RISE 5.11 名古屋(レポ):大﨑一貴、5R KO勝ちし地元で初代世界スーパーフライ級王座獲得。宮本芽依、小林愛理奈に延長判定勝ちしQUEENミニフライ級王者に。大﨑孔稀、門口佳佑をKOし志郎へのリベンジ戦熱望。政所仁、数島大陸との接戦制す
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2025年5月11日(日)愛知・ポートメッセなごや 第三展示館
レポート&写真:井原芳徳
大﨑一貴、5R KO勝ちし地元で初代RISE世界スーパーフライ級王座獲得
第10試合 メインイベント 初代RISE世界スーパーフライ級(53kg)王座決定戦 3分5R(無制限延長R)
○大﨑一貴(OISHI GYM/元RISEスーパーフライ級王者、ISKAオリエンタルルール世界フライ級(53.5kg)王者、元WMC&ルンピニー日本フライ級王者)
×コーリー・ニコルソン[Corey Nicholson](オーストラリア/アイアンフィストジム/WBCムエタイ世界バンタム級&スーパーバンタム級王者、ISKAムエタイ世界バンタム級(55kg)王者、WKBF世界52.5kg級&54.5kg級王者)
5R 1’22” KO (右ストレート)
※大﨑が王者に
RISEは初の名古屋大会を5月11日、愛知のポートメッセなごや大会で開催した。チケットは大会前に完売し、メインイベントには名古屋の強豪ジム・OISHI GYMのエース的存在である大崎一貴が登場した。
大﨑兄弟の兄・一貴は28歳。昨年6月の大阪大会で政所仁に判定勝ちし、RISEスーパーフライ級王座2度目の防衛に成功。10月には王座を返上。RISEが同級の世界王座設立を準備していることが理由だった。12月の幕張メッセ大会でアルベルト・カンポスに判定勝ちすると、改めて世界王座設立と名古屋大会開催を熱望した。その後、RISEは名古屋大会開催を発表。3月29日の両国大会でアレスター・タグレを48秒でKOすると、世界王座決定戦と対戦相手が発表され、一貴は「世界5冠王ということですけど、名古屋で倒します」と話した。(※一貴のインタビュー記事はこちら)
初来日のニコルソンは18戦17勝1敗の28歳。昨年3月、WBCムエタイ世界スーパーバンタム級王座を獲得した試合(Youtube)では、サウスポーからの三日月蹴りで3R KO勝ち。昨年10月、ISKAの王座戦(Youtube)では2Rオーソドックスからの右ストレートでKO勝ちしており、左右の攻撃を駆使できる選手のようだ。
試合は一貴の完勝だったが、ニコルソンのタフさに手を焼く展開に。1R、一貴は終始プレッシャーをかけ、右カーフを効かせつつ、左ストレートを随所でクリーンヒットし、ニコルソンをひるませ追い詰める。ニコルソンは何度もスイッチし、細かくパンチやミドルを返すが、一貴を下がらせる強打は打てない。
2R、一貴は変わらず前に出て、随所で詰めてパンチをまとめ、左フック主体で追い詰める。ニコルソンは鼻血を出しているが、動きは落ちず、細かくパンチを顔面に返し、右の顔面狙いの前蹴りも終盤には当て、タフさとテクニシャンぶりを発揮する。
3R、一貴はニコルソンの左ミドルのタイミングで左フックを当てて倒し、秋谷レフェリーはダウンを宣告する。この一撃での正味のニコルソンのダメージは小さい様子で、ニコルソンはその後の攻撃も耐え続けるが、一貴が執拗に右カーフを当てていると、終盤にはスリップするように。
4R、一貴はこれまで同様、度々ニコルソンをコーナーやロープに詰めてパンチをまとめるが、後半戦に差し掛かったせいもあってか、威力はやや落ち、ニコルソンをなかなか倒せない。もちろんニコルソンの打たれ強さも光る。
