ONE 3.23 さいたまスーパーアリーナ(レポ/後半):武尊、ロッタンに1R左フックでKO負けし「先のことはまだ考えていない」。野杁正明、タワンチャイを3R KOしキック・フェザー級暫定王者に。若松佑弥、モラエスを1R KOしMMAフライ級王座獲得
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ONE 172: TAKERU vs. RODTANG
2025年3月23日(日)埼玉・さいたまスーパーアリーナ
レポート&写真:井原芳徳 ※前半戦のレポは別記事に掲載します
ロッタン、武尊を1R左フックでKO
第13試合 メインイベント キックボクシング フライ級(61.2kg) 3分5R
○ロッタン・ジットムアンノン[Rodtang Jitmuangnon](タイ/1位、ONEムエタイ同級1位・元王者)
×武尊(team VASILEUS/2位、ISKA K-1ルール世界&KGPライト級王者、元K-1スーパー・フェザー級・フェザー級・スーパー・バンタム級王者、元Krushフェザー級王者)
1R 1’20” KO (左フック)
武尊は33歳。K-1で3階級制覇王者となるが、22年6月のTHE MATCH 2022東京ドーム大会でのRISEの那須川天心との大一番で判定負けし、連勝が35でストップ。この試合を最後にK-1を離れ、打倒ロッタンを目標に掲げ、23年5月にONEとの契約を発表。6月のパリの再起戦ではベイリー・サグデンを5R左ハイでKO。昨年1月のONE日本大会でのONE初戦ではロッタン戦が組まれていたが、ロッタンの負傷で中止。武尊はスーパーレックのONEキック・フライ級王座に挑戦したが判定負けした。9月のルンピニーでのONEフライデーファイツでの再起戦ではタン・ジンに1Rに左ストレートでダウンを奪われるが2Rに左フックで逆転KO勝ち。その試合後、ロッタンはリングに上がり、武尊とにらみ合いを繰り広げ、両者とも仕切り直し戦を承諾していた。その後、ロッタン戦が正式に決まり、ONE日本大会で2連続でメインイベンターを務めることになった。
ロッタンは27歳。オムノーイスタジアム、MAXムエタイの王者として活躍後、18年6月のRISEで初来日し那須川天心に延長判定負け。同年のONEの立ち技部門創設時から主力として活躍し、19年のONEムエタイ・フライ級王座獲得後は5度防衛した。23年9月、スーパーレックとの防衛戦が組まれたが、スーパーレックの計量オーバーによりノンタイトル戦となった上、スーパーレックが判定勝ち。昨年1月のONE日本大会で武尊と戦う予定だったが、左拳の怪我で欠場。6月にはフライ級のリミットを6.25ポンド(2.83kg)オーバーしてしまうが、キックルールでデニス・ピューリックに判定勝ち。9月のムエタイ王座防衛戦の際にも0.5ポンド(0.23kg)オーバーし、王座をはく奪され、ジェイコブ・スミスに判定勝ちしている。今回は無事フライ級のリミットをクリアしている。
試合はあっという間の決着に。1R、お互い静かに見合った状態から、ロッタンは左インロー、武尊は左右のローを当てる。ロッタンは左前蹴りのフェイントをかけつつ、踏み込んで左フックを当てる。さらにロッタンはワンツーで右ストレートを放つ。武尊も負けじとワンツーで右ストレートを振うと、左インローを放つタイミングだったロッタンは後ろにスリップし、笑顔を見せながらすぐに立つ。ローの応酬に戻り、ロッタンはまたも左前蹴りのフェイントをかけると、左ジャブを連続で振りつつ前に詰め、右ローを放つ。武尊はロープ際まで下がってしまい、ロッタンは左フックをヒットする。武尊もカウンターで右フックを返したが、ロッタンはひるまずさらに前に出て、再び左フックを放つと、アゴにクリーンヒットし、武尊はダウンする。武尊はロープの外に出そうな勢いで倒れると、セコンドの方を見るが、表情が虚ろで、なかなか立てない。カウントが進み、10カウントギリギリでようやく武尊が立とうとしたが、わずかに遅く、レフェリーがストップし、ロッタンのKO勝ちとなった。
