ONE 2.2 ルンピニー(レポ):リカルド・ブラボ、ONE 3連続KO勝ちで10万ドルのONE本戦契約獲得「両方のベルト取りたい」「武尊さんに力もらいました」。栗秋祥梧、ONE初戦は判定負け
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ONE Friday Fights 50
2024年2月2日(金)タイ・バンコク・ルンピニースタジアム
レポート:井原芳徳
第6試合 ムエタイ 161ポンド(73.02kg)契約 3分3R
○リカルド・ブラボ(アルゼンチン/ウィラサクレック・フェアテックス/RISEミドル級(70kg)5位、M-1世界スーパーウェルター級王者、元新日本ウェルター級王者)
×ケナン・バイラモフ[Kenan Bayramov](アゼルバイジャン/トルコ)
1R 0’30” KO (左フック)
ブラボは17歳の時にアルゼンチンから来日し、新日本キックの伊原道場に加入し、主力として活躍。22年にウィラサクレックに移籍し、RISEで緑川創と引き分け、サーシャ・タダヨニを2R KOしたが。昨年5月の憂也戦の計量で失格となる。7月のNO KICK NO LIFEでは75kg契約で出場しキム・テヒョンを1R KO。8月のONE Friday FightsでONEに初参戦すると、デンパノム・プラン26(ルンピニー認定ミドル級王者)を2R左ストレートでKO。11月の2戦目のオリバー・ハンセン戦は2ダウンを先に奪われるも、3ダウンを奪い返して最終3R終了1秒前に逆転KO勝ちし、これまで2戦とも35万バーツ(約150万円)のボーナスを獲得している。これまで2戦は165ポンド(74.84kg)契約だったが今回は161ポンド(73.02kg)契約と少し落としての戦いとなる。相手のバイラモフはタイのプーケットのタイガームエタイで練習する20歳でONE初参戦。
試合は短時間決着に。1R、ブラボがプレッシャーをかけ、右ローを当てると、バイラモフは右フックを放つが距離が遠い。バイラモフも左インローをお返しするが、変わらずブラボはプレッシャーをかける。そしてブラボがワンツーで右ストレートを当てると、バイラモフが左右のフックを振り回してきたが、ブラボはかわしつつカウンターの左フックを当てる。バイラモフはダウンすると、意識はあるが立ち上がれず、すぐさまレフェリーがストップした。
鮮烈KO勝利 /
リカルド・ブラボが試合開始3⃣0⃣秒で
ケナン・バイラモフを豪快左フックでKOONEデビュー3⃣戦連続KO勝利を果たしたブラボは、10万米ドルのONE本戦の契約も獲得@ricardobravoarg @UNEXT_fight #ONEフライデーファイツ #WeAreONE #ONEチャンピオンシップ pic.twitter.com/m6JaMlRHl8
— ONECHAMPJP (@ONECHAMPJP) February 2, 2024
これでブラボはONE 3戦全勝3KOに。勝利者インタビューではまず、35万バーツ(約150万円)が今回も授与されることが発表されたが、続けて10万ドル(約1500万円)でのONE本戦契約も発表され、ブラボは涙を流してひざまずいた。
WELCOME TO ONE 🎉
ONEデビュー3連勝
3⃣連続KO勝利を達成した
リカルド・ブラボがONE本戦の契約を2024年に最初に獲得おめでとうございます@ricardobravoarg @UNEXT_fight #ONEフライデーファイツ #WeAreONE #ONEチャンピオンシップ pic.twitter.com/BCh4ZNAxOh
— ONECHAMPJP (@ONECHAMPJP) February 2, 2024
ブラボはONEのインタビューで「3回で取れると思わなかった。お金とかじゃなく、これから本当のトップ選手とできるから、超うれしいですね」と日本語で話しながら笑顔を浮かべ「これから強い選手しか来ないし、残りたぶん3、4人、シンサムット選手、(レギン・)アーセル選手、あと2人、3人。みんなリスペクトするし強いけど、早く戦いたい」と話した。「77kgの(ライト級の)ベルト取りたいから、体の準備しないといけない」と慎重な一面も見せつつも「(キックとムエタイの)両方のベルト、アーセル持ってるから取りたい」「レジェンドになりたい」と目標を語った。また、5日前のONE日本大会で死闘を繰り広げた武尊にもブラボは言及し「武尊さん、あんなに頑張って。強い選手と頑張って。武尊さん、俺のこと知らないと思うけど、力もらいました。ありがとうございます」と感謝の言葉を述べた。
第3試合 ムエタイ 132ポンド(59.87kg)契約 3分3R
×栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺/元大和フェザー級王者)
○ペットパランチャイ・ポージャロンペット[Petpalangchai Por.Jaroenpat](タイ)
判定0-3
栗秋はKNOCK OUTを主戦場とし、昨年9月9月大会では元Krushフェザー級王者・玖村修平を1R左フックでKOし、番狂わせを起こした。12月9日の試合は対戦相手の下地奏人の計量オーバーで中止となっていた。今回はONE初出場だ。セコンドにONEを先に経験した小笠原瑛作がつく。対するペットパランチャイはONE 1戦1敗の24歳。
1R、栗秋が左ボディを当てるが、ペットパランチャイが右ストレートを当てると、栗秋は頭がのけぞる。終盤、栗秋が右カーフを当てると、ペットパランチャイも右カーフを返しつつ、ニ段蹴りのような形で左ハイを栗秋の顔面にヒットする。最後、栗秋も飛び蹴りで応戦するが、ペットパランチャイはすぐ組んで膝を連打し、組み倒して上になって終える。記者採点はペットパランチャイ。
2R、お互い慎重な攻防が続くが、中盤、栗秋が右ミドルを当てると、ペットパランチャイも右ミドルを返しつつ右フックにつなげる。少し下がった栗秋に、ペットパランチャイはパンチを連打し、組んで倒し攻勢を印象付ける。終盤、栗秋がパンチを振って前に出るが、ペットパランチャイはかわしたり組んで膝を連打して対処し、反撃を封じる。記者採点はペットパランチャイ。
3R、栗秋が右ローを連打すると、ペットパランチャイは嫌って組んで膝を連打し、栗秋に流れをつかませない。膝をもらった栗秋は、終盤、口が開いてしんどそうで、打開できないまま終了する。記者採点はペットパランチャイ。合計27-30でペットパランチャイ。ジャッジ3者もペットパランチャイを支持し、栗秋はONE初戦は判定負けに終わった。