ONE 2.8 ルンピニー(レポ):山北渓人、タフなアディワンを攻め続け判定勝ちし3連勝。手塚裕之、ジャン・リーポンに1R TKO負けし2連敗
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ONE Fight Night 28
2025年2月8日(土)タイ・バンコク:ルンピニースタジアム
レポート:井原芳徳 写真提供:(C)ONE Championship 中継:U-NEXT
山北渓人、タフなアディワンを攻め続け判定勝ちし3連勝
第6試合 MMA ストロー級(56.7kg) 5分3R
×リト・アディワン[Lito Adiwang](フィリピン)
○山北渓人(リバーサルジム新宿Me,We/4位、元パンクラス同級王者)
判定0-3
山北は28歳になる。レスリングをベースとし、20年2月にMMAプロデビューし、22年7月、北方大地に判定勝ちしパンクラス・ストロー級王者となる。23年3月にONEに初参戦し元ONEストロー級王者・アレックス・シウバに判定勝ち。昨年1月の有明大会で2位のボカン・マスンヤネに判定負けし、プロ9戦目で初黒星。3月のカタール大会での再起戦でジェレミー・ミアドに1Rブルドッグチョークで一本勝ち。8月のルンピニーでのFight Night 24では猿田洋祐と接戦を繰り広げ判定2-1で勝利した。
対するアディワンは31歳。19年からONE本戦に上がり、仙三、川原波輝に勝ったことがあり、箕輪ひろばには判定負け。最近5戦はジャレッド・ブルックスら相手に2連敗の後、ダニエル・ウィリアムスら相手に3連勝している。一度敗れた同じフィリピン人のジェレミー・ミアドにはリベンジした。ウィリアムス戦以来1年ぶりの試合となる。
1R、山北が序盤から片足タックルを仕掛けて倒し、ハーフで押さえてからマウントを狙いつつ首を抱えてコントロールする。だが首のロックが外れると、アディワンは下から肘と鉄槌を連打する。山北はその隙にサイドに回り、パウンドと膝を当てる。中盤過ぎ、山北は立ち際にギロチンチョークを狙うが失敗し、終盤にはアディワンがスタンド戻す。だがすぐに山北は再びタックルで倒し、ロープ際で押さえ続けて終える。ここまで山北のペースだ。
On the ATTACK Keito Yamakita applies non-stop pressure to Lito Adiwang!#ONEFightNight28 | LIVE NOW
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2R、山北はまたも序盤からテイクダウンに成功すると、サイドから得意のブルドッグチョークを仕掛け、ラウンドの早い段階から仕留めに行く。山北は極まらないと見ると解除し、しばらく押さえた後、アディワンが脱出する。アディワンはバックを取ろうとしたが、すぐに山北は振りほどき、サイドで押さえる。とはいえ山北はパウンド等の打撃が乏しく、逆にアディワンが立ち際にサッカーボールキックを当て、スタンドで右ストレートや左ボディを当てて打撃で印象を作る。アディワンは山北のタックルを切りながらパウンドを当て、最後は背後から裸絞めを狙い、好印象で終える。ここまでの採点だと評価が分かれそうだ。
3R、アディワンは左ボディから右フックの連打を当て、山北のタックルを切ってはがぶって膝を当てて好印象を作る。それでも山北はオーバーハンドフックを放ちつつタックルを仕掛け、今度は倒すことに成功し、山北はコーナー付近でハーフガードで押さえる。山北はハーフをキープし、細かく肘と膝を顔面に押さえ、鉄槌の連打につなげて好印象を作る。アディワンは背中をつけ続け印象が悪い。終盤、アディワンがようやく立つと、山北はタックルを仕掛けるが、アディワンは切り、鉄槌を連打するが、最後は山北が上四方で押さえると膝を連打して好印象を作って終える。記者採点は僅差だが山北。アディワンも打撃で好印象を残す場面が多かったが、山北も近い程度で印象を残し、トータルでのコントロール時間が長かったことを評価した。ジャッジ3者も山北を支持し、山北が判定勝ちし、連勝を3に伸ばした。
手塚裕之、1R TKO負けで2連敗
第8試合 MMA ウェルター級(83.9kg) 5分3R
×手塚裕之(ハイブリッドレスリング山田道場/TGFC/元パンクラス・ウェルター級王者)
○ジャン・リーポン[Zhang Lipeng](中国)
1R 2’06” TKO (レフェリーストップ:左ジャブ→グラウンドパンチ)
手塚は34歳。15年にパンクラスでプロデビューし、19年6月に高木健太に勝利しウェルター級暫定王者に(後に正規王者に)。19年10月からONEに上がり8戦6勝2敗。21年10月にアギラン・ターニに2R TKO勝ち、22年1月にエドソン・マルケスに3R左フックでTKO勝ち、昨年10月にジン・テホに1R腕十字で一本勝ち、今年2月にはアブラーオ・アモリムも1R腕十字で一本勝ち。4月のONE Fight Nightではヴァミール・ダ・シウバに2Rノースサウスチョークで一本勝ち。5連勝・5連続フィニッシュとしたが、昨年9月のONE 168デンバー大会ではイシ・フィティケフに判定負けした。
リーポンは34歳。14年から15年にUFCに上がり2勝のあと2敗し契約終了する。中国のクンルンファイトの王者として活躍後、21年からONEに上がり5戦3勝2敗で、最近では昨年5月にモーリス・アベビに判定負けしているが、アベビは計量オーバーしていた。リーポンはライト級で戦っていたが、ウェルター級に上げての初戦となる。
LIGHTS OUT Zhang Lipeng knocks out Hiroyuki Tetsuka in the very first round!#ONEFightNight28 | LIVE NOW
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1R、スタンドで中央付近で両者オーソドックスで構え、手塚が左ミドルを放つと、リーポンは蹴り足をすくってから左ジャブを当てる。リーポンが右ローを当てると、すぐに手塚は前に出てて左右のフックを振うが、リーポンは強打は免れる。中盤、手塚は少し距離を取りつつ、右ローをヒット。じっくり削っていきそうな気配もあったが、一気に試合は動く。リーポンは前に出て、左ジャブをヒットし、手塚の腰が一瞬落ちる。手塚はすぐ持ち直すが効いていたようで、手塚の右ローのタイミングでリーポンが左ジャブを合わせて当てると、手塚はダウンする。
すぐにリーポンがサイドから右の鉄槌を連打し、手塚が伸びたところで、ハーブ・ディーン・レフェリーがストップした。手塚はONE 2連敗。キャリア初期にパンクラスで高木健太に顔面を切られTKO負けしたことがあるが、KO負けに近い負けは今回が初となる。リーポンは5万ドル(約750万円)のボーナスを獲得した。
メインイベント ONEムエタイ・ストロー級チャンピオンシップ 3分5R
○プラジャンチャイ・PKセンチャイ(王者、同級キック王者)
×エリス・バルボーサ(挑戦者)
4R 1’55” TKO (ドクターストップ:右肘打ちによる左まぶたのカット)
※プラジャンチャイが初防衛