戦したが判定負け。9月のONEフライデーファイツではタン・ジンに1Rに左ストレートでダウンを奪われるが2Rに左フックで逆転KO勝ち。今年3月の日本大会のメインイベントではロッタンにわずか80秒でKO負けしたが、大会後、「武尊君は試合2週間前にあばらと胸骨を骨折していた」と後輩の野杁正明が明かしていた。
ピューリックは40歳。15年1月のK-1 60kg初代王座決定トーナメント一回戦で卜部功也に1R KO負け。22年からONEに参戦し、ベースとするムエタイルール主体に試合を重ね、タギール・カリロフ、ジェイコブ・スミスには勝っているが、今年3月のONE Friday Fights 100ではジャオスアヤイに2R KO負け。キックルールは1試合し、昨年6月にロッタンに判定負けしているが、ロッタンがフライ級の135ポンド(61.23kg)のリミットを6.25ポンド(2.83kg)オーバーしていた。
1R、武尊は低めに構えて広いスタンスで前に出て距離を詰めると、左フックを序盤から当てる。中盤、武尊はワンツーで右と左フックを連続でダウンを奪う。武尊は右カーフを当て、右フック、ボディも絡め、ピューリックを追い詰める。武尊は最後、笑顔を浮かべて手を振って挑発して前に出て、右ストレートでダウンを奪って終える。10-7で武尊が取る。
2R、ピューリックは右フック、テンカオ、ローを当て、反撃を試みるが、武尊は変わらず前に出ると、右カーフキック一発でダウンを奪う。武尊が前に出てパンチと蹴りを当てるが、ピューリックは負けじとパンチを振い、少し武尊をひるませる場面も。だが武尊はダメージは無い様子で前に出続けると、終盤、左ハイを2連続でヒット。ひるんだピューリックに対し、右ストレートを連打して倒したところで、オリヴィエ・コスト・レフェリーがストップした。武尊はケージに上り、バック宙で喜びを表現した。
勝ち名乗りを受けた武尊は涙を流して勝利を喜んだ。勝利者インタビューで武尊は「前回ロッタン選手に1Rで速攻で負けちゃって、応援してくれる人たちの思いを裏切ったと思ったんで。でも裏切ったまんまか格闘技人生終われないんで。死ぬ気で練習して勝てたんで、少しは返せたと思います」と話した。アナウンサーから客席で観戦していたロッタンへのメッセージを求められると、武尊は「その前に、僕は次の試合で現役引退します。武尊ってみんなの期待裏切らない戦いをやってきたと思います。現役最後まで絶対期待裏切らないんで、ロッタン選手が受けてくれるなら、最後の試合、みんなの期待を裏切らない勝ち方をします。ロッタン選手、現役最後の試合の相手お願いします」と話し、引退戦の相手にロッタンを指名した。
するとロッタンがスーツ姿でケージに登場し、武尊と握手してハグした後、「武尊選手、凄いパフォーマンスでした。おめでとう。君の最後の相手が僕でよければぜひやります」と回答し、両者ファイティングポーズで記念撮影した。
次回ナンバーシリーズ大会となるONE 174が有明アリーナで来年4月29日に開催されることが発表されており、この大会がロッタン×武尊2の舞台となりそうだ。なお、武尊には5万ドル(約750万円)のボーナスが授与された。
グレゴリアン、安保瑠輝也を攻め続け判定勝ち
第11試合 キックボクシング フェザー級(70.3kg) 3分3R
○マラット・グレゴリアン[Marat Grigorian](アルメニア/ヘマーズジム/元K-1スーパー・ウェルター級(70kg)王者、元GLORYライト級(70kg)王者)
×安保瑠輝也[るきや](MFL team CLUB es/元K-1スーパー・ライト級(65kg)王者)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)
