RISE 10.20 後楽園ホール(レポ):安本晴翔、門口佳佑との打ち合い制しフェザー級王者に。小林愛理奈、フライ級戦で判定勝ちし王者テッサ戦希望
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
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RISE 182
2024年10月20日(日)東京・後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
安本晴翔、門口佳佑との打ち合い制しフェザー級王者に
第12試合 メインイベント RISEフェザー級(57.5kg)タイトルマッチ 3分5R(無制限延長R)
×門口佳佑(EX ARES/王者)※2度目の防衛戦
○安本晴翔[はると](橋本道場/2位、WPMF世界・WBCムエタイ日本同級王者、元KNOCK OUT-RED同級王者、元INNOVATIONスーパーバンタム級王者、元REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王者)
判定0-3 (豊永47-48/和田47-49/秋谷46-49)
※安本が王者に
門口は22年8月に梅井泰成に判定勝ちしRISEフェザー級王者になると、シュートボクシング(SB)の山田彪太朗、K-1の新美貴士、SBの川上叶を判定で下した。昨年10月の王座防衛戦でSBの魁斗に判定勝ちしリベンジも果たす。今年3月のK-1ではK-1同級王者の軍司泰斗と対戦し、延長R判定2-1の大接戦の末に門口は敗れ、連勝が6でストップした。再起戦が王座防衛戦となる。
安本は22年12月のRISE&SB両国大会でSBルールで川上叶と対戦し延長判定負け。昨年3月のK-1では斗麗に判定勝ち。5月には肘有り5Rで2階級上の髙橋聖人に判定勝ち。8月のRISE大田大会では魁斗と対戦するが、終了間際に右フックをもらってダウンし逆転判定負けした。11月に澤谷大樹に判定勝ち。今年2月で元王者の梅井泰成に判定勝ちし、今回の王座挑戦につなげた。その後はタイでのONE Friday Fightsで2戦し、5月にテミルラン・ベクムルザエフに判定勝ちしたが、7月にアキフ・グルザダに判定負けしている。
1R、門口はプレッシャーをかけ、時折サウスポーにスイッチしてオーソドックスに戻してから右フックを当てる。だが中盤、安本がパンチの連打の中で右ストレートをクリーンヒットすると、門口は腰が落ちる。その後もダメージの残る門口に、安本がパンチを的確に当て、優位をキープする。記者採点もジャッジ3者も安本。
2R、門口は1Rのダメージは落ち着いた様子で、変わらず前に出て、スイッチを繰り返し、次第に右カーフ、左インローを随所で当てるように。とはいえ安本をフラつかせるほどにはならない。安本は時折パンチをまとめ、1Rほどの強打はないものの、手数では優位をキープする。記者採点もジャッジ3者も安本。
すると3R、門口が左右のローを随所で当てて、下に意識を向けさせてから、中盤に左ハイをクリーンヒットし、安本をひるませる。門口は手数を上げ、安本は下がって苦しそうな表情を浮かべるように。記者採点もジャッジ3者も門口。
4R、門口はスイッチを繰り返し左右のローを当て続け、パンチも当てる。インターバルをまたいだ安本は回復し、門口に合わせてスイッチしてローをあまり出させないよう対処する。さらにパンチの打ち合いでも当て返し、膝蹴りも絡めて応戦する。どちらも削り合い、譲らぬ接戦に。記者採点はイーブン。
5R、後の無い門口は前に出て、ローを封印しパンチ主体に切り替える。両者接近戦が増え、クリンチも増えるが、激しいパンチの打ち合いが繰り返される。片方が当てれば、片方が当て返し、どちらも譲らず終了する。記者採点はイーブン。合計48-49で安本。ジャッジ3者の採点はバラついたが、3者とも1~3点差で安本を支持し、安本が判定勝ちした。採点が発表されると、安本は崩れ落ちて大喜びし、門口も笑顔を浮かべて拍手し、潔く負けを認めた。
