K-1 12.9 エディオンアリーナ大阪(レポ/第1部):黒田斗真、石井一成を返り討ちし「海外のベルトに挑戦させてください」。ギリシャのプリフティ、KANAに判定勝ちし女子フライ級王者に。大岩龍矢&兼田将暉が1R KO勝ち
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K-1 WORLD GP 2023 ~ K-1 ReBIRTH.2 ~
2023年12月9日(日)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)第1競技場
レポート:井原芳徳 写真:(C)K-1
※このページでは大会の第1部についてお伝えします。第2部は別記事でお伝えします。
黒田斗真、石井一成を判定勝ちで返り討ちし「海外のベルトに挑戦させてください」
第10試合 第1部メインイベント K-1 WORLD GPバンタム級(53kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○黒田斗真(K-1ジム心斎橋チームレパード/王者、K-1 WORLD GP 2021 K-1バンタム級日本最強決定トーナメント優勝)
×石井一成(ウォーワンチャイ・プロモーション/BOM・WBCムエタイ・WPMF世界スーパーフライ級王者、IBFムエタイ世界フライ級王者、元WPMF世界・True4U・KNOCK OUT同級王者、元プンパンムアン・ミニフライ級王者)
判定3-0 (西村30-29/豊永30-29/水谷30-29)
※黒田が初防衛
黒田と石井は昨年12月の大阪大会での初代バンタム級王者決定トーナメント決勝で対戦し、黒田が延長判定2-1の僅差で勝利しベルトを巻いた。石井はこの日9R目、黒田は11R目と、消耗しきった状態での延長戦だったため、両者のワンマッチでの完全決着を望む声も多かった。
その後、黒田は6月の横浜大会でラマダン・オンダッシュに判定勝ち。石井は3月のK’FESTAでヨーシラーと戦ったものの、2R開始早々のダウン裁定の誤審の影響で、石井の判定負けからドローに裁定が変わっていた。
石井はそれ以降K-1で試合はしていないものの、タイでのラジャダムナン・ワールド・シリーズ(RWS)に参戦し、7月と9月にKO勝ち。9月には元ラジャダムナン認定バンタム級王者をKOしたことも評価され、10月11日、黒田とのリマッチ&王座戦が組まれた。だが石井は10月28のRWSでラジャの現バンタム級王者に1Rにダウン奪われ肘で左まぶたを切られ判定負けしている。
1R、黒田がサウスポー、石井がオーソドックスで構える。石井が前に出るが、黒田は距離を取りながら、随所で左ストレート、ボディストレートを当てる。石井はなかなか攻撃を当てられず、最後に左フックを強打したが、黒田はすぐステップで距離を取り、追撃は許さない。記者採点はイーブン。
2R、石井は圧力を強め、右ストレート、テンカオを当てるが、黒田のガードの上に当たる。中盤、黒田の右ジャブ、左ストレート、ミドルが立て続けにヒットする。石井は負けじとばかりに前に出るが、コーナーから黒田が逃げようとした際にバッティングとなり一時中断する。再開後、終盤に入り、石井は左ボディ、ストレートを立て続けにヒットし、チャンスの糸口をつかむ。だが黒田はステップで距離を取り続け、右ジャブをヒット。一旦クリンチとなるが、黒田は自ら突き放してから、ロープを背にした石井に対し、左右のパンチを連打し、左ストレートでフラつかせ、好印象で終える。記者採点は黒田。
3R、石井は変わらず前に出るが、黒田はステップでかわし、クリンチも絡めて前進を止める。中盤、黒田は右アッパーをヒット。終盤も黒田は左ストレートや膝を放ちつつ、クリンチを繰り返す。梅木レフェリーからは注意の累積で警告が出されるが、残り時間が少ないため、減点のリスクは小さい。最後、石井は必死に前に出てパンチを少し当てるが、黒田がかわし続けて終了する。記者採点はイーブン。合計30-29で黒田。ジャッジ3者とも黒田を支持し、黒田が判定勝ちし、石井への返り討ちと王座防衛に成功した。
マイクを持った黒田は「今回のタイトルマッチをやるにあたって、K-1関係者の方からオファーがいっぱい来て、石井選手のオファーを2回断ったんですけど、まあ、結果はこうなんで。日本人は相手いないでしょう。カルロスプロデューサー、来年、海外のベルトに挑戦させてください。お願いします。あと、来年1月に僕の地元の八尾市でジムをオープンするんですけど、フィットネスからプロ目指している方まで募集しているんで、八尾のFORWARDGYMまでお願いします」とアピールした。
