RISE 12.15 後楽園ホール(レポ):花岡竜、政所仁を5R翻弄し判定勝ちしスーパーフライ級王者に。テッサ・デ・コム、小林愛理奈との王者対決制し初防衛。宮﨑小雪、2R左ハイでKO勝ちし14連勝。フライ級は松本天志・末國龍汰が勝利。細越竜之介、4連続KO勝ち
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RISE 184
2024年12月15日(日)後楽園ホール
レポート:井原芳徳
花岡竜、政所仁を5R翻弄し判定勝ちしスーパーフライ級王者に
第12試合 ダブルメインイベント2 第3代RISEスーパーフライ級(53kg)王座決定戦 3分5R(無制限延長R)
×政所 仁(魁塾/1位、WBKF世界同級王者、元J-NETWORKフライ級王者)
○花岡 竜(橋本道場/3位、元KNOCK OUT-BLACK同級王者、元INNOVATIONフライ級王)
判定0-3 (長瀬46-50/和田45-50/北尻45-50)
※花岡が王者に
大﨑一貴が返上したスーパーフライ級王座を懸け、過去2戦1勝1敗の政所と花岡が約1年ぶり3度目の対決を行った。
22年8月の初対決では、花岡が1Rから優位に試合を進め、3R左膝蹴りで政所の左まぶたを切り裂きTKO勝ちした。昨年11月、一貴の王座挑戦権を争う4選手参加のトーナメント準決勝で再戦すると、政所が1Rに右の飛び膝蹴りでダウンを奪い、さらに左フックで2ダウン目を奪いKO勝ちしている。
政所はそのトーナメントの決勝で長谷川海翔に判定勝ちして優勝する。今年6月の大阪大会で王者の一貴に挑戦したが判定負けした。現在26歳。
花岡は21歳。今年3月、K-1との対抗戦で池田幸司に判定勝ち。6月の後楽園大会では長谷川海翔に判定勝ちすると「今年中にベルトを取りたい」とコメントしていた。現在ランキングは1位が政所、2位が田丸辰、3位が花岡。
1R、花岡は左ジャブ、インロー、前蹴りといった小技を駆使しつつ、終盤には右ストレートもクリーンヒット。時折ローでの崩しも絡め、政所は簡単にバランスを崩してしまい印象が悪い。記者採点は花岡。RISEの5R制のタイトルマッチは3Rまでオープンスコアリングを採用し、ジャッジ3者とも花岡につける。
2R、花岡は前進する政所をかわし、左ジャブを当てつつ、右テンカオから右ストレート、左ボディからの右フック、左インローでの崩し等、多彩な技で政所を翻弄する。記者採点は花岡。ジャッジ3者とも花岡につける。
3Rも同様で、政所のパンチを花岡は軽々とかわしつつ、自分のパンチ、膝を当てて距離を取り、主導権を維持する。記者採点は花岡。ジャッジ3者とも花岡につける。
4R、やや手数の落ちた花岡だが、ベテランのタイ人のように政所の攻撃を軽々とかわし、クリンチでも寸断し、終盤にはパンチ、膝、ローのヒットを増やし、しっかり差を印象付ける。記者採点は花岡。
5Rも基本的に花岡のフィームースタイルが光り、政所のパンチをかわし、組んで膝を当てれば、さらに背後に回り込んで尻に膝を当てる場面も。最後、花岡はノーガードで攻撃をかわして終える。終了のゴングが鳴ると、セコンドの橋本敏彦会長も笑顔で花岡を称える。記者採点は花岡。合計45-50で花岡。ジャッジ3者とも4~5点差で花岡を支持し、花岡が判定勝ちでスーパーフライ級王者となった。花岡は政所にリベンジし対戦成績を2勝1敗とし、今回ははっきり差を示した。
ベルトを巻き、マイクを持った花岡は「本当はみんな泣かしたかったんですけど、うれしくで自分が泣いちゃいました。今回5Rで完封できたと思うんですけれど、僕が目指しているのは大﨑チャンプなので、もっともっと強くなって、大﨑選手と対戦できるように頑張ります。大﨑選手が海外選手に挑戦するということなんで、国内は俺が引っ張っていきますので、みんなついて来てください」とアピールした。
