Road to ラジャダムナン 4.20 後楽園ホール(レポ):奥脇竜哉、ラジャ王座戦の黒星からの再起戦は2R KO勝ち。ヨーブアデーン、松井蓮汰を翻弄し判定勝ち。チョークディー、Jyoseiに左肘で逆転KO勝ち
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Road to Rajadamnern(ロード・トゥ・ラジャダムナン)
2025年4月20日(日)後楽園ホール
レポート:井原芳徳 写真提供:RWS JAPAN(峰尾祐一)
タイのムエタイの2大殿堂の1つ、ラジャダムナンスタジアムで行われている「ラジャダムナン・ワールドシリーズ(RWS)」。その日本大会シリーズ「RWS JAPAN」の次回大会を6月15日(日)後楽園ホールで控えているが、その前哨戦にあたる大会が、今回後楽園で行われた。大会の模様はU-NEXTで生中継された。
リング・ロープ・グローブにはRWSのロゴが入っているが、レフェリーはBOMのロゴ入りのシャツを着用。ジャッジの採点はRWSと異なり、ラウンドマスト方式は採用せず、採点内容は試合終了まで公開されない。
ヨーブアデーン、松井蓮汰を翻弄し判定勝ち
第13試合 メインイベント ムエサイアム・イサーン・ライト級王者決定戦 3分5R(インターバル2分)
○ヨーブアデーン・ソーシリラックムエタイ[Yodbuadaeng](タイ/元ラジャダムナン認定ミニフライ級王者、元オームノーイ認定スーパーバンタム級王者)
×レンタ・ウォーワンチャイ[松井蓮汰](ウォーワンチャイプロモーション/BOM・WMCインターコンチネンタル・WPMFインターナショナル・ライト級王者)
判定2-1 (シーン49-48/岡林49-50/アラビア49-48)
ヨーブアデーンはタイではミニフライ級からスーパーバンタム級で活躍していた選手で、K-1で武居由樹、RISEで大﨑孔稀に敗れている。今回は3階級上のレンタが相手だったが、テクニックで翻弄することに。
1R、プレッシャーをかけ続けるレンタに対し、ヨーブアデーンはサウスポーで構え、ロープを背負い続けるものの、フェイントで攻撃を封じ、随所で左ミドル、肘を当てる。記者採点はイーブン。
2R、ヨーブアデーンは組んで膝を当て、組み際には左肘も当てる。離れれば左ミドルも強打する。レンタも前に出続け左右のボディ、右ミドルを返す。記者採点はイーブンとしたがジャッジが割れても不思議ではない。
3R、ヨーブアデーンは前に出て左肘を振い、組んで膝を当てる。中盤以降、レンタがプレッシャーをかける展開に戻るが、右ミドルを放っても空振りが多く、ヨーブアデーンが左ミドル、膝を的確に当て、最後は崩しも見せて印象を作る。記者採点はヨーブアデーン。
4Rもヨーブアデーンがレンタの蹴りの空振りを誘い、組んでからの左膝、離れた状態からの左テンカオを的確に当て、主導権を維持する。記者採点はヨーブアデーン。
5R、レンタは前に出続けるが、組み際にバッティングとなった模様で、右まぶたをカットする。それでもレンタは必死に前に出るが、ヨーブアデーンがこれまで同様に膝を当てつつ、ステップとクリンチを駆使して逃げ切る。記者採点はイーブン。合計50-48でヨーブアデーン。ジャッジは割れたが、タイ人のジャッジ2名はヨーブアデーンを支持し、ヨーブアデーンが判定勝ちした。
奥脇竜哉、ラジャ王座戦の黒星からの再起戦は2R KO勝ち
第12試合 セミファイナル フライ級 3分3R
○竜哉・エイワスポーツジム[奥脇竜哉](エイワスポーツジム/WBCムエタイ世界&プロムエタイ協会フライ級王者、元ラジャダムナン・WPMF世界・IBFムエタイ世界・ムエサイアムイサーン・ミニフライ王者、元WMC世界ピン級王者)
×タヌーピット・シットヨットタヌー[Thanupit](タイ)
2R 2’47” KO (左ボディフック)
竜哉は2月のタイでのRWSでラジャダムナン認定フライ級王座に挑んで敗れて以来となる再起戦。SPACE ONE×BOM(5月11日 アリーナ立川立飛)で元ラジャダムナン同級王者のゲンウボン・ポーラックブンとOFG着用ルールで対戦することが決まっている。タヌーピットはラジャダムナン、オームノーイスタジアムを主戦場とする選手だという。
1R、サウスポーのタヌーピットに対し、竜哉はオーソドックスで構えてプレッシャーをかけ、随所で右ミドル、インローを当てる。残り30秒、タヌーピットの左ミドルを竜哉はキャッチしてから、左ボディをヒット。下がったタヌーピットに左ボディを再び当てて終了間際にダウンを奪う。