5R、一貴が変わらず攻め続け、なかなか倒せなかったものの、中盤、一貴がギアを上げる。一貴はニコルソンをロープ際に詰め、左ボディを効かせてから、右ストレートを立て続けにヒットする。ニコルソンがのけぞり続けると、さすがに危険と判断した様子の秋谷レフェリーがストップし、一貴のKO勝ちとなった。
ベルトを巻いた一貴は「名古屋にRISEを持ってくることができて、世界タイトルマッチということで、ギリギリでKOできてホッとしています。世界チャンピオンになるところを名古屋の皆さん見せることができました。ニコルソン選手、本当にタフで、いい攻撃が当たっていたのに、強い攻撃を返してきて、ベルトに懸ける思いを感じました。でもみなさんの応援が力になりKOできました。ありがとうございます」と話した。さらにジム関係者に感謝の言葉を述べつつ、一貴は「今日は母の日ということで、お母さんのためにベルト取ること出来て良かったです。今まで育ててくれてありがとう これからまだ大きくなるんでこれからもよろしくお願いします」と母に感謝を述べ、最後は「名古屋大会を2回3回と続けるので、会場まで応援に来て欲しいです。これからもRISE、僕、OISHI GYMの応援をお願いします」とアピールした。なお、OISHI GYM勢はこの日5戦4勝(4KO)1敗の好成績を残した。
一貴は大会後のインタビューで、今後について「こ今度は孔稀がが55で世界のベルトを取ってくれると思うので、世界のベルトを大崎兄弟で今度は取りたいというのもありますし、僕個人としてはONEとかにも挑戦していきたいです」とコメントしている。
RISEの伊藤隆代表は名古屋大会について「来年もやりたいです」と話し「(今回は)2500人ぐらいで、演出ももうちょっと派手にやりたかったんですけど、会場との兼ね合いもありました。会場を探したいです」とも語り、さらに大きな会場での開催に意欲的だった。
宮本芽依、小林愛理奈に延長判定勝ちし6戦全勝でQUEENミニフライ級王者に
第9試合 セミファイナル RISE QUEENミニフライ級(49kg)タイトルマッチ 3分5R(無制限延長R)
×小林愛理奈(FASCINATE FIGHT TEAM/王者、アトム級(46kg)1位)※初防衛戦
○宮本芽依(KRAZY BEE/1位)
6R 判定0-3 (秋谷9-10/和田9-10/北尻9-10)
5R 判定1-0 (秋谷49-48/和田48-48/北尻48-48)
※宮本が王者に
小林は24歳。23年11月、erika♡に2R KO勝ちしミニフライ級王座を獲得。昨年5月、元フライ級(52kg)王者の小林愛三との50kg契約でのオープンフィンガーグローブマッチで判定勝ち。10月、韓国KTK女子52kg級・48kg級王者のビョン・ボギョンとフライ級で対戦し判定勝ち。12月、フライ級王者のテッサ・デ・コムに挑戦したが判定負けし、2階級制覇とはならなかった。今回は本来のミニフライ級に戻し初防衛戦に臨む。
宮本は今大会の開催地の愛知の隣の三重県の松阪市出身の26歳。小中学校時代に空手を習い、高校時代にボクシングを始め、日体大3年の19年に全日本女子選手権バンタム級で優勝。大学の2学年下の後輩が東京五輪の金メダリストの入江聖奈で、高校時代に入江と対戦した際には1Rにダウンを奪ったが、2Rと3Rにポイントを取られ判定負けした過去がある。大学卒業後、キックに転向し、23年にRISEでプロデビュー後は5連勝。昨年4月に宮﨑若菜に判定勝ちし、8月にはMelty輝に判定勝ちし、今年1月、チャ・ミンジュに判定勝ちしている。現在は新空手のKSS健生館を練習拠点としつつ、同郷の先輩・KANAともスパーリングを重ねてきた。(※3月のカード発表会見の記事はこちら)(※両選手のインタビュー記事はこちら)
1R、お互い右カーフキック、ストレートを当てるが、次第に小林の攻撃が増える。小林は奥足狙いの右のインカーフも随所で当てる。小林が若干優位だが、まだ宮本もひるんだり下がるほどにはならない。記者採点はイーブン。ジャッジ3者ともイーブンとする。