テッサ・デ・コム、小林愛理奈との王者対決制し初防衛
第11試合 ダブルメインイベント1 RISE QUEENフライ級(52kg)タイトルマッチ 3分5R(無制限延長R)
○テッサ・デ・コム[Tessa De Kom](オランダ/ファイトチーム・フラールディンゲン/王者、Enfusion女子ストロー級(52kg)王者)
×小林愛理奈(FASCINATE FIGHT TEAM/挑戦者、RISE QUEENミニフライ級(49kg)王者)
判定3-0 (小川50-48/和田50-46/長瀬49-46)
※デ・コムが初防衛
デ・コムは24歳。GLORYの推薦で22年12月の両国大会でRISEに初参戦し、小林愛三からダウンを奪い判定勝ち。昨年5月には小林がRISE QUEENフライ級王座を懸けて再戦し、デ・コムが再び判定勝ちし王座を獲得した。昨年12月の両国大会では1階級上のバンタム級(55kg)王者の聖愛と54kg契約で対戦し判定負けしたが、1年ぶりのRISEでは、1階級下の小林を相手に初防衛戦を行う。
小林は24歳。5月大会で階級上の小林愛三との50kg契約でのオープンフィンガーグローブマッチで判定勝ち。10月20日のRISE後楽園大会では、フライ級で韓国KTK女子52kg級・48kg級王者のビョン・ボギョンと対戦して判定勝ちし、連勝を8に伸ばすと、デ・コムの王座挑戦を希望していた。この試合での小林の体重は50.4kgだったが、今回の計量では50.15kgだった。
試合はデ・コムがパワー、技術共で差をつける展開に。1R、小林がパンチを振うが、デ・コムはある程度ブロックして難なく対処し、サウスポーからの左ミドル、ローを随所で的確に当て、早くも若干優位な流れを作る。記者採点はイーブン。ジャッジは和田良覚・小川実氏がイーブンとしたが、長瀬達郎氏は意外にも小林につける。
2R、デ・コムはステップをより細かくして小林に的を絞らせず、左ミドル、インロー、膝のヒットを増やす。小林も随所で詰めて右ストレート、左右のボディを当てるが、デ・コムはひるまず攻撃を返し続ける。記者採点は僅差だがデ・コム。小川氏はイーブンとしたが、他の2者はデ・コムにつける。
3R、小林が右インローのヒットを増やすと、デ・コムの足は少し流れるように。デ・コムはスイッチを織り交ぜつつ、変わらず手数多く攻める。終盤、小林が左右のボディを立て続けに当てると、デ・コムは少し後退するが、すぐ持ち直し、左ストレート、膝をまとめ、反撃を封じる。記者採点はイーブン。ジャッジはこのラウンドも小川氏がイーブンとしたが、他の2者はデ・コムにつける。ここまで合計で小川氏30-30、和田氏30-28、長瀬氏29-28で2者がデ・コムを支持している。
4R、デ・コムはインローを打たせない距離を取り、前に出ればパンチ・膝を当ててすぐ離れ、主導権を維持する。小林も詰めてボディを当てるが、これまでほど力が入らず、デ・コムは手数が落ちない。記者採点はデ・コム。ジャッジ3者もようやくデ・コムで揃う。
5R、小林は必死に前に出るが、デ・コムは左右のパンチ、膝、前蹴りを当て、これまでの試合同様に疲れ知らずの動きを見せる。さすがの小林もボディに攻撃をもらい続け、口が開いて苦しそうに。記者採点はデ・コム。合計50-47でデ・コム。ジャッジ3者は2~4点差でデ・コムを支持し、デ・コムが判定勝ちで初防衛を果たした。
宮﨑小雪、シンガポールの選手を2R左ハイでKOし14連勝
第10試合 女子アトム級(46kg) 3分3R(延長1R)
○宮﨑小雪(TRY HARD GYM/RISE QUEENアトム級王者)
×タン・スアン・ユン[Tan Xuan Yun](シンガポール/エミネント・ムエタイジム/WBCムエタイ・インターナショナル女子ミニフライ級王者)
2R 2’58” KO (左ハイキック)
