ONE 6.16 ルンピニー(レポ):小川翔、ONE初戦はトンサヤームをパンチで追い詰め沸かせるも判定負け
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ONE Friday Fights 21
2023年6月16日(金)タイ・バンコク・ルンピニースタジアム
レポート:井原芳徳 写真:(C)ONE Championship
第3試合 ムエタイ 140ポンド(63.5kg)契約 3分3R
×小川 翔(OISHI GYM/HOOST CUP日本スーパーライト級(63kg)王者、RISEライト級(63kg)5位、元WBCムエタイ日本統一&REBELS-MUAYTHAIライト級王者)
○トンサヤーム・ゲッソンリット[Thongsiam Kiatsongrit](タイ)
判定0-3
ONE初参戦の小川はK-1甲子園2012優勝者。6月10日で30歳になったところだが、既にプロキックボクシング65戦36勝(10KO)25敗4分の豊富なキャリアがある。20年には白鳥大珠と重森陽太に判定負けするも延長戦まで持ち込んだ。21年12月の北井智大以降1年間5試合は負け無しだったが、5月14日のKICK BOXING WORLD CUP大田大会でチョ・ギョンジェに判定負けしている。ONEからは3月ごろにオファーがあり、5月の試合準備期間もオープンフィンガーグローブでの試合に備え準備してきた。前回のギョンジェはサウスポーで今回の相手のトンサヤームもサウスポーだ。
1R、サウスポーのトンサヤームが、序盤から左ミドルを強打し続け、左のテンカオも当てる。小川はプレッシャーをかけ続け、右のインローを当てつつ、時折パンチを振るい、終盤には右の三日月蹴りも絡めるように。トンサヤームは中盤攻撃が減るが、終盤には左肘を多用する。記者採点は迷ったが強打の印象がやや強いトンサヤーム。
2R、小川はサウスポーにスイッチしたが、変わらず左ミドルをもらうと、1分足らずでオーソドックスに戻す。小川はプレッシャーをかけるが、トンサヤームは鋭い左ミドル、膝を当て続け、左ストレート、肘を絡める。小川は攻めあぐねる状態が続くが、残り30秒、左フックをクリーンヒットする。トンサヤームはその後の左フックも一発もらうが、すぐにクリンチし、その先の攻めは封じる。記者採点はヒット数で上回るトンサヤーム。
Sho Ogawa and Thongsiam THROW DOWN in Round 3! #ONEFridayFights21
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3R、トンサヤームが左ミドル、膝を変わらず当てるが、小川は左フックに加えて右ボディを返すと、トンサヤームは動きが落ち、小川がトンサヤームをロープに詰めてパンチを連打する場面が目立つように。一気に展開が変わり場内は湧き上がる。だがトンサヤームはガードして耐えつつ、小川のパンチの打ち終わりに左肘を返す。小川は右まぶたから出血する。
終盤にはトンサヤームが首相撲からの膝とステップで離れてからの膝で小川の追撃を封じ、逃げ切る形で終了する。記者採点は小川。合計28-29でトンサヤーム。ジャッジ3者もトンサヤームを支持し、2Rまでのポイントを取ったトンサヤームが判定勝ちした。小川は敗れたものの、追い上げのパンチラッシュで印象を残す試合内容だった。