2R、宮本は下がりつつも、左右のボディ連打から右ハイにつなぐ場面もあったが、中盤過ぎ、宮本が左ミドルを放ったタイミングで、小林が左フックをクリーンヒットしダウンを奪う。宮本のダメージは大きく、小林がボディと顔面にパンチを何発も当てて圧倒する。10-8で小林がポイントを取る。
3R、小林が圧力をかけ続けるが、宮本は次第に持ち直すと、小林を押して突き放しつつ、左右のミドル、ボディ、膝、右ロー等を度々当てて、流れを変えることに成功する。記者採点は宮本。ジャッジ2名が宮本を支持し、1名はイーブンとする。
4R、開始すぐ、宮本が左ミドルを当てると、小林が前に出てワンツーを放つが、宮本が右ストレートを合わせてアゴに当てる。小林は腰が落ち、マットに一瞬両手をつくが、すぐ立ったせいか、豊永レフェリーはダウンとみなさず、場内がどよめく。しかし3R同様に宮本ペースが続き、ロープを背負いながらも、右ロー、組んでの膝等を度々当て続け、小林に攻めさせない。記者採点は宮本。オープンスコアリングは3Rまでだが、合計点を見る限り、ジャッジ3者とも宮本につけたようだ。
5R、さすがに宮本が疲れが見え、攻撃の数が落ちるものの、膝、右ロー、左フック等のヒットで上回る。小林は変わらず前に出て攻撃を返すが、強打は打てないまま終わる。記者採点はイーブン。ジャッジ3者もイーブン。記者採点合計48-48でイーブン。ジャッジは1者が小林を1点差で支持したが、2者は48-48とし延長へ。
6R、序盤こそ小林が手数多く攻めやや優位だったが、中盤、宮本が首相撲からの右膝を当てると、小林の勢いが落ちる。すると終盤、宮本が口から出血しつつも、パンチを絡めつつ、組んでやテンカオで膝を当て、やや優位で終了する。記者採点は宮本。ジャッジ3者も宮本を支持し、宮本が判定勝ちで王座を獲得した。
宮本はプロデビュー以来6戦全勝で初のベルトを腰に巻く。宮本は涙を流し「このベルトは一人じゃ取れませんでした。みんなのサポートがあってこそのベルトです。戦ってくださった小林選手、強かったです、私がチャンピオンになったからにはチャンピオンらしい行動をし、私らしいチャンピオンらしさをみんな伝えられたらと思います」とアピールした。最後はセコンドについたTOMO氏、応援に来た山本美憂氏らと記念撮影した。
バックステージでのインタビューで宮本は口の傷について「パックリいっちゃってて、痛みは無いんですけど、これから病院行って縫います」と明かし「4R目からしか記憶がなくて、記憶が飛ぶほどのパンチでした。覚えてないですけど、ここにベルトがあるということは、勝てたんだと思います」と話していた。RISEの伊藤隆代表は「僅差だったので、ダイレクトリマッチでもいい」ともコメントしており、今後再戦が近い時期にありそうだ。
大﨑孔稀、元フェザー級王者の門口佳佑をKOし志郎へのリベンジ戦熱望
第8試合 バンタム級(55kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
○大﨑孔稀(OISHI GYM/王者、BOM同級王者、元J-NETWORK&WMC日本スーパーフライ級王者)
×門口佳佑(EX ARES/フェザー級(57.5kg)1位・元王者)
2R 2’17” KO (パンチ連打)
大﨑兄弟の弟・孔稀は25歳。22年10月に志朗に延長判定負け。23年12月に鈴木真彦に判定勝ちし、RISEバンタム級王座を獲得。昨年は5月の後楽園ではヨーブアデーンを2R左ボディフックでKO。8月に大森隆之介に判定勝ちし王座初防衛。11月のONEフライデーファイツで同大会に初参戦すると、フオ・シャオロンから右フックでダウンを奪い判定勝ち。志郎戦以降の連続負けなしを8に伸ばし、連勝を6とし、地元名古屋に凱旋する。