KANA、ギリシャのプリフティに判定負けし女子フライ級王座陥落
第9試合 第1部セミファイナル K-1 WORLD GP女子フライ級(52kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
×KANA(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/王者、元Krush同級王者)※4度目の防衛戦
○アントニア・プリフティ[Antonia Prifti](ギリシャ/ファイトクラブ・ガラツィ/セオファヌス・エリートチーム/挑戦者、WKU -57.5kg世界王者、WKU -55kgギリシャ王者、Vendetta -57kg世界王者)
判定0-3 (西村29-30/水谷29-30/梅木29-30)
※プリフティが王者に
KANAは今年、3月のK’FESTA.6ではフンダ・アルカイエス(トルコ)を2R KOし2度目の王座防衛に成功。7月の両国大会ではマッケンナ・ウェイド(英国)を左三日月蹴りで開始わずか52秒でKOし3度目の防衛を果たした。この2試合の後、元GLORY女子スーパーバンタム級王者でONE 3連勝中のアニッサ・メクセンとの対戦を熱望するマイクアピールを繰り広げていた。KANAは直近で海外勢から4連続KO勝利をあげている。
プリフティはの24戦21勝(5KO)2敗1分の22歳。身長166cmでKANAより6cm高く、55kg~57.5kgのタイトルを3本保持し、KANAより体格で上回る。昨年からMMAも並行し4戦2勝1敗1分。
1R、KANAは右ロー、左ジャブ、プリフティは左右のロー、右テンカオ、ハイをヒット。終盤、プリフティは左フックから右ローのコンビネーションを決める。プリフティが右ミドル ローを立て続けに当てるが、KANAも右ローを返すと、プリフティをスリップさせて、巻き返しを印象付けて終える。記者採点はイーブン。
2R、KANAは圧力を強め、左フック、ミドル、右ローをヒット。だがプリフティも左フックを度々当てるように。KANAは前に出るが、プリフティは距離を取りながら右ストレート、左フック、ミドル、ロー、そして右ハイを立て続けに当てる。最後、少し疲れたプリフティに、KANAが前に出て右ストレートを当てるが、手数差を埋めるほどにはならない。記者採点はプリフティ。だがおそらく最後のKANAのパンチで、プリフティが左まぶたからカットする。
3R、プリフティが左フック、インロー等を的確に当てる。KANAも必死に前に出て左ミドルを立て続けに当てると、プリフティは勢いが落ちるが、最後の打合いでプリフティは力を振り絞り、左フック、インローなどを返し、KANAの反撃を封じて終了する。記者採点はイーブン。合計29-30でプリフティ。ジャッジ3者も同じ採点で、プリフティが判定勝ちし、KANAからベルトを奪取した。
☆SAHO☆、膝蹴りを駆使し判定勝ち
第8試合 女子フライ級(52kg) 3分3R(延長1R)
○☆SAHO☆(闘神塾/S1女子世界バンタム級王者、WMC日本女子スーパーバンタム級王者、元ミネルヴァ同級王者)
×リー・リーシャン[Li Lishan](中国/深セン盛力人和ファイトクラブ/CFP/中国キックボクシング選手権2022女子-52kg級優勝)
判定3-0 (西村30-28/金子30-28/水谷30-27)
1R、☆SAHO☆がじわじわ圧力を強めるようになり、終盤にはリンシャンを詰めてパンチの連打をまとめ好印象を作る。最後は左フックを強打する。
2R、両者のパンチが度々交錯するようになるが、リンシャンは強打につなげられず、☆SAHO☆の左フック、ボディが目立つように。だが☆SAHO☆はつかんで膝を当てる場面が多く、岡田レフェリーから注意される。その後も☆SAHO☆は右膝を度々当てるが、つかむのではなく両手で軽く押さえたり、胸をつけた状態で当てるためか、レフェリーは注意しない。
