ONE 9.13 ルンピニー（レポ）：睦雅、ブラジル人選手を3R KOしONE 2連続KO勝ち＆10連勝。前園渓は韓国の選手に判定負け

ONE Friday Fights 79
2024年9月13日（金）タイ・バンコク：ルンピニースタジアム

レポート：井原芳徳　　写真：(C)ONE Championship

前日計量でのアルベウ・ダ・シウバ（左）と睦雅（右）

第3試合　ムエタイ　138ポンド（62.6kg）契約　3分3R
×アルベウ・ダ・シウバ［Alber Correia Da Silva］（ブラジル）
○［瀬戸］睦雅［むが］（ビクトリージム／WMOインターナショナル・スーパーライト級王者、ジャパンキック・ライト級王者）
3R 1’20” KO (左フック)

　睦雅は5月のONE Friday Fightsでカビラン・ジェレバンに2R KO勝ちし、約150万円のボーナスを獲得して以来2度目となるONE登場。最近では7月のジャパンキック後楽園大会でケンクーンに判定勝ちしムエタイのWMOインターナショナル王座を獲得している。現在9連勝中だ。ダ・シウバはONEのトライアウトに出場経験があるが、Friday Fightsは初出場だ。

　1R、長身で体格の勝る睦雅がプレッシャーをかけ、右ロー、カーフキックをコツコツと当てる。終盤、ダ・シウバが前に出てパンチをまとめる場面もあったが、睦雅が前に出る時間が長い展開に。
　2R、睦雅は変わらず前に出て、随所で右ローをヒットするが、ダ・シウバもパンチと肘を返す。睦雅も肘を返していると、ダ・シウバは左まぶたをカットし出血する。

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— ONE Championship (@ONEChampionship) September 13, 2024

　3R、ダ・シウバは前に出て来るが、睦雅はかわすと、左フックや左ハイを当てて前に出返し、さらに右ストレート、ロー、組んでの肘につなげる。中盤、ダ・シウバはまたも前に出て来て、睦雅をコーナーに詰めるが、睦雅は、左ジャブ、右フックを当てて、ダ・シウバをひるませると、右と左のフックを立て続けにヒットし、ダ・シウバをダウンさせる。ダ・シウバはダメージが大きく、すぐさまレフェリーがストップした。睦雅はセコンドについた八木沼広政会長らと抱き合って大喜びした。睦雅はこれで連勝を10の大台に乗せた。

第1試合　MMA　フェザー級　5分3R
○オ・スファン（韓国）
×前園　渓（吉田道場）
判定3-0

　前園はMMA 7戦全勝の25歳。地元大阪でのDEEPを主戦場とし、ONEは初出場。スファンは4月のONE Friday Fightsで村井和道に28秒でKO勝ちしている選手。

　1R、スファンがオーソドックス、前園がサウスポーで構え、序盤から体格で勝るスファンが組んで倒し上になるが、すぐスタンドに戻す。中盤、スファンが右ストレート、左フック等を当て、打撃ではやや優位に。終盤、前園が反り投げでテイクダウンを奪い、バックを取って裸絞めを狙うが、スファンは絞めさせず対処しスタンドに戻す。その後も首投げで倒すが、すぐスタンドに戻る。途中、前園の蹴りが2度ローブローとなりその都度中断される。
　2R、両者ロープ際で押し合う展開が続き、膠着するとブレイクがかかる。スファンは右ストレート、ボディストレートをヒットする。前園はスファンを押し込むが、倒せず膠着し、またもブレイクがかかる。スファンは右フックをヒット。またも前園は押し込むが、倒せず終わる。
　3R、スファンがテイクダウンを奪うが、すぐ前園が立ち、スファンが押し込む側に。その後もスファンが倒してすぐ前園が立つ展開が繰り返される。前園が桜庭スタイルのアームロックを仕掛けるが、なぜか途中でチェン・レフェリーがブレイクをしてしまう。前園は左ストレートを当ててから、またもアームロックを狙うが、スファンは外す。終盤、前園はタックルを仕掛け倒そうとするが、スファンは耐えて終える。
　記者採点は僅差だが前園。ジャッジは3者とも打撃の有効打でやや勝ったスファンを支持した。