敗れた武尊はリングを降りると、観客に何度も頭を下げながら退場した。ロッタンは「2年前から左拳を痛めていて心配でしたが、倒せて良かったです」と話した。ロッタンは5万ドル(約750万円)のボーナスを獲得している。
大会後の記者会見で、ONEのチャトリ・シットヨートンCEOは、ロッタンと武尊の再戦の可能性について「もちろんです。武尊選手も戦い続けたいと言っていました。今回のようにハイレベルな試合だと一瞬でKO決着がつくこともあります」と話し、再戦を組むことに意欲的だった。
武尊はキャリア初期の12年6月のKrushで京谷祐希に1R TKO負けしているが、カットによるドクターストップで、ダウンによるKOやレフェリーストップでの負けはプロ49戦で今回が初だった。天心戦、スーパーレック戦で敗れた後も、引退を示唆していたため、今回も進退が気になるところだ。
武尊は大会後の会見に登場し「他の日本人ファイターが凄い頑張っていたのに、メインがこういう形で終わったことが申し訳ないです」と謝り、最後のレフェリーのストップについて「ダメージの回復を待っていましたけど、立っても、どうなっていたかわらかないですし、そこは文句ないですし、自分が弱かっただけです」とコメントした。今後の現役続行について武尊は「やりきったかはわからないですけど、次のことは考えていないんで、ちょっと冷静になって、しっかり考えて、また正式に発表したいなと思います」「(ロッタンに)リベンジしたいかと言われたら、もちろんしたいですけど、この先のことはまだ考えていないです」と話し、回答を保留した。
野杁正明、タワンチャイを3R KOしキック・フェザー級暫定王者に
第12試合 コーメインイベント ONEキックボクシング・フェザー級(70.3kg)暫定王者決定戦 3分5R
×タワンチャイ・PKセンチャイ[Tawanchai PK Saenchai](タイ/ONEムエタイ同級王者)
○野杁正明(team VASILEUS/元K-1ウェルター級(67.5kg)&スーパー・ライト級(65kg)王者、元Krushウェルター級(67kg)王者、元Nuit Des champions 66kg級王者、元WBCムエタイ日本スーパーライト級(63.5kg)王者、K-1甲子園2009 -62kg優勝)
3R 1’55” TKO (レフェリーストップ:パンチ連打)
※野杁が暫定王者に
野杁は31歳。新生K-1で17年にゲーオを破りスーパー・ライト級(65kg)王者となり、21年には安保瑠輝也らをKOしウェルター級(67.5kg)王座を獲得し2階級を制覇。22年6月のTHE MATCH 2022ではシュートボクシングの海人に延長判定負け。23年7月のK-1でのアマンシオ・パラスキフ戦での1R KO勝ちを最後にK-1を離れる。昨年6月のONE 167インパクトアリーナ大会でのONEデビュー戦ではONEキック・フェザー級(70.3kg)3位のシッティチャイに判定負け。12月20日のONEフライデーファイツでのONE 2戦目ではリウ・メンヤンに判定負けし、2連敗を喫したが、今年1月24日のフライデーファイツではシャーキル・タクレティを2R右カーフキックでKOし、ONE 3戦目で初白星をもぎ取った。まだONE 1勝2敗ながら、日本大会で暫定王座挑戦のチャンスが巡って来た。
タワンチャイは25歳。18年にタイで最優秀ムエタイ選手に選ばれ、20年からONEに参戦すると、2戦目でシッティチャイに判定1-2で惜敗したものの、それ以外は勝利し、現在9連勝中。22年9月にペットモラコットに判定勝ちしONEムエタイ・フェザー級王座を獲得すると、1月24日にスーパーボンを2R左フックでKOしムエタイ王座4度目の防衛を果たした。スーパーボンはキックルールの同級正規王者だ。