3Rも☆SAHO☆が前に出て、胸をつけてリンシャンをロープに押し込みながら膝を連打すると、岡田レフェリーは注意する。その後も☆SAHO☆はくっついた状態で膝を当て続け、崩しも絡める。☆SAHO☆が明らかにつかんでコントロールする場面もあるが、レフェリーの注意は入らず、逆に先に組みに行ったリーシャンに注意が入る。その後、☆SAHO☆がつかんで膝を当てると、これはレフェリーから注意が入る。☆SAHO☆は注意が累積しているが、既に残り30秒のため、減点の心配は無い。最後は☆SAHO☆がくっついて膝を当て続け終了する。ジャッジ3者も☆SAHO☆の膝を評価し、☆SAHO☆の判定勝ちとなった。
菅原美優、オーストラリア王者に判定勝ち
第7試合 女子アトム級(45kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
○菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/K-1女子アトム級王者、元Krush同級王者)
×ルシール・デッドマン[Lucille Deadman](オーストラリア/デイラーメイド・ムエタイ/WBCムエタイ豪州女子ミニフライ級王者)
判定3-0 (豊永30-28/水谷30-28/福永30-28)
菅原は3月のK’FESTA.6でパヤーフォンと接戦の末にリベンジし悲願のK-1王座獲得に成功。7月17日の両国大会ではディミトラ・アガサゲリドゥに判定勝ちし、9月の横浜大会でもマリア・ネラに判定勝ちし、ギリシャの選手に2連勝した。今年4戦目の相手・デットマンは9戦9勝(1KO)の24歳のオーストラリア人で、WBCムエタイ豪州女子ミニフライ級王座を保持する。
1R、リーチで勝る菅原が距離を取りつつ、右のミドル、ローをヒット。終盤、デッドマンがプレッシャーを強め、左ミドル、右ロー等を当てるが、まだ均衡状態だ。
2Rも均衡状態が続いたが、菅原が少しずつパンチと蹴りの数を増やすと、終盤、左のボディ狙いの前蹴り、右ストレート、左の顔面狙いの前蹴り、ボディフック、ストレートを立て続けにヒットし、攻勢を印象付ける。
3R、菅原は中盤、左右のボディから右フックのコンビネーションを決める。さらに顔面へパンチを連打する。終盤には顔面狙いの右前蹴り、右アッパーもヒット。さらにパンチの連打もまとめる場面を作り、2Rよりも差をはっきり示し、点差を広げて判定勝ちした。
山口翔大、フルコン出身対決で星龍之介にKO勝ち
第6試合 クルーザー級(90kg) 3分3R(延長1R)
×星龍之介(POWER OF DREAM/極真会館世界選手権2019 6位)
○山口翔大[しょうた](TEAM3K/RKS&AJKNクルーザー級王者、JFKO全日本フルコンタクト空手道選手権2018・19重量級優勝)
3R 1’00” KO (左ストレート)
フルコンタクト空手がベースだが、流派が違うため交わらなかった両選手がK-1のリングで対戦した。1R、両者詰めてフルコン空手のような距離となり、ローを打ち合う展開から始まる。その中で先に山口が左ストレートを当てたが、星が左フックを返すと、これがクリーンヒットし、山口は早速ダウンしてしまう。山口は必死に前に出るが、星はコツコツとパンチを返し、さらに山口を追い詰める。だが終盤、星の勢いが少し落ちて来ると、山口が打合いで右ストレートを立て続けにヒットし、右フックでダウンを奪い返す。最後、山口がパンチを出し続け、星はブロックして耐えて終える。派手な攻防となるが、両者ともフルコン空手では反則となる、顔面殴打の防御が甘くなりがちなせいもあるだろう。
2R、両者クリンチが増え、レフェリーは警告を出す。終盤、両者胸をつけ、膝を出し合うが、星の膝がローブローとなり一時中断する。だが再開後、山口が右フックを立て続けに当てると、星がひるんでマットに手をつく。レフェリーはダウンを宣告しなかったが、星はダメージを負うことに。
3R、星がパンチの連打で前に出てきたが、山口が右フックを返すと、星はひるむ。山口はさらに右ストレートからパンチをまとめ、星がロープを背に半身になったところでレフェリーはダウンを宣告する。星は後ろにフラつきながらコーナーにもたれ、カウントが進むのを待つ。レフェリーは続行したが、やはり星のダメージは大きく、山口のパンチ連打からの左ストレートで星がロープに倒れたところでレフェリーがストップした。
マイクを持った山口は「SNS、滅茶苦茶調子乗ってるんですけど、そのおかげでここまで来れました。技術無いですけど根性あるんで、根性を実力に入れてもらえるんであれば、SNSやめよっかなって思っています。そんな感じで、フルコンタクト空手最高」とアピールした。