宮﨑姉妹の妹・小雪は16戦14勝(2KO)1敗1分の21歳。22年12月にシュートボクシング王者のMISAKIに判定勝ちすると、昨年は韓国とタイの選手相手に3連勝。今年3月のK-1では菅原美優との王者対決で延長戦の末に判定勝ち。7月のRISEではボクシング元WBC世界王者のサムサンに2R左ハイでKO勝ちし、現在13連勝中だ。今回の相手・タンはキック25戦18勝7敗の30歳。
試合は宮﨑の圧勝に。1R、宮﨑がサウスポーで構え、開始すぐから左ミドル、三日月蹴り、インロー、ストレートを度々当てて主導権を握る。タンも最初はカウンターで右ストレートを返していたが、中盤以降はほとんど攻撃が返せなくなる。記者採点は宮崎。
2R、宮﨑が序盤からワンツーでの左ストレートでタンをのけぞらせる。宮﨑はパンチを当て続けていると、タンは鼻血を出すように。終盤、宮﨑は変わらず攻撃を当て続け、左ハイをタンのこめかみにクリーンヒット。ダウンしたタンは立とうとしたがダメージが大きく、北尻レフェリーがストップした。
マイクを持った宮﨑は、タンやファンや関係者に感謝の言葉を述べ「ハイキック、ずっとお姉ちゃん(=若菜)と練習していて、綺麗にハマってうれしいです。2024年、K-1対抗戦から始まって、日本一を証明して、今日で14連勝できてうれしいです。そろそろ伊藤代表、世界タイトルお願いします」とアピールした。
那須川龍心が頂点のフライ級戦線は2位の松本天志・4位の末國龍汰が判定勝ち
第9試合 フライ級(51.5kg) 3分3R(延長1R)
○松本天志(TARGET SHIBUYA/2位、RISE NEW WARRIORSフライ級トーナメント2023優勝)
×麗也(team AKATSUKI/5位、元ISKAインターコンチネンタル&新日本フライ級王者)
判定3-0 (小川30-28/秋谷30-28/北尻30-28)
松本は20歳。昨年2月のRISE NEW WARRIORSフライ級トーナメントで末國龍汰と塚本望夢を下し優勝。10月の第2代RISEフライ級王者決定戦では数島大陸に判定負け。今年3月のRISE ELDORADOでも那須川龍心に判定負けし2連敗を喫したが、6月に寛人を、8月にJINを1R KOしている。
麗也は29歳。今年2月に久々にRISE参戦すると末國に延長判定負け。5月には酒井柚樹との格闘家夫婦対決で判定勝ちした。
1R、松本がサウスポーで構えてプレッシャーをかけ、左ミドル、ストレートを当てる。麗也はある程度ブロックできているが、自分の右ミドルもブロックされ、ロープやコーナーを背負う時間が長く、若干印象が悪い。記者採点はイーブンだが松本についても不思議ではない。
2R、序盤こそ麗也が前に出るが、中盤から次第に松本が左ミドルを当て続け、再びプレッシャーをかける側に。終盤、ロープ、コーナーを背負う麗也に対し、松本が左ボディ、ミドルを当て続け、最後はパンチをまとめ、はっきり印象を作って終える。記者採点は松本。
3Rも松本が左ミドル、膝、ストレート等を矢継ぎ早に出し続け主導権を維持する。麗也は時折前に出て、終盤、ようやくパンチを連打したが、すぐ松本は持ち返して、詰めてパンチを返し、手数差を維持したまま終了する。記者採点は松本。合計30-28で松本。ジャッジ3者も同じ採点で松本を支持し、松本が判定勝ちし、連勝を3に伸ばした。
第8試合 フライ級(51.5kg) 3分3R(延長1R)
○末國龍汰(フリー/4位)
×KING陸斗(ROYAL KINGS/9位、DEEP☆KICK -51kg王者)
判定3-0 (秋谷30-29/大沢30-29/北尻29-28)
末國は20歳。昨年2月のRISE NEW WARRIORSフライ級トーナメント初戦では優勝者の松本天志に判定負け。今年2月には麗也に判定勝ちし、7月に平山裕翔に判定勝ちし2連勝中だ。
陸斗は神戸出身7戦6勝(1KO)1敗の17歳。大阪でのDEEP☆KICKで王者になり、6月のRISE大阪大会のオープニングファイトで伊藤琉之助を1R KOし、今回後楽園での上位ランカーとの試合に抜てきされた。