門口は29歳。23年10月、RISEフェザー級王座防衛戦でSBの魁斗に判定勝ち。昨年3月のK-1ではK-1同級王者の軍司泰斗に延長判定2-1で惜敗し、連勝が6でストップ。10月には安本晴翔に判定負けし、フェザー級王座から陥落。12月のRISE幕張大会では56kg契約でタイ人のオートーと対戦し判定勝ち。今回さらに1kg落とし、バンタム級王者と戦うことになった。(※3月のカード発表会見の記事はこちら)(※両選手のインタビュー記事はこちら)
試合は孔稀の圧勝に。1R、スイッチを繰り返す門口に対し、孔稀は序盤から右ミドルを効かせると、右ストレート、アッパーなどのパンチをまとめ早速追い詰める。孔稀は首相撲からの膝蹴り、首相撲で突き放してからの左フックも駆使する。門口も時折パンチを返すが、孔稀は笑顔を浮かべて余裕を見せる。記者採点は孔稀。
2R、門口は引き続き細かくパンチを返すものの、孔稀は変わらず的確に右ミドル、ストレート等を当てて主導権をキープする。すると中盤過ぎ、孔稀はまたも首相撲で捕まえて右膝を当て、門口を突きはしてから、左フックをヒット。ひるんだ門口をロープに詰め、ブロックする門口に何発もパンチを当て続けたところで、大沢レフェリーがダウンを宣告する。最後も孔稀が門口をロープに詰め、パンチを当て続けたところで、レフェリーがストップし、直後に門口はマットに崩れ落ちた。
マイクを持った孔稀は「名古屋強いっしょ、東京大阪に負けてないでしょ。名古屋に強い選手がいっぱいいます。でも当たり前じゃなく、相手があってのことだと思います。たくさんの方が応援してくれるからです。ありがとうございます」と話し「倒されない門口選手を倒したんで やりたい人、あと一人しかいないです。志郎選手とリベンジマッチと55kgの世界タイトルマッチお願いします」「また第2回名古屋大会を開催してもらえるように、これからも強くなるので応援お願いします」とアピールした。
その後、メインイベントでは兄の一貴が勝利し、初代RISE世界スーパーフライ級王座を獲得した。大会後のインタビューもも孔稀は「今回、お兄ちゃんが世界チャンピオンになって、間近でベルト見て、やっぱかっこいいな、いいなって思ったのが第一なんで。僕の階級はもう現状世界チャンピオンいますし、僕はその選手に負けているので、やっぱりリベンジ兼世界戦をやらせてほしい、狙うのはそこしかないと思います」と改めて志郎戦を熱望した。
政所仁、数島大陸との接戦制す
第7試合 スーパーフライ級(53kg) 3分3R(延長1R)
○政所 仁(魁塾/1位、WBKF世界同級王者、元J-NETWORKフライ級王者)
×数島大陸[りく](及川道場/フライ級(51.5kg)1位・元王者)
判定2-1 (大沢30-29/豊永29-30/秋谷30-29)
大阪の軽量級の上位勢同士の一戦が名古屋で組まれた。政所は26歳、23年11月、大﨑一貴のスーパーフライ級王座挑戦権を争う4選手参加のトーナメントで花岡竜に1R KO勝ち、長谷川海翔に判定勝ちして優勝する。昨年の大阪大会で王者の一貴に挑戦したが判定負け。その後、一貴は同級初代“世界”王座挑戦を見据えて無印の王座を返上。政所は12月の王座決定戦でも花岡に判定負けし、王座戦で2連敗を喫している。
数島は22歳。23年10月、第2代RISEフライ級王者決定戦で松本天志に判定勝ちし王者となり、その後も2連勝したが、昨年11月の初防衛戦で那須川龍心に1R KO負けし王座から陥落した。今年2月の再起戦では松本と再戦し2ダウンを奪い判定勝ちし、同級の1位をキープしているが、今回は1階級上のスーパーフライ級の1位の政所と戦う。インタビューで数島は「1階級上で圧勝すれば『もう1回龍心』と思ってもらえる」と、今回の挑戦の狙いを口にしている。(※両選手のインタビュー記事はこちら)