※安保は計量で155ポンドのリミットを0.4ポンドオーバー。安保はファイトマネーの30%を対戦相手に譲渡し、155.4ポンド(70.49kg)契約で試合実施
グレゴリアンは34歳。K-1、GLORYで70kgの王座獲得後、20年からONEに参戦し、22年3月のONEキック・フェザー級王座決定戦でスーパーボンに判定負け。23年8月には当時の同級王者・チンギス・アラゾフに判定負け。昨年1月の有明大会ではシッティチャイを3R KO。4月のスーパーボンとの暫定王者決定戦でも判定負けした。12月の再起戦ではアブデラリ・ザヒディを2R KO。今年3月の埼玉大会では海人と対戦予定だったが、グレゴリアンが計量失格となり、キャッチウェイトでの試合を拒否した海人をONEのチャトリ・シットヨートンCEOが批判し、海人側の抗議を受けチャトリ氏が謝罪する騒動があった。その後、5月に仕切り直し戦が計画されたが、グレゴリアン側の調整がつかず流れていた。
安保は30歳。12年8月のKrushでキックデビュー。19年6月、K-1スーパー・ライト級王者となり2度防衛。21年9月のK-1ウェルター級王座決定トーナメント決勝で野杁正明に3R KO負け。22年6月のTHE MATCHでRISEの山田洸誓に判定勝ち。23年1月、K-1を離脱し、5月の有明大会でRIZINに初出場し、ブアカーオと引き分け。9月大会で宇佐美正パトリックに判定勝ち。その後はキック以外のルールの試合が続き、大晦日に久保優太を相手にMMAデビュー戦を行い1R裸絞めで一本負け。7月の超RIZIN.3ではマニー・パッキャオと、大晦日にはシナ・カリミアンと、ボクシング形式の非公式戦を行った。元WBC世界ライト級暫定王者・ライアン・ガルシアとのエキシが計画されていたが、結局実現せず、ONE王者となった野杁へのリベンジを目指し、ONEに初参戦する。ONEとの契約は3試合で、RIZINとは1試合ごとの契約だったといい、安保がRIZIN側にONE参戦を伝えたところ「快く送り出してくれた」とのことだ。
試合はグレゴリアンが馬力差を示す試合に。1R、プレッシャーをかけるグレゴリアンに対し、安保は左ミドルを間断なく打ち、右膝や左ボディも絡める。グレゴリアンもパンチのコンビネーションから右ローにつなげる。安保もステップで距離を取りつつ、右アッパーも当てる。終盤、安保は昔から得意とする左の二段式のミドルを当てる。さらに左右のボディもヒットし、左右のハイ、左前蹴りと、攻撃を切らさない。グレゴリアンは下がらず、最後、左ロー、ストレートを当てるが、安保は広いケージを活かしつつ、ステップで追撃をかわす。記者採点は手数で勝る安保。ジャッジ3者も安保につける。
2R、グレゴリアンは雄たけびを上げながらパンチを積極的に放って先手を取る。安保は金網を背にして耐えると、中盤から前に出て右カーフを返すが、1Rのように蹴りが続かない。グレゴリアンの圧は変わらず、左前蹴りで吹き飛ばす。グレゴリアンは左右のボディ、右アッパーも当てると、安保は少し苦しそうに後退する。終盤、グレゴリアンは左ボディを主体に、フック、アッパー、右カーフも絡めて攻め続ける。安保はなんとか耐えるが防戦一方になってしまう。記者採点はグレゴリアン。ジャッジ3者ともグレゴリアンにつける。
3R、グレゴリアンは変わらず前に出て、左ボディ、左右のアッパーを強打する。安保前に出て中央付近で戦うが口が開きしんどうそうで肝心の攻撃は返せない。中盤、グレゴリアンは左奥ローも当て、攻撃を巧みに散らす。終盤もグレゴリアンは休まず攻め、安保を金網際に詰め、左ボディで追い詰め、最後は右ハイも当てて終える。記者採点はグレゴリアン。ジャッジ3者ともグレゴリアンにつける。記者採点合計29-28でグレゴリアン。ジャッジ3者とも同じ採点でグレゴリアンを支持し、グレゴリアンが判定勝ちした。
与座優貴、武尊に勝ったスーパーレックをローで追い詰め判定勝ち
