BOM 10.5 横須賀アリーナ(レポ):奥脇竜哉、元ラジャダムナン王者ウェウワーオに判定勝ちしWBCムエタイ世界フライ級王座初防衛。吉成士門が同ライト級、藤原乃愛が女子ミニフライ級、安部焰がミニマム級王座獲得

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Shimizu presents BOM OUROBOROS 2025
2025年10月5日(日) 神奈川・横須賀アリーナ
レポート:井原芳徳 写真提供:BOMプロモーション(峰尾祐一)
第8試合 WBCムエタイ世界フライ級タイトルマッチ 3分5R(インターバル2分)
○竜哉・エイワスポーツジム[奥脇竜哉](エイワスポーツジム/王者、元ラジャダムナン・WPMF世界・IBFムエタイ世界ミニフライ級王者、元WMC世界ピン級王者)
×ウェウワーオ[ウェウワー]・ウォー.ワンプロム(タイ/5位、元ラジャダムナン認定フライ級王者)
判定3-0 (50-45/50-45/49-46)
※竜哉が初防衛
奥脇は他のエイワ勢同様に近年はRWS(ラジャダムナンワールドシリーズ)を主戦場としていたが、5月のSPACE ONE×BOMでOFGマッチを経験し判定勝ちし、8月にONEフライデーに初参戦し、ヌラペットに2R右ハイでKO勝ちし、35万バーツ(約160万円)のボーナス獲得している。今回はBOMに戻り、昨年獲得したWBCムエタイ王座の初防衛戦に臨んだ。
対するウェウワーオは23年7月のBOMでのラジャダムナン認定フライ級王座防衛戦で吉成名高に判定負けしている。今大会ではWBCムエタイ世界王座戦が4階級で組まれ、いずれも日本とタイの対戦構図だったが、タイ側の4人の中で図抜けた実績がある。
1R、竜哉がオーソドックス、ウェウワーオがサウスポーで構え、離れた距離での蹴り主体の攻防が続く。中盤から竜哉がプレッシャーを強め、右ミドルのヒットを増やし、前回ONEでKO勝ちした右ハイも絡める。慎重な攻防が続くが、終了間際には竜哉がウェウワーオをコーナーに詰め、左フックを振って攻める姿勢を見せて終える。記者採点は竜哉。
2R、竜哉は右インロー、ミドルを的確に当て、ハイも頭上や胸元をかすめる。ウェウワーオも左ミドルを時折返すが、蹴り数差を埋められない。記者採点は竜哉。
3R、ウェウワーオは組んで膝を蹴ろうとする場面が増えるが、竜哉は難なく対処して強打を許さず、変わらず距離を取って右ミドルを当て、ハイも絡めて主導権を維持する。終盤にはウェウワーオの組み際に竜哉は左ボディをクリーンヒットするように。記者採点は竜哉。
4R、3Rと同様、ウェウワーオが組み主体、竜哉が離れての蹴り主体の攻防が続く。中盤過ぎからウェウワーオは少し疲れた様子で下がり気味になる。終盤、竜哉が右ハイでウェウワーオをスリップさせると、前に出てパンチの連打で印象を作る。
5R、竜哉は距離を取ってフェイントをかけるが、蹴りは弱まり、いわゆる“流し”に入る。ウェウワーオも距離を取って手を叩き、あきらめている様子で、マススパーリングのように軽い攻撃しか出さなくなる。レフェリーも注意せずに3分間が過ぎ去る。コロナ禍以降のタイのムエタイでは、ONEやRWSのように積極的な攻めが推奨されるようになったが、旧来型の攻防が繰り広げられる。記者採点はどちらにもつけようの無い内容だったが、ジャッジはなるべくどちらかにポイントを割り振るWBCムエタイの規定に沿い、ポイントを割り振ったようだ。記者採点合計50-46で竜哉。ジャッジ3者も竜哉を支持し、竜哉が初防衛を果たした。
第7試合 WBCムエタイ世界ライト級王座決定戦 3分5R(インターバル2分)
○士門・エイワスポーツジム[吉成士門](エイワスポーツジム/9位、 タイ国プロムエタイ協会スーパーフェザー級&ライト級王者、WPMFインターナショナル スーパーバンタム級王者、WMCインターコンチネンタル バンタム級王者、WMC日本フライ級王者)