松岡力、ジョムトーンからダウン奪い判定勝ち
第5試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
×ジョムトーン・ストライカージム(タイ/ストライカージム/元ラジャダムナン4階級王者、元WBCムエタイ世界3階級王者、クンルンファイト70kgトーナメント2016準優勝、元ボクシング東洋太平洋スーパーフェザー級王者)
○松岡 力(K-1ジム五反田チームキングス/元Krushウェルター級王者)
判定0-3 (豊永28-29/西村28-29/三浦27-29)
ジョムトーンは3月に和島大海のスーパー・ウェルター級王座に挑戦しローキックで延長TKO負け。7月大会ではウェルター級に階級を下げ、寧仁太・アリに判定勝ちしている。松岡は3月に海斗に勝利して以来の試合。
1R、ジョムトーンがサウスポーで構えてプレッシャーをかけ、序盤から左ストレート、ミドルを当て主導権を握る。終盤の打合いで松岡もパンチを当てるが、ジョムトーンの左フックで松岡はひるんでしまう。
2R、ジョムトーンの左のパンチで松岡はひるみ続ける。松岡が苦しそうにして組み付こうとすると、バッティングとなり眉間をカットする。ドクターチェックの後、再開すると、息を整える時間を得た松岡は、パンチの打合いで右ストレートを立て続けに当てて挽回する。ジョムトーンは前に出て来るが、松岡はステップでかわし、右のテンカオを当ててから、右ジャブストレートでダウンを奪うことに成功する。
3R、ジョムトーンがパンチを返すが、力が入りきらず。松岡もしんどうそうだが、左ミドル、ストレートを随所で返し、このラウンドは五分で終了。2Rのダウン分の差で松岡が判定勝ちした。
大岩龍矢、篠原悠人を1R KO「格闘技は強さですからね。わかりました?」
第4試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
×篠原悠人(DURGA/元Krushスーパー・ライト級王者、K-1甲子園2015 -65kg優勝)
○大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/Bigbangライト級王者)
1R 2’38” KO (右ストレート)
篠原は昨年8月に与座優貴にKO負けしたが、昨年12月の大阪大会では弘輝に判定勝ちし、今年7月の両国大会では龍華に判定勝ちし2連勝中。大岩は3月に國枝悠太にKO勝ちしたが、6月の横浜大会では横山朋哉に判定負け。今回はスーパー・フェザー級からライト級に階級を上げる。
1R、大岩が次第にプレッシャーをかけるようになり、右フックをヒット。篠原も右アッパー、カーフを返す。均衡状態が続いてたが、終盤、篠原の右ボディをきっかけに、顔面へのパンチが交錯するようになると、大岩の左フックと右ストレートが立て続けにヒットし、篠原はダウンする。篠原はダメージが大きく、なんとか立ったがフラつき、すぐさまレフェリーがストップした。試合後はセコンドの武尊と抱き合って喜んだ。勝利者へのプレゼンターは格闘技好きで知られるタレントの松井珠理奈さんが務めた。
マイクを持った大岩は「大阪のみなさん、3年前、僕、メインで(皇治に)負けてしまったんですけど、覚えてますか?ライト級を盛り上げにきたんで、楽しみにしてください。宮田さん、ABEMAの方々、違うところに注目集めすぎなんで、滅茶苦茶いい選手いっぱいいるんで、僕とか、これから出て来る選手に、もっとスポットライト当ててください。じゃなきゃ、違いますから。格闘技は強さですからね。わかりました?それを僕は今日伝えたかった。勝って結果で示して、みんなに伝えたい。以上です」とアピールした。
兼田将暉、ダウサヤームを1R KO。フェザー級王者・軍司泰斗に対戦要求
第3試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
○兼田将暉(RKS顕修塾/RKS&ACCELフェザー級王者、元RKSスーパーフェザー級王者、元HEATキックライト級王者)
×ダウサヤーム・ウォーワンチャイ(タイ/ウォーワンチャイプロモーション/元ラジャダムナン認定スーパーフライ級6位)
1R 2’17” KO (3ダウン:パンチ連打)