1R、タワンチャイがサウスポーで構え、前に出る野杁に対して右ジャブ、前蹴りを放って距離を取りつつ、左ミドル、ローを随所でヒットし、手数の差をつける。野杁も右インローを時折返すが攻撃が少ない。記者採点はタワンチャイ。
2R、タワンチャイは変わらず鋭い左ミドル、ローを的確に当て、右アッパーも絡め、手数で差をつける。野杁も中盤過ぎから随所で左ボディを当て、右ストレートにつなげ、場内を沸かせるが、タワンチャイをひるませるほどにはならない。記者採点はタワンチャイ。
3R、タワンチャイは執拗に左ミドル、テンカオを当てるが、野杁はひるまず、パンチを返し続ける。すると中盤、野杁は左ボディを効かせると、タワンチャイが下がり、野杁は左フックを当ててダウンを奪う。タワンチャイはダメージが大きく、場内が大歓声で包まれる中、野杁はタワンチャイをロープに詰め左フック、左アッパー、左ボディ等を当て続け、タワンチャイが立ったまま防戦一方となったところで、レフェリーがストップし、野杁がTKO勝ちでONE暫定王座を獲得した。
野杁は勝利者インタビューで、チームメイト、家族、ONEのチャトリCEOに感謝の言葉を述べると、5万ドル(約750万円)のボーナス授与が発表され、「ボーナスいただいたんで家族で旅行行きたいです」と話し、最後は家族と記念撮影した。バックステージでのインタビューで野杁はスーパーボンとの王座統一戦について「試合が決まったら今回のようにKOします」と宣言した。
若松佑弥、モラエスを1R KOしMMAフライ級王座獲得
第11試合 ONE MMA フライ級(61.2kg)王者決定戦 5分5R
×アドリアーノ・モラエス[Adriano Moraes](ブラジル/1位)
○若松佑弥(TRIBE TOKYO MMA/2位)
1R 3’39” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
※若松が王者に
モラエスは35歳。アメリカン・トップチーム所属で堀口恭司の練習仲間としても知られる。14年9月にONEフライ級王者に。以降、王座陥落と奪還を2度繰り返し、19年に返り咲き後は、21年4月にデメトリアス・ジョンソン(DJ)に2R KO勝ちし初防衛し、22年3月のONE Xで若松佑弥に3Rギロチンチョークで一本勝ちし2度防衛したが、22年8月のDJに4R KO負けし王座陥落。23年5月のリターンマッチでも判定負けした。DJは今年9月、引退を表明し王座を返上。モラエスは11月、3位のダニー・キンガッドに2Rギロチンで一本勝ちし1位の座をキープしている。
若松は30歳。パンクラスで活躍後、18年からONEに上がり、19年3月にDJに敗れたが、その後は21年12月のフー・ヨン戦まで5連勝。22年3月にモラエスの王座に挑戦し3Rギロチンで一本負け。続くウ・ソンフン戦でも1R TKO負けし、ランキングから落ちたが、23年7月にシェ・ウェイに1R TKO勝ちし、今年1月の日本大会ではONEデビュー戦で敗れた相手・ダニー・キンガッドに判定勝ちでリベンジした。12月7日のルンピニーでのFight Nightでは米国の新鋭・ギルバート・ナカタニに判定勝ちし連勝を3に伸ばし、2位の座を守ると、勝利者インタビューでは「来年タイトルマッチぜひ日本でお願いしたいです」と話し、その希望がかなった。