×ヌンプーシン・コーウィティチャイ(タイ)
1R 2’33” KO (左フック)
※士門が王者に
士門は昨年、ラジャダムナンワールドシリーズ(RWS)で2連勝し、9月にはタイでノンビウ・ジットムアンノンに判定勝ちしプロムエタイ協会ライト級王座を獲得。12月にONEフライデーファイツに初参戦するとリッティデットに2R肘打ちでTKO勝ち。今年3月の日本大会ではヨードレックペットに判定勝ち。8月のONEフライデーでもペットンローを2R左ストレートでKOし、昨年12月の初戦以来2度目となる35万バーツのボーナスを獲得している。今回、地元横須賀でのWBCムエタイ世界王座戦に臨んだ。
1R、サウスポーのヌンプーシンに対し、士門はオーソドックスからの右ミドルを的確に当て続ける。ハイはブロックされ、ローはカットされるが、ミドルを軸に休まず蹴り続ける。終盤、士門はヌンプーシンをロープ際に詰め、右ボディストレートもヒットする。首相撲の展開の後。離れて中央での攻防に戻る。するとヌンプーシンが左ミドルを放ったが、士門は蹴り足を左手で一瞬すくってすぐ離すと、左フックを顔面にクリーンヒットする。ヌンプーシンは意識はあるものの、正座のまま首を振って続行を拒否し、士門のKO勝ちとなった。
第6試合 WBCムエタイ世界女子ミニフライ級(47.62kg)王座決定戦 3分5R(インターバル2分)
×カイケム・シットパナンチューン (タイ/6位、タイ・イサーン地方45kg級王者)
○藤原乃愛(尚武会 フジワラムエタイジム/9位、FairtexFight女子47kg級王者、元ミネルヴァ・ピン級王者)
判定0-3 (46-49/46-49/46-49)
※藤原が王者に
藤原は現在14連勝中。カイケムは5月にムエローク八王子大会で伊藤紗弥に判定負けしている。この一戦は当初、2分5R制だったが、前日にカイケムの希望により、3分5Rに変更となった。
1R、藤原が前蹴りを時折出すが、お互い攻撃が少ないと、タイのWBCムエタイ本部から派遣されたレフェリーは中盤過ぎ、両者に攻めるよう注意する。5R制だが、ONEやRWSの影響もあってか、タイでも積極的な攻めを求める傾向が強まっているようだ。その中でも藤原の前蹴り、ミドルのヒットがやや目立つ。記者採点は藤原。WBCムエタイはマスト判定が採用されている。
2R、藤原は前蹴りを軸にしつつ、左右のミドルのヒットも増やし、細かくパンチや肘も当てる。首相撲でも若干優位に進める。記者採点は藤原。
3R、藤原が細かく左右のストレートを当てる頻度が上がり、組んで膝を当てる。前蹴りや肘も絡め、手数差をはっきり示す。記者採点は藤原。
4R、藤原が変わらずパンチを細かく当て、左ミドル、前蹴り、組んでの膝も当て続けて主導権を維持する。記者採点は藤原。
5R、藤原は前に出るが、口が開き、やや勢いが落ちる。カイケムは藤原のパンチをかわしつつ、自分の膝や右ミドルを当てる頻度が上がる。だが藤原もミドルを返し続け、致命打は許さず終える。記者採点はカイケム。合計46-49で藤原。在日タイ人のジャッジ3者も同じ採点で藤原を支持し、藤原が判定勝ちした。
第5試合 WBCムエタイ世界ミニマム級(47.62kg)王座決定戦 3分5R(インターバル2分)
○安部 焰[ほむら](エイワスポーツジム/6位)
×イムサイアム・トーテープスクワン(タイ/8位)
2R 0’34” KO (右肘打ち)
※安部が王者に
安部は17歳。1R、安部が右ロー、左インローを当てつつ、中盤過ぎからは左ボディなどのパンチを絡める。イムサイアムも右フックを放つが距離が遠く空振りが続く。安部が取るラウンドに。2R、イムサイアムは組んできたが、逆に安部が差し手争いて主導権を握って膝を当てる。イムサイアムは右肘を放つが空振りすると、イムサイアムをコーナー際に詰めてから、イムサイアムの右肘のカウンターで右肘打ちを逆にクリーンヒットし一撃でKOした。
