ONE 6.7 ルンピニー(レポ):内藤大樹、27戦無敗のONEムエタイ5位・エストゥピニャンからダウンを奪い判定勝ち。リカルド・ブラボ、ダウン奪われ判定負けし2連敗
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ONE Fight Night 32
2025年6月7日(土)タイ・バンコク:ルンピニースタジアム
レポート:井原芳徳 写真:(C)ONE Championship 中継:U-NEXT
内藤大樹、27戦無敗のONEムエタイ5位・エストゥピニャンからダウンを奪い判定勝ち
第5試合 ムエタイ フライ級(61.2kg) 3分3R
×ジョハン・エストゥピニャン[Johan Estupinan](コロンビア/5位)
○内藤大樹(BELLWOOD FIGHT TEAM/キックボクシング3位、元シュートボクシング日本スーパーバンタム級(55kg)王者)
判定0-2 (26-30/28-28/27-29)
内藤は29歳。村越優汰、原口健飛に勝利し、那須川天心には2度KO負け。19年からONEに参戦し、22年のムエタイ・フライ級GPでは一回戦でスーパーレックに判定負け。23年以降はONEフライデーファイツが主戦場で1勝4敗。デッドゥアンレック、ゴントラニーに判定負けし、昨年3月にシャーゾット・カブトフに判定勝ちしたが、3週間後のデッドゥアンレックとの再戦では判定負け。8月のファイトナイトではキックルールでエリアス・マムーディと対戦し3RバックハンドブローでKO負けし2連敗中だ。
エストゥピニャンはプロ27戦全勝の22歳。昨年5月、ONEフライデーファイツでONEに初参戦し、弘・センチャイジムを27秒でKO。その後もナンバーシリーズやファイトナイトに上がり、6月にザファー・シャイックに判定勝ち、9月にショーン・クリマコに2R TKO勝ち、10月にザカリア・ジャマリに2R KO勝ち、今年1月にジョハン・ガザリに判定勝ち。タイ人とは対戦していないが、ONEムエタイで5連勝し、現在ムエタイ・フライ級5位に入っている新鋭だ。サウスポーからのリーチを生かした伸びのあるパンチと蹴りに、内藤がどう対処するか。
試合は経験豊富な内藤のカウンター技術と防御能力が冴える展開に。1R、エストゥピニャンはサウスポーで構え、スイッチを織り交ぜ前に出る。だが足を痛めているか?やや攻撃の際に体が浮き気味で、攻撃の威力が低く、空振りも多く、距離も少し遠い。内藤は落ち着いて距離を取り、攻撃をかわしつつ、随所で左前蹴りの右ミドルを当てる。終盤、内藤は右インローを当てると、すぐにエストゥピニャンはスイッチする。だが最後、エストゥピニャンは前に詰め、パンチをまとめて印象を作る。記者採点は僅差だが積極性で勝ったエストゥピニャン。ジャッジは1者がエストゥピニャン、2者が内藤につける。
ON TARGET Taiki Naito shocks Johan Estupinan with a second-round knockdown! @taikick0113 #ONEFightNight32 | LIVE NOW
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2R、エストゥピニャンはサウスポーで前に出て、内藤はコーナーまで下がるが、エストゥピニャンの左フックのカウンターで左フックを当ててダウンを奪う。エストゥピニャンはダメージは小さい様子だ。だがこれで乗った様子の内藤は右ミドル、前蹴り等を細かく当て続ける。中盤には相打ちながらも内藤が左ジャブを当て、エストゥピニャンは腰が落ちる。後半も内藤は距離を取り、エストゥピニャンの反撃を許さない。8-10で内藤が取る。
3R、エストゥピニャンは必死に前に出るが、パンチを振り回してスリップし、内藤の右インローをもらうと少し足が流れる。中盤もエストゥピニャンは前に出続けるが、内藤はかわして対処する。終盤、内藤はワンツーでの右ストレートをヒット。エストゥピニャンもパンチを当てる場面もあるが、反撃に持ち込めず終わる。記者採点は僅差で内藤。ジャッジは2者がエストゥピニャン、1者が内藤につける。合計27-29で内藤。ジャッジは1者が28-28のイーブンとしたが、2者が26-30と27-29で内藤を支持し、内藤が判定勝ちし、無敗のエストゥピニャンに土を付けた。
リカルド・ブラボ、ダウン奪われ判定負けし2連敗
第3試合 ムエタイ フェザー級(70.3kg) 3分3R
×リカルド・ブラボ(アルゼンチン/ウィラサクレック・フェアテックスジム/M-1世界スーパーウェルター級王者、元新日本ウェルター級王者)
○アリアン・エスパルザ(米国)
判定0-3 (28-29/27-29/26-30)
ブラボは25歳。17歳の時にアルゼンチンから来日し新日本キックで活躍、22年にウィラサクレックに移籍し、RISE、NO KICK NO LIFEで試合を重ねる。23年8月のONEフライデーファイツでONEに初参戦すると、デンパノム・プラン26(ルンピニー認定ミドル級王者)を2R左ストレートでKO。11月の2戦目のオリバー・ハンセン戦は最終3R終了1秒前に逆転KO勝ちした。今年2月にはケナン・バイラモフをわずか30秒でKO。35万バーツ(約150万円)のボーナスを3試合連続で獲得すると共に、10万ドル(約1500万円)でのONE本戦契約も獲得した。だが>8月のジョージ・ジャービスとのキックルール・ライト級の試合では判定負け。今回はフェザー級に絞って再起戦に臨む。
エスパルザはタイ在住で、今年3月のONEファイトナイトにONEに初参戦し、タイ人のノンタチャイに判定勝ちしている。
1R、ブラボはオーソドックス、エスパルザはサウスポーで構え、両者距離を取って蹴りやジャブで探り合う。中盤からエスパルザがパンチを増やし、左フックを当てるが、ブラボは見えている様子で、スウェーや頭をずらして対処する。終盤、エスパルザは左肘、ボディフックも当てるように。ブラボは攻撃をかわして両手を広げ、余裕を見せる。ブラボの左ジャブをもらったエスパルザは右まぶたを腫らすものの、ブラボは攻撃のヒットは少なく印象が悪い。記者採点は僅差だがエスパルザ。ジャッジは2者がブラボ、1者がエスパルザにつける。
2R、ブラボは前に出て、右ミドルからハイにつなげる。エスパルザは突っ込んで来るブラボにカウンターで左肘を当てる。中盤、エスパルザが前に出るようになり、攻撃の積極性でも上回る。終盤、エスパルザは左ボディ、ミドルをヒット。ブラボは1Rのように笑顔は出ず、顔をしかめ、パンチを振り回しても空振りしてしまう。逆にエスパルザが的確にパンチを当て印象を作る。記者採点はエスパルザ。ジャッジ3者もエスパルザ。
3R、ブラボが前に出て挽回を狙うが、エスパルザもパンチを振り回して前に出て、下がったブラボに左ストレートを当ててダウンを奪う。ブラボはダメージは小さい様子で、必死に前に出るが、エスパルザはステップでかわして前蹴りや左ミドルを随所で当て、反撃を封じて終える。8-10でエスパルザが取る。合計26-30でエスパルザ。ジャッジ3者も順当にエスパルザを支持し、エスパルザが判定勝ちした。