ベルトを巻いた安本は「2年前にRISEに参戦して、ベルトが欲しくてここまで頑張ってきました。本当に滅茶苦茶うれしいです。RISEあってのベルトなんで、門口選手の分も強くなって、世界に通用する選手になります」とアピールした。
安本は昨年8月に魁斗に逆転のダウンを奪われ判定負けしている。バックステージでのインタビューで安本は、現在ランキング1位の魁斗と戦いたいかと聞かれ「結果的には負けたんですけど、僕は負けたと思ってないです。やるならやるで」と話し、再戦に前向きな姿勢を示した。他団体王者との対戦について安本は「門口選手は軍司選手に負けて、軍司選手はK-1のチャンピオンを(寺田匠に)取られたんで、今のチャンピオンとやれるならやりたいです」とコメントした。
小林愛理奈、フライ級戦で判定勝ちし王者テッサ戦希望
第11試合 セミファイナル 女子フライ級(52kg) 3分3R(延長1R)
○小林愛理奈(FASCINATE FIGHT TEAM/RISE QUEENミニフライ級(49kg)王者)
×ビョン・ボギョン[Byun BoKyeong](韓国/MUYEMARU/KTK女子52kg級・48kg級王者)
判定3-0 (和田30-28/秋谷30-27/北尻30-27)
小林は5月大会で階級上の小林愛三とのオープンフィンガーグローブマッチで判定勝ちし7連勝中。前回ミニフライ級より1kg重い50kg契約だったが、今回はフライ級(52kg)まで上げ、勝って同級王者・テッサ・デ・コムのベルトを目指す。
ボギョンは28歳。昨年3月に宮﨑小雪と47.5kg契約で対戦し3R KO負けして以来となるRISE登場。韓国のKTKの2階級王者で、最近では9月7日に48kg王座の防衛戦を行い判定勝ちしている。
1R、小林が開始すぐからプレッシャーをかけてボギョンをコーナーやロープに詰め、度々ボディに左右のパンチを当てる。小林は左右のフック、左ミドルも絡めるが、ボギョンは耐える。ボギョンも随所で右ミドルやローを返し応戦する。記者採点は小林。
2Rも小林が詰めて強烈なパンチを顔面、ボディに何発も当てる。ボギョンは苦しそうな表情が続くが、最後まで耐え続け倒れない。体格差も影響しているか?記者採点は小林。
3Rも小林が何発も顔面とボディにパンチを当て圧倒する。ボギョンは驚異的な打たれ強さで、最後まで倒れず終了。記者採点は小林。合計30-27で小林。ジャッジ3者も小林を支持し、小林が判定勝ちした。
マイクを持った小林は「KOしてテッサ選手と言いたかったんですけど」と悔しそうに語り、本部席に座るRISEの伊藤隆代表の方を向きながら「しょうもない試合したあとはいい試合できるんで(テッサ戦を)組んでください」と呼びかけた。RISEの伊藤隆代表は大会後の総括で、テッサ×小林について「年内に組みます。今晩中に決めちゃいます。声はかけてます」と答えており、近く正式発表されそうだ。
憂也、宮城寛克に完勝「ペティ選手と挑戦者決定戦を」
第10試合 ミドル級(70kg) 3分3R(延長1R)
○憂也(魁塾/3位、元DEEP☆KICK -65kg王者)
×宮城寛克(赤雲會/7位、元TENKAICHIミドル級王者)
判定3-0 (北尻30-28/秋谷30-28/大沢30-28)
海人が王座に君臨するミドル級戦線で上位勢の2カードが組まれた。憂也は6月の地元大阪での大会でシンパヤックに3R KO勝ちして以来となる出場。宮城は6月の後楽園大会でペドロ・ゴメスを3R KO勝ちして以来の出場。
1R、憂也はボディと顔面へのパンチ、宮城はミドル等蹴りがやや目立つものの、まだお互い強打は乏しく、均衡は崩れない。記者採点はイーブン。
2Rも五分の状態が続いていたが、終盤、憂也が左ミドルの連打からの顔面狙いの前蹴りをヒット。さらに最後も右ストレートをクリーンヒットし、的確なヒットを増やして好印象を作る。記者採点は憂也。