1R、若松は開始すぐからパンチを積極的に振るい、先手を取ろうとする。モラエスは打撃戦を避ける形で組み付き、テイクダウンを狙う。コーナーとロープ際で押し合いが続き、若松も押し返し、組み負けていない印象だ。お互い肘が交錯しながら離れると、打撃戦に戻る。若松が左フックを当てると、モラエスはひるんでコーナー際まで下がる。若松はチャンスを逃さず、詰めて右アッパー、右フックなどを連打し、モラエスをダウンさせると、うずくまるモラエスの背後から左のパウンドを当て続けたところで、ハーブ・ディーン・レフェリーがストップした。
完勝で悲願のONE王座獲得を果たした若松は「とりあえず、お母さんやったよ。両親に感謝します。こんな最高な舞台で感謝です。僕は精神的に弱いけど、そんな自分でも夢が達成できました。少しでもこういう人間がいると思ってもらえるとうれしいです」と話し、5万ドル(約750万円)のボーナスを獲得した。
ディベラ、サムエーに判定勝ちしキック・ストロー級暫定王者に
第10試合 ONEキックボクシング・ストロー級(56.7kg)暫定王者決定戦 3分5R
○ジョナサン・ディベラ[Jonathan Di Bella](イタリア/カナダ/元王者)
×サムエー・ガイヤーンハーダオ[Sam-A Gaiyanghadao](タイ/元王者、元ムエタイ同級&フライ級王者)
判定3-0
※ティベラが暫定王者に
1R、両者サウスポーで構え、ディベラが左カーフキックを当てていると、終盤には効き目を発揮し、サムエーはコーナーに詰められる。
2R、ディベラは左カーフを当てつつ、右ストレートでもサムエーをふらつかせて追い詰める。
3R、サムエーのクリンチやステップに少し手を焼くも、変わらずティベラがパンチやローやミドルを当て、優位をキープする。
4R以降も同様にやや攻めあぐねるも、ディベラが随所で左ストレートを当てる等して優位をキープし判定勝ちした。
ペッディージャー、KANAに完勝
第9試合 ONEキックボクシング女子アトム級(52.2kg)チャンピオンシップ 3分5R
○ペッディージャー・ルッカオポーロントン[Phetjeeja Lukjaoporongtom](タイ/王者)
×KANA(Team Aftermath/挑戦者、元K-1&Krush女子フライ級(52kg)王者)
判定3-0
※ペッディージャーが初防衛
ペッディージャーは23歳。ムエタイのWPMF、WMCの世界王座を獲得後、23年3月からONEに参戦し、同年12月、ONEキック女子アトム級暫定王座決定戦でアニッサ・メクセンに判定勝ち。昨年3月の正規王者のジャネット・トッドとの王座統一戦で判定勝ちし、6戦全勝の快進撃を続けている。
KANAは32歳。19年12月のK-1初代女子フライ級王座決定トーナメントでクリスティーナ・モラレス、ヨセフィン・ノットソンを破って優勝し王者に。3度防衛したが、23年12月にアントニア・プリフティに判定負けし王座陥落した。昨年8月にK-1との契約が満了。9月にONEと契約。K-1時代からメクセン戦を熱望し、12月20日のONEフライデーファイツで早速メクセン戦が組まれたが終始翻弄され判定負けした。今年1月31日に早速2戦目が組まれると、ONE 2戦2勝のモア・カールソンに判定勝ちし、早くも王者ペッディージャーへの日本大会での挑戦が決定した。
1R、KANAは細かく出入りしつつ、随所で右ロー、左ミドル等の蹴りを当てる。とはいえ距離が遠く空振りも多く、まだ連打をまとめるほどにはならない。ペッディージャーは5Rあるせいもあってかまだ慎重で、右ローを返すが、攻撃が少ない。記者採点はKANA。
2Rに入るとペッディージャーはギアを上げ、圧をかける時間が増え、右フック、ストレート、ミドル等を的確に当てる場面が増える。KANAも下がらず攻撃を返すが、空振りが多い。最後、ペッディージャーが右ストレートでKANAをのけぞらせ、好印象で終える。記者採点はペッディージャー。