1R、数島がサウスポーで構え、右の前手でフェイントをかけ距離を取りつつ、左ミドル、ストレート、アッパーなどを随所で当てる。政所は随所で詰めて右ストレートやミドルを返すものの、やや手数で劣り後手に回っている感がある。記者採点はイーブンだが数島についても不思議ではない。
2R、変わらず数島が右のジャブを駆使するが、中盤から政所が前に詰める場面が増え、左右のボディ、右ストレートを随所で強打し、好印象を作る。記者採点は政所。
3R、数島はセコンドからの「数出せ」の指示に従い、圧力を強め、パンチを振るい続ける。すると終盤、政所をロープに詰め、左ストレートを当てて少しひるませる場面を随所で作り、やや優位な状態で終える。記者採点は数島。合計29-29でイーブン。ジャッジは割れたが、2者が政所を支持し、政所が判定勝ちした。
マイクを持った政所は「勝ったけど悔しいです。でも久々勝ちなんでうれしいです。これじゃまだまだチャンピオン(=花岡)や大﨑(一貴)選手に勝てないです。もっと練習して力をつけてこれから全勝します」と、接戦なこともあってか複雑な心境を明かしつつ、今後に向けてアピールした。
石川泰市、木村“ケルベロス”颯太、髙橋聖人、ジェット・MEIBUKAIが判定勝ち
第6試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
○石川泰市(Ten Clover Gym/4位、Stand up King of Rookie 2022 -67.5kg級優勝)
×青木洋輔(大和ジム/元WBCムエタイ日本統一&NJKFウェルター級王者)
判定3-0 (長瀬30-29/大沢30-29/豊永30-29)
1R、石川が序盤から右ストレートを積極手に振るうが、青木はある程度防御し、終盤には随所で右カーフ等を当て、石川の勢いを封じる。
2R、青木が右ロー、ストレートを随所で的確に当て、やや優位だったが、終了間際、石川が圧を強め、青木を下がらせると、右フックを立て続けに当てる。最後は右フックで倒したが、ゴング後の攻撃と和田レフェリーは判断し、ダウンとみなさない。
3R、石川はその勢いのまま前に出て、青木も随所でローやパンチを返すが、決定打は与えられず。最後、石川が雄たけびを上げながらパンチを連打し終了。結局、2R最後の攻勢が決め手となり、石川が判定勝ちした。
第5試合 スーパーライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
○木村“ケルベロス”颯太(心将塾/7位)
×将太(KSS健生館/13位)
判定3-0 (和田29-28/長瀬29-27/大沢29-27)
1R、ケルベロスがオーソドックス、将太がサウスポーで構え、お互い、ミドル、ロー、ストレートを随所で当てるが、均衡状態が続く。
2R、同様の展開の中で、次第にお互いの手数が上がる。終盤、ケルベロスが右ストレートを当てれば、将太も左ストレートを返し、お互い譲らない状態が続く。
3R、お互い打ち合いが消耗が激しく、ホールディングも増え、北尻レフェリーは両者に警告を出す。すると中盤、ケルベロスが右フックを当てダウンを奪う。将太も右バックハンドを当てる等必死に挽回を狙うが時間切れ。結局3Rのダウンが決め手となり、ケルベロスが判定勝ちした。
第4試合 ライト級(63kg) 3分3R(延長1R)
○髙橋聖人(TRIANGLE/RISE 1位、元NKBフェザー級王者)
×金ちゃん(KICK-BOXING K style/元シュートボクシング日本ライト級(62.5kg)5位)
3R 1’02” TKO (ドクターストップ:右膝蹴りによる左まぶたのカット)