3R、宮城も前蹴りを当てるがその先につなげられない。憂也が随所でパンチの連打、左ミドル等を的確に当て続け、主導権を維持する。記者採点は憂也。合計30-28で憂也。ジャッジ3者も同じ採点で、憂也が判定勝ちした。
マイクを持った憂也は家族とチームメイトや応援団に感謝の言葉を述べた後、「さっき勝ったペティ選手と僕で挑戦者決定戦を組んでください。最強ですけどチャンピオンの海人からベルト奪取したいです」とアピールした。
RISEの伊藤隆代表は大会後の総括で「インパクトが無いと感じました。これで次期挑戦者(決定戦)で戦うのは疑問符が残りました」と厳しくコメントし「この勝者同士はやらせる予定ですけども、今後のことも色々考えたいと思いました」と話し、ペティ×憂也を組む方針を示しつつも、海人の挑戦者決定戦とすることについては慎重な姿勢を示した。
海人も憂也のアピールを受けXに投稿し「RISEミドル級で挑戦者決める試合してるけど、俺の名前出す価値すらもない。同じ土俵に立って試合できるレベルでもないよ。RISE側も選手達も改めて考えてほしい。俺はもうそんなレベルで試合してる選手じゃないぞ」と記し、まだペティも憂也も挑戦者のレベルに達していないとの考えを示している。
サモ・ペティ、モトヤスックに延長判定勝ち
第9試合 ミドル級(70kg) 3分3R(延長1R)
×モトヤスック(治政館/2位、WMOインターナショナル・スーパーウェルター級王者、元ジャパンキック・ウェルター級王者)
○サモ・ペティ(スロベニア/シムソンジム/FFC -70kg王者)
4R (大沢9-10/秋谷9-10/長瀬9-10)
3R 判定0-1 (大沢28-30/秋谷29-29/長瀬29-29)
モトヤスックは昨年3月に憂也に延長判定勝ちし、10月大会でT-98に判定勝ち。その後はRWSとジャパンキックでタイ人選手相手に2連敗している。ペティは32歳。22年のRISE、23年のシュートボクシングで2度海人に判定負けしており、打倒海人を目指して日本に戻ってきた。
リングサイドではペティの応援で来たピーター・アーツが観戦する。1R、ペティは右ロー、ストレート、左ミドル等を随所で強打し優位に進める。モトヤスックも右ロー等を返すが、手数が少なく印象が悪い。記者採点はペティ。
2R、モトヤスックは前に出て、右ストレート、ミドル、ロー等のヒットを増やして巻き返す。だがペティも随所で左右のパンチ、右ローを返し続け、五分の状態をキープする。記者採点はイーブン。
3R、ペティがパンチと蹴りを手数多く当て、優位に進める。だがモトヤスックも随所で右フックを返すと、終了間際、右フックをクリーンヒット。ペティは膝立ちになるがすぐ立ち、豊永レフェリーはダウンとみなさないが、モトヤスックはさらにパンチを当ててひるませ、最後に流れを変えて終える。記者採点はモトヤスック。合計29-29でモトヤスック。ジャッジ1者はペティを支持したが、2者はイーブンで延長へ。
延長R、お互い消耗が激しく、モトヤスックも右ミドル等を当てるが、攻撃が減る。ペティは終盤、パンチ、ミドル、膝のヒットを増やし、手数差をつけて終了する。記者採点はペティ。ジャッジ3者もペティを支持し、ペティが判定勝ちした。
AKARI引退式
AKARI(TARGET/RISE QUEENミニフライ級2位)の引退式が行われた。AKARIは13戦10勝(1KO)3敗の20歳。高校1年生だった19年にプロデビュー。7連勝後、21年5月、寺山日葵のRISE QUEENミニフライ級王座に挑戦したが判定負け。その後は3勝2敗で、22年10月のERIKO戦で判定勝ちして以降2年間、試合から遠ざかっていた。9月2日の記者会見でAKARIは引退を表明し「格闘技を素直に楽しめなくなってしまって、引退をさせていただく決断させていただきました」と話していた。
セレモニーでは師匠でもある伊藤隆・RISE&TARGET代表や神村エリカ氏、菅原勇介氏らが花束を贈呈した。
AKARIは「応援してくださる皆様と、つらい時もいい時も同じ気持ちを共有できたことは大きな宝物です」と話し、指導陣にも感謝の言葉を述べ「エリカ先生と一緒に練習して試合に臨んだことが楽しかったです」と語り、「新しい夢を目指しますので、またどこかで会えたら応援してください」と話し、10カウントゴングを聞いた。
