ONE 1.31 ルンピニー(レポ):KANA、ONE 2戦目でONE初勝利し日本大会で王者ペッディージャーへの挑戦決定。睦雅、2ダウン奪うも逆転KO負け
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ONE Friday Fights 95
2025年1月31日(金)タイ・バンコク・ルンピニースタジアム
レポート:井原芳徳 写真提供:(C)ONE Championship
第2試合 キックボクシング 女子アトム級(52.2kg) 3分3R
×モア・カールソン[Moa Carlsson](スウェーデン/ハルムスタッド・ファイトアカデミー/チーム・メディ・ザトゥ)
○KANA(Team Aftermath/元K-1&Krush女子フライ級(52kg)王者)※フリーから所属変更
判定0-3
KANAは32歳。19年12月のK-1初代女子フライ級王座決定トーナメントでクリスティーナ・モラレス、ヨセフィン・ノットソンを破って優勝し王者に。3度防衛したが、23年12月にアントニア・プリフティに判定負けし王座陥落した。昨年8月にK-1との契約が満了。9月にONEと契約。K-1時代からメクセン戦を熱望し、12月20日のONEフライデーファイツで早速メクセン戦が組まれたが終始翻弄され判定負け。それから約1か月間隔で2戦目が組まれた。この試合でKANAが勝てば、3月23日の日本大会でキックボクシング女子アトム級(52.2kg)王者・ペッディージャーに挑戦できる。
カールソンは22歳。ONEではアトム級ムエタイルールで2戦2勝しており、昨年9月にロー・チーチェンに判定勝ち、11月にセレステ・ハンセンに判定勝ちしている。
KANAは今回からTeam Aftermath所属となっているが、K-1時代同様、シルバーウルフの大宮司進氏がセコンドにつく。1R、KANAがガードを固めつつプレッシャーをかけ続ける。サウスポーも織り交ぜつつ左ミドルを当て、オーソドックスに戻せば右ストレートと左右のフックも当てる。カールソンをひるませるヒットは無いが、積極性で上回る。記者採点はKANA。
2RもKANAがスイッチを繰り返しつつ、次第にプレッシャーを強め、パンチやローを随所で当てるが、終盤、カールソンの左右のストレートヒットが増え、若干だが優位に。記者採点はカールソン。
3R、KANAは変わらず前に出て、時折被弾するものの、左右のフックを強打し、随所で印象を作る。終盤、お互いヒットが減ったが、最後はKANAが右アッパーを連打するなど、若干優位で終える。記者採点はKANA。合計28-29でKANA。ジャッジ3者もKANAを支持し、KANAが判定勝ちし、ONE 2戦目で初白星をもぎ取った。
勝利者インタビューでKANAは「まずONEで1勝するのが目標で、本当はKOしたかったですけど、前回の修正も踏まえて1か月練習できて、トレーナーとみんなの応援のおかげで勝ちをつかむことができました」「カールソンはタフでした。彼女にも感謝を伝えたいです」と話した。この後、王者のペッディージャーがリングに入り、両者グータッチした。KANAは「ペッディージャー選手はキックボクシングもムエタイもボクシングもパーフェクトな選手なんで、今のままじゃベルトを取ることができないんで、あと2か月弱しっかり練習します」と日本語で話した後、英語で「ペッディージャー、彼女は世界一強いですが、私が勝ちます」と宣言した。
続けてペッディージャーは「彼女とは似たスタイルです。より爆発的に戦います。そうしたほうが勝てると思いますし、日本で必ず勝ちたいです」とコメントした。
睦雅、2ダウン奪うも逆転KO負け
第3試合 ムエタイ 138ポンド(62.59kg)契約 3分3R
○エー・ミウ(ミャンマー)
×瀬戸睦雅[むが](ビクトリージム/WMOインターナショナル・スーパーライト級王者、ジャパンキック・ライト級王者)
2R 0’41” KO (左フック)
瀬戸睦雅は28歳。所属先のジャパンキックボクシング協会では「睦雅」のリングネームで出場している。ONEフライデーファイツに昨年5月と9月に出場し、いずれもKO勝ち。11月のジャパンキック後楽園大会ではタイ人のユッタカーンに2R KO勝ちし11連勝中だ。対するエーは昨年8月のONEフライデーファイツ初戦でREITO BRAVELY[高園麗斗]に2R左ストレートでKO勝ちしたが、10月の2戦目は判定負けしている。
1R、エーはサウスポーで構えつつ時折スイッチも織り交ぜ、左ミドルを当てつつ、随所で一気に距離を詰めてパンチを振う。中盤過ぎからエーのパンチのヒットが増えるが、睦雅も打合いでパンチを当て返すと、30秒を切り、左フックでダウンを奪う。終了間際にもパンチの連打からの左フックで再びダウンを奪う。
2R、睦雅が序盤からパンチラッシュで倒しにかかる。するとお互い左フックをカウンターで当ててダウンするが、エーはすぐ立ち上がり、睦雅は立ったもののフラついて再び倒れ、エーの逆転KO勝ちとなった。エーは大歓声を浴び、35万バーツ(約160万円)のボーナスを獲得している。
UNBELIEVABLE KO Eh Mwi survives two first-round knockdowns to finish Muga in dramatic fashion!#ONEFridayFights95 | LIVE NOW
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Also… pic.twitter.com/yT4RMHDmDr— ONE Championship (@ONEChampionship) January 31, 2025
若林耕平は1R一本負け
第1試合 MMA ストロー級 5分3R
○ホビソン・ジ・オリベイラ(ブラジル)
×若林耕平(コブラ会)
1R 3’27” 裸絞め
若林は30歳。修斗やDEEP大阪大会に参戦後、パンクラスに22年から上がり3戦全勝しストロー級1位にまで浮上した。だが昨年6月、ONEフライデーファイツに初参戦し、サンラン・ガーシー(中国)に判定2-1で勝利。今回ONE 2戦目を迎えた。
オリベイラは32歳。柔術黒帯。MMA 11戦9勝2敗で、昨年8月にONE初戦では2R腕十字で一本勝ちし、11月の2戦目は判定勝ちしている。
1R、若林がサウスポーで構えてタックルを仕掛けるが、オリベイラは切り、若林をコーナーに押し込む。若林が押し返す場面もあったが、オリベイラが押し返す。中盤、離れると、またもオリベイラが押し込むと、サバ折りで倒して上になる。終盤、オリベイラはハーフガードで押さえると、立とうと動いた若林のバックマウントを奪い、すぐさま裸絞めを極めタップを奪い完勝した。