1R、パンチを振り回す金ちゃんに対し、髙橋が左右のミドル、三日月蹴り、ローを効かせ、優位に進める。
2R、金ちゃんも時折パンチを出すが、髙橋が変わらずミドル、三日月、ローを当て続けて苦しめる。
3R、髙橋が首相撲からの右膝蹴りをボディと顔面に当て続けていると、左まぶたをカットし大出血し、ドクターチェックが入るとストップ。髙橋が下馬評通り完勝した。
第3試合 72kg契約 3分3R
×匡志[まさし]YAMATO(大和ジム/WBCムエタイ日本統一スーパーウェルター級王者、元NJKF同級王者)
○ジェット・MEIBUKAI(タイ/MEIBUKAI/元MAXムエタイ-72kg級王者)※矢場町BASEより所属変更
判定0-3 (秋谷27-30/和田27-30/北尻30-26)
1R、長身のジェットがプレッシャーをかけ続け、右ストレートでダウンを奪う。以降も右ストレート、カーフキック等をあて続け、優位に進める。2R以降も同様で、3R最後は匡志も右ストレートでジェットをのけぞらせ底力を見せたが、手数差は埋まらず、ジェットが判定勝ちした。ジェットは組まずに離れて攻撃を当て続け、このルールにアジャストしており、70kgに落とせばミドル級で躍進しそうだ。
新鋭・岩永勝亮&近藤大晟が完勝
第2試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
×一仁(真樹ジムAICHI/元MA日本&J-NETWORKフェザー級王者)
○岩永勝亮[しょうすけ](OISHI GYM)
3R 1’59” KO (左ストレート)
1R、岩永が開始すぐ、左のボディへの前蹴りを当てつつ、顔面への前蹴りを当ててダウンを奪う。中盤までラッシュで追い詰めるが、終盤、一仁も膝はミドルを返して持ち直す。
2R、一仁は変わらず膝、ミドル等を随所でヒット。岩永も時折左ボディを強打し印象を作るものの、手数が伸びない。
3R、序盤こそ岩永は攻撃が出なかったが、中盤からパンチを連打すると、疲労とダメージの蓄積していた一仁はダウン。最後は岩永が一仁をロープに詰めて、左ストレートでマットに沈めた。
第1試合 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
○近藤大晟[たいせい](及川道場/12位、Stand Up King of Rookie 2023 -60kg級優勝)
×和斗(大和ジム)
3R 0’24” TKO (コーナーストップ:左足の負傷)
1R、長身の近藤が次第に左右のミドルのヒットを増やし、やや優位に試合を運ぶ。
2R、和斗も前に出てパンチを返すが、逆に近藤の右ストレートのヒットが増え、終盤には度々ダウン寸前まで追い詰める。
すると3R、和斗が右テンカオを放つが、左足を痛めたようで、自ら後ろに倒れ、左足を押さえて苦痛の表情を浮かべる。レフェリーがダウンを宣告すると、すぐさま和斗のセコンドがタオルを投入し、近藤のTKO勝ちとなった。
オープニングファイト3 ウェルター級(67.5kg) 3分3R
○惺也[せいや](OISHI GYM/第7.9.10.11回JKJO全日本ジュニア空手道選手権大会優勝)
×ハル・ミヤノイリ(ブラジル/ブラジリアンタイ)
1R 1’27” KO (左フック)
オープニングファイト2 スーパーライト級(65kg) 3分3R
△久保田有哉(TARGET)
△ファクンド・グラマチョウ[Facundo Gramajo](アルゼンチン/サムライジム)
判定0-1 (28-29/29-29/29-29)
オープニングファイト1 フライ級(51.5kg) 3分3R
×正木翔夢(OISHI GYM)
○大久保祐(修徳会)
判定0-2 (29-30/29-29/28-29)
- 川瀬もえ
- 益田アンナ
- 名取くるみ
- セラ
- 桜りん
- 七瀬なな
- 真木しおり