實方拓海、3R終了間際に石川泰市をKO
第8試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
○實方拓海(TSK Japan/1位)
×石川泰市(Ten Clover Gym/5位)
3R 2’55” KO (右フック)
實方は5月のRISEでサーシャ・タダヨニに判定勝ちし、9月8日の横浜大会でもペトル・モラリに判定勝ちしたばかりだが、早くも次戦が用意された。石川は5月にねぎ魔神に判定勝ちして以来の登場。
1R、實方がサウスポーから左ミドル、石川がオーソドックスから踏み込んでの右ストレートを当てる。フェイントをかけ合うがその先の攻撃がなかなか出ず、均衡状態が続く。記者採点はイーブン。
2Rも同様で、中盤過ぎ、ようやく石川が右ストレートをクリーンヒットし、差を示す。だが終盤、實方もようやくギアを上げ、左ストレート、膝を立て続けに当てて、巻き返して終える。記者採点はイーブンだが實方につく可能性もある。
すると3R、中盤過ぎに實方が左ストレートのヒットを増やし、左ストレートでダウンを奪う。石川は鼻血を出して苦しそうで、實方がパンチを当て続け、最後はコーナーに詰めての左右のフックの連打で倒すと、石川は大の字で倒れ、レフェリーがストップした。
TAKU、琢磨との接戦制し9連勝
第7試合 ライト級(63kg) 3分3R(延長1R)
×琢磨(OFA/Bigbangスーパーライト級王者、元WBCムエタイ日本&NJKFスーパーフェザー級王者)
○TAKU(TARGET/ライト級4位)
判定1-2 (長瀬30-29/和田28-30/豊永28-30)
TAKUは8戦8勝(6KO)の24歳。最近では8月の後楽園で竹市一樹に2R KO勝ちしている。琢磨は47戦26勝(8KO)20敗1分、32歳のベテランで、近年はBigbangを主戦場とし、ここ1年では東本央貴、昇也、ポッシブルKに判定勝ちしている。
1R、琢磨が低めの構えから、細かく右フック、左ボディ等のパンチを多く当てる。だが当たりは軽く、終盤、TAKUが左ボディストレート、ジャブを強打する。まだ差は乏しいか。記者採点はイーブン。
2Rも似た構図で、手数は琢磨、強打はTAKUといった構図、お互い積極的に攻めるものの、なかなか均衡が崩れない。記者採点はイーブン。
3Rも同様で、五分の状態が続く。終盤、琢磨が右フックのヒットを少し増やすが、TAKUをひるませるほどにはならず終わる。記者採点はイーブン。合計30-30でイーブン。ジャッジは手数と強打の評価の差で割れた模様で、TAKUが2者に支持され判定勝ちし、連勝を9に伸ばした。
第6試合 フェザー級(57.5kg)契約 3分3R
○白石 舜(TEAM TEPPEN/10位)
×竹内賢一(TenCloverGym世田谷/Bigbangフェザー級王者)
判定3-0 (和田29-26/北尻29-25/豊永29-25)
1R、両者右カーフキックを随所で当てていると、中盤、白石が右フックの連打でダウンを奪う。終盤、竹内も前に出てパンチを返して巻き返すが、白石は耐え、右カーフを当てる。10-8で白石が取るラウンドに。
2R、白石は序盤から右フックでダウンを奪う。中盤には白石が右と左のフックの連打で再びダウンを奪う。竹内は10カウントギリギリで立ち上がり、最後は前に出て左右のボディを連打し、巻き返して終えるが、白石は両手を上げて余裕をアピールする。
3R、竹内は前に出てボディ、顔面へのパンチを当て続けて巻き返すが、白石も随所で左フックを返し、逆転を封じ終了。白石が判定勝ちした。
第5試合 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R
○髙橋 亮(TRIANGLE/元NKBバンタム級王者)
×井上竜太(習志野ジム)
判定3-0 (和田29-28/秋谷29-28/北尻30-28)