第10試合 キックボクシング バンタム級(65.8kg) 3分3R
×スーパーレック・ギャットムーカオ[キアトモー9](タイ/ギャットムーカオジム/ONEキック・バンタム級5位、同フライ級(61.2kg)王者、ムエタイ・バンタム級1位、同フライ級2位・元王者、元ルンピニー認定スーパーフライ級&バンタム級王者)
○与座優貴(team VASILEUS/元K-1ライト級(62.5kg)王者、極真会館2017世界ウェイト制軽量級優勝)
判定0-3 (28-29/27-30/27-30)
与座は27歳。17年、19歳で極真会館の世界ウェイト制大会で優勝。19年3月にプロキックデビュー。23年3月に朝久泰央を下しK-1ライト級王座を獲得。昨年3月のRISEではRISE王者の中村寛に3R負傷判定勝ち。9月のK-1では元ONEキック・フライ級(61kg)王者のペッダムを3R左カーフキックでKOした。今年4月、K-1との契約が満了し、ONEとの「独占複数試合契約」が発表された。5月23日のONEフライデーファイツではONE 6戦全勝のエルブルース・オスマノフを蹴りで圧倒し判定勝ち。7月18日のONE2戦目ではキック・バンタム級3位のペッタノンから2R左フックでダウンを奪い判定勝ち。インタビュアーが「(5位の)スーパーレックと戦いたいですか?」と尋ねると、与座は「3位のペッタノン選手に勝ったんで、タイトルを口にする権利もあると思います。(王者の)ハガティーともやりたいし、自分は強い相手なら誰でもいいんで、用意された相手に、今日以上の勝ち方で勝ちたいです」と答えていた。現在12連勝中だ。
スーパーレックは試合10日前の11月6日で30歳になる。19年からONEに参戦し、。23年1月のONEキック・フライ級王座決定戦でダニエル・ピュータスに判定勝ち。3月にダニエル・ウィリアムスをKOして初防衛。9月にロッタンのONEムエタイ・フライ級王座に挑戦した際には、スーパーレックが計量オーバーしたためノンタイトル戦に変わり、スーパーレックが2Rに肘でダウンを奪い判定勝ち。昨年1月の有明大会では武尊に判定勝ちしONEキック・フライ級王座2度目の防衛。9月にはジョナサン・ハガティーを1R右肘でKOしONEムエタイ・バンタム級王座を獲得。3月の埼玉大会では暫定王者ナビル・アナンとのムエタイ・バンタム級王座統一戦が組まれたが、スーパーレックが計量で1.25ポンド(0.57kg)オーバーし、王座をはく奪され、試合もアナンに圧倒され判定負け。ONEでの連勝が11、他団体含めた連勝が13でストップした。
1R、蹴りの攻防から始まり、与座が中央側に立ち、左の前蹴りを当てれば、スーパーレックも右ミドルを返す。与座のカーフにも足を上げてカットして対処する。中盤、スーパーレックは右ミドルの連打からローにつなげる。さらにスーパーレックは左ミドルを当てるが、与座が右カーフを連打する。スーパーレックは足を上げてのカットがおろそかになってくる。終盤も蹴り合いが続き、最後は与座が左三日月蹴りを当てるなどして、やや積極的な攻めで印象を作る。記者採点は与座。僅差のため割れても不思議ではなかったが、3者とも与座につける。
2R、与座は1Rでも見せたスイッチを織り交ぜつつ、左前蹴りを当て、左カーフも当てる。中盤、スーパーレックもミドルの打ち合いで当て返し、右テンカオも当てるように。与座は軌道の変わる左ハイを当て、さらに奥足狙いの左ロー、右インロー(与座キック)を当てると、少しスーパーレックの足が流れる。すると終盤、与座が左ミドルを強打すると、スーパーレックは少し体が曲がり痛そうな様子を見せてしまう。スーパーレックも右ミドルを返すが、インパクトのある攻撃は出せず終わる。記者採点は与座。ジャッジは割れ、1者がスーパーレック、2者が与座につける。