末國のセコンドには志朗がつく。1R、両者サウスポーで構え、末國がプレッシャーをかける時間が長く、右ジャブ、左ストレート等を的確に当てる。陸斗はステップして距離を取り、随所でローやパンチを返すが、やや後手に回っている感は否めない。陸斗は左まぶたも少し腫れている。記者採点はイーブンだが末國につく可能性もある。
2Rも末國がプレッシャーをかけ、右ジャブ、左ストレートを随所で当て主導権を維持する。記者採点は末國。
3R、陸斗は前に出て、右フックを当てるようになるが、中盤過ぎからは末國が2Rまで同様に前に出て、右ジャブ等を当て、反撃を封じ終了する。記者採点はイーブン。合計30-29で末國。ジャッジ3者とも1ポイント差で末國を支持し、末國が下位ランカーをしっかり退け、連勝を3に伸ばした
初来日のマヌエルが戸井田大輝に完勝
第7試合 58kg契約 3分3R(延長1R)
×戸井田大輝(TOP LEAD GYM/フェザー級9位)
○ドゥエルバート・マヌエル[Dwelbert Manuel](スリナム/Team wisse/Kickboxing fearless)
判定0-3 (長瀬28-30/大沢28-30/北尻27-30)
戸井田は23月のK-1では兼田将暉に2R KO負けしたが、7月のRISEでは宮崎就斗に判定勝ちしている。マヌエルはRISE初参戦の25歳で戦績19戦16勝2敗1分。
1R、小柄なマヌエルだが開始すぐから前に出てパンチと右ローを積極的に放つ。中盤から戸井田も前に出る場面が目立ちだし、終盤には左フックで少しマヌエルを下がらせたが、マヌエルはすぐ攻撃を返して持ち直す。記者採点はイーブン。
2R、戸井田が前に出て、パンチを当てる場面もあるが、空振りしがち。マヌエルは回って距離を取りつつ、左ジャブ、ハイ、膝等を随所で的確に当て、巧さで差を印象付ける。記者採点はマヌエル。
3Rも戸井田が前に出るが、マヌエルは顔面狙いの右膝蹴りを当て、戸井田をひるませ好印象を作る。それでも戸井田は前に出るがマヌエルが距離を取って当て続け、終盤にも右膝を当て、戸井田の左まぶたを切り裂き、血だるまにして終える。記者採点はマヌエル。合計28-30でマヌエル。ジャッジ3者もマヌエルを支持し、マヌエルが判定勝ちした。マヌエルは継続参戦すれば日本勢と面白いカードが今後期待できそうだ。体格的には 55kgのスーパー・バンタム級もアリだろう。
スーパーフェザー級の細越竜之介、4連続KO勝ち
第6試合 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
×小野幹晃(IGGY HANDS GYM/4位)
○細越竜之介(team AKATSUKI/10位)
2R 1’04” KO (左ストレート)
小野は4月大会で澤谷大樹に延長判定負けしたが、6月の後楽園では藤井重綺に判定勝ちしている。細越は6戦5勝(3KO)1敗の19歳。元TEPPEN所属で、良太郎率いるAKATSUKIに加入後は5月に髙岩拓を、7月に勝野雅也を、9月に奥平将太をKOし3連勝中で、今回もその勢いで上位ランカー喰いに成功する。
1R、長身の細越はサウスポーで構え、オーソドックスの小野に対し、右ジャブと前蹴りの細かいフェイントを掛けつつプレッシャーをかける。中盤には細越が右ジャブをきっかけに左右のパンチの連打と左膝蹴りにつなげ、早くも小野にダメージを与える。終盤も強打は乏しいものの細越の距離で進む。
すると2R、細越は開始すぐから飛び膝蹴りを放って距離を詰めてから、左ストレートを当て先手を取る。小野も負けじと左右のフックを振うが空振りする。すると細越がプレッシャーをかけてから、小野の右フックのタイミングで左のテンカオをボディにクリーンヒットしダウンを奪う。小野は立ったが、細越が軽く膝を当てるだけでひるんで、またもダウンを宣告される。最後は細越が左膝と左ストレートを連打し、マットに沈めた。