1R、髙橋がサウスポー、井上がオーソドックスの構図で、井上が前に出て、髙橋が距離を取りながら、パンチと蹴りを的確に当てる。終了間際には左ストレートをクリーンヒットし、髙橋がはっきり差を示す。記者採点は髙橋。
2Rは髙橋が攻撃を増やし、前に出続け、左ストレート、膝、ミドル、ロー、ハイ、右フックと自在に当て続け、井上を圧倒する。記者採点は髙橋。
3R、井上が時折右フック、バックハンドブローを当て、巻き返すが、髙橋も左テンカオ、ストレート等を当て続け、反撃を封じ終了する。記者採点はイーブンだが井上についても不思議ではない。合計30-28で髙橋。2Rまでのポイントを取った髙橋がジャッジ3者から支持され判定勝ちした。
第4試合 バンタム級(55kg) 3分3R
○夏目竜雅(TRY HARD GYM)
×松永 隆(新宿レフティージム)
判定3-0 (北尻30-27/大沢30-27/秋谷30-26)
1R、サウスポーの松永に対し、オーソドックスの夏目が、終盤に右の飛び膝蹴りをクリーンヒットしてダウンを奪う。
2R、夏目が距離を取り、右ミドル、ストレート、膝を随所で的確に当て、主導権を維持する。終盤、松永が左まぶたをカットして出血し、ドクターチェックが入る。長瀬レフェリーは有効打によるカットとみなす。
3R、松永が前に出るのを夏目はかわし続け、終盤にパンチ、ミドル、飛び膝等のヒットを増やし、差を示し終了。夏目が判定勝ちした。
第3試合 女子フライ級(52kg) 3分3R
△岩永唯伽(OISHI GYM)
△夢空[ゆら](Croire)※中島夢空 改め
判定0-0 (秋谷29-29/長瀬29-29/大沢29-29)
夢空と対戦予定だった本田ななか(TRY HARD GYM)が減量中の体調不良により計量を欠席し失格となった。アトム級(46kg)で戦っている岩永が急きょ代わりに出場し、当初のミニフライ級(49kg)からフライ級(52kg)に階級を変えて試合が行われた。
1R、岩永がサウスポーの夢空に対し、右のテンカオ、前蹴りを的確に当て、やや優位だが、体格差もあってか、夢空はひるまない。
2R、緊急出場の岩永は、さすがに動きが落ちると、夢空が左ミドルを効かせると、ボディへのパンチ連打で挽回する。それでも終盤、岩永は左の前蹴りの連打、右膝を返して巻き返す。
3R、岩永の勢いがまた落ち、夢空が接近戦で右ロー、膝のヒットを増やし優位に。それでも岩永は終盤、顔面狙いの右膝蹴りをクリーンヒットして夢空をひるませ、流れを変え場内を沸かせる。最後のこの一撃が決め手となったか?判定はドローとなった。
第2試合 ライト級(63kg) 3分3R
△武 裕太(誠真会館所沢道場)
△鳰 翼[にお つばさ](KSR GYM)
判定1-0 (大沢29-28/長瀬28-28/豊永28-28)
1R、武が鳰のバックハンドブローに右ストレートを合わせて倒し、和田レフェリーはダウンを宣告する。中盤、サウスポーの鳰に、オーソドックスの武が右インローを放つと、ローブローとなり一時中断する。再開後、鳰が左ストレートを当てて挽回する
すると2R、鳰は左ストレート、ハイのヒットを増やし優勢に。武は鼻血を出し苦しそうだ。3R、鳰は左ストレートを随所で強打し、優位を維持し終了する。記者採点は28-28でイーブン。ジャッジ1者は武を支持したが、2者はイーブンとしドローとなった。
第1試合 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R
×堀佑太郎(IDEAL GYM)
○髙岩 拓(TRY HARD GYM)
2R 2’48” TKO (コーナーストップ:右フック)
両者二十歳で堀はデビュー戦。1R、お互い蹴り主体で五分の攻防。2R、堀が左フックで髙岩をひるませ、その後も蹴りとパンチで追い詰めるが、終盤、堀の左フックに髙岩が右フックをクロスカウンターで当ててダウンを奪う。堀はダメージが大きく、再び髙岩が右フックでダウンを奪うと、堀陣営がタオルを投入し、髙岩のTKO勝ちとなった。