3R、与座は奥足に右インロー、左奥ローを当て、スリップさせて好印象を作る。中盤、スーパーレックが左ミドルを当てると、すぐに与座は右インローを返し、またもスリップさせ、場内を沸かせる。与座は崩しを繰り返してしまい、オリヴィエ・コスト・レフェリーから注意されるが、執拗にローを当てる展開は変わらない。与座が左インローの連打でスリップさせ、好印象で終える。記者採点は与座。ジャッジ3者とも与座につける。記者採点合計27-30で与座。ジャッジ3者も与座を支持し、与座が判定勝ちを告げられると、与座は涙を流して喜んだ。
勝利者インタビューで与座は「よっしゃ」と叫び「リングに上がるまでは自分が一番弱いと思って練習し、リングに上がったら自分が一番強いと思って戦いましたが、スーパーレック選手のオーラが凄かったです。自分とチームと応援に来てくれたみんなを信じて勝てました」と話し、受け返しでの蹴りについて「負けたくないから、苦しい場面でも、子供の時からやっているので、染み付いているだけですね」とコメント。最後は「ハガティーとやりたいです。チャンピオンになりたいんで、チャンピオンより強いと思っているので、そろそろやりたいです」と話し、改めて王者・ハガティーへの挑戦を希望した。
和島大海、ナビル・アナンに惜敗
第9試合 キックボクシング フェザー級(70.3kg) 3分5R
○ナビル・アナン[Nabil Anane](アルジェリア/タイ/ONEムエタイ・バンタム級(65.8kg)王者)
×和島大海(月心会チーム侍/元K-1スーパー・ウェルター級(70kg)王者)
判定3-0 (30-27/30-27/29-28)
アナンは21歳の新鋭。WBCムエタイ世界王座を獲得後、23年からONEに参戦し、初戦ではスーパーレックに1R KO負けしたが、その後は7連勝1無効試合。今年1月、ニコ・カリロとのONEムエタイ・バンタム級暫定王者決定戦で1R KO勝ち。3月の埼玉大会ではスーパーレックとの王座統一戦が組まれたが、スーパーレックが計量オーバーにより王座を剥奪され、ノンタイトル戦に変わり、アナンがスーパーレックを圧倒し判定勝ちしリベンジを果たす。6月、アナンは正規王者昇格が正式に決定。9月26日のONEフライデーではキックルールでイリアス・エナッシと対戦したが、3R終盤のアナンの右ミドルがローブローとなり、試合続行不能となり無効試合となっていた。
今回、ジョナサン・ハガティーとのムエタイ・バンタム級王座の初防衛戦が組まれていたが、ハガティーの負傷欠場で中止となった。代わってONEと新たに契約した元K-1王者の和島大海が出場し、1階級上のキックボクシングルールで対戦した。試合発表は大会半月前だった。
1R、序盤から長身のアナンが右ストレートを立て続けに当て先手を取る。和島はサウスポーで構えてプレッシャーをかわし続ける。その後は強打をもらわないものの、細かく動くアナンになかなか攻撃が出せない。最後、詰めて来たアナンに和島が左フックをヒットする。アナンはすぐ組み付いて反則の膝蹴りを当ててしまい、少し焦った様子を見せる。記者採点は全体的に攻勢が続いたアナン。ジャッジ3者ともアナンにつける。
2R、和島はサウスポーから左インロー、ミドルを当てるように。アナンは逆に下がりがちになるが、和島に連打は許さない。終盤、和島の左インローで少しアナンの足が流れるようになるが、アナンは前に出て、右ストレートをお返しして印象を作る。記者採点はアナンだが割れる可能性もある。ジャッジ2者がアナンにつけるが、1者は和島につける
3R、和島は左三日月蹴り、アナンは右ミドルをヒット。お互いパンチも振るうが距離が遠い。均衡状態が続くが、終盤、アナンは和島のガードの上から右ハイを当てると、和島は少しひるんで印象を悪くする。和島も前に出るが、アナンが防御して終わる。記者採点はアナン。ジャッジ3者ともアナンにつける。記者採点合計30-27でアナン。ジャッジ3者もアナンを支持し、アナンが判定勝ちした。和島は敗れたが、スキルの高さを印象付け、今後につながる内容だった。
