K-1プロデューサー・カルロス菊田氏退任で宮田充氏が6年ぶり2度目の就任「K-1 ReBIRTHの精神は変えずに突き進みたい」
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カルロス菊田氏がK-1プロデューサーを退任し、Krushプロデューサーの宮田充氏がK-1プロデューサーを兼任することになった。宮田氏は16年9月から18年12月にK-1プロデューサーを務め、今回6年ぶりに復帰することに。菊田氏は引き続きK-1の海外展開をサポートする。
カルロス菊田氏は2002~10年当時在籍していたソニーとソフトバンクの中で、旧K-1の放映権を海外に販売する業務を担当。13~14年にはGLORY日本支部の代表を務めたが、14年から始まる新生K-1には関与しなかった。新生K-1を運営するM-1スポーツメディアは、権利の問題上、日本での大会開催に活動が限定されていたが、昨年3月、全世界のK-1ライセンスを取得・保有し、海外進出を強化することを発表した。7月、中村拓己氏に代わり菊田氏がK-1プロデューサーに就任した。
就任発表時、菊田氏は「かつてのK-1のように日本だけでなく世界で予選を行い、勝ち抜いた強者によるファイナルトーナメントを行う。あの頃のトーナメントシステムに“ReBIRTH”します」と表明。今年6月から8月にはボスニア・ヘルツェゴビナ、イタリア、ブラジルでK-1 WORLD GP 2024 無差別級トーナメントの予選を実施し、12月14日の代々木競技場第一体育館大会では8選手による世界トーナメントを開催した。無差別級だけでなく-70kgのK-1 WORLD MAXブランドも復活させ、3月と7月の大会で世界トーナメントを開催した。コロナ禍、ONEの立ち技部門の拡大等の影響もあって、海外勢の選手層が薄くなっていたK-1において、菊田氏は新たな選手層の開拓、放送網の国際化に貢献したが、12月14日の無差別級トーナメント終了を区切りとし、同日をもってプロデューサーを退任した。
宮田充氏は1990年に全日本キックボクシング連盟の運営会社に入り、興行部長を務め、2009年の連盟解散後はKrushのプロデューサーに就任。14年からは新生K-1の運営にも携わり、前田憲作プロデューサーが16年9月に退任後にK-1プロデューサーに就任。それまで約5千人規模の代々木競技場第二体育館が主要会場だった新生K-1を、18年3月には約1万5千人規模のさいたまスーパーアリーナメインアリーナ大会開催まで拡大させた。武尊対皇治をメインイベントとした新生K-1初の大阪大会が18年12月に終了後、K-1プロデューサーを辞任。中村氏にバトンタッチ後もスタッフを務めたが、20年6月末をもって退職。同年10月からKNOCK OUT(REBELS)のプロデューサーに就任。23年7月、K-1プロデューサーが菊田氏に変わると、宮田氏は8月にKrushプロデューサーに復帰し、9月末をもってKNOCK OUTプロデューサーを退任し、Krushプロデューサー専任に。ReBIRTH K-1においてもマッチメイクや記者会見でのアピール活動を主導しており、6年ぶりのK-1プロデューサー復帰でより立場が明確になる。
12月14日の代々木大会から一夜明けた15日の記者会見で、菊田氏から宮田氏へのバトンタッチが発表された。菊田氏は「ちょうど良い区切りでもありますので、K-1プロデューサーを退任することにしました」「去年、K-1は開国しました。このまま世界に向けて発信して、世界最大の格闘技団体になっていただければと思います」「プロデューサーというのは一つのファンクション(機能)で、プロデューサー一人ではイベントも放送もできません。ここまで支えてくれたスタッフの皆様、選手の皆さん、ファンの皆さん、ありがとうございました」と述べ「今後もK-1の海外のビジネスの一部をお手伝いすることになると思います」「ライセンスの部分でお手伝いすることになると思います」と話した。
プロデューサーに復帰した宮田氏は「新しいK-1を打ち出す中で、カルロスさんとの仕事は楽しかったです。カルロスさんは海外を飛び回って、K-1の海外大会を開催できましたし、去年からガラッと変わりました。もちろん賛否はつきものですけど、新しいK-1を打ち出すリーダーとして、カルロスさんの功績は大きかったと思っています。昨年掲げたK-1 ReBIRTHの精神は変えずに突き進みたいです。今後も海外戦略の中でカルロスさんの力を借りて進んでいくので、違う形で仕事をご一緒できればと思います。あとはK-1ガールズとどうやったら仲良くなれるかバックステージで聞こうと思います」と話し、両氏は笑顔を浮かべた。
今後の展開について宮田氏は「年内にやらないといけないことがまだあるんで、今後の基軸については年明けの会見で打ち出していきたいです」とコメントした。大晦日のRIZINへの参戦を朝久泰央と大久保琉唯が前夜に表明しており、その調整がK-1プロデューサー復帰後最初の大事な仕事となる。RIZINでは草創期に武尊が参戦し知名度を高め、平本蓮、安保瑠輝也、久保優太、芦澤竜誠、皇治、鈴木千裕ら、かつての宮田体制下のK-1とKNOCK OUTで活躍した選手たちが、RIZINの人気に貢献している。宮田氏のRIZINとの関わり方も、K-1の本格的なReBIRTHにおいてキーとなりそうだ。
第2期宮田体制でのK-1初の大会は、2月9日(日)代々木第二体育館で開催。その後は5月31日(土)横浜BUNTAI、7月13日(日)マリンメッセ福岡、9月7日(日)代々木第二体育館での開催が発表され、11月の大会も計画されている。Krushもほぼ月1ペースで開催されるため、宮田氏のプロデューサー兼任で両シリーズの連動がより促進されそうだ。