3R、ペッディージャーが的確に右フック、ミドル、膝を当て、優位をキープする。クリンチが増え、お互い組んでから膝を当てる場面もあり、オリヴィエ・コスト・レフェリーは注意するが、いずれの反則の状況でも、すぐにブレイクしたり注意しており、きびきびした動きが好印象だ。記者採点はペッディージャー。
4Rもペッディージャーのパンチや膝の的確さが上回る。KANAも左ハイを当てたり、接近戦でパンチを連打し、これまでよりも好印象だが、空振りが多い状態は変わらない。両者つかんでからの攻撃があり、レフェリーは両者にイエローカードを出す。記者採点はペッディージャーだがKANAにつく可能性もある。
5R、ペッディージャーは変わらず右フック、左右のミドル等を当て、右ローでKANAをスリップさせる場面も。KANAはパンチを振りまわるが空振りが多いまま終わる。記者採点はペッディージャー。合計49-46でペッディージャー。ジャッジ3者ともペッディージャーを支持し、ペッディージャーが判定勝ちした。
試合後のインタビューでペッディージャーは、同級ムエタイ王者・アリシア・ヘレン・ロドリゲスとの対戦を希望した。
アナン、スーパーレックを圧倒しリベンジ
第8試合 ムエタイ 146.25ポンド契約 3分3R
×スーパーレック・ギャットムーカオ[キアトモー9](タイ/ギャットムーカオジム/元ONEムエタイ・バンタム級(65.8kg)王者、ONEキック・フライ級(61.2kg)王者、元ルンピニー認定スーパーフライ級&バンタム級王者)※初防衛戦
○ナビル・アナン(アルジェリア/タイ/ONEムエタイ・バンタム級(65.8kg)暫定王者)
判定0-3
スーパーレックは29歳。19年からONEに参戦し、21年2月にイリアス・エナッシのONEキック・フライ級王座に挑戦し判定負け。その後はONE 11連勝、他団体含めると13連勝中。23年1月の同王座決定戦でダニエル・ピュータスに判定勝ち。3月にダニエル・ウィリアムスをKOして初防衛。9月にロッタンのONEムエタイ・フライ級王座に挑戦した際には、スーパーレックが計量オーバーしたためノンタイトル戦に変わり、スーパーレックが2Rに肘でダウンを奪い判定勝ち。昨年1月の有明大会では武尊に判定勝ちしONEキック・フライ級王座2度目の防衛。9月にはジョナサン・ハガティーを1R右肘でKOしONEムエタイ・バンタム級王座を獲得。1月24日、バンコク大会でニコ・カリロを相手に同王座初防衛戦を予定していたが、膝の怪我により欠場した。弱冠20歳の新鋭・アナンは同大会での暫定王者決定戦でカリロを1R KOし、今大会では王座統一戦が組まれた。
だがスーパーレックが計量で145ポンドのバンタム級リミットを1.25ポンド(0.57kg)オーバーしたため、試合は5R制のチャンピオンシップから、キャッチウェイトの通常の3Rマッチに変わった。スーパーレックは王座を剥奪され、ファイトマネーの30%をアナンに譲渡する。試合順も終盤の第12試合から中盤の第8試合に格下げとなっている。
アナンは23年6月のONE初戦でスーパーレックに1R KO負けしており、6連勝した末にスーパーレック相手に文句なしのリベンジを果たすことに。
1R、長身のアナンが強烈な右ミドルを序盤から当てて先手を取ると、次第にヒットを増やし、右ハイでダウンを奪う。その後も左ハイ、パンチの連打、左膝等を何発も当てスーパーレックを圧倒する。
2Rもアナンがパンチ、ミドル、膝等を何発も当てる。百戦錬磨のスーパーレックは耐える。
3R、アナンはこれまでよりも勢いは落ちるものの、的確にミドル、膝、ストレート等を当て続け、スーパーレックを苦しめ、差を広げ判定勝ちした。勝ち名乗りを受けるとは涙を流して喜んだ。
ONE 3.23 さいたまスーパーアリーナ(レポ/前半):吉成名高、元ルンピニー王者ラックを3R KO。青木真也、1R一本勝ち。秋元皓貴は連敗3でストップ。吉成士門、陽勇、龍聖が完勝。海人戦は中止