アナンは勝利者インタビューで「階級を上げたことでスタミナが心配でしたが、これからフェザー級でも戦える自信がつきました」と話し、階級アップを示唆しつつ、カメラ目線で「ジョナサン・ハガティー選手、今回の欠場は理解していますが、キックルールで戦いたいです」と話した。
KANA、スタンプを攻め続け判定勝ち
第8試合 キックボクシング 女子アトム級(52.2kg) 3分3R
×スタンプ・フェアテックス(タイ/元ONE女子アトム級 キックボクシング・ムエタイ・MMA王者)
○KANA(Team Aftermath/元K-1&Krush女子フライ級(52kg)王者)
判定0-3 (27-30/27-30/28-29)
KANAは33歳。19年12月のK-1初代女子フライ級王座決定トーナメントでクリスティーナ・モラレス、ヨセフィン・ノットソンを破って優勝し王者に。3度防衛したが、23年12月にアントニア・プリフティに判定負けし王座陥落した。昨年8月にK-1との契約が満了。9月にONEと契約。12月のONEフライデーファイツで念願のアニッサ・メクセン戦が組まれたが終始翻弄され判定負け。今年1月の2戦目ではモア・カールソンに判定勝ち。3月の埼玉大会ではONEキックボクシング女子アトム級王者・ペッディージャーに挑戦したが判定負けした。
スタンプは試合当日11月16日で28歳になる。ムエタイ出身だが、MMAでも活躍し、キックボクシング・ムエタイ・MMAの3つのルールでONEの女子アトム級王座を獲得した実績がある。23年9月、ハム・ソヒをKOしMMA 13戦目で悲願のMMA王座獲得を果たす。昨年6月に防衛戦が組まれたが、膝の半月板を負傷し手術をしたため欠場。今年8月のONE 173 米国コロラド州デンバー大会で暫定王者のデニス・ザンボアンガと王座統一戦を行う予定だったが、スタンプが膝を再び負傷し欠場し、デンバー大会も中止となっていた。今回の2年ぶりの試合は、23年1月のアンナ・ジャルンサック戦で判定勝ちして以来約3年ぶりのキックルールの試合となる。
1R、KANAがプレッシャーをかけ、右ロー、カーフ、左ミドルを的確に当てる。KANAは下がる状況が続き、右ローの空振りが多い。終盤にはKANAが右カーフのヒットを増やし、最後は右ボディフックも強打し、好印象で終える。スタンプは足取りは悪くないが、動き全体は覇気が薄く精彩を欠いている感は否めない。記者採点はKANA。ジャッジは2者がKANA、1者がスタンプにつける。
2R、KANAは変わらず前に出て、左ミドル、右カーフを当て、左のインカーフも絡めるように。スタンプも右ボディを返していたが、足のダメージが溜まって来た様子だ。終盤、KANAはスタンプを金網際に詰め、左右のボディ、ローで足を止め、左ハイもクリーンヒットして好印象で終える。記者採点はKANA。ジャッジ3者ともKANAにつける。
3R、KANAは開始すぐから金網際に詰めてパンチラッシュを仕掛け、左右のローも絡めて圧倒する。中盤にはKANAが右ハイをヒットする。終盤、KANAは右ボディ、ロー、左ハイを当て、攻め続けて終える。記者採点はKANA。ジャッジ3者ともKANAにつける。記者採点合計27-30でKANA。ジャッジ3者もKANAを支持し、KANAが判定勝ちした。
勝利者インタビューでKANAはまず「スタンプ選手、2年ぶりにこのリングに帰って来たのは大きなことなので、拍手をお願いします」とスタンプを称え「タフで倒れなかったんですけど、ストロングポイントが出せて良かったです」と喜んだ。






