1R、兼田はサウスポーで構え、右ジャブをヒット。ダウサヤームは右フックを振ってから前に出て来るが、兼田はステップでかわしてから、左ストレートを当てて、1分足らずで最初のダウンを奪う。兼田はその後も右ジャブ、前蹴りをヒット。さらに兼田は近距離で左フックを連打すると、左インローも絡めてダウサヤームを追い詰め、ダウサヤームが背中を向けて逃げたところで三浦レフェリーはダウンを宣告する。兼田はさらにダウサヤームをコーナーに詰め、右ボディも絡めながらのパンチラッシュで3度目のダウンを奪いKO勝ちした。
マイクを持った兼田は「この選手、軍司選手が倒してないんでしょう?僕、1Rで倒しましたよ。もう、やるしかないでしょう。1年ぶりに大阪で試合ができて、これからK-1に呼んで欲しいんで、応援のほどよろしくお願いします」とアピールした。
第2試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
○椿原龍矢(月心会チーム侍/元K-1フェザー級王者、K-1甲子園2017 -55kg優勝)
×健介(Jay’s Box)
判定3-0 (三浦30-29/水谷30-29/30-29)
1R、サウスポーの健介が前に出て、椿原がオーソドックスで回る構図。離れた間合いでの蹴りの攻防主体で、詰まればパンチも交錯するが、お互い強打は乏しい。
2Rも同様の構図で、健介の圧力が増すが、椿原もパンチのヒットを増やす。とはいえ椿原は主導権を握るほどにはならない。
3R、椿原が前に出て右のパンチを振ってから、左フックを放つと当たり、健介は少しひるんでしまう。椿原はその後も回りつつ、随所で左フックをヒットし、終盤、健介の腰が落ちる場面も。最後も椿原が右ストレートを当てて優位を維持し、3Rのポイントを取り判定勝ちした。
第1試合 スーパー・ウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
×アビラル・ヒマラヤン・チーター(ネパール/志村道場/HEATキックミドル級王者)
○璃久[りく](HIGHSPEED GYM/元シュートボクシング日本スーパーウェルター級2位)
判定0-3 (三浦26-30/水谷26-30/梅木26-29)
1R、開始すぐはアビラルの右カーフをもらった璃久だが、右フックと右テンカオを立て続けに効かせてコーナーに詰めると、右フックからのパンチラッシュでダウンを奪う。その後も璃久が前に出続けパンチを当てアビラルを苦しめる。
2Rも璃久が序盤のラッシュで右フックを当ててダウンを奪う。だが顔面狙いのパンチに偏り、ボディ攻撃や蹴りが乏しく、次第に攻め疲れを起こす。
3R、璃久はクリンチが増え、アビラルもパンチのヒットを増やして巻き返したが、逆転ならず。璃久が判定勝ちした。
プレリミナリーファイト
プレリミナリーファイト第5試合 51kg契約 3分3R
○山脇飛翼[つばさ](K-1ジム心斎橋チームレパード/K-1甲子園2019 -55kg優勝)
×松葉斗哉(昇龍會/K-1甲子園2022 -55kg準優勝)
判定3-0 (29-28/29-28/30-28)
プレリミナリーファイト第4試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R
○村田健悟(ALONZA ABLAZE)
×堀井海飛[かいと](空手道柔拳)
判定3-0 (30-27/30-27/30-28)
プレリミナリーファイト第3試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
○松本海翔[はると](TAD)
×魁志[かいし](Vigor Kickboxing Gym)
1R 2’48” KO (ボディへの左膝蹴り)
※魁志が計量800gオーバー。魁志はファイトマネー20%減額、1R減点1、魁志10オンス・松本8オンスのグローブハンデ
プレリミナリーファイト第2試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R
○天野颯大[そうた](キング・ムエ/K-1甲子園2021 -60kg優勝)
×原田翔貴(拳心會館)
2R 0’47” KO (左フック)
プレリミナリーファイト第1試合 51kg契約 3分3R
×吉村 匠(TAD)
○元太郎(TEAM IDEAL)
判定0-3 (28-29/28-30/27-30)