細越はこれで4連続KO勝ち。マイクを持った細越は「来週、面白いスーパーフェザー級の試合があると思うんですけど、負けない試合内容だったと思います。まだKO賞取れてないんで、LINEから投票できるんで応援お願いします。次の次の次、麗也選手が勝ってくれると思います。RISEのベルトを取ります」とアピールした。
翼が京介にリベンジ
第5試合 バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○翼(TARGET/スーパーフライ級5位)
×京介(サイガジム)※フリーから所属変更
判定2-1 (小川29-28/長瀬28-29/和田29-28)
両者は22年3月に対戦し、京介が逆転KO勝ちしている。1R、翼がサウスポー、京介がオーソドックスで構え、やや距離の遠い状態が続く。終盤、京介が右ボディを当てると、左右のテンカオにつなげて倒し、好印象を作る。記者採点は京介。
2R、翼は前に出て距離を潰し、左ストレート、右ボディのヒットを増やして挽回する。京介も攻撃を出すが翼の前進を止められず、鼻血を出して印象が悪い。ホールディングも増え両者に注意が入る。記者採点は翼。
五分で迎えた3R、翼は引き続き圧力をかけ続け、中盤には京介をロープに詰め、左右のパンチを連打して好印象を作る。終盤、翼は左膝、ミドルもしっかり当てる。京介は2R同様に攻撃を返すが回る時間が長くなってしまう。記者採点は翼。合計29-28で翼。ジャッジは意外にも1者が京介を支持したが、2者は順当に翼を支持し、翼がリベンジに成功した。
平岡琴、新鋭・奥村琉奈との打ち合い制す
第4試合 女子アトム級(46kg) 3分3R(延長1R)
○平岡 琴(TRY HARD GYM/2位)
×奥村琉奈(OISHI GYM/5位)
4R 判定3-0 (秋谷10-9/和田10-9/小川10-9)
3R 判定1-1 (秋谷29-30/和田29-28/小川29-29)
平岡は昨年、菊地美乃里と小林穂夏相手に連勝したが、3月のK-1では、ぱんちゃん璃奈に判定0-2で惜敗した。奥村は9戦6勝3敗の19歳。5月に菊地に、8月に百花に判定勝ちしている。
1R、体格で勝る平岡が左右のテンカオ、左ボディ、ミドルを当てるが、奥村も前に出て、左ボディ、右ローを返し、近距離での打合いで五分で渡り合う。記者採点はイーブン。
2Rも同様の近距離でのパンチと蹴りの応酬が続き、一進一退の展開が続く。最後は平岡が押し気味で終える。記者採点はイーブン。
3R、平岡は開始すぐから先にラッシュを仕掛け、休まずパンチ、膝を出していると、奥村は2Rまでのように前に出られなくなり、攻撃も減り、体も流れがちに。体格と経験の差が出るように。記者採点は平岡。合計30-29で平岡。ジャッジは1者が意外にも3Rの平岡につけず、三者三様で延長へ。
延長Rも3Rからの流れが続き、平岡が前に出続け、パンチと膝の数で差をつける。顔面に膝をもらった奥村は鼻血も出すように。ジャッジ3者とも順当に平岡につけ、平岡が判定勝ちした。
第3試合 フライ級(-51.5kg) 3分3R
○酒寄珠璃(TRY HARD GYM)
×松田虎之介(STRIFE/INNOVATIONフライ級王者)
判定2-0 (小川30-29/秋谷29-29/北尻30-29)
第2試合 女子アトム級(46kg) 3分3R
×世愛[せあ](TEAM KAZE)
○島田知佳[はるか](team VASILEUS)
判定0-3 (大沢28-30/北尻27-30/秋谷27-30)
第1試合 ライトヘビー級(90kg) 3分3R
×かずややねんけど(猛者連本部)
○鞠谷[きくたに]貴大(魁塾)
3R 0’56” TKO (レフェリーストップ:右ローキック)