ONE 7.26 ルンピニー(レポ):安本晴翔、アゼルバイジャンの19歳の新鋭グルザダに判定負けしONE 2連勝ならず
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
格闘技医学会
現場で役立つ格闘技医学を研究/公開/実践中!
ONE Friday Fights 72
2024年7月26日(金)タイ・バンコク:ルンピニー・スタジアム
レポート:井原芳徳
第3試合 キックボクシング 128ポンド(58.06kg)契約 3分3R
○アキフ・グルザダ[Akif Guluzada](アゼルバイジャン/チーム・メディ・ザトゥ)
×安本晴翔[はると](橋本道場/RISEフェザー級(57.5kg)2位、WPMF世界・WBCムエタイ日本フェザー級王者、元KNOCK OUT-RED同級王者、元INNOVATIONスーパーバンタム級王者、元REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王者)
判定3-0
安本は昨年3月のK-1で斗麗に判定勝ち。5月にはNO KICK NO LIFEでの肘有り5Rで2階級上の髙橋聖人に判定勝ち。8月のRISE大阪大会ではSBの魁斗に判定負け。11月のRISEでは澤谷大樹に判定勝ち。 今年2月大会では元RISEフェザー級王者の梅井泰成に判定勝ち。好成績を残す中、5月10日にONE Friday Fightsに初参戦すると、フライ級(61.2kg)のONEキックルールの試合でテミルラン・ベクムルザエフ(ロシア)に判定勝ちしている。
2戦目の相手・グルザダはカリム・ベノーイと同じチーム・メディ・ザトゥに在籍する19歳。3月のRWSでペットサマートに勝利し、今回のONE初戦で高い実力を見せつける。
1R、お互い右ローを蹴るが、体格の勝るグルザダのローの威力が勝り、安本の左ミドルをかわしてから右ローを当て、テクニックの高さも序盤から印象付ける。さらに右の前蹴りで安本を下がらせ、安本が右ローを当てればすぐに左のインローをお返し。パンチの交錯する場面での右ストレートの精度も上回る。中盤には右ミドルを当てつつ、左ボディ、テンカオも当てる。安本は派手な攻撃は乏しいものの、細かく右ロー、カーフをヒットする。グルザダは少し効いてきたか?後半から次第にサウスポーにスイッチする場面が増え、左ミドルを当てるが、オーソドックスに戻したところで安本が右ローを当ててスリップさせ、最後にいい印象を作る。記者採点は攻撃数で大きく上回るグルザダ。
2R、グルザダは最初からサウスポーで構え、左ミドルを放つが、やや距離が遠い。一瞬オーソドックスに戻し、安本が右ローを当てると、すぐサウスポーに戻し、やはりローは効いている様子だ。それでもグルザダはスイッチを繰り返しつつ、休まず蹴りを出し続ける。すると中盤、オーソドックスに戻したところで、安本が右ローを当てるが、すぐにグルザダが伸びのある左ストレートを当て返すと、安本は後ろにのけぞってしまう。終盤も安本が右ローを当てるが、グルザダは耐え、休まず右ミドル、ストレートをお返し。安本は疲れて来た様子で、ステップバックしたグルザダを詰めて右ミドルを放ったタイミングで左インローを合わせられるとスリップしてしまい、印象を悪くする。最後の安本の右ミドルのタイミングでグルザダがまたも左ストレートを当て観客を沸かせる。記者採点はグルザダ。
THROWING DOWN Akif Guluzada and Haruto Yasumoto go to battle! #ONEFridayFights72 | LIVE NOW
🇬🇧🇮🇪 Live on Sky Sports YouTube (geo-restrictions apply)
Live TV broadcast in 190+ countries (check local listings)
Also available on ONE YouTube and ONE Facebook… pic.twitter.com/zOHxHmxQHE— ONE Championship (@ONEChampionship) July 26, 2024
3R、挽回したい安本が前に出るが、グルザダはステップでかわしつつ、右テンカオ、ストレート、ハイ、ミドルを当て、安本の思うようにさせない。中盤には左ジャブとストレートを立て続けにヒットする。終盤、お互い消耗している中で、グルザダも前に出て左フック、右ミドルを強打し、主導権を維持して終了する。記者採点はグルザダ。合計30-27でグルザダ。ジャッジ3者ともグルザダを支持し、安本はONE 2戦目で判定負けを喫した。