第4試合 BOM OFGフェザー級初代王座決定戦 3分3R
○朝陽・エイワスポーツジム[品川朝陽](エイワスポーツジム/WBCムエタイ世界スーパーバンタム級王者)
×サイペット・ソーウィサヌポン(タイ)
1R 1’05” KO (左ボディフック)
※朝陽が王者に
1R、ローの蹴り合いから始まるが、朝陽はすぐ切り替え、パンチも絡めるように。すると朝陽が前に出てサイペットをロープ際に詰めて左ボディを当てると、再び左ボディを当ててダウンを奪う。サイペットはマウスピースを吐き出して動けず、朝陽がわずか65秒でKO勝ちした。
第3試合 BOM OFGミドル級初代王座決定戦 3分3R
○MIKE JOE(BATTLE FIELD/TEAM J.S.A/WMCインターコンチネンタルミドル級王者、元Bigbangスーパーウェルター級王者)
×喜多村誠(REACTGYM湘南/元BOM&新日本ミドル級王者)
2R 2’26” KO (左ストレート)
※JOEが王者に
両者は過去2度対戦しJOEが1勝1分で勝ち越している。1R、JOEが蹴り足をつかんでからの崩しも絡めつつ、サウスポーからのパンチ、ロー等でやや積極的に攻める。ジャッジ3名ともJOEを支持する。2R、中盤にはJOEが左ストレート、ボディストレートのヒットを増やし、左右のボディの連打もヒットして喜多村を追い詰める。すると終盤、喜多村がパンチを振って前に出て来るが、JOEは距離を取ってから左ストレートをアゴにクリーンヒット。喜多村がダウンすると、ダメージが大きいと判断したレフェリーがストップした。
第2試合 63kg契約 3分3R
×お松・レンジャージム(レンジャージム)
○米川 祐(米川道場)
判定0-3 (27-29/27-29/27-29)
第1試合 フライ級 3分3R
○小泉そら(エイワスポーツジム)
×落合靖将(モテるジム)
判定3-0 (30-28/29-28/29-28)
第16試合 BOMフェザー級王座決定戦 3分5R
×ケンサイアム・シットブーンサコーン(タイ)
○吏亜夢[りあむ](ZERO/WMC日本スーパーフェザー級王者)
1R 3’00” KO (左テンカオ)
※吏亜夢が王者に
第15試合 BOMフライ級王座決定戦 3分5R
○シンイチ・ウォーワンチャイ(ウォーワンチャイプロモーション)
×れい(湘南格闘クラブ)
判定3-0 (49-48/49-48/49-48)
※シンイチが王者に
第14試合 OFGスーパーフェザー級 3分3R
×パルコ・レンジャージム(レンジャージム)
○しょーい(湘南格闘クラブ/IPCC日本フェザー級王者)
2R 1’43” TKO (レフェリーストップ:パンチ連打でスタンディングダウン後)
第13試合 女子ミニマム級(47.62kg) 2分3R
△ペットサイパーン・シットパナンチューン(タイ)
△カナ・ウォーワンチャイ(ウォーワンチャイプロモーション/IMSA世界ピン級王者)
判定1-0 (29-28/29-29/29)
第12試合 バンタム級 3分3R
○キリョウ・シリラックムエタイ(シリラックジャパンムエタイジム/IPCC日本フェザー級王者)
×小林凜太朗(サクシードジム)
判定2-1 (29-28/28-29/29-28)
第11試合 75kg契約 3分3R
―小野寺楓珂(BOM SPORTS GYM 八戸)
―アレハンドロ・ガルサ(メキシコ)
中止 (ガルサの体調不良)
第10試合 スーパーフェザー級 3分3R
○晃煌[あきら]・フライスカイジム(フライスカイジム)
×渡部有偉[ゆい](BOM SPORTS GYM八戸)
判定2-0 (29-28/29-29/29-28)
第9試合 エキシビションマッチ 2分2R
―名高・エイワスポーツジム[吉成名高](エイワスポーツジム)
―ダウサヤーム・ウォーワンチャイ(タイ/ウォーワンチャイプロモーション)
勝敗無し