2R、竜哉が右ミドル、左ボディを随所で当て、終盤,ロープ際に詰め、左ストレートでダウンを奪う。最後は首相撲からの膝蹴りを連打してから、左ボディで再びダウンを奪ったところで、ノッパデッソーン・レフェリーがストップした。
マイクを持った竜哉は「今日のままじゃゲンウボン選手に勝てないんで、しっかり仕上げて頑張ります」とアピールした。
チョークディー、Jyoseiに左肘で逆転KO勝ち
第11試合 スーパーバンタム級 3分3R
○チョークディー・PKセンチャイジム[Chokdee](タイ/PKセンチャイムエタイジム/WMC世界スーパーフライ級王者)
×Jyosei(誠至会/WBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王者、元NJKF同級王者)
2R 1’58” KO (左肘打ち)
チョークディーは30歳でタイのトップ戦線で活躍していた選手。昨年6月のKNOCK OUTでの4年ぶりの試合では壱・センチャイジムに3R TKO負けしたが、今回はRWS本戦を目指すJyosei相手のムエタイの怖さを見せつけることに。
1R、チョークディーが開始すぐから右ローを立て続けに当てるが、Jyoseiは左の三日月蹴りを効かせてからの左ハイでチョークディーをひるませる。その後もJyoseiが左の蹴りを上中下に散らし、右ストレートも当てて追い詰める。
すると2R、前に出て来たチョークディーに対し、Jyoseiが右ストレートを当ててダウンを奪う。すると腰が落ちた状態のチョークディーに対し、Jyoseiは右ハイキックで追撃する反則を犯し、タイ人のレフェリーはJyoseiに注意してから試合を再開する。チョークディーはダメージが溜まっているものの、圧力を強めて前に出続ける。Jyoseiは回り続け、1Rのように蹴れなくなる。
するとチョークディーは右ミドルを立て続けにヒットして流れを変えると、負けじと右ミドルを蹴って来たJyoseiに対し、左肘をクリーンヒット。Jyoseiは大の字で倒れて動けず、レフェリーがストップした。
第10試合 スーパーヘビー級 3分3R
○植村真弥(ウィラサクレック・フェアテックス幕張/WMC日本ヘビー級王者、M-1 JAPANライトヘビー級王者)
×森 謙太(秀心塾)
判定3-0 (ノッパデッソーン30-28/アラビア30-27/ナルンチョン30-28)
第9試合 75kg契約 3分3R
×YOHAN(T.K.F/KROSS×OVERクルーザー級王者)
○プアタイ・パンナムポーン[Pheuthai](タイ)
判定0-3 (ノッパデッソーン28-29/シーン27-30/アラビア28-29)
第8試合 バンタム級 3分3R
△佐藤九里虎(FAITH/WMC日本スーパーバンタム級&バンタム級王者)
△エカラット・スポーツスクール[Ekkarat](タイ)
判定0-0 (シーン29-29/アラビア29-29/岡林29-29)
第7試合 60kg契約 3分3R
○お松・レンジャージム(レンジャージム)
×石井隆浩(尚武会)
2R 1’47” TKO (レフェリーストップ:パンチ連打)
第6試合 47kg契約 3分3R
×イオリ・ウォーワンチャイ[中野伊織](ウォーワンチャイプロモーション/パトンスタジアム・インターナショナル108lbs王者、SINBI BOXING STADIUM110lbs王者、M-1 JAPANフライ級王者)
○安部 焰(エイワスポーツジム)
判定0-2 (岡林29-29/ノッパデッソーン28-29/ナルンチョン28-29)
第5試合 スーパーフライ級 3分3R
○れい(湘南格闘クラブ)
×荒谷壮太(アントジム)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)
第4試合 スーパーヘビー級 3分3R
○木村太地(BANG BANG GYM/Bigbangヘビー級王者)
×チャン(モンスタージム/DBSヘビー級トーナメント優勝)
2R 1’23” KO (左肘打ち)
第3試合 バンタム級 3分3R
○小林凛太郎(サクシードジム)
×竜雅(健成会)
判定2-0 (30-28/29-29/29-28)
第2試合 スーパーバンタム級 3分3R
×コウキ・オーチャロンチャイ(BTCジム)
○徹平(ZERO)
判定0-3 (28-29/28-29/28-30)
第1試合 58.5kg契約 3分3R
△渡辺侑緯(BOM SPORTS GYM八戸)
△篠崎竜之介(ONE’S GOAL)
判定0-1 (29-29/28-29/29-29)